穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」 2
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前回までのラブライブ!ESP
デェンッ!
高校2年になった私を待っていたのは学校が廃校になるというお知らせ
穂乃果「えーっ!音ノ木が廃校?!」
廃校を阻止するためその理由を知りたかったんだけど結局、私には分からずじまい
そこで私は、異能という力をもった生徒を集めて廃校の理由を調べようとしたの、
でも
調べていく途中に、A-RISEがライブをやるはずのコンサートビルで騒動に巻き込まれて
海未「何か騒がしいですね、」
パリィーン!
真姫「…海未っ!?」
「…頭にトサカがついてる子、ちょっとついてきて貰うで」
大変なことに足を踏み入れちゃったみたい
一応、皆無事に帰って来て、
今日はにこちゃんが「皆で話合おう」って計画してたみたいだけど…
にこ「っていうか、二年生組は?」
前回
穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1536499715/ ───────
希「皆そこの椅子、座ってええよ?」
真姫「じゃあ…」
希「それで、うちの生徒会長に何の用事が?」カタン
凛「あー、それはねっ昨日コンサートビr──
真姫「ちょっ、凛」クチオサエ
真姫(その事は皆で内緒にしとくって言ったじゃない)
希「…?」チラ
にこ「……いやー部活動の予算アップ出来ないかなと思って来たんだけど、…生徒会長いなかったみたい」
花陽「」モグモグ 希「予算審議の時期やないのに?」
にこ「えっ…」
真姫(…にこちゃん何やってんのよ)
希「それに生徒会長じゃなくてもうちが対応することは出来るんだけどね、予算、今から話合う?」
にこ「…ん、…ならそうして貰おうかしら」
希「じゃあ、今の予算はっと」書類サガシ-
にこ「…」 希「ここかな〜?」
凛「…」
希「おおっ、あったあった!」
希「それでどうするん?予算」
真姫「…はぁ、もういいわよ。」
希「、何が?」
真姫「この前生徒会長に似てる人を見かけたから、その場所にいたのか確認したかっただけ」
希「…なるほど、そうなんか。」
にこ「…そういうことよ」(うまく濁したわね) 希「この前って昨日?うちコンサートビルで君たちみたいな子見かけたんやけど」
にこ「Oh…」
凛「確かにいたにゃ」
真姫「あー、」(ごまかせばいいのに)
花陽「このお菓子一個ありますか?」
希「一杯あるんよ食べきれんし、たくさん食べてな」
花陽「ありがとうございます」パクッ
希「それで風の噂でうち、君たちが廃校阻止の活動してるって聞いたんよ。そのビルで何かあるん?」 真姫「A-RISEのライブを皆で見に行ったのよ、中止になっちゃったけどね」
希「…A-RISEって確かUTXの所やね、」
真姫「だから?」
希「UTXについて調べてたん?」
真姫「…」
にこ「……。一応そういうことになるわね」 希「なるほどなるほど」
真姫「で、何が言いたいの?」
希「うちもUTXには用事があるんよ」
凛「それで?」
希「今度あったら助け合おうなって話や」
凛「?」 にこ「いや、なんであんたとそんなことしなきゃ行けないのよ」
希「近いうちにな、カードもそう言ってるんよ」ピラッ
真姫「まぁ内容によるけどね」
希「別に悪いことはないやろ」
にこ「……いいわ、もし利害が一致してたら仲間にでも何でもなってやるわ」
凛「仲間が増えるの?やったね!かよちん」
花陽「…モグ…」
花陽「うんっ!」 希「じゃあ、そういう事で下校時刻も過ぎるし、早く帰った方がええよ」スック
真姫「もうそんな時間ね」
にこ「皆、帰るわよ」
凛「さよならー」
花陽「お菓子美味しかったです、ありがとうございましたっ」ペコ
希「それはよかったなぁ」
真姫「それじゃあ」
希「またな〜」フリフリ ────────
穂乃果(たしか、理事長室ここだよね?)
