梨子「わ、私と曜ちゃんの」曜「短編集だよ!」
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【朝】
梨子「曜ちゃん、朝だよ」
曜「んー……」
梨子「ほらほら、早く起きて」ユサユサ
曜「まだ眠いー……」
梨子「だめだよ、学校遅刻しちゃうから」
曜「はーい……」モゾモゾ
梨子「ふぅ」
曜「隙ありー!」
梨子「きゃっ!?」
曜「えへへ?梨子ちゃんいい匂い?」ギュー
梨子「もー……遅刻しちゃうよ」 梨子「ほら、こっち来て」
梨子「もっと近く。手を握って」
梨子「恋人繋ぎも知らないの?」
曜「はぁ?できるけど?」ギュッ
梨子「撮るわよ」
曜「梨子ちゃん、笑顔じゃないとバレちゃうよ?」
梨子「撮る直前に笑顔にするのよ」
梨子「曜ちゃんと密着してるのに笑顔になれるわけないでしょ」
曜「ふーん、なら早くしくれる?」
曜「私も早く離れたいから」 カシャ
梨子「じゃあアップするから」
曜「それで?」
梨子「曜ちゃんはそれに返信するの。恋人に見えるようにね」
曜「はいはい」
梨子「じゃああげるわよ」
梨子
大好きな曜ちゃんと一緒に衣装作り♡
えへへ、ちょっとドキドキしちゃってます♡
【画像】
♡6436 →5994 曜
私もドキドキしてるからおあいこだよ!
梨子ちゃん、だーい好き!
♡4123 →3995
曜「うわ、凄い通知」
曜「というか言葉遣い凄い気持ち悪いんだけど」
梨子「曜ちゃんもでしょ?」
曜「一緒にされるの嫌なんでけど」ガタッ
梨子「あら、何処行くの?」
曜「帰る」
曜「これ以上梨子ちゃんと一緒にいたくないし」
梨子「じゃあさっさと消えてくれる?」
曜「言われなくても」
パタン 曜「…………っ///」カァァァァ
曜「危ない……顔赤いのバレるところだった」
曜「り、梨子ちゃん……凄く柔らかかった///」
曜「そ、それに百合営業であんなこと……///」
曜「だ、大好きって……え、えへへ///」
曜「あ、画像も保存しておかないと」
曜「梨子ちゃん可愛いなぁ……」
曜「本当はもっと素直になりたいのに」
曜「こんなの、小学生じゃん……」 梨子「……ぅぅ///」カオマッカ
梨子「曜ちゃんいい匂いだった……恥ずかしすぎるよ///」
梨子「そ、それにSNSでこんなこと呟いちゃった……///」
梨子「こ、恋人ってことでいいんだよね?曜ちゃんが、私なんかと///」
梨子「ぅぅ、まだ顔熱い///」
梨子「……はぁ」
梨子「曜ちゃんと一緒にいるとテンパっちゃって変なこと言っちゃうの、やめたいな」
梨子「本当は仲良くしたいのに……なんでこうなっちゃうんだろう」
ようりこ((もっと仲良くなりたいなぁ))
ルビィ「凄い拡散されてる……」
千歌「ほえー、もうすぐ2万だねー」 拡散希望 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:f70dfdc711a7c6ae6accccb939f27fbf) 梨子「なんとかみんなにバレずに東京に来れたわ」
梨子「今日はスクールアイドル同人誌の即売会!いっぱい本を買わなきゃ!」
梨子「しかもようりこオンリーまであるなんて!」
梨子「っと、危ない危ない」
梨子「本人が行ったら騒ぎになるし、ちゃんと変装していかないと」
梨子「サングラスとマスクで……」スッ 梨子「まずは一番人気の壁サークルから……あれ?」
梨子「あそこのサークル凄い人気、なんて名前なんだろう」ペラッ
梨子「『堕天使の聖戦』……?」
梨子「ようりこ本……並んでみようかな」
梨子「最後尾代わります」
「お願いしまーす」
梨子「凄いきゃーきゃー聞こえるけどどうしたんだろう」
梨子「そんなにいい本なのかな」ソワソワ 「次の方ー!」
梨子「はーい。新刊を……え?」
曜「ん?あ!梨子ちゃん!」
梨子「よ、曜ちゃん!?」
ザワザワ
梨子「なんでここに!?」
曜「善子ちゃんが売り子手伝ってって」
曜「よくわかんないけど、私がいた方が盛り上がるんだって!」
梨子「ちょっと!善子ちゃん!」
善子「何よリリー?」
梨子「なんで曜ちゃんに売り子させてる!?」
善子「くっくっくっ……ようりこ本を曜さんが売る」
善子「どれだけ刷っても完売間違いなし!売り上げトップよ!」
善子「後名前も売れるし!」 曜「ねぇねぇ、これどんな内容なの?」
曜「私と梨子ちゃんの絵が描いてあるけど!」
善子「曜さんはまだ見たら駄目よ。年齢的に」
梨子「18禁じゃない!何描いてるのよ!」
善子「リリー、そこで立たれるとお客様の邪魔よ」
善子「スペースに入ってきて」
梨子「え、でも」
善子「ようりこ本は全部回収してあるから安心して」
梨子「う、うん」
梨子(なんで……?) 善子「はい、新刊」
梨子「ありがとう」ペラッ
曜『梨子、こうやってされるのが好きなんだろ?』
梨子『そ、そんなことない、♡』
曜『そっか。でも、体は正直だよね』
梨子『やぁ、言わな、でぇ♡』
梨子「…………」
梨子(さ、最高すぎ……!)
