凛「ギャンブルで10万すっちゃったにゃ……」
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凛「ど、どうしよう……来週家賃払わなきゃいけないのに」
にこ「よっ、凛」
凛「にこちゃ〜ん」
にこ「ぬわっ」
凛「お金貸してにゃー!」 凛「うう……」トボトボ
にこ「あっ、凛!」
凛「にこちゃあん……!」ブワッ
にこ「ちょ、どうしたの!?」
凛「うわああああん!!」
にこ「そう……あんたもなのね」
凛「へっ?」
にこ「実は私もギャンブルやっててね……20万負けてんのよ」
にこ「一応来月の家賃分は確保してるけど……正直生活費がカツカツだわ」
凛「にこちゃんもだったんだ……」
にこ「ただあんたが真姫の所でやってるなんて知らなかったけど」
凛「面目無いにゃ……」
にこ「まあとりあえずウチ来なさい?」 にこのアパート
にこ「上がってきなさい」
凛「お邪魔しまーす」
にこ「家何も無いけど、カップ麺なら出せるわ」
凛「それでも嬉しいにゃ、いただきます」 凛「ねえにこちゃん」ハフハフ
にこ「あによ」ズルズル
凛「ここの家賃いくらなの?」
にこ「4万よ」
凛「じゃあ口座に4万あるの?」
にこ「そうね」
凛「じゃあ……」
にこ「あんたには渡さないわよ」
凛「えーっ!」
にこ「当たり前よ。にこに野宿しろって言うの?」
凛「うう〜っ、1万だけ貸してくれないかな……」
にこ「ダメよ。なんとかしてお金作りなさい」
凛「そんな冷たい事言わないでよー!」
にこ「カップ麺食わしてやってるでしょ、食べたら帰りなさい」
凛「む〜……」 凛(にこちゃんはやっぱり冷たいにゃ)
凛(これはもう他を当たるしか……)
海未「で、私にお金を貸して欲しいと?」
凛「そうだにゃ、1万だけで良いの」
海未「構いませんがその場合には利子を付けますよ」
凛「十一だにゃ?」
海未「一十ですよ」
凛「狂ってるにゃ」
海未「ギャンブルにのめり込む凛が悪いのですよ。気に入らないのなら貸しません」
凛「ごめん!やっぱり借りるよ!」
凛(何とかしてやり過ごさなきゃ) 凛「さてどうしよう」
凛「海未ちゃんから一万借りたけど明日にはもう2万だにゃ」
凛「やっぱり借りなきゃ良かったかな……」
凛「でも元手がなきゃギャンブル出来ないにゃ。倍にして返せば良いだけだね」 凛「でもルーレットをするにはもう1万ぐらい欲しいにゃ」
凛「ここのパチンコ屋でウォーミングアップと行こう」ウィーン
ジャラジャラ……
凛「やったにゃ!3万勝ちにゃ!」
絵里「あら凛、結構出てるのね」
凛「絵里ちゃん!?もしかして打ってるにゃ?」
絵里「ええ、朝から10万勝ちで調子良いわ」
凛「パチプロかにゃ?」
絵里「3日前始めたばかりよ?」
凛「化け物だったにゃ」 凛「絵里ちゃん10万持ってるならちょっと貸してくれない?」
絵里「良いけど……お金に困ってるの?」
凛「来月の家賃が払えないくらいだにゃ」
絵里「それはまずいわ!この5万持っていきなさい」
凛「えっ、良いの?」
絵里「ええ。ほんとは10万あげたいけど凛の為にならないからね」
凛「ありがとうにゃ!絵里ちゃんは女神様だにゃー!」
絵里「あら、照れるわね」
凛(これで9万……あ、どうせなら海未ちゃんに1万返しておこう) 凛「いや……待てよ、9万が2倍になったら18万だにゃ……」
凛「そうしたら家賃2ヶ月分を確保してさらにお小遣いになるにゃ」
凛「そのお小遣いを増やして……やってやるにゃ!」
真姫「はい、赤よ」
凛「こんなのおかしいにゃ……」
真姫「黒に掛けた自分を恨みなさい」
凛(ほんとにやばいにゃ……せめて海未ちゃんのは返しておけば良かったのに!) 凛「また振り出しに戻ったにゃ」
凛「来月の月末どころか来週の月末の家賃も払えないにゃ」
凛「その前に明日からのご飯どうすれば良いかな……」
凛(かよちん……どこに行ったにゃ)グスン 花陽『凛ちゃん!またギャンブル行ったの!?』
凛『ごめんかよちん……次は勝って美味しい物食べよう?』
花陽『その言葉は何回も聞いたよ!そう言って今日もパンの耳じゃん!』
凛『ごめん……ごめん……』
花陽『謝らないでよ……!何でギャンブルするの!?』
凛『……』
花陽『もう、凛ちゃんとは一緒に住めないよ!』バタン!