穂乃果「失礼しますっ」ビシ
理事長「穂乃果さん、わざわざ来てもらって悪いわね」
穂乃果「いや、全然大丈夫ですよ」
理事長「そうですか、とりあえずそこに座って下さい」 穂乃果「それでは…」スッ
穂乃果「あの〜勉強ならこれからきちんとやりますので───────
理事長「…穂乃果さん」
穂乃果「はいっ」
理事長「今回呼んだ理由はあなたが言っている成績、学業云々とか…そういうことではありません」
穂乃果「そうなんですか!?」
理事長「単刀直入に言います」
穂乃果「…はいっ」
理事長「アイドル研究部の活動は明日をもって…禁止とします」 油断してたわ、更新頻度もいきなり落ちたからしょうがないね。
一日書き込まれないのがラインだと思ってたけど、そうでもないのかな、スレ内の容量とかあったのかもね。
今回説明ばっかだったわ、次回は動き出します 更新落ちる理由
全体の流れは考えてあって、バトル回までは詳しく決めてあったんだけど、
それ以降は考えながら書いてるから時間がかかる 第11話「活動再開?」
にこ「今日こそは話合うわよっ」
にこ「とりあえず…。一昨日に私達が行った所、時間が経ってかなり報道の規模が大きくなってるみたい」
真姫「結構派手になっちゃったみたいね」 海未「私とことりも昨日病院のテレビでも見ました。」
ことり「ビックリしちゃったよ」
花陽「私もネットで見ましたっ」
凛「そんな大事になってたの?」
にこ「で、うちらにとって問題なのは。これよ」ミテ
穂乃果「雑誌と新聞?」
真姫「ちょっと!私たちの事のったりしてたの?」 にこ「んー微妙な所ね、新聞とか雑誌には載ってないの」ピラッ
ことり「よかったぁ」
にこ「でも、色々調べたらネット上の深い所では、写真は載ってないけど記述で書かれてたりしてたわ」コレコレ
花陽「…あー、かなり断片的ですけど載っちゃってますね」ジー
海未「私が落ちたところも少しだけ書かれています」ジー
にこ「まぁ今は一番詳しく載ってる所を表示してるんだけど、他にも色々今回について考察してる所はあるわよ にこ「まぁでもこのサイトは他のと比べても段違いに詳細ね」
真姫「詳細って言ってもこのレベルなのね」ジー
凛「何かμ’sって書いてあるけどこれ何?」
にこ「ああ、この記事を書いた人が今回ここに書いた人達にそう名付けたらしいわ」
海未「謎の能力者集団μ’sですか…」
穂乃果「それでμ’sの意味は?」
真姫「簡単にいうとギリシャ神話に出てくる女神の名前ね」 花陽「なんでそんな名前つけたんでしょうか?」
にこ「そういう人はそう言うものに救世主とか名付けたがるものよ」
真姫「神格化して影響力を高めたりね」
花陽「でも、ここに書いてある集団って…」
にこ「ちょっと…話ずれちゃったけど、今日は話し合いするのよ」
花陽「そうだったね、」 海未「穂乃果、さっきから思ってたのですが今日はどうしたのですか。様子が変ですよ?」
ことり「何かあったの?」
穂乃果「そんな変かなぁ」
凛「普通じゃない?」
真姫「…とりあえず話し合いましょ」
花陽「そうだね」 海未「ほんとに大丈夫ですか?」
穂乃果「大丈夫だって〜」
__
____
______
穂乃果「活動禁止っ!?」
理事長「はい…」
理事長「申し訳ないのですが、そういうことです」
穂乃果「どうしてもなんですか」 理事長「ええ…本当は部長の矢澤さんにこう言うことは告げるべきなのだろうけど穂乃果さん、貴方に話したのはそれだけ本気だって事」
穂乃果「どういうことですか?」
理事長「矢澤さんが悪いってわけじゃないけれど、私が活動を止めてって言っても素直に止めて皆に話してくれる訳じゃないと思う。性格、目的からしてね。だから貴方にこの事を話したの」
穂乃果「そうですか、禁止にする理由は聞いても…?」
理事長「……ごめんなさい、…廃校に伴ってということで良いかしら…。私もこうするしかないの…」 穂乃果「じゃあ、廃校は…」
理事長「…もうほとんど廃校は確定したわ。……今まで阻止しようとしてくれて有り難う。…これからもことりのことも宜しくね」
穂乃果「っはい…失礼しました」
______
____
__
穂乃果「…昨日、理事長に呼ばれたって言ったじゃん」 にこ「言ってたわね」
ことり「それで、どうしたの?」
穂乃果「……アイドル研究部の活動を禁止するって…」
にこ「っぬわぁんでよ!」
真姫「…急ね」
海未「本当ですか?」 穂乃果「そうなんだって」
凛「なんで?」
穂乃果「…廃校するに伴って……、とか」
にこ「っていうかなんで部長の私に言わないわけ?!」
花陽「活動禁止ですか…」
真姫「…」
真姫「…でも考えると部活なくなってもあんまり問題ないわよね?」 凛「確かにそうかも、集まって話してるだけだにゃ」
海未「まぁ部活がなくなってもそういうことは出来ますからね」
にこ「ちょっと!あたしは大有りよ!」
花陽「思い入れもあるもんね」
ことり「じゃあ他のところで話すしかないのかな」
穂乃果「そういうことでもないの」 海未「どういうことですか?」
穂乃果「部の活動禁止っていうこと、だからそういうこともやめてほしいって」
にこ「じゃあ今までみたいなことはするなってこと?」
穂乃果「そういうことだと思うよ」
真姫「だから部の活動禁止って言ったのかもしれないわね」
凛「そういわれてもにゃぁ」 花陽「じゃあこれからどうするの?」
にこ「抗議に行くに決まってるじゃない!」
海未「…少し落ち着きましょう、ことりのお母様も他に事情があるかもしれません」
ことり「そうだね、少しそういう所あるかも」
花陽「理事長さんの決定だし、それなりの理由があるのかもね」
穂乃果「じゃあ今日からどうする?」 真姫「何か理事長さんから連絡があるまでは活動は止めておくしかないかもね…」
凛「そうする?」
花陽「皆とも仲良くなってきたのに…」
ことり「活動しないだけで、また会えるんだから大丈夫だよ」
海未「…様子見ですね」
穂乃果「せっかく分かってきたのにっていう気もするけど」
真姫「今日はもう帰りましょ。考えても仕方ないわ、また部活に入る前に戻るだけよ」 にこ「は…皆そんな感じなのね。」
穂乃果「いや、そういう訳じゃなくて」
にこ「いいわよ、」
穂乃果「だから違うって!」
にこ「……とりあえず少しは大人しくしてるわ。」
にこ「でも……その代わり、まともな理由の説明が理事長から数日こなかったら、にこはまた動くから」
穂乃果「…」
にこ「じゃね」バタン
穂乃果「…」
ことり「…」
凛「…」 真姫「…今なんでか話しても意味ないわ、とりあえず少し待ってみた方が良いわよ」
花陽「…そうだね」
海未「部活がなくなってもまた会えるんですから…とりあえず、今日は各自家に帰ってゆっくり考えましょう」
穂乃果「うん…」
ことり「穂乃果ちゃんが気にすることじゃないよ…」
穂乃果「ありがと、ことりちゃん」 ───────
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Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) 凛「かよちん、真姫ちゃん。あそこのラーメン屋さんおいしかったね〜」
真姫「…ちょっと私はお腹いっぱい」ウプッ
花陽「ほんとにおいしかったね」
凛「真姫ちゃんは自分でそのメニュー頼んだのになさけないにゃ」
真姫「ちょっと!凛が大きい方が良いって言ったんでしょうが」
凛「そうだっけ?」
真姫「そうよ!」 凛「かよちん、カレーもメニューにあったけど、どうだった?」
花陽「豚骨の豚野郎カレー?あれおいしかったなぁ」
真姫「…それにしても最近寄り道多いわね、別にいいけど」 凛「だってさー、放課後やることなくなっちゃったし」
花陽「活動停止になっちゃったもんね」
真姫「あれからちょうど2週間くらいかしら…」
凛「最近皆と会ってないね…」
花陽「うん…」
真姫「……」
真姫「…」
真姫「そうね…っていうか凛はほんとラーメン飽きないのね」
花陽「うんっ凛ちゃん、ラーメン大好きだもんね」 凛「凛は毎日ラーメン食べてもいいよっ」
真姫「…まぁ知ってるわ」