梨子(ドSな曜ちゃんがネットリした言葉責めで私を追い詰めて行くの凄いゾクゾクするっ///)
善子「じゃあリリー、少し出るから曜さんと一緒に店番お願いね」
梨子「え?」
カシャ 堕天使ヨハネ
渡辺曜と桜内梨子が売り子なう!
ようりこ島『堕天使の聖戦』まで遊びに来なさいよ!
♡1万8千 →1万6千
曜「1000円になります!ありがとうございました!」
梨子「す、凄い人……列の終わりが見えない……」
曜「梨子ちゃん大丈夫?」
曜「喉乾いたでしょ?はい、飲んで」スッ
梨子(こ、これ飲みかけ……関節キス……///)ゴクッ
キャー!!!
カンセツキスヨー!!!
イキテテヨカッタナマンイダブナンマイダブ 「あ、あの!握手してもらってもいいですか!」
梨子「え!?い、いいですけど」
「あ、私じゃなくて渡辺さんとです!」
梨子「ふぇっ!?///」
曜「いいよー!ぎゅー!」
梨子「……ぅぅ///」
「ありがとうございます!」
梨子「恥ずかしい……」 「渡辺さん、あの」
曜「ん?なになに?」
曜「ふんふん、いいよ!」
梨子「ありがとうございした」ペコッ
曜「梨子ちゃん」ギュッ
梨子「きゃっ!?」
曜「可愛いよ、梨子。食べちゃいたいくらい」ミミモトボソッ
梨子「〜〜〜〜っ///」カァァァァ
「肉食ヨーソロー!!!」
「桜内さん食べられちゃうんですかありがとうございます!」
梨子(ぅぅ、幸せだけど心が持たないよぉ///)
梨子(本を買いに来ただけなのにー///)
梨子(曜ちゃんのばかぁ///)
善子「この売り上げで堕天使グッズ買うわよー!」
善子「二人へのお礼はホテル代でいいわよね」 曜「梨子ちゃーん!遊びに来たよー!」
梨子「渡辺さん。いらっしゃい」
曜「むー……」
梨子「よ、曜ちゃん」
曜「えへへ〜また来ちゃいました」
梨子「曜ちゃんよくここに来るけど、お花好きなの?」
曜「うん!いろんな色が見れて綺麗だから!」
曜「それに……」チラッ
梨子「どうしたの?」
曜「っ///なんでもない///」 曜「お花って、みんなどんな時に買うの?」
梨子「うーん、いろいろあるけど、プレゼントとかかな」
梨子「大切な人に思いを伝えたい時とかに、お花を添えて送るの」
曜「そうなんだ」
梨子「曜ちゃん知ってる?」
梨子「お花ってね、花言葉っていうのがあるの」
曜「花言葉?」
梨子「うん。花の種類によってね、意味が変わってくるんだ」
梨子「例えば、向日葵の花言葉なら『憧れ』だったり」
曜「へー……」 曜「梨子ちゃんは、想いを伝えたい人っているの?」
梨子「……うん。いるよ」
梨子「でも、言えないんだ」
曜「そう、なんだ」
梨子「どうかしたの?」
曜「あ、ううん、なんでもない!」
梨子「ふふ、変な曜ちゃん」
曜「あの、また明日来てもいいかな?」
梨子「いいよ。また明日ね、曜ちゃん」 〜次の日〜
曜「梨子ちゃん!」
梨子「わ……曜ちゃん、いらっしゃい」
梨子「どうしたの、そんなに慌てて」
曜「あ、えっと……」
曜「いつも梨子ちゃんにお世話になってるから、プレゼント渡したいなって!」
梨子「プレゼント?」
曜「うん……こ、これ!」
梨子「……黄色の、キク」 梨子「えっと、これ」
曜「わ、私の気持ち……です」
梨子「……そっか」
梨子「あ、ありがとう……嬉しい、よ」
曜「……っ///」
梨子「あ、そうだ、お礼を渡さないとね」
曜「別にいいですよ!」
梨子「……遠慮しないで」
曜「これは?」
梨子「ミモザアカシア、っていうの」
曜「ミモザアカシア……ありがとうございます!」
梨子「…………」 曜「どうしよう……勢いでやっちゃった」
曜「キクの花言葉……『あなたを愛しています』」
曜「気付いててるよね?梨子ちゃんお花屋さんだもんね?」
曜「ちゃんと告白してないのに……こんなに恥ずかしいなんて///」
曜「あ、そういえば梨子ちゃんからもらったお花」
曜「どんな意味なんだろう、ミモザアカシア、って言ってたよね」
曜「意味は……えーと……」
曜「友、情……」
曜「……そっか」
曜「あはは、そうだよね」
曜「私なんて、まだ、子供……だもんね」
曜「………っ」 梨子「黄色のキク……花言葉は『破れた恋』」
梨子「曜ちゃん、誰かに恋して、失敗したのかな?」
梨子「それとも、私とはそういう関係になれないって意味なのかな」
梨子「……赤色だったら、良かったのに」
梨子「塗り潰しても、意味、ないよね」
梨子「……曜ちゃん」
梨子「渡した花が、私の気持ちだよ」
梨子「ミモザアカシアの花言葉は『秘密の愛』」
梨子「気持ちを伝えることができない、臆病な私にはぴったりの花よね」
梨子「こんなに、好きなのに……それなのに……」
梨子「本当に渡したい花は……こっちなんだよ、曜ちゃん」
梨子「赤いバラ……これを、いつか渡せればいいのに」
梨子「例え、上手くいかなかったとしても」
梨子「だから、それまで待っててね、曜ちゃん」
千歌「え、よーちゃん渡す花間違えたの?」
果南「うん、多分ね。今度教えてあげなよ」 おっちょこちょいなんだヨーソロなぁ
この調子で1000まで続けて 曜「ん……」
梨子「曜ちゃん!」
曜「梨子、ちゃん……?あれ、なんで私眠って……」
曜「……いたっ!」
梨子「動かないで、すぐに先生を呼んでくるから」
曜「先生?」
曜「あれ、ここ、もしかして病院……?」
梨子「……うん」 「手と足の骨が折れてるから、しばらくは安静にしててね」
曜「……はい」
梨子「あの、曜ちゃんの怪我は治るんですか?」
「そうねー、変なふうにしなければ治るわよ」
「ただ、時間はかかるけどね」
梨子「そう……ですか」
曜(梨子ちゃん、心配してくれてるんだ)
曜(早く治さないといけない……よね) 梨子「ごめんね、曜ちゃん」
曜「なんで梨子ちゃんが謝るの?」
梨子「私が階段で足を滑らせたせいで、曜ちゃんまで巻き込んだんだもん」
梨子「私のせいで……曜ちゃんが入院しちゃった」グスッ
曜「別にいいよ」
曜「むしろ、梨子ちゃんに怪我が無くて良かったよ」
梨子「曜ちゃん……」
梨子「私、毎日会いにくるからね」
曜「あはは、それなら寂しくなさそうだね」 「お昼ですよー」
曜「はーい」
曜「梨子ちゃんごめん、テーブルに置いてくれる?」
曜「片手があれば食べられるから」
梨子「……やだ」
曜「え?」
梨子「私が、曜ちゃんのお世話をします」
曜「いや、でも」
梨子「曜ちゃん、あーん」
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん。梨子ちゃんが食べさせてくれたからね」
梨子「えへへ、良かった」
曜「梨子ちゃん、あんまり私に気を使わないでいいんだよ」
梨子「ううん、このくらいさせて欲しいの」
梨子「じゃないと、自分を許せないから」
曜「梨子ちゃん……」 曜(梨子ちゃん、本当に毎日来てくれる)
曜(夏休みだからって、朝から夜までずっと)
曜(私に怪我をさせちゃったの、気にしてるんだよね)
梨子「ねえ、曜ちゃん」
曜「ん?どうしたの?」
梨子「えっと、その……あの……」
梨子「聞いていいのか、分かんないんだけど」
曜「いいよ!なんでも聞いて!」
梨子「……発散、できてる?」カァァァ
曜「……ふぇっ!?」 曜「い、いきなりどうしたの!?///」
梨子「だって、私のせいで曜ちゃん、体があんまり動かないし///」
梨子「自分で、できないんじゃないかって」
曜「そ、それはそうだけど……でも、できてなかったらどうするの?」
曜「梨子ちゃんが手伝ってくれる?」
曜(って何言ってるの私ぃぃぃぃぃっっっ!?)
曜(バカなの!?アホなの!?)
曜(梨子ちゃん絶対ドン引きだよ!?二度と来なくなるよ!?)
梨子「……うん」シュル
曜「え?」 梨子「曜ちゃんに満足してもらえるように、頑張るね」ギシ……
曜「ちょ、ちょっと梨子ちゃんっ!?///」
曜「っ、本当にだめだって!こんなの!」
曜「もっと自分を大事にしてよ!」
梨子「……ごめん、なさい」
梨子「でも、耐えられないの」
曜「梨子ちゃん?」
梨子「曜ちゃんのために、っ、なにか、しないと、っ、わたし、罪悪感で、おかしく、なりそ、で」
梨子「ごめん、なさい、じぶんのこと、ばかり、わたし、ほんとに、さいて、っ、」
曜「…………」 曜「梨子ちゃん」
梨子「……うん」
曜「梨子ちゃんは罰として、怪我が治るまで私の面倒を全部見ること」
梨子「!」
曜「これで、いいかな?」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
梨子「いっぱい、曜ちゃんが満足できるように頑張るね」チュッ
曜「……///」 コン……コン……コン……
千歌「曜ちゃん、学校に来て大丈夫なの?」
曜「うん。松葉杖があればなんとか歩けるようになったし」
曜「それに、梨子ちゃんがいてくれるもんね」
梨子「えへへ///」
曜「授業も始まってるし、いつまでも病院にはいられないよ」
曜「練習には出られないけど、手伝いくらいはできるかな」
梨子「困ったことがあったらなんでも言ってね」ギュッ
曜「うん、ありがとう梨子ちゃん」
曜(本当にありがとう、梨子ちゃん)
曜(梨子ちゃんがいたから、私、ここまで頑張れたんだよ)
曜(学校に行くのが決まったら、家まで迎えに来てくれるんだもん)
曜(梨子ちゃんは、自分の言葉を絶対に曲げない、強い子なんだね) 梨子「おはよう、曜ちゃん」
曜「うん、おはよう梨子ちゃん」
梨子「あれ、松葉杖は?」
曜「もういらないんだ」
梨子「え?」
曜「渡辺曜、完全復活したであります!」ビシッ
梨子「治ったの……?」
曜「うん!全部梨子ちゃんのおかげだよ!」
曜「梨子ちゃんが支えてくれたから、私はここまでリハビリも頑張れたの」
曜「だからありがとう、梨子ちゃん」
梨子「……うん」
梨子「おめでとう、曜ちゃん」
曜「ありがとう!」ニコッ 千歌「よーちゃん良かったよー!」ギュー
曜「わわっ!危ないよ千歌ちゃん!」
鞠莉「曜の怪我、治って良かったわね」
梨子「はい」
梨子「最初は治らなかったどうしよう、って思ってたんですけど、本当に良かった」
鞠莉「そう。次からは落ちないように気をつけるのよ」
梨子「そう、ですね」
梨子「あ、忘れ物したから部室に取りに行ってきます」
鞠莉「いってらっしゃい」 梨子「骨折って、簡単に治るんだね」
梨子「ずっとそのままになるんじゃないかって思ってたけど、違ったんだ」
梨子「曜ちゃん、完治して嬉しそうだった」
梨子「自分の足で歩けて、スキップまでしてたもん」
梨子「良かったね、曜ちゃん」
梨子「本当に、治る怪我で良かったね」
梨子「……あーあ」
梨子「次は、治せないように気をつけないと」
梨子「待っててね、曜ちゃん」
梨子「ずーっと、私が面倒見てあげるから」
曜「っ!」ゾクゾクッ
千歌「どーしたの、よーちゃん?」
曜「いや、なんだか寒気が……気のせいかな」 そっから曜ちゃんにバレちゃって泣いちゃう梨子ちゃんを曜ちゃんが優しく受け止める展開もいいよね
共依存いいよね 梨子「曜ちゃん、今時間いいかな?」
曜「どうしたの?」
梨子「ちょっと試してみたいことがあって」
曜「なになに?」
梨子「な、内緒」
曜「えー、まあいいけどさ」
曜「何をすればいいの?」
梨子「ありがとう」
梨子「じゃあこの5円玉を見てもらえると?」
曜(糸に5円玉……催眠術じゃん) ユラユラ
梨子「よ、曜ちゃんはだんだん眠くなーる」
曜(どうしようこれ)
曜(全然眠くならない)
梨子「ね、眠くなーる」ウルッ
曜(り、梨子ちゃん泣きそうになってる!)
曜(うーん、仕方ないから掛かったふりしよう)
曜(梨子ちゃんが何を言うのかも気になるし)コテン
梨子「!」
梨子「曜ちゃん、寝ちゃった?」
曜(寝てますよー) 梨子「えへへ、成功したんだ///」
曜(梨子ちゃん、一体何をするんだろう)
曜(催眠の定番と言えば、手をあげてくださいとか?)
梨子「よ、よーし、そ、それじゃあ……」ドキドキ
梨子「曜ちゃん、手を出して」
曜「…………」スッ
曜(手を出して……?)
梨子「……えへへ」ギュッ
曜(???) 梨子「よ、曜ちゃんと手を握っちゃった///」
曜(え?)
梨子「も、もっと大胆なことをしてもいいのかな?」
曜(梨子ちゃん……?)
梨子「う、腕を組んじゃったり///」ギュッ
曜(り、梨子ちゃんの胸が///)
梨子「ぅぅ///幸せすぎて死んじゃいそう///」
梨子「曜ちゃん……///」ギュー
曜「…………」
曜(ど、どうしよう……) 梨子「そろそろ、元に戻さないと」
梨子「えっと……曜ちゃんは私が手を叩いたら目を覚ますの」
梨子「催眠中のことも全部忘れてね」
パチン
曜「ん……?あれ?」
梨子「大丈夫、曜ちゃん?」
曜「うん。私、寝ちゃってたの?」
梨子「疲れてたんだよ」
曜(いや、催眠掛けてたんでしょ)
梨子「…………」ゴクッ
曜(またやる気、なのかな?) 梨子「よ、曜ちゃん、だ、抱きついて」
曜「…………」ギュッ
梨子「っ///」
梨子「曜ちゃん、柔らかい///」
曜(梨子ちゃんの方が柔らかいよ///いい匂いするし、恥ずかしい///)
梨子「えへへ、曜ちゃん、大好き」
曜(っ///)
梨子「曜ちゃんは、いつもみんなの人気者」
梨子「だけど、今だけは、私だけの曜ちゃんだもん」ギュー
曜(梨子ちゃんってこんなに甘えん坊みたいになるんだ///) 梨子「ひ、膝枕……とかもしていいかな?」
曜(いちいち許可を求めるところも可愛い)
梨子「……///」
梨子「こんなに幸せで、いいのかな///」
曜(あーもー///そうやってすぐ恥ずかしいこと言うー///)
曜(最近ずっと梨子ちゃんに愛を囁かれてる気がするしこっちの方が幸せだよ///)
梨子「……ね、ねえ、曜ちゃん」
梨子「わ、私と、き、き……!」
曜(っ///) 梨子「……やっぱりだめ」
梨子「こんなの、卑怯だよね」
梨子「曜ちゃんの気持ちも無視して……そんな……」
曜(梨子ちゃん……)
梨子「……曜ちゃん」
梨子「もしも、もしも、だよ?」
梨子「私のことを好きになってくれたら」
梨子「……その時に、キス、してほしいな」
チュッ 梨子「っ!?///」
曜「……これで、いいかな?」
梨子「よ、曜ちゃん!?な、なんで!?///」
梨子「も、もしかして催眠掛かってなかったの!?」
曜「うん。最初からね」
梨子「ふぇっ!?///」
曜「毎日梨子ちゃんから告白されて、凄く恥ずかしかったんだからね」
梨子「そ、そんな……ぜ、全部……///」
曜「もー、本当に催眠にかかっちゃったみたいだよ」
曜「こんなにも梨子ちゃんのことが好きになるなんてさ」ギュッ
梨子「ぁっ///」
曜「催眠が解けるまで、ちゃんと責任とってよね」
梨子「……はい」
千歌「あなたはー、だんだーん、ねむくなーる!」
善子「いや、ならないけど」 よかったEp11のようりこちゃんは夢だったんですね 曜「ふー、やっと衣装作り終わった」
梨子「お疲れ様、曜ちゃん」
曜「梨子ちゃんも作曲お疲れ様!」
曜「今回の曲も凄くいい感じにできてると思うよ!」
曜「毎回ありがとうね、梨子ちゃん!」
梨子「曜ちゃん、今は私と二人だけなんだよ」
梨子「そういうのはいいから、おいで?」ポンポン
曜「……」ギュッ 曜「梨子ちゃん、私頑張ったよ」
曜「衣装作るの、楽しいけど、本当に大変なの」
梨子「うんうん、分かってるよ」
梨子「いつも睡眠時間を削って頑張ってくれてたもんね」ナデナデ
曜「んっ……」
梨子「スクールアイドルだけじゃなくて、飛び込みの練習も大変だよね?」
梨子「大丈夫、ちゃんと分かってるから」
曜「……ありがとう」 曜「私はね、本当は天才じゃないの」
曜「ちゃんと練習頑張ってるの」
曜「お裁縫とか、料理も小さい頃にやってたからできるの」
曜「それなのに……なんで天才って言われるんだろう」
曜「私、そんなんじゃないのに……」グスッ
梨子「努力を分かってもらえないのは辛いよね」ナデナデ
梨子「でも、みんなそれだけ曜ちゃんを凄いって思ってるってことなんだよ」
曜「凄く、ないもん」 梨子「曜ちゃんは凄いよ」
梨子「いつも笑顔で、みんなに気を配って」
梨子「辛いところを、他の人には見せないようにしてるでしょ?」
梨子「普通の人には、できないことなんだよ」
曜「……でも、梨子ちゃんにこうやって」
梨子「私はいいの」
梨子「こうやって曜ちゃんが甘えてくれるっていうことは」
梨子「曜ちゃんの特別ってことでしょ?」
曜「……うん」
梨子「それなら、嬉しいからいいの」 曜「……でも、私はやだ」
曜「梨子ちゃんにだけは、こんな姿見せたくないもん」
梨子「そうなの?でも、私はみたいな」
梨子「曜ちゃんが甘えて羽を伸ばしてる姿を見るとね、安心するの」
曜「なんで?」
梨子「……知りたい?」
曜「うん」
梨子「ふふ、秘密」
梨子「曜ちゃんには教えてあげない」
曜「……梨子ちゃん、意地悪」
梨子「はいはい、拗ねないで」ナデナデ 曜「……もう大丈夫」
梨子「まだだめ」ギュッ
曜「わっ、」
梨子「もう少しだけ、私が曜ちゃんを一人占めしたいから」
梨子「ほら、もっと甘えていいよ、曜ちゃん」
曜「……梨子ちゃん、私のこと、好き?」
梨子「うん。好きだよ」
曜「こんなに情けないのに?」
梨子「うん。曜ちゃんの全部が好きだから」
曜「……私も、好き」プイッ
梨子「ふふ、曜ちゃん、真っ赤っかだね」
曜「……梨子ちゃんのせいだもん」 曜「……よいしょっと」
梨子「あっ」
曜「ふー!スッキリした!」
曜「梨子ちゃん、いつもありがとね」
梨子「ううん、いいんだよ」
梨子「また辛くなったら、いつでも言ってね」
曜「うん!」
梨子「どうしよう、もう寝ちゃう?」
曜「うーん、まだちょっと早いから少しだけお話ししたいかな!」
梨子「お喋りしすぎて寝坊しないように気をつけないとね」クスッ
ルビィ「お姉ちゃん……ルビィ、人生相談があるんだけど」
ダイヤ「プリンはあげませんわよ」
ルビィ「ぁぅ……」 曜「ん……」
曜「あれ、ここどこ?」
梨子「曜ちゃん、気がついた?」
曜「梨子ちゃん?ここはどこなの?」ジャラ
曜「え、手錠!?」
曜「……どゆこと?」
梨子「曜ちゃんが悪いんだよ」
曜「え?」 梨子「毎日女の子に囲まれて」
梨子「いっぱいラブレターもらって」
梨子「私がどんな気持ちだったかわかる?」
曜(わかんない)
梨子「曜ちゃんのせいで、心がすっごく苦しかったの」
梨子「だから、曜ちゃんを監禁することにしたんだ」
曜(なんでそうなっちゃったの)
曜(ていうかこれ玩具の手錠じゃん)
曜(引っ張れば取れるやつでしょ)グググ
梨子「ふふ、絶対に逃げられないからね」
梨子「ずっと一緒だからね、曜ちゃーー」
曜「とれたー!」プラーン
曜「いやー、まだまだ甘いね、梨子ちゃん」
梨子「ふぇ……」ウルッ
曜「うぇっ!?」 梨子「ぅっ、曜ちゃんが、ぐすっ、逃げちゃ、っ、」グスグス
曜「いや、ちょっと、り、梨子ちゃん!?」
曜「泣かないで!」
梨子「やだ、やだよぉ、曜ちゃんが、いなく、なっちゃう、」グスグス
曜「いなくならないから!ちゃんといるから!」
梨子「うっ、うぇぇぇんっ、」グスグス
曜「え、えーと……あ!」
曜「ほら!梨子ちゃん!ちゃんと捕まってるよ!」ガチャ
梨子「!」パァァァ
梨子「えへへ」ニコニコ
曜(逃げられないやつだよこれ……) 梨子「曜ちゃんは監禁されてるから、外にも出られないよ」
梨子「もちろん、学校にもいけないからね」
曜「そんなことしたら警察沙汰になっちゃうよ?」
梨子「え?」
曜「多分警察が調べたらすぐにバレちゃって、梨子ちゃん捕まっちゃうでしょ?」
曜「それだとずっと一緒にいられないけどどうするの?」
梨子「……そんなことしたら、曜ちゃんが逃げちゃう」
梨子「でも、警察が……ぅぅ……」
曜「それならいい方法があるよ」
梨子「え?」 ー次の日ー
梨子「よ、曜ちゃん、本当にやるの?」
曜「梨子ちゃんが嫌なら別にいいよ」
曜「でも梨子ちゃんは私を捕まえておきたいんでしょ?」
梨子「そ、そうだけど」
曜「行ってきまーす」
梨子「あ、待って!」ギュッ
曜「ほら、もっと腕を絡めないと外れちゃうよ」
梨子「ぅぅぅ///」カァァァァ 果南「何してるの二人とも」
千歌「分かんない。朝からこんな調子だったけど」
曜「あ!果南ちゃんだ!」
果南「梨子ちゃんはなんで曜に抱きついてるの?」
梨子「こ、これは、その、ぁぅ///」
梨子「も、もう無理……恥ずかしぃ……///」
曜「離しちゃってもいいの?」
梨子「う〜///」ギュゥゥゥ
曜「はいはい、曜ちゃんの胸に飛び込んでれば恥ずかしくないよー」ナデナデ 梨子「もー!曜ちゃんのばかばかばか!」
梨子「すっごい恥ずかしかったんだから!」
曜「あはは、梨子ちゃんずっと抱きついてたからね」
曜「みんなが付き合ってるんだって誤解してたよ」
梨子「ふぇっ!?///つ、付き合ってる!?///」
梨子「わ、私と曜ちゃんが……?///」
曜「うん」
梨子「そ、そんな……わ、私みたいな地味な子が曜ちゃんとなんて……///」
曜「そう?梨子ちゃん可愛いし全然地味じゃないと思うよ?」
梨子「ぅぅぅ///」
ガチャン! 梨子「そ、そんなこと言っても出してあげないんだから///」
曜「はーい」
曜「あ、お風呂はどうするの?」
梨子「お風呂は……入ってもいいよ」
曜「梨子ちゃんは?」
梨子「べ、別々に決まってるでしょ!」
曜「その間に逃げちゃうかもしれないよ?いいの?」
梨子「え?」
曜「一緒に入るしかないねー」 梨子「…………」グスッ
曜「お風呂気持ちよかった!」
曜「あれ、どうしたの梨子ちゃん?」
梨子「いっぱい触られた……全部見られちゃった……」
梨子「もうお嫁にいけない……」グスン
曜「大丈夫大丈夫、私がもらってあげるから」
梨子「本当?」
曜「うん」
梨子「……じゃあ、許してあげる///」
曜「えへへー」 梨子「それじゃあ寝るから、曜ちゃんはそっちの布団ね」
曜「いやいや、寝てる間に逃げちゃうって」
曜「だから一緒のお布団で寝るしかないよね?」
梨子「い、一緒のお布団って、そんな恥ずかしいこと///」
曜「逃げてもいいの?」
梨子「ぅ、ぅぅぅぅぅ///」
曜「ベッド行くね」
曜「ほら、もっとぎゅっとして」
梨子「ぅ〜〜〜〜///」ギュッ
曜「ふふふ、ちゃーんと捕まえててよ」
曜「私も離さないから……ね」ボソッ
果南「で、これはなに?」ガチャン
千歌「えっへん!千歌も監禁してみたのだ!」ゴマンエツ 「ここはね!わたしのひみつのばしょなの!」
「そうなの?きれいなところだね」
「うん!ほかのひとはだれもしらないんだよ!」
「そんなところにつれてきてくれていいの?」
「いいよ。だって、わたし、◯◯ちゃんのことだいすきだもん!」
「……わたしも、ようちゃんのことがだいすき」
「じゃあ、わたしのおよめさんになってね!」
「うん。じゃあ、やくそくだよ」
「うん。やくそく!」 梨子「転校してきたけど、友達ちゃんと作れるのかな」
梨子「とりあえず誰かに話しかけた方が……」
梨子「でも、話しかけて困らせちゃったらどうしよう」
梨子「静かにしてた方がいいのかな……」
曜「こんにちは、梨子ちゃん」
梨子「あ、えっと、こんにちは」
曜「私は渡辺曜。曜ちゃんって呼んでね」
梨子「曜ちゃん……」
曜「うん!学校を案内するから、一緒に行こう!」ギュッ
梨子「っ///」 曜「梨子ちゃんのお弁当美味しそう!」
曜「一口ちょーだい!」パクッ
梨子「わっ///」
曜「美味しいー!」
曜「梨子ちゃん、自分でお弁当作ってるの?」
梨子「う、うん///」
曜「そうなんだ、料理すっごい上手だね!」
曜「また食べさせてね」
梨子「……うん」
千歌「むー!よーちゃんばっかりずるい!」
曜「はいはい、千歌ちゃんにもあーん」ヒョイ
千歌「ん〜」モグモグ
千歌「ってこれ曜ちゃんが持ってきたみかんじゃん!」 曜「ねーねー!お菓子買おうよ!」
千歌「おー!いいねいいねー!」
曜「千歌ちゃんのおススメはー?」
千歌「うーん、全部!」
梨子「このお店……」
曜「どうしたの?」
梨子「昔、来たことがあるかなって」
千歌「え?梨子ちゃん昔内浦に来てたの!?」
梨子「うん。といっても、凄くのことだけどね」
千歌「ほえー、そうなんだ」
千歌「じゃあ今日はみかんでお祝いしないとね!」
曜「千歌ちゃんが食べたいだけでしょ!」 ダイヤ「おや、どうしたんですか梨子さん?」
ダイヤ「今日の練習は休みのはずですが」
梨子「えっと……」
果南「プールだよ」
梨子「え?」
果南「曜を探してるんでしょ?」
果南「飛び込みの大会も近いし、練習してるはずだよ」
梨子「ありがとうございます」ペコリ
ダイヤ「よくわかりましたわね」
果南「なんとなく、ね」 梨子「入り口まで来たけど、勝手に入ったらだめだよね」
梨子「どうしよう……」
梨子(あれ、なんで私、曜ちゃんに会いに来てるんだろう)
梨子(今日は練習もないのに)
「あれ、見学の人ですか?」
梨子「え?」
「入ってください!さ、こっちこっち!」
梨子「あ、ま、待ってくださ……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています