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穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」 2
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0001名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/23(日) 23:09:03.77ID:K7L0Nut4
前回までのラブライブ!ESP

デェンッ!
高校2年になった私を待っていたのは学校が廃校になるというお知らせ
穂乃果「えーっ!音ノ木が廃校?!」

廃校を阻止するためその理由を知りたかったんだけど結局、私には分からずじまい

そこで私は、異能という力をもった生徒を集めて廃校の理由を調べようとしたの、

でも
調べていく途中に、A-RISEがライブをやるはずのコンサートビルで騒動に巻き込まれて

海未「何か騒がしいですね、」

パリィーン!
真姫「…海未っ!?」

「…頭にトサカがついてる子、ちょっとついてきて貰うで」

大変なことに足を踏み入れちゃったみたい

一応、皆無事に帰って来て、
今日はにこちゃんが「皆で話合おう」って計画してたみたいだけど…

にこ「っていうか、二年生組は?」




前回
穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」    
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1536499715/
0093名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:06:36.82ID:SYa3OORy
真姫(…ふーむ、……名前検索あるじゃない)カチカチ


真姫(検索boxは…。そこね、[綾瀬]っと)ポン


真姫(……一件該当したみたいね、)


真姫「…………。」

真姫(【綾瀬 亜里沙】。年齢をみると、…生徒会長の妹かしら)


真姫(…70×号室の患者、これくらい調べとけば良いわね。)


真姫(…帰ってからにこちゃんに連絡しましょ)メモメモ
0094名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:07:09.60ID:SYa3OORy
翌日の放課後


─西木野総合病院 70×号室─

亜里沙「…」

絵里「___________そして、」

絵里「亜里沙、私はついに犯人を見つけたわ」

絵里「絶対に罪を償わせるから待っててね……」
0095名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:07:29.13ID:SYa3OORy
亜里沙「」

絵里(…)

絵里「……そうね…こんな話はたぶん嫌よね。」

絵里「…明るい話をしましょ、この前自分で久しぶりにペリメニ作ったのよ。そしたらね、塩と砂糖を間違えちゃって、……」

亜里沙「」

絵里「ふふ。とても甘かったわ」

亜里沙「」
0096名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:08:08.33ID:SYa3OORy
絵里「…」
絵里「亜里沙にも食べさせて、反応を見てみたかったわね…」

亜里沙「」

絵里(…あれから3ヶ月位たったのかしら、事故に巻き込まれてからそれっきり…)

亜里沙「」

絵里「返事、してくれなくなっちゃったわね。眠っているの?…」

亜里沙「」
0097名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:08:40.03ID:SYa3OORy
絵里「……」

亜里沙「…」

絵里「亜里沙、あなたはいつになったら目を覚ましててくれるのかしら…」ス

絵里(何も無かったかのように傷はないけれど…)

絵里「…」
0098名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:09:15.54ID:SYa3OORy
亜里沙「」

絵里「……」

コツコツ

絵里(…)

絵里(誰かこっちに来てる!?、)

絵里「…」
絵里(…足音から推測すると二、三人かしら…)
0099名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:10:33.70ID:SYa3OORy
絵里(それにしても……この時間帯にだれかが来るなんてこと、あったかしら。)
絵里(…まさか……!…UTX!?)

絵里(…可能性はあるわね)

_________

突然の未だ見ぬ来訪者へと備え、

絵里はすぐさま亜里沙の寝ているベッドの横に置かれている花瓶を手に取った
0100名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:12:18.09ID:SYa3OORy
その花瓶には、見舞いの品として絵里が売店で買ってきた花と共に、
水道から入れてきた花瓶に入れる量としてはいささか多く見える水が入っていた。

絵里「…」ス…

絵里は亜里沙へと体を向けたまま、
花瓶の取っ手の部分を持ち、接近してくる足音へ備える

その体は亜里沙の方を向き、椅子に座って気づいてない振りを装う

絵里「…」

いくつかの足音が部屋へと入って来ると、それは絵里の背後近くで足を止めた─────
「…」ピタ……

絵里(来たわね…)ゴク
0101名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/26(水) 23:12:40.48ID:SYa3OORy
To Be Continued
0105名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/27(木) 22:47:36.33ID:xUwNLqFP
属性系(火、雷とか)以外の異能を思い付いたら書いてみてほしい、
スクフェスのモブキャラセットでも嬉しい
0106名無しで叶える物語(禿)
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2018/09/28(金) 08:05:08.80ID:Lo9CS7mY
体がめっちゃ光る
0111名無しで叶える物語(禿)
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2018/09/30(日) 15:54:43.23ID:YfYKPZNq
0112名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:44:53.92ID:flsCh1Cq
第11話「エリーチカ」


絵里(来たわね…)ザッ
絵里は振り向き様に侵入者達へ、花瓶の下部を大きく振るう。
しかし、

絵里「音ノ木の制服!?」

UTXではないと知った瞬間、花瓶を止めようとはするが勢いを殺せず───
「いたっ」ゴンッ

絵里「あっ」
0113名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:45:33.81ID:flsCh1Cq
にこ「ちょっと!、何すんのよ痛いじゃない!」

にこ「いきなり花瓶ぶつけるとか頭おかしいの?」フン

真姫「…ちょっと、水かかっちゃったじゃない!」ビチャァ

絵里「ごめんなさいね、手が滑っちゃって」

にこ「……謝ったから許してあげるけど…」

真姫「私は!?」

絵里「…っていうかあなた達も何しに来たの?……ここの部屋に世話になってる知り合いなんていないんじゃない?」
0114名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:45:46.30ID:flsCh1Cq
海未「確かにそうですね」

真姫「別に良いじゃない、来ても」

絵里「それとも、この前あなた達二人で生徒会の私に言いに来たけど、あの仮面女じゃないかって?……」
絵里「そんなわけないじゃない」

海未「しかし、金髪の女の方なんてそうそういるものではないと思いますが…」

絵里「染めてたかもしれないじゃないの」

真姫「…あれは地毛に見えたわ」

絵里「…もう!、話はまた学校で聞くから早く帰って!」
0115名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:46:51.21ID:flsCh1Cq
にこ「は?毎回学校で聞きにいってもちゃんと取り合ってくれないじゃない!だから来たのよ!」

にこ(それに…ここに来たら相手の弱味を見つけて、その近くで対話を有利に進められるって訳……)

絵里「いいから帰って」

海未「とりあえず話を聞いてください、なにも貴方をこの前の騒動の首謀者だと通報しようなんて思ってません」

絵里「違うって言ってるでしょ?」

真姫「…真摯に答えなさいよ」
0116名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:47:10.64ID:flsCh1Cq
にこ「真姫ちゃん、やって」

真姫「はぁ…」

真姫はにこからの指示を受けると病室の亜里沙へと近より、その体に両手をかざした

絵里「ちょっと、何やってるのよ…」

にこ「あんたもこの前見たように、この子は能力者。炎を出せるわ」

絵里「えっそうなの?」

にこ「…白々しいわね、この前見たでしょ?」
0117名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:47:53.66ID:flsCh1Cq
にこ「で、その子が今、あんたの妹の近くにいるわけだけど…」

真姫(…演技だけどね)

にこ「…あんたはこの前の仮面つけた女?」

絵里「違うわよ。あと、その手をどけて…脅してるわけ?」

海未「そういうわけではありませんが」

絵里「脅して、亜里沙を焼き殺したら…もちろんあなた達は罪に問われる事になるけど、そこは考えてるのかしら?」

にこ「……本当にそう思ってるの?」
0118名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:48:06.83ID:flsCh1Cq
絵里「そうだから言ったのだけれど…」

にこ「ハッ…めでたいやつね」

絵里「…」ッ

真姫「…どうかしら」

海未「確かにそうとは限りませんよ」

絵里「…じゃあ説明してみなさいよ」
0119名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:48:48.33ID:flsCh1Cq
海未「いいですよ、……あなたも知っていると思いますが、能力者関連の事件は実際に法廷で、事実通りに裁かれる事ありません」

絵里「ふーん、それで?」

海未「何故か…」
海未「…能力者の事件、事故は証拠がほとんど見つからず立証が難しいからです。」

海未「……例を出すと、本当に真姫が貴方の妹さんに火を放ったとしましょう。それで、あなたがそれを通報したら…」チラ

真姫「…たぶん私が裁判所に行く事になるわね、それであなたは《この女の子》私ね。が貴方の妹を能力で焼き殺したって言うわ。でも…それを証明できるのかしら、」
真姫「…鮮明に防犯カメラとかに写っていれば別だけど」

絵里「…」
0120名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:49:01.60ID:flsCh1Cq
真姫「今この国は正確に能力者なんて把握してないわ、私が能力者だって糾弾されても私は能力者じゃないって言えば良いだけ…」

真姫「もし私が能力者だって確定しても、他の能力者の能力のしわざによる可能性だってあるわ、」

にこ「他にも色々あるけど、まとめると能力者の起こした能力による事件は、結果的にはきちんと法に問われないってわけ…」

海未「あなたもそれを分かっているのでは?」

にこ「こんなこと知らなきゃ、ビルであんな大胆に動けないわよ」

絵里「…ふーん」
0121名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:49:48.79ID:flsCh1Cq
真姫「…」

にこ「…」ジ

絵里「…良く知ってるじゃない、まぁそれは、その通りよ。」

絵里「……だから?」

海未「……それをあなたも知っているから────────

絵里「この前の仮面の女は私って?…ふふ、」
0122名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:50:01.68ID:flsCh1Cq
海未「……いいでしょう…三つ目の根拠です。にこがこの病室に来たとき貴方は何をしましたか?」

絵里「花瓶をぶつけたけれど」

海未「確かにそうですが、私が言いたいはそこではありません。」

絵里「何?」

海未「真姫を見て思いましたが花瓶に入っていた水の量として、あれは少し多かったのではないかと…」

真姫「…確かに多いわね」ピチョ
0123名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:50:41.74ID:flsCh1Cq
にこ「……まるで水を別のことに使うためのような」

海未「ちなみに、この前の騒動の発端者も、水を使って能力を発現してましたね…」

絵里「…そうだったわね」

海未「…どうですか?他にも言ってあげましょうか?」

真姫「これで三つね…」

絵里「はぁ…もういいわ、私はあなた達が言ってる仮面の女よ、」

にこ「…やっと認めたわね」

絵里「面倒くさくなってきたわ」
0124名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:50:57.70ID:flsCh1Cq
海未「では、なぜこの前のビルの様な事を?」

真姫「聞かせてもらうわよ」

絵里「聞いたら早く帰ってくれるんでしょうね…」

絵里「…能力者は法に問われない。
亜里沙は明らかに能力者が発端による事件に巻き込まれてからこうなったわ…」

絵里「普通に犯人が見つかる事を僅かながらに期待した、けど今も亜里沙は昏睡状態のままで……犯人は罪を償わずに生きている…」

絵里「私はそれが許せないし、許すつもりもない」
絵里「そんなんじゃ亜里沙が報われないわ…それから私は妹を事件に合わせた犯人を独自で探し始めた。見つけてきちんとした罰を受けてもらう為にね」
0125名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:51:40.69ID:flsCh1Cq
にこ「それがこの前のUTXに関係あんの?」

絵里「……夜な夜な怪しそうな能力者を見つけては問い詰めたわ、お前がやったのかってね。友達にまでも協力してもらって…」

絵里「そのうちね、UTXが関係しているかもしれないって言うやつが出てきた。今まで具体的な事を聞いた事なんてなかったから、とりあえず信じたわ」

絵里「それにすがるしかなかったの、まぁ実際本当だったんだけどね、UTXの近くでは能力者の事件が多かったり」

絵里「協力者を得る為に、それを私は周りにいる人に知らせようと『UTXは能力者と黒い関わりがある』なんて言ったわ、」

絵里「でも、誰も信じてくれなかった。…だから私はUTXに世間の目を向けようとしたの…」

真姫「それで…」
0126名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:51:52.95ID:flsCh1Cq
絵里「そして今回みたいに騒動を起こして世間の目をUTXに向けようとした。…今までは毎回沈静化されちゃったけどね」

にこ「じゃあ、この前のコンサートビルの件については流石にUTXは押さえきれなかったってわけ?」

絵里「そうね…あなた達に正体がばれた分の成果は得られたと思うわよ?」

真姫「見つけて悪かったわね」

にこ「…今まで思ってたより、理由はまともね」

海未「…」
0127名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:52:32.27ID:flsCh1Cq
絵里「で?話したんだからさっさと、ここから出ていって、一回で終わるように全部話したんだから」

海未「…それについては感謝させて頂きます」

海未「それで…、一つお願いがあるのですが……」

絵里「…何?」

海未「私たちと組みませんか?」

にこ「!…海未!?あんた何言ってんのよ」

絵里「…そうよ、私は貴方をビルから蹴飛ばしたのよ?」
0128名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:52:45.14ID:flsCh1Cq
海未「それがあった上でもです。利益はかなりあると思いますが」

真姫「そんな事言う気はしていたけど…」

絵里「…もし協力しても、私には利益なんてないわ。貴方たち、遊んでるようにしか見えないもの」

にこ「フンッこの前私に捕まってたじゃないの、…それに遊んでなんかないわ」

絵里「そうだったの?…分からなかったわ」

真姫「仮面の女はあなただってたどり着いたんだから、そこは認めてほしいわね?」
0129名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:54:03.97ID:flsCh1Cq
絵里「ミトメラレナイワァ…」
絵里「結局お遊びよ、何も分かってないわ」

海未「我々も真面目に廃校の原因を調べているんです、何故そう頑なになるのですか」

絵里「どうせ飽きたら止めるんじゃない?廃校への思いなんてその程度よ、」

海未「…そんなものではありません、私達は見つかるまで探し抜くんですよ」グッ

絵里「…あら、怒っちゃったの?」
絵里「……でも。じきに、あなた達は気楽に探偵ごっこなんてやってられなくなるわ」

海未「どういうことですか?」
0130名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:54:16.60ID:flsCh1Cq
絵里「そのままの意味よ?…でも…もう遅いかもしれないけれど…」

真姫「…は?」

にこ「…」

絵里「UTXの学校説明会へ行った時に、廃校問題を調べるなんて止めておけば良かったのに、良い機会だったわよ?」

海未「あなた、…知っていたんですね」

絵里「でも…この前のコンサートビルの件は……さすがに、不味かったんじゃない?」

真姫「…何が言いたいの」
0131名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:55:02.01ID:flsCh1Cq
にこ「ヤバイ奴らに目をつけられたって?」

絵里「ええ」

海未「じゃあ、それこそ我々に協力して貰わないと困りますね」

絵里「イヤよ、」

にこ「…私は別にどっちでもいいわ」

海未「しかし…」

絵里「イヤ、私の目的があるのよ…」
0132名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:57:37.86ID:flsCh1Cq
海未「…」

真姫「…ねぇ、もう帰らない?」

海未「…ですg────
絵里「ん?…」ピク

にこ「何?」

ザッザッ

真姫「足音、」

絵里「ほらね」

海未「…一人ではありません、何人かいます」
0133名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:58:20.24ID:flsCh1Cq
絵里「…いつか来るとは思っていたけど…」
絵里「……いいわ、もしそこのやつらと戦えたら、協力、考えてあげてもいいかも」

にこ「あんた何様よっ……。」

海未「にこ、注意してくださいっ!」

にこ「ッ…来たわ…」

真姫「誰っ!?」ザッ



───────
0134名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:58:37.62ID:flsCh1Cq
穂乃果「ここのクレープ美味しいね〜」

凛「穂乃果ちゃんが今食べてるのって新しく出たやつ?」

穂乃果「うんっイチゴがたくさん入ってるって!」

ことり「イチゴ好きだもんね、穂乃果ちゃん」

花陽「それも美味しそうですね」

凛「かよちんのやつは米粉の生地だっけ?」

花陽「うん、生地がもちもちして、美味しいよ〜」
0135名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:59:25.33ID:flsCh1Cq
凛「へー、確かに美味しそうだね」チラ

花陽「…凛ちゃんもこのクレープ食べる?」

凛「かよちんいいの?」

花陽「もちろんっ、どうぞ」ハイ

凛「…頂きますっ」パクリ

花陽「どう?」

凛「ッ美味しいにゃ〜」
0136名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 22:59:42.52ID:flsCh1Cq
穂乃果「今日たまたま花陽ちゃんと凛ちゃんに会ったからここ来たけど正解だったね!」

花陽「このお店知れて良かったです」

凛「…そうだ、ここって病院の近くだっけ」キョロ

ことり「うん、あそこに見える建物かな?」

凛「あっほんとだー」

穂乃果「ねぇ、ことりちゃんのクレープの具落ちそうだよ?」
0137名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:00:27.90ID:flsCh1Cq
花陽「チーズ?のクレープですか?」

ことり「チーズケーキを丸ごとクレープ生地で、そのまま包んだやつだって」

凛「重みで垂れ下がってるにゃ」

ことり「結構多かったかも」テヘヘ

穂乃果「じゃあ穂乃果のも食べさせてあげるから一口ちょうだいっ」

ことり「いいよー、こっち向いて…はいっ」スッ

穂乃果「ことりちゃんもっ」ズイッ

穂乃果、ことり「「」」パクッ
0138名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:00:41.88ID:flsCh1Cq
ことり「…ん、穂乃果ちゃんの美味しいねっ」ペロリ

穂乃果「おーチーズケーキが丸ごと具になるって珍しいけど、意外といける!」

凛「珍しいなんてレベルじゃないにゃ…」

花陽「…そういえば今日海未ちゃんっていないけど、どうかしたのかな?」

穂乃果「最近部活とかで色々あるみたい」

凛「たしか弓道部だよね?」
0139名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:01:27.97ID:flsCh1Cq
ことり「うん、結構上手いんだよ?海未ちゃん」

凛「…確かにバシバシ当てそうにゃ」

ことり「そうだ、海未ちゃん部活終わったかもしれないし電話して見る?」
ことり「、まってて」ピ

凛「じゃあ、真姫ちゃんとにこちゃんも皆、呼ぶにゃっ」

花陽「じゃあ真姫ちゃんに聞くよ?」pi

穂乃果「えーっと、にこちゃんの連絡先は…」pi
0140名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:01:41.04ID:flsCh1Cq
凛「みんなで集まるの久しぶりだねっ」

花陽「確かにそうだね〜」プルルル

ことり「この後皆でどこ行く?」

穂乃果「そうだね、ファミレスとか?」プルルル

凛「ボウリングとかは?」

ことり「それいいかもね」
0141名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:02:22.11ID:flsCh1Cq
花陽「まきちゃ〜ん?」プルルル

ことり「まきちゃんまだ出てないの?」プルルル

花陽「海未ちゃんもまだっぽいね」

穂乃果「にこちゃんもまだ出てない…」プルルル

ことり「えっ?…二人とも?」

凛「寝てるんじゃないかにゃ〜?」

花陽「そうかなぁ?」
0142名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:02:33.92ID:flsCh1Cq
ことり「出なかった…」

花陽「真姫ちゃんも」

凛「えっ二人とも出なかったの?」

穂乃果「え?大丈夫かなぁ…」プルルル

ことり「何かあった、とか無いよね…」
0143名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:03:15.58ID:flsCh1Cq
穂乃果「…おーい!にこちゃーん」

穂乃果「……あっ!出た、にこちゃんっ?!!」ガチャ


穂乃果「穂乃果だよっ!暇なんだけど今大丈──────
にこ『!…このっ…暇どころじゃないわよっ』ゼエゼエ

穂乃果「え、どうしたの?」

にこ『今逃げてんのよっ!』タッタッ
0144名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:03:27.79ID:flsCh1Cq
穂乃果「?、誰から?」

にこ『変なやつらから!病院ちかくで!』ドォン

にこ『、そん中に能力者がいるんだけどヤバい』ゼエハア

穂乃果「??…なんで?」

にこ『今説明する暇なんてないけど…とりあえず真姫と海未、』ドコォ
にこ『…うわっ、あと生徒会長も気絶してる』ズドン

穂乃果「え!?何があったの?」
0145名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:04:09.41ID:flsCh1Cq
にこ『危なっ、』バキィン
にこ『…今逃げてるけどもう無理かも、……捕まる…』タッタッ

穂乃果「何が?」

にこ『早くっ!』ドタドタ

穂乃果「分かったっ病院に行けば良いの?」

にこ『………今から私のgps入れて位置情報送るからそれを追って!』ソコニイルゾ

にこ『…あんたら、しつこいのよっ!』ソコダッ
0146名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:04:23.32ID:flsCh1Cq
穂乃果「了解っ」

にこ『頼んだわよっ!!』カクホ-

穂乃果「うんっ!!」

にこ『ねぇ!ちょっとその手、放しなさ──────プツ

穂乃果「ッにこちゃんっ!」
0147名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:05:12.60ID:flsCh1Cq
ことり「どうしたの?穂乃果ちゃん」アワアワ

穂乃果「にこちゃん達を早く助けなきゃ!」

凛「っ…どう言うこと?」

穂乃果「真姫ちゃん海未ちゃん生徒会長もそこにいるみたい」

花陽「なんで!?」

穂乃果「穂乃果も良く聞けなかったけど、とりあえずgps送られて来るからそれを追ってって!」
0148名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:05:33.07ID:flsCh1Cq
To Be Continued
0149名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/09/30(日) 23:07:08.86ID:flsCh1Cq
スクフェスモブ異能で良いのあったらまだ募集中だよっ!
次から多分バトルに入る
0153名無しで叶える物語(禿)
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2018/10/02(火) 16:32:24.95ID:ZMvmGvTF
0154名無しで叶える物語(禿)
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2018/10/03(水) 14:36:36.58ID:uye/8DT1
0159名無しで叶える物語(なっとう)
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2018/10/06(土) 15:10:25.62ID:X5SjmpHI
0160名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:54:49.24ID:Lrx/cRWj
使い魔はちょっと先
0161名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:55:28.40ID:Lrx/cRWj
第12話「START:DASH!!」



真姫「誰っ!?」ザッ

にこ「A-RISEの綺羅ツバサと優木あんじゅ?!」

あんじゅ「はぁ〜い」
0162名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:55:46.87ID:Lrx/cRWj
ツバサ「こんにちは、にこさん」

ツバサ「それに音ノ木坂学院の皆さん?」

真姫「なんでUTXのA-RISEがこんな所に?」

海未「A-RISE以外にも後ろに人が何人かいるようですが…」チラ

ツバサ「そうね……綾瀬さん、あなたなら私達がここに来た理由を分かってるんじゃない?」

絵里「…さぁ?」
0163名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:56:32.37ID:Lrx/cRWj
あんじゅ「わからないの?」

ツバサ「あなたたち3人を尾行して接触するタイミングを伺ってたの」

にこ「…尾行?」

ツバサ「でもたまたま仮面の女に会いに来たんだもの、びっくりしちゃうわよ」

あんじゅ「で…まぁそうなったら私達も出てきた方がいいかな?って」

ツバサ「まぁ元々あなたがどこにいるかは分かってたんだけどね」チラ

絵里「ふーん…」
0164名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:56:45.10ID:Lrx/cRWj
真姫「…私達、監視されてたの?」

海未「話ぶりからはそうですが…」

あんじゅ「ええ、ちゃんと見てたわ。お陰でまとめて捕まえ易くなって感謝してるわよ」

にこ「まとめて捕まえるって、…ここにいる私達4人?」

あんじゅ「概ねそうね、他にもいるけど…今はね」

にこ「なんで捕まらなきゃいけないわけ?」

ツバサ「…この前のビルの件で色々あなたたちのことが分かっちゃったから、確保しなくちゃいけなくなったの」

あんじゅ「命令で、不本意ながらね…」
0165名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:57:24.90ID:Lrx/cRWj
絵里「全力で抵抗させてもらうけど…良いのかしら」

ツバサ「もちろんよ?貴方の妹さん、近くにいるみたいだけどね…」

絵里「…」ジロ

あんじゅ「行くわよ?」

海未「やるんですか?にこ、真姫」

にこ「…やるしかないでしょ」

真姫「……了解」

絵里「…」
0166名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:57:39.28ID:Lrx/cRWj
_______

病院の一室に一瞬緊張が走り、あんじゅとツバサが出口側に下がる。

絵里「は…逃げるの?」

ツバサ「別にそういう訳じゃないわ」

すると…下がった二人の間から、つなぎのような服を着た、ぱっと見中高生くらいの少女が姿を見せる。

あんじゅ「じゃあ…やってもらって良いかしら?」サ

後ろの女1「いいよ、任せて」

真姫「…あなた達はやらないの?」
0167名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:58:20.48ID:Lrx/cRWj
あんじゅ「色々壊しちゃうかもしれないから…」

ツバサ「そういうこと、…それじゃよろしくね」サ

にこ(耳に何かいれてる?)

女1「やっちゃうよ!」

あんじゅ「じゃ、頼んだわよ」バイバイ

女1「また後でね〜」

絵里(亜里沙だけは…)
0168名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:59:08.48ID:Lrx/cRWj
すると女1は、にこ等4人の前で大袈裟に、右手を自らの正面に掲げる。

海未(何の能力でしょうか)ジリ

女はそのまま手を広げたまま前に出すと、
ゆっくりと力むように中指を親指にかけ───中指と親指のみが手の平で接触し合う、

にこ(何をしようと?)

力をかけると、はりつめる中指。女が中指を少しずらすと、

その指は滑るように親指の根本に向かい─────

女1「」ニヤ

真姫(指パッチン?)

にこ「あんたら!耳を早くふ───」

絵里(光?)


───────ピカッ────キイイィィィィィンン


にこ『さいで』サ

真姫「…っく」フラ
0169名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 22:59:57.11ID:Lrx/cRWj
海未「うぅ…」バタ

にこの言葉は女1の、手から発生させられた部屋中に響きわたる甲高い音によって途中でかきけされ、

彼女らの平行感覚は奪われていた

絵里「……」バタン

そして音と共に、女の手の平から発された部屋中を照らす強烈な白い光は、にこ達の視界をも重ねて奪っていく

にこ(くっ耳は辛うじて守れたけど、目が…白くて、見えない、皆は!?)

にこ「真姫、海未!」

真姫「…」

海未「」

絵里「」バタ

にこ(反応がない?…気絶してるの!?)
0170名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:01:11.18ID:Lrx/cRWj
真姫と海未はその場所で受け身も取らずに、崩れ落ちた体勢のまま病室の床の上で意識を失っていた

絵里はベッドの上の亜里沙に覆い被さるように気絶し、動かない

にこ(このままじゃ何も見えないじゃない…)

にこだけは辛うじて聴覚への攻撃に対処できたため、彼女だけは次の手段に移ることができた

にこ「にこっ」ボソ

そう発するとにこの背後に、にこ2がずれるように現れる。

にこの視界が真っ白に塗りつぶされていたため、にこ2の視覚を利用し周囲の状況を確認、

身代わりも兼ねてにこ2をその場に放置したまま、今の本体であるにこ、は病室の窓へ体を乗り出し急いでやむをえず外へ飛び出る

にこ「…」ヒョイッ

にこ「…」ダッ
0171名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:01:53.72ID:Lrx/cRWj
女1「はは、楽勝だわw」

女1「もう全員気絶させちまったよ、起きてるか〜?」ユサユサ

女1「?…ツインテールのやつ……」

女1「多分、こいつ本物じゃないな、逃げられたか……おい、ちょっとお前ら捕まえてきてくれない?」

女2「別にいいよ〜」

女3「はいはい、」

にこ(にこ以外の3人は全員気絶、とんだ初見殺しね。…簡易スタングレネード?……っていうか助け呼ばないとかなり不味いわ)タッタッ
0172名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:02:07.73ID:Lrx/cRWj
外側のすぐ下の階にあるバルコニーに運良く着地したにこ2は、少しだけふらつきながらまっしろになった視界を少しずつ回復させていく…

にこ(早く逃げないと…)アセ

にこ(う…良く見えないけど……こっちかな?)テク…

女2「ねぇ、そこのツインテール待ってくれない?」スタッ

にこ「あんたら、さっきの奴等の仲間ね…」

女3「逃げないでよ」テクテク
0173名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:03:02.08ID:Lrx/cRWj
にこ「…は?…逃げるに決まってんでしょ!」タッタッ

女2「まぁそれはそうだよね」スタスタ

女3「逃がさないから」ダッ

にこ(捕まるわけないでしょっ!)

スマホ<♪ニッコリノマホオ~

にこ「ふんっ!」ダッ 

♪エガオノマホー

女2「はぁっ」ガバッ 

ナミダサヨゥナラ~

にこ「あぶなっ!」ブワッ

ニッコニッコ♪ ニッコニ────
にこ「…あぁっ、こんな時に誰よっ!?」pi
0174名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:03:29.27ID:Lrx/cRWj
────

凛「じゃあっ早く追わないと!」

花陽「ねぇ、この地図の矢印、にこちゃんの所のGPSだよね?結構早くなってきてるよ!」

穂乃果「車に乗せられたのかな、早く追うよ!」

ことり「タクシーとか呼んでみる?」

穂乃果「そんな時間ないよっ!」

ことり「じゃあっ」

凛「追うなら凛に任せてっ!」
0175名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:04:18.79ID:Lrx/cRWj
花陽「たしかに凛ちゃんなら…」

穂乃果「たしか高速移動だったね!」

ことり「大丈夫?」

凛「すぐに追い付けるよ」

凛「…凛が連絡するからタクシーで追ってきて!」

穂乃果「ありがとう、絶対に行くよっ」

花陽「凛ちゃん、気を付けてね」

凛「凛に任せるにゃ!」ドン
0176名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:04:38.62ID:Lrx/cRWj
凛は穂乃果と位置情報をスマートホンで急いで共有した後に、自らのスマートホンを見て、改めてにこがいる大体の位置を把握

にこのいる位置を表す矢印は、車に乗っているような速さで地図上を動き続けていたが、まだこの距離ならば追いつけると凛は思考する

そして上に羽織っていた制服のブレザーを脱ぎ、顔に軽くターバンのようにぐるぐると巻いた

スマホを後ろポケットに入れると、凛は両手を地面につけてクラウチングスタートの体勢を取り、準備をするように大きく息を吸う
凛「」フゥー

凛「…」(とりあえず真っ直ぐ…)

そして横で見ている少し心配そうな花陽達に大丈夫だよ、と軽く手をふった後に

凛はさっと前方に視線を向けると、


───────フッ


穂乃果らが瞬く間もなく凛はその場から消えていた…
0177名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:05:06.23ID:Lrx/cRWj
凛は超スピードで先ほど地図上で確認した場所に向かう

凛の視界では建物、車が残像を残しながら後ろに伸びていくように過ぎ去っていく

凛(…ここら辺?)

凛「…」ピタッ
ある程度進んだ所で急停止し、スマホを取り出すと未だに動き続ける位置情報を再確認する

凛(あっちの方向かな…)ビュン


……
0178名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:05:36.14ID:Lrx/cRWj
凛(ここら辺にいるみたい、ちょっと疲れてきたにゃ)ハァハァ

少し大通りから外れた交差点で立ち止まり、信号待ちの車に視線を向けた

凛(あのおっきい車、怪しいかも)

一台止まっているめぼしい白い車、ワゴン車を見つけた凛は様子を伺おうと、そっと近づいていく

凛(……あ…信号が青になっちゃった)

ブロロロ…

凛(行っちゃうよ、…見ないと。追いかけるしか…)
0179名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:06:25.87ID:Lrx/cRWj
凛は車のスピードにあわせて後ろに追従するように追いかけるが、ぶれて車内を上手く見れない

凛「…これじゃ見えないじゃん」ム

凛「…えいっ!」ピョン

凛は思いきり良く、走り続ける車の後部に掴みつき、後ろの窓から車中を覗き見る。
凛「いるかにゃ〜?」ズイ

『…今なんか揺れなかった?』ユサ

凛「あっ、にこちゃんと真姫ちゃんっ…眠ってるのかな?、ん…でも縛られてる」チラリ

凛「それに海未ちゃん、生徒会長もいるの!?」

『ねえ!、今後ろにだれかつかまってるわよ?』

『え!?』フリムキ

凛「にゃっ!?」
0180名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:06:41.17ID:Lrx/cRWj
【ほのタクシー車内】


──────♪─アサハパン、パンパパン ♪

穂乃果「あっ凛ちゃんから着信!」

ことり「ほんとっ?」

花陽「凛ちゃんっ!」
0181名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:07:25.25ID:Lrx/cRWj
穂乃果「どうだった?」

凛『…ちょっと…ゼェ…待って……ハァ…』

穂乃果「凛ちゃん、落ち着いてからでいいよ」

凛『…ありがと……フゥー』

凛『にこちゃんのスマホ追ってたら、皆が、目隠しと…腕を縛られて車に乗せられてたの。』
凛『だから……助けようとしたんだけど、見つかっちゃって…何とかにげた…』

穂乃果「じゃあ、まだ無事なんだね?」

凛『うん』
0182名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:07:52.41ID:Lrx/cRWj
穂乃果「…動ける?」

凛『体力使っちゃったから、休憩すれば大丈夫!』(ちょっと怪我しちゃったけどね)

穂乃果「良かった、じゃあ穂乃果達は追ってるね」

凛『うん、あとで追い付くにゃ…』

穂乃果「じゃあまた後で、」
0183名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:08:58.21ID:Lrx/cRWj
凛『じゃあ───

───あっ待って、大事なこと言い忘れてた!』

穂乃果「ん、何?」

凛『その車に乗ってる人、…全員能力者かも』




───────────






花陽(そろそろ車はこの道を通る筈です…)チラ


─────ブロロロ…


花陽「来ましたっ」
0184名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:09:11.57ID:Lrx/cRWj
ことり「穂乃果ちゃん、あの車がきたよっ」

穂乃果は片手を前に突きだし、右手を左手で支えるようなポーズを取った。
穂乃果「任せてっ!」

──
────
──────

ことり「海未ちゃん達、気絶させられて捕まってるの!?」

穂乃果「うん、だから何とか車を止めて救出しないと…」

花陽「そんな、どうやって…。」
花陽は手元のスマホに写る位置情報に目を落とし、目で追っていた。

花陽「…。」
花陽「……!…戻ってきてる」
0185名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:09:58.41ID:Lrx/cRWj
ことり「どういうこと?」

花陽「今まで街の中心部から離れるように進んでいたんですけど、ここで向きを変えて違う道でこっちに引き返してますっ」

穂乃果「じゃあ、追い付ける可能性はあるよねっ」

花陽「はいっあります」

ことり「運転手さんっ向きを変えてっ!」

──────
────
──
0186名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:10:16.67ID:Lrx/cRWj
ことり(花陽ちゃんが言うには車はほとんど真っ直ぐにしか進んでないらしいから、通る場所を予想して待ち伏せするっていう賭けだったけど…)

花陽(賭けは当たったみたいですね)

穂乃果「ここだっ!…命中させるよっ!」ズドォン


計画は簡単。

4人を乗せた車が前を通ったら、穂乃果がその車に衝撃波を当てて、橋状の道の下でクロスするように通っている大きめの用水路に突き落とすだけ

そして横転させた車に、すぐにことりと花陽が駆け寄って4人の拘束を解いて逃走、というものだった

考えた事自体は単純だが相当に難度は高い、万が一の事も考えて周りにあまり建物がなく多少開けた場所を救出場所に選んだようだが…
0187名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:11:09.27ID:Lrx/cRWj
その待ち伏せをする用水路の水幅は広く、高速道路のガード下を通っており、両脇にはコンクリートの岸が幅広く作られていた。




断面

 ̄\ / ̄
\____ ___/
| 水水水水水 |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


上から

穂待機
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋
橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
0188名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:11:37.86ID:Lrx/cRWj
穂乃果「命中させるよっ!」ズドォン


穂乃果の発生させた衝撃波は、走ってきた車の前輪にみごと命中し、スリップさせる事に成功。

──────キキーイィィッ   ギャリギャリギャリ

車はコントロールを失い、蛇行運転をはじめる、そして橋の上にある道路の柵へ衝突して突き破り、道路の外へ!

橋の上から空中へ飛び出すと、

ガアアァンッ──────

車はその勢いのまま落ちていき、コンクリートの地面に触れた後、傷つきながら車体を横にしてゴロゴロと転がっていく
0189名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:12:23.35ID:Lrx/cRWj
最終的に、用水路の水場と岸の段差で車体を斜めにし、車は水に半分浸かった状態で止まった…


ことり「花陽ちゃんっ!」タッ

花陽「うんっ」


三人が待ち伏せしていた逆の岸側で停止した車に向かって、ことぱなは橋を経由して救出に向かい、穂乃果もそれに続く



穂待場
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋
橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋橋
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水車 車平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
平坂坂平平平平 水水水水水 平平平平坂坂平
0190名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:12:36.59ID:Lrx/cRWj
ことり「車、倒れちゃってる…」

花陽「起こしてみないとだめかな?」


─────パリィンッ───
ことり「キャッ」ビクッ

花陽とことりが横転している車に近づくと横窓がいきなり割れ、そこから手が出てくる

しかしその手は脱出する為に窓をわるだけ。ではなく、うねうねと動き空へ伸びていくように見えた。

花陽「っ手が伸びていってる!?」
0191名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:13:10.05ID:Lrx/cRWj
穂乃果「能力者ッ?、放れてっ!」タタッ

そしてもう一度、車からガラスの割れる音が聞こえる

ことり「まだあるみたい…」

────シュ

伸びた腕がもう一本、反対側の窓から出てきたと思うと

伸びている手の両方を水面に入れて、苦戦している様子もなく車体ごとコンクリートの岸に引き上げていく

ザパァ───

その後、腕はさっきとは逆に縮んでいき、シュルルと車の中に消えていった
0192名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:13:59.40ID:Lrx/cRWj
車は地面に上げられ通常の姿勢に戻りはしたが、引き上げられたばかりの車体は濡れており伝ってくる少量の水が地面に滴る

その車の扉がゆっくりと開くと、中から出てくる人影が2つ。

花陽「気をつけて下さいっ」

中からこちらへ歩き出して来たのは彼女らの救出目標ではなく、

右手に、切れ目の入った小さいプラスチックの棒を1つ持ったメルヘンチックな女と、何も持ってはいないが両手が水に濡れているポニテの女。

そしてもう1人、最後に車から出てきた人影は

穂乃果「真姫ちゃんっ!」

しかしその目にはまるでいつものような色、雰囲気はなく、操られているようにただふらふらと歩いてくるのみ
0193名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/10/06(土) 23:14:55.07ID:Lrx/cRWj
彼女らはなにも言わずにコンクリートで作られた地面の上を通って、穂乃果らへ近づいてくる

ことり「気を付けてっ!」


「まったく……」コツコツ


穂乃果「…何ですか?」


するとメルヘン女は何かの液体が入ったビンをポケットから取り出し、

花陽「…?」

「…そういう存在は集まってくるものなのかしら……」ピチャ

そう発したメル女は先ほどから持っていたプラスチック棒の先端へ、ビン内の液体をつけるとそれを口にくわえた

花陽「気を付けてくださいっ…」

真姫「…」

「手間が省けて良かったわ、皆まとめて捕まえられるじゃないの──────

「「…音ノ木坂の能力者さん?」」シュルル
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