花陽「…」ビク…
凛「…かよちん?」
花陽「……ねぇ…何処からか視線を感じない?」
凛「え?ほんと?」 真姫「花陽?」
花陽「最近、時々そんな感じがして…今もちょっとその感じがしたから…」
凛「気のせいじゃないかにゃ?」
真姫「そんな気がするだけじゃないの?」
花陽「そうかな?」
真姫「言われてみたら、あるような気がしてくるけど」 凛「お化けだったりしてねっ」
真姫「お化け?…フッ、そんなのいるわけないじゃない」
凛「ふーん、そうなの?…」
凛「じゃあ真姫ちゃん。サンタさんはいるの?」
花陽「凛ちゃん?…」
真姫「いるわよ」 凛「じゃあ幽霊もいるよ」
真姫「なにそれ、意味分かんないんだけど!」
凛「意味わかるって、」
真姫「どういう意味よっ」
花陽「…凛ちゃん?」
凛「…あっじゃあこの辺でお別れだね」
真姫「ニゲナイデ!」 花陽「…もうここまで来ちゃったみたいだね。私たちはこっちだから、真姫ちゃんまた明日」
凛「お化けに気を付けてね」ニシシ
真姫「いないわよ、じゃあ、また明日」
凛「バイバーイ」
花陽「じゃあね〜」フリフリ
真姫「視線…ねぇ……」
真姫「…」テク… 真姫「着信?」トマトトマトトマト♪
真姫「…」pi
真姫「誰よ…ってにこちゃん?!」
真姫「何?」
にこ『それで、あんた最近暇?』
真姫「んーまぁ…寄り道は今日したわね」
真姫「久しぶり。それで、何?」
にこ『言うと、協力して欲しいことがあるんだけど』 真姫「もしかして…また活動、やり始めたの?…。」
にこ「あのままなんの説明もなしよ?…良いの?」
真姫「まぁ良くはないけど…。…それで、協力?って…内容にもよるわね」
にこ『西木野総合病院の患者について教えて欲しいの』
真姫「…知ってどうするの?」
にこ『……この前のコンサートビルの仮面女について調べるためよ』
真姫「ああ、生徒会長に似てた人ね。」 にこ『そうよ、』
真姫「…それをやれない事はないかもしれないけど」
にこ「その人についてだけで良いから、お願いっ真姫ちゃんっ」キャルルン
真姫「でも…そういうことして良いのかしら……」
海未『私からもお願いします』 真姫「!…海未もいるの?…それなら大丈夫そうね……しょうがないわ、調べてみるわね」
にこ『ちょっと、何で私だとダメなのよ!』
真姫「でもなんで海未もいるのよ?…真面目だし…」
にこ『私が真面目じゃないみたいじゃないっ!…海未には理詰めで説得できそうだったし、なんとか協力してもらうことにしたわ。口も堅そうだしね』
海未『そういうことです、生徒会長が病院に行っているのを見たので…』 真姫「わかったわ、調べたら教えるわね。どうすれば良いの?」
にこ『綾瀬っていう苗字の患者がいたら教えて、部屋番号も』
真姫「部屋もなの?」
にこ『そうよ』
─────── 真姫パパ「ただいまきちゃん!」
真姫「おかえりパパ、」
真姫パパ(スルーか…)
真姫「それでちょっと教えて欲しいことがあるんだけど…」
真姫パパ「なんだ?」
真姫「パパの病院の患者さんについて知りたいの」 真姫パパ「…患者の名前とかか?」
真姫「うん」
真姫パパ「…ちょっと難しいかもな、…なぜ知りたいんだ」
真姫「友達が最近休んでるみたいで、理由を聞いてもなかなか教えてくれないから、病院のデータでその子のこと何か分からないかって思って…」
真姫パパ「なるほど、理由はわかった…」
真姫(パパ、嘘ついちゃってごめんなさい…) 真姫パパ「…そうだな。明日病院に来たなら、私の部屋に患者のデータをまとめた資料が置いてあるかもしれない」
真姫「放課後に見に行けばいいの?」
真姫パパ「だがな、絶対に読んだりするんじゃないぞ?」ニコ
真姫「?…そういうことね」
真姫パパ「仕事に集中してそんなことに気を配れないかもしれないからな」
真姫「わかったわ、ありがとパパ」フフ ─西木野総合病院─
真姫「ここに来るのは少し久しぶりかもね」
真姫「確か、こっちにパパの部屋が…」
真姫パパ『だから、なぜそういうデータを取ったんだ』
真姫(何か話しながらこっちに歩いてくる?)
『もしそれが病気に影響を及ぼしていたらと思ったんですよ』 真姫パパ『今までも普通に処置してたら病気は治っていただろ、する必要はない』
『しかし、例外もあるかもしれません』
真姫パパ『父親が政治家だからって調子にのるんじゃないぞ』
真姫パパ『…例外もあるかもしれんが…こんな事をするな、これでは嘘じゃないか』
『嘘も方便ですよ』
真姫パパ『はぁ、せっかく優秀な人材がUTXから入ってきたと思ったら…全く』 真姫パパ『院長は私だ。勝手なことはするなよ』
『承知いたしました』
真姫パパ『それで、今からいく───────
真姫パパ「おおっ、真姫じゃないか。」
真姫「あっパパ」
真姫パパ「…私の部屋はあそこにあるぞ」 真姫「わかってるわ」
真姫パパ「そうか、それなら良かった」
…
真姫(ここね)
真姫「…」ガチャリ
真姫(資料はっと、…あそこの机の上に置いてあるやつかしら。パソコンの事ね)
真姫「…」
真姫(当たり前だけど全部見て探すのは無理ね…) 真姫(…ふーむ、……名前検索あるじゃない)カチカチ
真姫(検索boxは…。そこね、[綾瀬]っと)ポン
真姫(……一件該当したみたいね、)
真姫「…………。」
真姫(【綾瀬 亜里沙】。年齢をみると、…生徒会長の妹かしら)
真姫(…70×号室の患者、これくらい調べとけば良いわね。)
真姫(…帰ってからにこちゃんに連絡しましょ)メモメモ 翌日の放課後
─西木野総合病院 70×号室─
亜里沙「…」
絵里「___________そして、」
絵里「亜里沙、私はついに犯人を見つけたわ」
絵里「絶対に罪を償わせるから待っててね……」 亜里沙「」
絵里(…)
絵里「……そうね…こんな話はたぶん嫌よね。」
絵里「…明るい話をしましょ、この前自分で久しぶりにペリメニ作ったのよ。そしたらね、塩と砂糖を間違えちゃって、……」
亜里沙「」
絵里「ふふ。とても甘かったわ」
亜里沙「」 絵里「…」
絵里「亜里沙にも食べさせて、反応を見てみたかったわね…」
亜里沙「」
絵里(…あれから3ヶ月位たったのかしら、事故に巻き込まれてからそれっきり…)
亜里沙「」
絵里「返事、してくれなくなっちゃったわね。眠っているの?…」
亜里沙「」 絵里「……」
亜里沙「…」
絵里「亜里沙、あなたはいつになったら目を覚ましててくれるのかしら…」ス
絵里(何も無かったかのように傷はないけれど…)
絵里「…」 亜里沙「」
絵里「……」
コツコツ
絵里(…)
絵里(誰かこっちに来てる!?、)
絵里「…」
絵里(…足音から推測すると二、三人かしら…) 絵里(それにしても……この時間帯にだれかが来るなんてこと、あったかしら。)
絵里(…まさか……!…UTX!?)
絵里(…可能性はあるわね)
_________
突然の未だ見ぬ来訪者へと備え、
絵里はすぐさま亜里沙の寝ているベッドの横に置かれている花瓶を手に取った その花瓶には、見舞いの品として絵里が売店で買ってきた花と共に、
水道から入れてきた花瓶に入れる量としてはいささか多く見える水が入っていた。
絵里「…」ス…
絵里は亜里沙へと体を向けたまま、
花瓶の取っ手の部分を持ち、接近してくる足音へ備える
その体は亜里沙の方を向き、椅子に座って気づいてない振りを装う
絵里「…」
いくつかの足音が部屋へと入って来ると、それは絵里の背後近くで足を止めた─────
「…」ピタ……
絵里(来たわね…)ゴク 属性系(火、雷とか)以外の異能を思い付いたら書いてみてほしい、
スクフェスのモブキャラセットでも嬉しい 第11話「エリーチカ」
絵里(来たわね…)ザッ
絵里は振り向き様に侵入者達へ、花瓶の下部を大きく振るう。
しかし、
絵里「音ノ木の制服!?」
UTXではないと知った瞬間、花瓶を止めようとはするが勢いを殺せず───
「いたっ」ゴンッ
絵里「あっ」 にこ「ちょっと!、何すんのよ痛いじゃない!」
にこ「いきなり花瓶ぶつけるとか頭おかしいの?」フン
真姫「…ちょっと、水かかっちゃったじゃない!」ビチャァ
絵里「ごめんなさいね、手が滑っちゃって」
にこ「……謝ったから許してあげるけど…」
真姫「私は!?」
絵里「…っていうかあなた達も何しに来たの?……ここの部屋に世話になってる知り合いなんていないんじゃない?」 海未「確かにそうですね」
真姫「別に良いじゃない、来ても」
絵里「それとも、この前あなた達二人で生徒会の私に言いに来たけど、あの仮面女じゃないかって?……」
絵里「そんなわけないじゃない」
海未「しかし、金髪の女の方なんてそうそういるものではないと思いますが…」
絵里「染めてたかもしれないじゃないの」
真姫「…あれは地毛に見えたわ」
絵里「…もう!、話はまた学校で聞くから早く帰って!」 にこ「は?毎回学校で聞きにいってもちゃんと取り合ってくれないじゃない!だから来たのよ!」
にこ(それに…ここに来たら相手の弱味を見つけて、その近くで対話を有利に進められるって訳……)
絵里「いいから帰って」
海未「とりあえず話を聞いてください、なにも貴方をこの前の騒動の首謀者だと通報しようなんて思ってません」
絵里「違うって言ってるでしょ?」
真姫「…真摯に答えなさいよ」 にこ「真姫ちゃん、やって」
真姫「はぁ…」
真姫はにこからの指示を受けると病室の亜里沙へと近より、その体に両手をかざした
絵里「ちょっと、何やってるのよ…」
にこ「あんたもこの前見たように、この子は能力者。炎を出せるわ」
絵里「えっそうなの?」
にこ「…白々しいわね、この前見たでしょ?」 にこ「で、その子が今、あんたの妹の近くにいるわけだけど…」
真姫(…演技だけどね)
にこ「…あんたはこの前の仮面つけた女?」
絵里「違うわよ。あと、その手をどけて…脅してるわけ?」
海未「そういうわけではありませんが」
絵里「脅して、亜里沙を焼き殺したら…もちろんあなた達は罪に問われる事になるけど、そこは考えてるのかしら?」
にこ「……本当にそう思ってるの?」 絵里「そうだから言ったのだけれど…」
にこ「ハッ…めでたいやつね」
絵里「…」ッ
真姫「…どうかしら」
海未「確かにそうとは限りませんよ」
絵里「…じゃあ説明してみなさいよ」 海未「いいですよ、……あなたも知っていると思いますが、能力者関連の事件は実際に法廷で、事実通りに裁かれる事ありません」
絵里「ふーん、それで?」
海未「何故か…」
海未「…能力者の事件、事故は証拠がほとんど見つからず立証が難しいからです。」
海未「……例を出すと、本当に真姫が貴方の妹さんに火を放ったとしましょう。それで、あなたがそれを通報したら…」チラ
真姫「…たぶん私が裁判所に行く事になるわね、それであなたは《この女の子》私ね。が貴方の妹を能力で焼き殺したって言うわ。でも…それを証明できるのかしら、」
真姫「…鮮明に防犯カメラとかに写っていれば別だけど」
絵里「…」 真姫「今この国は正確に能力者なんて把握してないわ、私が能力者だって糾弾されても私は能力者じゃないって言えば良いだけ…」
真姫「もし私が能力者だって確定しても、他の能力者の能力のしわざによる可能性だってあるわ、」
にこ「他にも色々あるけど、まとめると能力者の起こした能力による事件は、結果的にはきちんと法に問われないってわけ…」
海未「あなたもそれを分かっているのでは?」
にこ「こんなこと知らなきゃ、ビルであんな大胆に動けないわよ」
絵里「…ふーん」 真姫「…」
にこ「…」ジ
絵里「…良く知ってるじゃない、まぁそれは、その通りよ。」
絵里「……だから?」
海未「……それをあなたも知っているから────────
絵里「この前の仮面の女は私って?…ふふ、」 海未「……いいでしょう…三つ目の根拠です。にこがこの病室に来たとき貴方は何をしましたか?」
絵里「花瓶をぶつけたけれど」
海未「確かにそうですが、私が言いたいはそこではありません。」
絵里「何?」
海未「真姫を見て思いましたが花瓶に入っていた水の量として、あれは少し多かったのではないかと…」
真姫「…確かに多いわね」ピチョ にこ「……まるで水を別のことに使うためのような」
海未「ちなみに、この前の騒動の発端者も、水を使って能力を発現してましたね…」
絵里「…そうだったわね」
海未「…どうですか?他にも言ってあげましょうか?」
真姫「これで三つね…」
絵里「はぁ…もういいわ、私はあなた達が言ってる仮面の女よ、」
にこ「…やっと認めたわね」
絵里「面倒くさくなってきたわ」 海未「では、なぜこの前のビルの様な事を?」
真姫「聞かせてもらうわよ」
絵里「聞いたら早く帰ってくれるんでしょうね…」
絵里「…能力者は法に問われない。
亜里沙は明らかに能力者が発端による事件に巻き込まれてからこうなったわ…」
絵里「普通に犯人が見つかる事を僅かながらに期待した、けど今も亜里沙は昏睡状態のままで……犯人は罪を償わずに生きている…」
絵里「私はそれが許せないし、許すつもりもない」
絵里「そんなんじゃ亜里沙が報われないわ…それから私は妹を事件に合わせた犯人を独自で探し始めた。見つけてきちんとした罰を受けてもらう為にね」 にこ「それがこの前のUTXに関係あんの?」
絵里「……夜な夜な怪しそうな能力者を見つけては問い詰めたわ、お前がやったのかってね。友達にまでも協力してもらって…」
絵里「そのうちね、UTXが関係しているかもしれないって言うやつが出てきた。今まで具体的な事を聞いた事なんてなかったから、とりあえず信じたわ」
絵里「それにすがるしかなかったの、まぁ実際本当だったんだけどね、UTXの近くでは能力者の事件が多かったり」
絵里「協力者を得る為に、それを私は周りにいる人に知らせようと『UTXは能力者と黒い関わりがある』なんて言ったわ、」
絵里「でも、誰も信じてくれなかった。…だから私はUTXに世間の目を向けようとしたの…」
真姫「それで…」 絵里「そして今回みたいに騒動を起こして世間の目をUTXに向けようとした。…今までは毎回沈静化されちゃったけどね」
にこ「じゃあ、この前のコンサートビルの件については流石にUTXは押さえきれなかったってわけ?」
絵里「そうね…あなた達に正体がばれた分の成果は得られたと思うわよ?」
真姫「見つけて悪かったわね」
にこ「…今まで思ってたより、理由はまともね」
海未「…」 絵里「で?話したんだからさっさと、ここから出ていって、一回で終わるように全部話したんだから」
海未「…それについては感謝させて頂きます」
海未「それで…、一つお願いがあるのですが……」
絵里「…何?」
海未「私たちと組みませんか?」
にこ「!…海未!?あんた何言ってんのよ」
絵里「…そうよ、私は貴方をビルから蹴飛ばしたのよ?」 海未「それがあった上でもです。利益はかなりあると思いますが」
真姫「そんな事言う気はしていたけど…」
絵里「…もし協力しても、私には利益なんてないわ。貴方たち、遊んでるようにしか見えないもの」
にこ「フンッこの前私に捕まってたじゃないの、…それに遊んでなんかないわ」
絵里「そうだったの?…分からなかったわ」
真姫「仮面の女はあなただってたどり着いたんだから、そこは認めてほしいわね?」 絵里「ミトメラレナイワァ…」
絵里「結局お遊びよ、何も分かってないわ」
海未「我々も真面目に廃校の原因を調べているんです、何故そう頑なになるのですか」
絵里「どうせ飽きたら止めるんじゃない?廃校への思いなんてその程度よ、」
海未「…そんなものではありません、私達は見つかるまで探し抜くんですよ」グッ
絵里「…あら、怒っちゃったの?」
絵里「……でも。じきに、あなた達は気楽に探偵ごっこなんてやってられなくなるわ」
海未「どういうことですか?」 絵里「そのままの意味よ?…でも…もう遅いかもしれないけれど…」
真姫「…は?」
にこ「…」
絵里「UTXの学校説明会へ行った時に、廃校問題を調べるなんて止めておけば良かったのに、良い機会だったわよ?」
海未「あなた、…知っていたんですね」
絵里「でも…この前のコンサートビルの件は……さすがに、不味かったんじゃない?」
真姫「…何が言いたいの」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています