絵里「ノッキン・オン」にこ「ヘブンズ・ドア」
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絵里「・・・ガン?」
「はい」
絵里「・・・手術、ですか?」
「既に、あちこちに転移しています」
「もうこれ以上、手術した所で・・・」
絵里「そう、ですか」
「入院をお勧めします、すぐにでも」
絵里「・・・分かりました」
「準備はすぐ出来ますか?」
絵里「ええ、まあ」
「結構です、ではすぐにでも」
ーーーーーーーーーーーーーーーー 「・・・地元のディーラーからの情報によると、犯人の二人組はピンクのキャデラックを購入」
「後に西へ移動」
「二人組の一人、矢澤にこの実家に向かっていると見て間違いないでしょう」
希「・・・プレスリー気取りかな」モグッ
「母への贈り物ですか・・・」
希「・・・」
「て言うより、いつから気付いてたんです?相も変わらず勘ですか?」
「・・・そこだけは尊敬してます」
希「・・・」
「・・・聞いてます?」
希「・・・何で小粒のあんぱん5個入りにしちゃったのかなって」
ーーーーーーーーーーーーーーーー 絵里「ポスト、あったわよ」
にこ「ん・・・よっこいせと」
ガコン
にこ「これで全部?」
絵里「うん」
にこ「・・・粋ね」
絵里「こういうお金は、パーっと使った方が良いのよ」
にこ「・・・染まってきたわね」
ブーン・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「無線中に食べないで下さいって、いつも言ってるじゃないですか」
希「ごめんごめん」
「分かってくださいね」
「ていうか、そんなに食べて何で太らないんですか」
希「んー、花陽ちゃんと身体の作りが違うんとちゃう?」
「・・・私だってそんな太ってないですから」
「希さんはいつも茶化しますけど」
希「・・・」
ブーン・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー 「こないだ測った時だって体重はーーー」
希「花陽ちゃん」
「はい?」
希「来たで」
「・・・応援を送ります、無茶はしないで下さい」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブーン・・・ キキッ
にこ「・・・」
バタン
絵里「・・・」
ザーッ・・・
にこ「・・・」
にこ「・・・」チラッ
絵里「・・・」コクン
にこ「・・・ふう」
ピンポーン ガチャ
にこママ「はい、どちらさ・・・」
にこ「・・・ハーイ、ママ」
にこママ「・・・にこ?」
にこ「・・・うん」
ザーッ・・・
にこママ「・・・一体、今まで何してたの・・・?」
にこ「・・・」
にこママ「・・・ちょっと痩せたんじゃない?」サラ・・・
にこ「・・・」
にこママ「ちゃんとご飯、食べれてる?」
にこ「・・・」
にこママ「・・・」ハァ
ギュッ にこ「・・・ママ、あれ見て」
にこママ「え・・・?」
絵里「・・・」
ガチャ・・・
ーピンク色のキャデラックー
にこママ「素敵ね・・・まるでエルヴィスみたい」
にこ「・・・」
にこママ「ママ、免許持ってないのに」グスッ
絵里「・・・」
にこママ「取りに行かなきゃね・・・」
にこママ「愛してるわ、にこ」
にこ「・・・」ギュッ・・・
ザーッ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
希「・・・ジェイル・ロック」スチャッ キキーッ・・・!!
にこママ「!?」
にこ「・・・」
絵里「・・・」
花陽「動くなッ!!警察です!!」
にこ「・・・っ!」スチャッ
花陽「一人は抑えました!」
絵里「・・・っ」ググッ
希「銃を下ろしな、矢澤にこ」
にこ「ママ!家の中に!!」
にこママ「何、何なの」
にこ「早くっ!!」
希「落ち着き、ゆっくりでええから」
絵里「言う事を聞いて、にこ!!」
にこ「絵里は黙ってて!!」 希「妙な真似しなければ撃たない」スチャッ
にこ「っ!!」スチャッ
絵里「にこっ!!」
にこ「・・・!」
絵里「もう、海は良いからっ!!」
にこ「・・・」
絵里「・・・もっと、自分の為に生きて」
絵里「私にはまだ、時間がある」
絵里「別の機会に行く事だってーーー」
にこ「・・・だったら私はいつ見に行けばいいのよッ!!」
ザーッ・・・ 絵里「・・・にこ」
にこ「・・・っ」
希「・・・」スチャッ
花陽「・・・」
絵里「・・・」
にこ「・・・」フラッ
ドサッ
にこママ「にこ・・・?」
絵里「・・・っ!離してっ!!」グイッ!!
