絵里「市長のエリーチカよ!」
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-絵里ちゃんの部屋
絵里「シティーズスカイライン?」ガチャ
にこ「おかえり、聞いてたの?」
希「エリチも興味あるん?」
絵里「二人が楽しそうに話しているの聞いてただけだから何かなーと。はいお茶」
にこ「PCゲームであったやつがPS4ででたのよ」
希「そんな話してたら、にこっちも昔やってたっていうからね」
絵里「ゲームの話だったのね。どういうゲームなの?」
にこ「市長になって街を発展させていくゲームよ」
希「自分好みの街作りが楽しめるシミュレーションやね」
絵里「へー」
にこ「PC版は性能の問題でやれなかったし、ラブライブに集中してたりで、結局できなかったのよ」
希「じゃあにこっちはPS4版買うん?」
にこ「最近ゲームしてなかったし、ちょっとやりたかったからね」
希「あ、じゃあうちも買うし、同時に初めてどっちがいい都市にできるか勝負せえへん?」
にこ「ふふん、いいわよ。昔シムシティで慣らした腕を見せてあげるわ」
希「うちは少しだけPC版やってたんよ」
にこ「ぬ、いいわ…ハンデよ」
絵里「…………」
希「勝敗はどうつける?」
にこ「そうね、年数決めてその時点での都市の価値とか?」
希「わかってるやんにこっち……ただ住民数だけで競ってもおもしろくないやんね」
にこ「ふふん」
絵里「わ、私もやってみたい!」
にこ「あら、あんたがゲームだなんて珍しいわね」
希「エリチも買うん?」
絵里「二人がなんだか楽しそうだったからね、それに私も最近暇だから」
にこ「それはいいけど、優しいゲームじゃないわよ?」
絵里「そこは教えてくれるんでしょ?」
希「そうやね、一緒にやろか」
-数日後、希ちゃんの家
にこ「食べ物よし!」ビシッ
希「飲み物よし!」ビシッ
絵里「週末の予定なし!」ビッ
にこ「微妙に悲しいこと言うんじゃないわよ」
希「三人でゲームして遊ぶのも立派な予定やろ?」
絵里「それもそうね。今日はとことん遊ぶわよ〜」
にこ「取り敢えず最初私と希ではじめるから、隣で見てるといいわ」
絵里「そうね。ゲームを起動だけして、にこのを見ながらやっていくわ」
希「一応勝負もしてるから、うちとにこっちはテレビ背中合わせにしとこうか」
にこ「ふふん、今日のためにしっかりwikiで情報を集めてきたからね、負けないわよ」
絵里「私もやるからには負けないわ」
希「エリチにはいきなり勝負は無理とちゃうかなぁ」
にこ「どのマップでやるかもお互い知らないほうがいいわね」
希「そうやねー。でも短期決戦ならお互いだいたい一緒とちゃうかなあ」
絵里「選ぶ地域によって何か変わるの?」
にこ「そりゃーね、海に面してると航路も使えるし、山があれば風力だって利用できるのよ」
絵里「自然の要素も取り入れているのね、ハラショーだわ」
希「それじゃはじめよっか」
にこ「まずは町の名前を決めないとね」
絵里「私もやってみるわ」
絵里「サンクト・ペテルブルグっと……」
にこ「どこよそれ」
希「ロシアの都市やっけ、それ」
絵里「綺麗な街よ。にこはなんにしたの?」ヒョイ
にこ「あ、ちょ…」
絵里「にこぷり王国……へぇ」
にこ「こういうところでも個性は大事なのよ」
絵里「にこらしいけど……希は何にしたの?」
希「のぞタウン」
絵里「へー」
絵里「最初はホントに何もないのね」
にこ「ここに外の都市から伸びてる高速道路があるでしょ」
希「そこと道路を繋ぐのがすべての始まりやね」
絵里「外から人が来てくれない事には始まらないのね」
にこ「このゲームは基本道路に沿った区域しか発展しないから、考えて道路をひくのよ」
絵里「最初からお金持ってるのね」
にこ「この資金で足場づくりをしっかりしないとね、こんな感じに……」ポチポチ
絵里「人が住むための居住区と働くための産業区、お店をだす商業区を配置するのね、やってみるわ」
希「最初は商業なんて出来る人いないからなくてええよ」
絵里「そういうものなの?」
にこ「こういうのは学力がないとね」
絵里「あっ、居住区に何か家が建ち始めたわ!」
にこ「仕事決まれば早いのよ」
絵里「かわいい、ちっちゃい人がちょこちょこ動いてるわ」
にこ「大事な住人よ。みんなちゃんと名前もついてるし、住所や勤務先とかもあるんだから」
絵里「細かいのねー」
希「ちなみに名前のついてるものは大概変更できたりするんよ、人の名前でも」
絵里「そうなの? じゃあこの子にも名前つけてあげようかしら…」
にこ「これから何百何千と増えていくのにそんなのしてたら面倒よ?」
絵里「それもそうね、じゃあまた今度ねジェームスくん」
にこ「小さい建物まで良く出来てるわね」
希「そこはやっぱり新しいゲームやしね。PC版にはもっと色々あるけど」
にこ「それはこの先のDLCに期待ね」
絵里「箱庭遊びみたいで楽しいわね」
にこ「さて、基礎はできたから……どうやっていこうかな…」
希「昔のと違って住民の特性も細かくなってるから気をつけるんよ」
にこ「その辺もちゃんと予習しておいたわ」
――――
絵里「ねえにこ、ちょっと住民みんな貧弱すぎないかしら?」
にこ「どうしたのよ急に…」
絵里「病院が立てられるようになった途端にみんな病気になっていくのよ」
希「あー……エリチやらかしたな」
にこ「なるほど、こういう事になるわけね」
絵里「えっ……どういう事?」
にこ「あんた、下水処理はどうしてる?」
絵里「それくらいはちゃんとしてるわよ、川に流れるようにもしてるわ」
にこ「水の供給はどうしてる?」
絵里「それも大丈夫。ちゃんと川から汲み取ってるわよ」
にこ「川をよく見なさい…」
絵里「川って……あれ、なんだか色が濁ってる?」
希「最初は下水処理施設がまだないから、どうしても水源に影響だすんよ」
にこ「で、あんたが汲み取ってる部分は?」
絵里「濁り切ってるわ。え、まさかみんなこの水飲んでるの!?」
にこ「市長が飲めって言うから仕方なくよ…」
絵里「ああぁゴメンなさい……えっとじゃあこの場合はどうすれば…」
にこ「水の流れも表示してあるから、上流で汲んで下流に垂れ流すのよ」
絵里「なるほどねぇ…」
絵里「あ、みんな元気になったみたい。よかったわ」
にこ「実際昔もこういう状況あったのかもねえ」
希「普段何気なく口にする水だって、誰かが綺麗にしてくれてるおかげやしね」
絵里「考えさせられるわね…」
にこ「そんな重いもんじゃないけど……」
絵里「なかなかいい感じに町も大きくなってきたわ」
にこ「へー、どれどれ……って」
絵里「どう? 賑やかな町になってるでしょ」
にこ「ごちゃごちゃしてるわねぇ。これ居住区と産業区が隣り合わせじゃないの」
絵里「通勤するのに便利かなと思って」
希「エリチ、実際にもし家の隣が大きな工場とかデパートとかだとどう思う?」
絵里「実際に……んー、ちょっと隣は嫌だと思うわ。うるさそうだし」
にこ「それはここの住民にも同じことなのよ」
絵里「え、そうなの?」
にこ「ほらここ、騒音公害のところ、真っ赤になってるでしょ」
絵里「確かに……でもちゃんと家は建ってるし、苦情もきてないわよ?」
にこ「まだ深刻な問題がでてないだけで、地価もあがらず家も大きくならないのよ」
絵里「チカ?」
希「土地の価値を表すもので、現実でもゲームでもとっても重要な数字やね」
絵里「チカが上がらないとどうなるの?」
にこ「成長しないのよ、人も施設も。絵里のって小さな一軒家とか、小さな集合住宅ばかりでしょ?」
絵里「え、ええ……そういうものだと思っていたけど」
にこ「これちょっと見て見なさい」
絵里「にこのやってる町ね」
絵里「え、なにこれ…家もなんだか豪華でおっきいわ」
にこ「地価の向上に力を入れてるからね」
絵里「工場もお店も大きい……やっぱり大きいといいことあるわけ?」
にこ「そりゃね、大きい方が税収がいい分、なにかと資金面に影響してくるのよ」
絵里「わ、私もこういうのにしたいわ」
にこ「とりあえず居住区はうるさいところに置かないことね」
絵里「にこのこれって、産業と商業をひとまとめにしてあるの?」
にこ「後々大事だからね、可能な限り分けてあるわ」
希「まぁそうやろねぇ」
絵里「なんだかきっちり仕分けされてるみたいね」
にこ「なにごとも基本が大事なの。遊ぶのは資金に余裕がでてからよ」
絵里「あれ、にこの産業地あんまり汚れてないのね」
にこ「そこは林業でやってるからね」
絵里「え、そういうの選べるの?」
にこ「区域で分けてあれこれ指定して選べるのよ」
絵里「えっと、これかしら?」
にこ「土地の資源を確認するとこあるでしょ、そうそこ」
絵里「林業…農業に…鉱石と石油ね」
にこ「区域指定でどれでもやらせることはできるけど、効率を考えるとやっぱり土地の資源を有効利用するのが手よ」
絵里「あら、石油資源がどこにもないわ」
にこ「そこは選んだマップによるから。そのうち他の土地も買えるからその時に資源を見ておくのがいいわ」
絵里「石油王への夢は叶わないのね」
希「鉱石と石油は資源が有限だから巨万の富なんてものはどのみち無理や」
絵里「農場ができそうだからこれにするわ」
にこ「区域でその範囲が入るように…それで大丈夫」
絵里「メイプルタウンって名前がついたわ。農場なのに」
にこ「名前はランダムだからね。そこにも名前つけられるわよ」
絵里「そうなのね。じゃあ農場だし花陽特区にしましょう」
にこ「なんでよ」
絵里「お米作るんでしょ? だったら花陽のイメージかなって」
希「農場だけどどっちかというと牧場みたいなもんやから」
絵里「可愛い、ブタがちょこちょこ動いてるわ」
にこ「養豚場でしょ」
希「だいたい近くに加工場も一緒にあるよ」
絵里「ホントね……」
にこ「お腹空いたわね」
希「おやつあけよっか」ガサッ
絵里「さんせ〜」
にこ「これ新しいやつね」ガサガサ
希「おすすめだよ」
絵里「おいしいわね……モグモグ……ん?」
にこ「こっちも開けちゃおっか」カサッ
希「食いしん坊やね〜」
絵里「な、なにこれ!?」
にこ「ん?」
絵里「町の人達が亡くなってるんだけど、死亡アイコンがあちこちに……」フルフル…
にこ「んー、どれどれ」
希「あー……エリチにもきたか……」
絵里「ど、どういう事!? 悪い病気でも流行ってるのかしら?」
にこ「うわっ……なるほど、例のやつか……」
希「にこっちは対策してるん?」
にこ「一応はwikiもみたしね。でもこんな風にくるのね」
絵里「なんなのこれ?」
希「単純な話、それは住人の寿命やね」
絵里「え?」
にこ「町に人が増えてくるといっても、みんながみんな赤ん坊でくるわけじゃないのよ」
絵里「最初は他の土地からくる移民さんってことはわかるけど……」
希「このゲームの住人は平均寿命をきっちりとまっとうするから、最初に流入してきた人達が順番に…ね」
絵里「そ、そんな……どうすれば?」
にこ「対策はしてるから私は絵里ほど酷い状況じゃないけど……実際なったらどうすんのこれ?」
希「んーじゃあちょっとエリチのほう弄らせてもらうね」
絵里「はっ!? おばあさまは!!?」
希「おばあさま?」
絵里「公園でのんびりしてるご老人がいて、名前がおばあさまによく似ていたから気になっていた人が……」
にこ「なんて感情移入してんのよ」
希「エリチ……残念やけど……」
絵里「そんな…」
にこ「きっと幸せな人生をまっとうしたわよ…」ポンッ
絵里「おばあさまぁぁ……」ガクッ
希「取り敢えずエリチ、ちょっとここの工場壊すで」
絵里「え、どうして?」
希「死亡者は埋葬しないとね。でもエリチの配置は葬儀場と病院でカバーできる範囲が狭すぎるんよ」
にこ「予算にもよるけど、葬儀屋は一か所あればいいわけじゃないからね」
希「ほらここ。埋葬墓地の有効範囲ってので、漏れてる地域たくさんあるやろ?」
絵里「そうね……範囲とか病院や消防署だけじゃなかったのね」
希「範囲外は死体回収できないわけじゃないけど、すごく時間がかかるんよ」
にこ「その間にも人は死んでいく……」
絵里「うぅ……でもどんどん人口が減っていってるのに、追加で立ててる予算が…」
希「だったら調整すればいいんよ、こことか」ポチポチ
絵里「水道、電気……そんなに予算削って大丈夫なの?」
にこ「人口少ないのに余計な予算だすのは無駄だからね」
希「葬儀に必要な医療予算は少しあげて、その他の無駄なのは全部下げる。これを人口の水準に合わせてその都度調整する」
絵里「わ、わかったわ……」
にこ「次の世代が育つまで根気よく待つのよ」
絵里「うう…みんなでこの苦境を乗り越えましょう!」
絵里「にこは大丈夫だったの?」
にこ「ある程度そうなるってわかってたからね」
希「初めてやるとまずここで詰まっちゃう難所やね」
絵里「二人ともさすがね」
絵里「それにしても、騒音問題や環境問題、施設の有効範囲とか考えると、同じような配置の繰り返しになるわね」
にこ「個性なんてのは基本の上に成り立つものよ」
希「観光地がすべて娯楽施設で構成されてないように、生活水準は大事やからねぇ」
絵里「なるほどねー」
希「まぁそんな基本の中にもちょっとした遊び心は必要だけどね」
絵里「なにかやってるの?」
希「ふふ、これ見てみ〜」
絵里「え、なになに?」
steamのサマセで買って積んでる俺にはありがたいスレ にこ「なにかやってんの?」ヒョコッ
希「にこっち〜、いちおう勝負してるんとちゃうの?」
にこ「別にマネしようとは思ってないわよ」
絵里「これって……道路がぐるっと円を描いてるの?」
希「そう。円の中心は森で、外側に学校、診療所、警察署とか必要施設を集中させてるんよ」
にこ「ちょっとした集落みたいなものね」
絵里「随分と贅沢な地区なのね」
希「ふふ、それだけじゃないんよ、色々見てみ〜」
絵里「んー?」
にこ「あっ、森の真ん中に地下道の入り口があるわね」
絵里「ビルとビルの間に歩道があったのね」
希「秘密基地っぽくてワクワクするやろ?」
にこ「これどこに繋がってるのよ」
希「徒歩と自転車のみが利用できるから、誰か地下道にはいっていったら追跡ロックしてみるといいよ」
絵里「あ、ちょうどいいところに犬の散歩してる人がっ」
にこ「追跡するわよ」ポチリ
絵里「すごい、上は高層ビルが立ち並ぶその下を優雅に……」
にこ「ってかコレどこまで行くのよ?」
希「ふふん♪」
絵里「え、海にでたわよ?」
にこ「海底トンネルってやつね……」
絵里「あ、小さな島に出てきた」
にこ「なにこの島……小さな集落みたいになってるの?」
希「大きい建物は立てないように、独立した島国みたいなのがコンセプトかな?」
絵里「必要最低限のものだけで、あとは公園とかなのね……って家が一軒しかないわよ?」
希「市長さんのお家」
にこ「なんていう無駄遣い……」
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