>>33
>「私はいつも姉さまの後をついてきた。スクールアイドルにしても、それ以外にしても。だから、なにかを自分で作ったり決めたりするのが、すごく怖い。間違ってるんじゃないか、変なんじゃないかって、いつも怖い」

>「理亞ちゃん…」

>「それなのに、ルビィは凄い。口では怖いって言いながら、ちゃんと自分で決めて、動いて。私なんかよりずっと強いんだね」

>「それは…ちょっと違うの」

>「違う?」

>「うん。ルビィも理亞ちゃんと同じで、いつだっておねいちゃんの後ろを追い掛けてきただけだから。なにか一人でするのは怖いし、嫌なの。それでもやってみたいって、やってみようって思えるのは、みんながいるから」

>「みんな、って…」チラッ

>「そう。Aqoursのみんな。ルビィ一人じゃなんにもできない。でも、足りないところを補ってくれて、間違ってたら間違ってるって言ってくれる…そんなみんながいるから、怖くても大丈夫なの。踏み出せるの。だから、凄いのはルビィじゃなくてAqoursのみんななんだよ」

>「私には…姉さま以外に信じられる仲間って、いないな…」

>「できるよ!」

>「えっ」

>「まだ見付かってないだけ、まだ出会ってないだけだよ! 理亞ちゃんに本当に仲間が必要になったときには、絶対に見付かるから!」

>「ルビィ…ありがとう」

>「うゆっ!」