花陽「あっ・・・!」
タタタッ
絵里「にこっ!にこっ!!」
希「・・・ええ気味や」
絵里「・・・何ですって?」
希「・・・」
絵里「貴女に、何が分かるのよッ!!」
ザーッ・・・ 絵里「この子は今、脳腫瘍でも必死で生きてるのよッ!」
絵里「早く救急車を呼びなさいっ!!」
絵里「死体を逮捕するつもり!?」
希「・・・」
花陽「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ピーポー・・・
にこ「・・・」ガシャン
絵里「私も乗ります」
花陽「ちょっ、貴女も乗るんですか?」
絵里「・・・この子は私の親友よ」
絵里「病院も、医者も知ってる」
絵里「手出しは無用よ」
花陽「・・・」
希「・・・付き添ってやり」
花陽「・・・はい」スッ
にこママ「・・・」
絵里「・・・ごめんなさい」
にこママ「・・・良いの」
<マッテヨ ココロー バックダンサー・・・
希「・・・」
バタン! ブーン・・・
絵里「・・・」
にこ「・・・」
花陽「・・・救急車の助手席は初めてです」
「そうなんですか?」
ブーン・・・
絵里「・・・にこ・・・」スッ
にこ「・・・」パチッ
にこは目を開けた
絵里「・・・!」バッ
花陽「痩せる為にはどうすればいいんですかね・・・?」
「まあ、不健康な生活を改めないと・・・」
にこ「・・・」ニヤッ
絵里「・・・」ハァ-・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー キキーッ!!
バタァン!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「・・・よっこいせと」ギュー
絵里「ごめんなさいね、刑事さんとお医者さん」
「」
花陽「・・・」ムググ
にこ「・・・さ、行きましょ」
絵里「・・・悪い人」
ブーン・・・ 「まいど!」
にこ「キャンピングカーもイイわね」
絵里「流石に、救急車で移動はね・・・」
にこ「強盗しといて良かったわ」
絵里「・・・そんな言葉、人生で聞きたくなかった」
ブーン・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ー高級チョコレート店ー
キキッ
にこ「・・・」シュボッ フゥー・・・
絵里「・・・わあ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー ガヤガヤ・・・
にこ「・・・」
絵里「・・・」ソワソワ
「いらっしゃいませ」
にこ「どうも、ここって買って食べるとか出来るの?」
客「金さえあればな」
にこ「そう、頼めるかしら」
「かしこまりました、こちらへどうぞ」
絵里「・・・」ワクワク
スタスタ・・・ ーVIPルームー
「・・・では、ありったけのチョコを」パンパン!
キィー・・・
ゾロゾロ・・・
絵里「・・・!」パァッ
にこ「わーお」
古今東西、ありとあらゆるチョコレート
絵里「こ、これは何事かしら」
にこ「何言ってんの、アンタの"やりたい事"でしょ?」
絵里「そ、そうね」ソワソワ
にこ「・・・ふふ」フゥー・・・
絵里「えと、2つくらいでも良いのかしら」
「持ち合わせが足りるのでしたら、全部でも」
絵里「おっほ」
にこ「・・・」ニヤニヤ 絵里「ひゃっほぅ!!」
にこ「この上に行けばいいの?」
「はい、こちらへどうぞ」
スタスタ・・・
凛「・・・」
真姫「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ー別室ー
海未「・・・何をニヤニヤしてるんですか」
凛「いやぁー、ね?」
真姫「ふふ・・・」
海未「ケースと車を取り戻せても、信頼はそう簡単に回復するものではありませんよ」
真姫「・・・その信頼を落とすきっかけになった二人組が、ここにいるとしても?」
凛「・・・」ニヤッ
海未「・・・ほう」 ーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「あー・・・」
にこ「体中が甘ったるいわよ・・・何ぼけーっとしてんのよ」フフッ
絵里「そりゃボーッともするわよ・・・」
にこ「・・・吸う?」
絵里「ん・・・」
ジジッ・・・
絵里「フゥー・・・」
にこ「ふふ、染まり切ったわね」
絵里「もう、死んでもいいかも・・・」
チャキッ
真姫「そう、それは良かった」
凛「手間が省けそうにゃ」
絵里「・・・っ」
にこ「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) ー地下ー
ドタドタ・・・
凛「ほら、こっちにゃ」ドン
真姫「アンタもよ」
絵里「・・・」
にこ「・・・」ハァ
海未「・・・よし、揃いましたね」
海未「では、お二人にお聞きしたい事があるのですが」
にこ「・・・」
絵里「・・・」
海未「貴女達が病院で拝借した車と、ケースの中身1000万円」
海未「あれは元々ウチの物でしてね」
海未「まあ、車は戻ってきましたが・・・」
海未「単刀直入に聞きます、残りの金はどうしましたか?」
にこ「あー・・・金って?」
絵里「・・・」
海未「・・・とぼけないで下さいね」 海未「もしお返し頂いた暁には、お二人を生きてお返ししますよ」
海未「これからの"長い人生"、無くしたくは無いでしょう?」フフッ
絵里「・・・プフッ」
にこ「フフフ・・・」
海未「・・・え?フフッ」
絵里「アッハハハ!」
にこ「いや失礼、アハハッ・・・」
凛「・・・ブフッ」
真姫「フフフフ・・・」
海未「アハハ・・・何がおかしいんですか」スッ
りんまき「」
絵里「・・・」
にこ「・・・」
海未「で、何の話でしたっけ?」
りんまき「金」
海未「そうです、それ」 絵里「お金ね、お世話になった人に郵便で送っちゃったわ」
にこ「・・・ん、そういう事」
真姫「・・・送った、ですって?」
凛「にゃー・・・」
海未「・・・そうですか、では殺しましょう」
スチャッ
絵里「・・・」
にこ「・・・殺れば?」
海未「は・・・?」
にこ「私達はどうせもう死ぬのよ、余計な同情はいらない」
にこ「さっさと殺してくれんなら儲けもんよ」
海未「・・・っ!では、貴女からですっ!!」チャキッ
絵里「・・・んー、私ももう死ぬし・・・ガンで」
海未「っ!?」
絵里「もう最終ステージだし・・・にこと同じ考えよ」
にこ「よ」 海未「黙りなさい!!」
凛「・・・」スチャッ
真姫「・・・」スチャッ
海未「なら、今殺します」チャキッ
絵里「・・・っ」ギュッ
にこ「・・・っ」ギュッ
海未「・・・」フルフル・・・
コツ・・・コツ・・・
海未「・・・!!」
凛「あっ・・・」
真姫「・・・銃、しまいなさい」スッ
凛「うん・・・」スッ
コツコツ・・・
ツバサ「・・・」 海未「・・・お疲れ様です、ボス」
ツバサ「・・・この二人は?」
海未「この二人が、我々の金と車を盗んだ張本人です」
ツバサ「・・・」
真姫「私達の不手際です、しかし今ケジメを付けようとしてまして」
凛「そうですにゃ」
ツバサ「・・・二人を」クイッ
海未「・・・行きなさい」
りんまき「「・・・」」
スタスタ・・・ ツバサ「・・・貴女達が犯人?」
にこ「・・・えぇ、まあ」
絵里「・・・そうです」
ツバサ「テレビを見たわ、二人とも凄い犯罪者ね」クスクス
海未「・・・」
ツバサ「・・・貴女達は、海が見たいんだっけ?」
にこ「・・・はい」
絵里「・・・」
ツバサ「・・・命は取らないわ、時間が無いんでしょ?」
海未「!?」
絵里「え」パァッ
にこ「・・・!」パァッ
ツバサ「・・・ほら、早く行きなさい」
絵里「は、はい!」
にこ「で、ではっ!」
ドタドタ・・・
海未「な、何故なのです!?」
ツバサ「・・・天国では、誰もが話題にするのよ、海の話を」
ーーーーーーーーーーーーーーーー 「夕暮れ時に、太陽が真っ赤に染まりながら、海に溶けていくの」
「鮮やかな光が、じんわり広がって」
「場末のBARで頼んだ、テキーラサンライズを混ぜた時の様に」
「深い海の色と、混ざりあって」
「そんな話をするのですか・・・?」
「天国では皆、そう話してるのよ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブーン・・・
キキッ・・・
絵里「・・・」
にこ「・・・」
ザザァ・・・
にこ「・・・ここが海ね」
絵里「・・・潮の香り、分かる?」
にこ「うん・・・」 絵里「・・・」ザッザッ
にこ「・・・絵里」
絵里「ん?」
にこ「・・・アンタに言ってない事がある」
絵里「・・・分かってるわ」
にこ「・・・!」
絵里「でも、私に言わせてね」
にこ「・・・」グスッ
絵里「貴女は、怖がらなくていいのよ」
にこ「・・・」コクッ
絵里「・・・」ニコッ
ザッザッ・・・ ザザーン・・・ザザーン・・・
絵里「・・・」
にこ「・・・」
絵里「・・・」グイッ
にこ「・・・」シュボッ フゥー・・・
絵里「・・・ん」チャポッ
にこ「・・・ありがと」グイッ
絵里「・・・」
にこ「よっと・・・」ストン
絵里「・・・」
にこ「・・・」フゥー・・・
https://youtu.be/_bWzyiU-S_w ザザーン・・・ザザーン・・・
絵里「・・・」
にこ「・・・」フゥー・・・
にこ「・・・」ポロッ
絵里「・・・」
にこ「・・・」ドサッ
絵里「・・・」ストン
にこ「」
絵里「・・・」グイッ
ザザーン・・・ザザーン・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーー
亜里沙「もー、何ですか」
ことり「はい、壁に手をついて下さい!」
ガサゴソ
ことり「・・・」パッ
亜里沙「・・・」
ことり「このお金は?サンタさんから?」
亜里沙「サンタさん?違いますよ、今朝郵便受けに入ってたんです!」
ことり「・・・郵便受けに?」
亜里沙「"絵里&にこ"よりって!」
ことり「・・・貴女の言ってる事が本当で、これが郵便受けに入ってたのなら・・・」
亜里沙「・・・」
ことり「・・・"絵里&にこ"って、誰なんでしょうね?」
亜里沙「さあ?」 終わりでーす
絵里「雨の日のコーヒー」
穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」
絵里「青に」にこ「落ちていく」
にこ「絵里って」希「映画の影響」ことり「受け過ぎだよね」
絵里「ゲームセンターに行きましょう!」にこ「拒否」希「話を聞こう」
前作ですが宜しければ BGMも相まって凄い良かった…
元ネタの映画観てみたいな 福岡民だけどスレタイ見て某CMを思い出してしまった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています