千歌「うん。海に住んでるんだって」

曜「なんだっけ。海から這い上がってきて女の人に抱き着くんだよね?」

花丸「抱き着いてきたが最後、そのまま海へ引きずり込んじゃう、こわーい妖怪ずら」

理亞「……ふ、ふん。そんな子供だまし、信じるわけないでしょ」

聖良「そうですね。どこにでもある、いたずらっ子を諫める目的のおとぎ話でしょう?」

ルビィ「ルビィもよく言われたかも。悪い子はうみはぐに、海へ連れてかれちゃうからいい子にしなさいー、って」

梨子「――ううん。おとぎ話じゃない。うみはぐはいるよ……この海に」

理亞「え……」