凛『あっ……かよちん……』
凛(あれからもっとギャンブルに嵌った凛は、真姫ちゃんに借金をしてでもカジノに通ってる)
凛(でももう良いんだ、どれだけ後悔してもかよちんは帰って来ないんだから)
凛「だから勝つしか無いんだよ……よし、もうあの人しか居ないにゃ」 >>25
すでに何回も滞納してて次に滞納したら追い出すって言われてるとか考えておこう にこはぎゃんぶらーになりそうだけど
凛ちゃんはなぁ 希「お、凛ちゃんどうしたん?」
凛「の、希ちゃん……」
希「あらら泣きそうやね。こっちおいで」
凛「お邪魔するにゃ!」 公園
ホームレス「希ちゃん、その子は?」
希「ウチの友達で凛ちゃん。仲良くしてな」
ホームレス「凛ちゃんか。よろしくね」
凛「よろしくお願いします」ペコリ
凛(皆シートの上に座って楽しそう……) カフェ
凛「希ちゃんって、今何してるの?」
希「ギャンブラーや」
凛「じゃあ公園に居た人達は?」
希「まあ情報屋みたいなもんかな。意外と裏の情報知ってる人が多いんよ」
凛「それで希ちゃんはお金稼ぎしてるの?」
希「そうやね、報酬としてお弁当とかお酒振舞ってるよ」
凛「世渡り上手だにゃー」
希「ふふ、凛ちゃんもギャンブルやってる口やろ?」
凛「えっ」
希「目を見れば分かるよ」
凛「やっぱり希ちゃんは凄いにゃ!」
希(真姫ちゃんから聞いただけなんやけど) 希「おおかた頼れる人が居なくて、ウチを頼りに来たって感じかな」
凛「うん……このままじゃ家賃も払えないよ」
希「一ヶ月ぐらいは待ってくれるんやないの?」
凛「もう3回も滞納してて……今回払えなかったら追い出し確定なんだよ」
希(想像以上にやばいやつやん……)
凛「希ちゃん!ギャンブラーならお金あるよね?」
希「あるけど……お金は貸せないよ?」
凛「ええー!?」
希「貸しても5千円やね」
凛「足りないにゃ……」
希「その分は情報でカバーするんや」
凛「え?」 ホームレス「ギャンブルの勝ち方?」
凛「はい、教えて下さいにゃ」
ホームレス「とは言ってもね……正攻法で勝てるギャンブルなんて無いよ?」
凛「え、じゃあ希ちゃんはどうやって」
ホームレス「大きい声じゃ言えないけどね……イカサマしてるんだ」
凛「!?」
ホームレス「ギャンブルなんて胴元が勝てるように仕組まれてるからね……
希ちゃんの様にイカサマでもしないと大勝なんて出来ないよ」 凛「でもイカサマなんてバレたら殺されたりするんじゃ……」
ホームレス「そうだね、だから希ちゃんの様に上手く立ち回れる自信が無いならやめるべきだよ」
凛「……分かりました」
凛「希ちゃん、5千円だけ貸して」
希「もうええの?」
凛「……イカサマで勝つなんて凛のポリシーに反するにゃ」
希「それが賢明やね。5千円はあげるからもうここに来たらダメよ」 凛「5千円は貰ったけど……ここからどうすれば良いにゃ」
凛「とりあえず今日は部屋に帰らないと」
大家「星空さん!」
凛「あっ、大家さん……」
大家「来週払う家賃はあるんですか?」
凛「も、勿論あります」
大家「4回目は無いですからね、また滞納なんてしない様に」
凛「はい」
凛(人からお金取って生活してる癖に……偉そうにゃ) 凛「ん〜……すぴー……」
コンコン
凛「んにゃ〜?今いきまーす……」
ガチャ
にこ「おっ、居たのね」
凛「居なきゃ不法侵入にゃ」
にこ「ちょっと上がって良い?」
凛「何のお構いも出来ないけど良いよ」 クズ凛www
10円からマーチンゲールでもやってコツコツ増やしてろよwww > 凛(人からお金取って生活してる癖に……偉そうにゃ)
お前が言うな にこ「あんたお金無いのよね」
凛「そうだよ、来週にはホームレス状態だにゃ」
にこ「軽く言ってるわね……まあにこもやばいけど」
凛「にこちゃんはまだ部屋に住める権利があるだけましにゃ」
にこ「その権利を自ら手放したのはあんたよ」
凛「で、何の用?」
にこ「いや。さっき部屋の掃除してたらへそくり見つけちゃってね」
凛「ご、5万円だにゃー!」
にこ「確かこの部屋の家賃4万5000円だったわよね?」
凛「そうだけど……」
にこ「この5万あげるからにことギャンブル付き合いなさい」 凛「へっ、何で??」
にこ「ギャンブル仲間が家無しになるのは気が引けるのよね……それにあんたに2万貸してるし」
凛「今日のにこちゃん優しいにゃ、変な物でも食べた?」
にこ「昼にあんたと食ったカップ麺だけよ」
凛(でもこれは又と無いチャンスだにゃ……ここは乗っておこう) 凛「その話乗ったにゃ、5万くれにゃ」
にこ「じゃあ4万5000円は家賃として取っときなさい」
凛「えっ全部使うんじゃないの?」
にこ「バカねー、また全額すって路頭に迷う気?」
凛「それは……」
にこ「嫌なら言う事聞きなさい」
凛「はーい」 にこ「私はここで待っててあげるから大家さんにでも先に渡しときなさい」
凛「了解だにゃ」
大家「星空さんこれは?」
凛「まだ早いけど家賃払っておきます」
大家「来週で良いのに……まあ貰えるなら貰っときますけど」
凛「その代わり来月も宜しくお願いします」ペコリ
大家「はいはい。もう帰って良いですよ」
凛(態度悪いにゃ……) 凛「払っといたよー」
にこ「よし、じゃあ残ったお金でギャンブルと行くわよ!」
凛「何やるの?」
にこ「競馬よ!」 競馬場
凛「凄い人だにゃー!」
にこ「良いわね、熱気に溢れてて」
凛「で、どの馬券を買うにゃ?」
にこ「そうね、2-5の馬連よ!」
凛「凛は7の単勝だにゃ」
にこ「7は調子悪いって聞いたけど?」
凛「何が起こるか分からないのが競馬だにゃ」
にこ「ふっ、保険を掛けなかった事を後悔しなさい」 凛「あっ、始まったにゃー!」
にこ「よっしゃ。2も5も良い滑り出しだわ!」
凛「7が結構頑張ってるよ!もう2番目だにゃ!」
にこ「ぬわっ、5がこけたわ!2も失速し始めてるし!」
凛「やばいにゃやばいにゃ……!これ7が一着あり得るにゃ!」
にこ「ちょ、もっと頑張りなさいよぉ!」
結果
1着 7
4着 2
8着 5 にこ「な、何でよ……」
凛「やった!やったにゃー!!」
にこ「うっ……まああんたが勝って良かったわ」
凛「倍率50倍だって!2500円掛けたから……えーと」
にこ「12万5千よ!」
凛「ほにゃー!大金だにゃー!!」
にこ「く、悔しいわ……」 換金係「12万5千円です、どうぞ」
凛「ありがとうございますにゃー!」
にこ「あ、あんた2万返してちょうだいよ」
凛「えっ?」
にこ「あれ貸したままだし、頼むわよ」
凛「嫌だ!」 にこ「はあ!?」
凛「折角こんな大金があるんだからもっと増やしたいにゃ!」
にこ「待ちなさいって!2万返してくれるだけで良いから!」
凛「にこちゃん、2万が10万になるってなったら嬉しい?」
にこ「そりゃ嬉しいけど」
凛「さっきみたいに50倍は無理でも5倍ぐらいならなんとかなるにゃ」
にこ「それが出来ないからあんたはお金借りたんでしょ?」
凛「いや、今回は出来るにゃ。だって12万も当てたんだよ!」 にこ「ぐっ、確かに……」
凛「ここは凛に任せてよ、10万は無理でも5万には増やしてあげるから」
にこ「いや、やっぱ駄目よ」
にこ「今すぐ2万返しなさい!」
凛「やだにゃ……絶対返さないにゃー!」ダダダ
にこ「あっ、待ちなさいよ!」 凛「このままじゃ追い付かれるにゃ」
凛「そうだ絵里ちゃんに電話しよう!」
絵里「どうしたの凛?」
凛「ちょっと家に行って良い?」
絵里「良いわよ、いらっしゃい」
凛「すまないにゃ」
にこ「待ちなさいって……逃げ足はやっ!」 絵里のマンション
絵里「上がって」
凛「お邪魔しまーす」
絵里「何か急いでた様子だけど大丈夫?」
凛「今、にこちゃんに追われているにゃ」
絵里「喧嘩でもしたの?」
凛「ちょっとね」
絵里「良く分からないけど仲良くしなさいよ?」 凛「分かってるにゃ。それよりパチンコは勝ったの?」
絵里「ええ、14万勝ちよ」
凛「運が良いにゃー」
絵里「まぐれよ。凛も嵌りすぎちゃ駄目よ?」
凛「もう遅いにゃ……」ボソッ
絵里「え?」 凛「なんでも無いにゃ、それよりこの高そうな銃は何なの?」
絵里「あ、弾は入ってないけど本物よ」
凛「にゃにゃっ!?」
絵里「ロシアから取り寄せたのよ。お婆様が昔使っていた物に似てて懐かしくなっちゃって」
凛「いくらぐらいするにゃ?」
絵里「200万かしら」
凛「絵里ちゃんそんなにお金持ってたの!?」
絵里「ボーナスよ♪」
凛「凄いにゃ〜……」 ぐう〜……
凛「あっ」
絵里「あらあら、お腹空いてきた?」
凛「うん。どこか食べに行こうよ!」
絵里「お金はあるの?」
凛「臨時収入が入ったにゃ」
凛(久し振りに豪遊してやるにゃ) 高級中華料理店
凛「この最上級コースを2つお願いします!」
「かしこまりました」
絵里「気前が良いわね凛」
凛「でしょー、いっぱい食べるにゃー!」
絵里「ちょっと緊張してきたわ、お花摘んでくるわね」
凛「行ってらっしゃーい」
凛(絵里ちゃん……バッグ置きっぱなしだにゃ) 凛「うーん、払うとは言ったけど今になって12万が惜しくなったにゃ」
凛「あっそうだ……やっぱり絵里ちゃん財布持ってきてる」ソローリ
凛「ゴールドカードあった!よし」サッ
『ご馳走様でした』
凛「もう食べられないにゃ〜」
絵里「ふう。しばらく中華は良いわ」
凛「じゃ、帰るにゃー!」
絵里「そうね」 絵里「そういえば会計したかしら?」
凛「絵里ちゃんがトイレ行ってる間に済ませておいたよ」
絵里「流石高級料理店ね!」
凛「また行きたいにゃ」
凛(絵里ちゃんのカードでね)
凛「じゃあ凛はアパート帰るにゃ」
絵里「そう、またご飯食べましょ」
凛「もちろんだにゃー!じゃ、ばいばーい」 人のもの盗んだ時点で可愛いげも話の面白味もなくなった にこちゃんに2万円返さなかったところであれってなった 意図して寄せてる感じだがのんたんリスペクトなのか
あれ好きだから期待してる 凛「あれ?ポストに何か入ってる」ゴソゴソ
凛「督促状!?園田金融って、海未ちゃんからだにゃ!」
凛「抗議だにゃ!抗議に行ってやるにゃ!」 凛「ちょっと海未ちゃん!」
海未「おや、お金を返しに?」
凛「違うよ!昨日の夕方借りたばっかりなのにもう督促状が入ってるんだよ!」
海未「当たり前でしょう、一十ですから」
凛「ええー……そうだけど」
海未「それより返済の見込みはあるのですか?」
海未「あ、返済する場合には給料明細を同封下さいね」
凛「へっ?そんなの聞いてないにゃ」
海未「ホームページに記載していた筈ですが」
凛「そんなの見てないよ!」
海未「なら貴方が悪いのですよ。それより返済の方は早めにお願いしますね」ニッコリ
凛(鬼、いや悪魔だにゃ) 凛「仕事なんてしてないから金借りてるのに、海未ちゃんは893だにゃ」
凛「お金はあるのに返せないって事だよね……これはいよいよやばくなってきたかも」
凛(……そういえば絵里ちゃんの部屋には銃があったよね)
凛「……よし!」 凛「とりあえずスタンガンと覆面だけ買ってきたけど……もし失敗したら嫌だなあ」
にこ「凛!」
凛「げっ」
にこ「あん時は良くも逃げてくれたわね!!2万返しなさいよ!!!」
凛「ひー、そんなに怒らないでよ。2万返してあげるから」 にこ「ふん、最初っから大人しく返しとけば良かったのよ」
凛「すまんにゃ。それより良い儲け話があるんだけど良い?」
にこ「えっ!なになに?」
凛「にこちゃんが良かったら……凛だけじゃ怖くて」
にこ「しょ、しょうがないわね〜。金返してくれたし水に流してやるわ!」
にこ「それより早く儲け話教えなさいよっ!」
凛(やっぱりちょろいにゃ) にこ「園田金融って……あんたどこから借りちゃってんのよ」
凛「だってお金が無かったんだにゃ」
にこ「まあにこも一回だけ借りたけど……」
凛「えっ。ギャンブルで?」
にこ「妹の入院費よ、5万借りたわ」
にこ「その後バイトで返したけど」
凛「お姉ちゃんだにゃ〜」
にこ「あんたも妹みたいなもんよ」
凛「こんなちっちゃいお姉ちゃんは居ないにゃ」
にこ「ぬわんですって!」 にこ「……で、絵里の部屋に行って何すんのよ」
凛「銃だにゃ、銃で絵里ちゃんを脅すにゃ」
にこ「はっ?何で絵里を?」
凛「もし絵里ちゃんが襲い掛かって来た時に逃げられないにゃ」
にこ「成る程ね……」
凛「それでなんとか絵里ちゃんを振り切ったらいよいよ海未ちゃんと対決にゃ」
にこ「ふふ、腕がなるわね」
凛「金融屋ならお金には困って無い筈にゃ、びんぼーな凛達の逆襲に震え上がって貰うにゃ」
にこ「でも銃を突き付けただけであの子がビビるかしら」
凛「確かに海未ちゃん強いもんね、でもこっちには兵器があるんだにゃ」
にこ「兵器?」 凛「もしもし、うん……うん……じゃあ明日の朝ね」
にこ「誰呼んだのよ?」
凛「ことりちゃんにゃ」
にこ「ことり?」
凛「ことりちゃんが海未ちゃんの所に行ってしばらくお喋りするんだよ」
凛「久し振りに会ったことりちゃんに油断している隙を狙ってまるっとお金儲けにゃ」
にこ「時間稼ぎか、良い作戦ね」
凛「でしょ?ことりちゃんには1割報酬をあげて万々歳だにゃ」 にこ「でも顔とかバレたらどうすんのよ、家とかに来られたら最悪よ」
凛「そんなの覆面被ってたらバレないよ」
にこ「あっさりと言ったわね」
凛「そんなこと言ってこのままダラダラとギャンブル生活続けても何にもならないよ」
凛「どうせ真姫ちゃんも海未ちゃんも凛の自由を奪っていくんだから」
にこ「追い込まれてるわね……まあここらでデカイ事やらなきゃにこにーの名が廃るってもんよ」
凛「決まりだね!じゃあ今日は寝るにゃー」
にこ「そうね。おやすみ」
凛「おやすみー」 凛「ふわあ……にこちゃん起きるにゃー」
にこ「ん、んんー……おはよ」
ピンポーン
凛「ことりちゃんにゃ!」
ことり「おはよ〜♪」 ことり「わー、覆面が落ちてる」
ことり「何かパーティーでもあるの?」
凛「ん、まあそんな感じだにゃ」
にこ「あれ、ここにあるスタンガンはなんなの?」
凛「それは銃が奪えなかった時の保険だにゃ」ゴニョゴニョ
にこ「成る程」ゴニョゴニョ
ことり「二人ともどうしたの?」 凛「それよりことりちゃん、海未ちゃんの所に行って欲しいな」
ことり「へ?何で?」
にこ「久し振りの再会に花を咲かせるってのも悪くないでしょ」
ことり「そうだね、じゃあ海未ちゃんの所行って来るね!」
凛「にこちゃん」スッ
にこ「ええ、行くわよ」ガチャ 絵里「パチンコでも打ちに行こうかな……」ガチャ
凛「動くな!」
絵里「なっ!?」
にこ「動いたら痺れるわよ」
絵里「なんなの貴方達……空き巣!?」
凛「空き巣は正面突入なんてしないよ」
にこ「それより銃を!」
凛「分かってるよ!」ダッ 絵里「あ……私の!」
凛「動かないでよ、これは貰ってくから」
絵里「このっ!」グイッ
にこ「ぎゃっ!」ドサッ
凛「あ!」
絵里「私を舐めるんじゃないわよ、この子の首を折るわよ」
にこ「ギ……やめな、さいって……げほっ」
凛「……ごめん!」ダッ
にこ「なっ、ちょっと待って……!」
絵里「……逃がしたわ。でも貴方は警察に突き出すから」
にこ「クソッ!」 凛(にこちゃんが捕まっちゃった……でもこれは仕方ない事なんだ)
凛「凛一人だけで海未ちゃんを倒せるか心配だけど、やらなきゃ!」
凛「待っててよ海未ちゃん!」 園田金融 客室
海未「……なるほど、それで凛に呼ばれたと」
ことり「うん。急に呼ばれてビックリしたけどこの手紙がポストに入ってて気付いたんだ」
海未「ふふ、大方うちの金庫でも狙っているのでしょう。ですが特殊なルートでも無い限り銃の購入などは不可能な筈」
海未「生身で来た所を返り討ちにしてあげますよ」
ことり「あんまり傷付けちゃ駄目だよぉ」
海未「分かっています、貴方の着せ替え人形に差し支えない程度に痛め付けますから」
ことり「海未ちゃんこわーい」
バン!
凛「海未ちゃん!」 海未「扉を蹴破ってくるとは……随分なお出迎えですね」
凛「あ、あれ?驚いてない??」
海未「貴方が来る事は承知済みです。ことりがウチの督促状に気付きましてね」
海未「借金を踏み倒そうと躍起になった凛が攻めてくると助言を頂いたんです」
凛「な、なんでことりちゃん……」
ことり「ごめんね、でも幼馴染の海未ちゃんに怖い思いをさせたくなくて」
凛「怖いって……海未ちゃんの方がよっぽど怖いのに」 海未「……凛!その銃は何処から入手した物ですか!?」
凛「絵里ちゃんから貰ったんだよ!私だって生身で来るバカな事はしないよ」
海未「絵里ですか……くっ、これは計算外です」
凛「う、動いたら撃つよ海未ちゃん!」 海未「ことり……警察に連絡を」ボソッ
ことり「分かったよ」
凛「な、何をこそこそ話してんの?」
海未「いえ、しかし銃を突き付けられては話が出来ませんよ」
凛「……分かったよ」ドサッ 海未(今です!)グイッ
凛「な、なんなの!?」ガシッ
海未「ことり、ロープを!」
ことり「うん!」ポイッ
海未「さて、これで逃げられないですよ」
凛「痛たたたた!!」
凛(あれ、あれ?こんな事になる筈じゃ……) ことり「銃はどうするの?」
海未「凛の指紋が付着していますから、証拠物件として押収して貰いましょう」
凛「う、海未ちゃん……凛をどうするの?」
海未「牢の中でしばらく反省しなさい!」
凛「ひっ!」
ことり「め、面会には行くからね?」
凛「……うん」
凛(これはいよいよ詰んだかな……) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています