鞠莉「なんで呼び出されたかわかる?」梨子「……」
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梨子「皆目検討もつかないですね」
鞠莉「いやこれよこれ同人誌、エロドージン!しらばっくれないの」
梨子「ああそれは聖書と普段呼んでいるので」
鞠莉「いや知らないけど!?」
鞠莉「…そうじゃなくてあの?流石に学校にエロドージンはやめなさい?壁クイとかアゴクイとかは貴女と私の仲だし別に構わないけど…流石に18禁は…」
梨子「…」机ドン!
鞠莉「ひっ…!な、何!?」
梨子「そんなにアゴクイしたかったの?欲しがりやさんだなマイハニー」クイ
鞠莉「…!!///」
梨子「だったら何度でもしてやんよマイハニー?ほらキスも…」ススッ
鞠莉「ち、ちが…そうじゃなくて!あーもー///誰がマイハニーよ!」
梨子「おいおいマイハニー?私のこと忘れちまったか!?」
鞠莉「うっざ!何そのキャラ!?それで通ると思ってるの!?」
梨子「マイハニー?思い出してくれ!あの素敵だった日々を!」
鞠莉「いや何も思い出せないわよ…だってあなたとそんな思い出ないもの」 梨子「…思い出すな…あの日のことを」
鞠莉「いやだからなんにも思い出ないって」
梨子「あれは寒さがきつい冬の日だったよな?」
鞠莉「いや知らん聞くな、というかいい加減にしなさいよ?退学にしてもいいんだからね」
梨子「…!…あのすみません…」
鞠莉「最初からそう言えばいいのに…じゃこれは没収ね没収…はい他のも全部出して?」
梨子「えぇっ!?そんな…」
鞠莉「そんなもこんなもないわ!…ったく貴女まだ17でしょ?18禁は流石に認めません」
梨子「…」パッ
【理事長…私、子供じゃないんです!】
鞠莉「何エロドージンのタイトルで反論してるのよ!?そんなピンポイントなタイトルよく持ってたわね!?はいそれ没収よ」パッ
梨子「…」パッ
【許して…マリー…】
鞠莉「だからエロ本のタイトルで反論しないでってば!…はいそれも没収よ」パッ
梨子「…」パッパッ
【認められないから燃えるのよ?】
【やめてよ…マリー!】
鞠莉「レパートリー多いなオイ!…はいはい聞き入れません没収です全没収」パッパットン!
梨子「あぁ…私の理事長コレクションと海外留学生マリーコレクションがぁ」
鞠莉「…全力で引くんだけど」
梨子「ドンドン引いて!蔑んで!」ハァハァ
鞠莉「うわぁ…」 梨子「あぁ…それ!そのゴミを見る目!それ最高です!…」ハァ…ハァ…
鞠莉「ダメだこいつ」
梨子「何がダメなんです!?私は純粋に鞠莉さんとセ○クスしたいだけなの!」
鞠莉「純粋じゃないわそれ、汚れきってるでしょ…」
梨子「大体その同人誌もどれだけ探すの苦労したと思ってるんですか?その理事長シリーズも女理事長×女学生ものなんて中々ないしそっから比較的に鞠莉さんに似てて金髪でっていう理事長ものを探すのなんてまさにレア物掘りなんですよ?」
鞠莉「あーそう…ゴクロウサマ」
梨子「しかも女理事長ものなんて大体熟女だし!ハーフじゃないし!貴女がどんだけ珍しい属性にいるか分かってるの!?鞠莉さん!」
鞠莉「いやなんで私が怒られてるのよ」
梨子「その点名前がマリとかは助かったわ、海外留学生ものを探せばマリーとか普通にあるし顔は金髪以外は…って感じだけどやっぱり名前が同じは捗りすぎてやばい」
鞠莉「ご勝手に…捗りなさいよ…まったくクレイジーレズなのも大概に…」
梨子「でもやっぱり!」机ドン!
鞠莉「ひっ…!な、何よ!」
梨子「本物には勝てないよ…鞠莉さん!好きです!私と…セ○クスを前提にエッチしてください」
鞠莉「いやセ○クスまみれじゃないそれ」
梨子「いやエッチはエッチです…一般的には前戯とも、あ、前戯というのは」
鞠莉「説明はいいわよ!…ったく私といると本当によくしゃべるわね貴女は」
梨子「私なりの求愛行動ですよ♪」
鞠莉「はいはい、言ってなさい」 鞠莉「ともかく、用は済んだからもういいわ…はいお帰りください」
梨子「……」
鞠莉「?…何まだ何か言いたいの?エロドージンなら学校持ってこないと約束してくれるんなら後で返すわ」
梨子「私は本気で鞠莉さんのこと好きですからね」
鞠莉「あっそ、なら少なくとも校則は破らないでちょーだい?それで考えるわ♪」
梨子「嘘だ…鞠莉さんはいつも答えをはぐらかしてどっちなんですか…嫌いなら嫌いって…」
鞠莉「……嫌いよ…貴女なんて」
梨子「っ!…そ、そうですか…そうですよね私…私…」プルプル
鞠莉「…!?…ちょ、ちょっと何も泣くことなんか…!?」
梨子「あはああああああ////いい、すごくいい///もっと嫌いって貰ってもい」
ドカッ!
鞠莉「」バタン!
梨子「あふん///部屋から放り出しての放置プレイですか?ねぇ?鞠莉さぁん///」
鞠莉「貴女は一回病院いってきなさい」
梨子「残念ですが恋の病は治りません♥」
鞠莉「やかましいわ!…ったく」 ダンス練習
梨子「千歌ちゃんそこステップが半音分遅れてるわ」キリッ
千歌「え?本当だ…ありがとう梨子ちゃん」
梨子「いいえ別に構わないわ、だけど癖になる前に直した方がいいわね」
鞠莉「……」
ユニット歌練習
梨子「ここはもうちょっとシャウト効かせた方がギルキスっぽくなるわよね…いやここは…」ブツブツ
鞠莉「……」
ユニットダンス練習
梨子「はい、よっちゃんそこ間違ってるわここの振り付けはこう…あと鞠莉さんも」
鞠莉「…え?あ…そう…」
梨子「ちょっとここをこういう風にした方がスムーズですし綺麗になります」
鞠莉「……」
作曲
梨子「ふーん、恋がテーマか…」
梨子「あまり重くしてもAqoursらしさはない、だからといって明るい恋というのも違う…」ブツブツ
鞠莉「……(私と二人きりじゃなければすごい真面目な美少女なのよねー)」
梨子「あ、鞠莉さん」
鞠莉「?」 梨子「鞠莉さんも恋曲について考えを…」
鞠莉「貴女ここ数日すごい真面目ね」
梨子「?…私はずっと大真面目ですよ?」
鞠莉「いや、この前貴女…なんでもない」
梨子「?」
鞠莉「(頭おかしかったのはあのときだけの一過性のものかしら…きっとドージンシを取られたのが色々頭のネジ外れたのね)」
梨子「それで…この恋の曲なんですが…」
鞠莉「え?私?」
梨子「私だけだとマンネリ化するんですよね、鞠莉さんも作曲ができるのならギルキスでは鞠莉さんの意見をと」
鞠莉「まあそうだけど…結局ギルキスはギルキスだし」
梨子「まあ結局いつも善子ちゃんに一番影響されるんですけど…なんとなく鞠莉さんに…」
鞠莉「…分かった…けど」
梨子「あ、理事長の仕事ですよね?いいですよそっち手伝いながら相談しましょう」
鞠莉「えーそれは悪いわよ」
梨子「大丈夫です!私のわがままで鞠莉さんに余計な仕事増やしてしまってますから…それくらい…同じギルキスとしてやらせてください」
鞠莉「う〜ん…分かった、じゃあお願いしよっかな!」
梨子「…(計画…通り!)」 翌日
放課後、理事長室
梨子「で?ナニをすればいいですか?というかナニしていいですか?」ワキワキ
鞠莉「すみマセーン!昨日の分かったを返還していいデスカ」
梨子「もう無理ですよ?一回条約を結んだものはもう取り消せません」ニコッ
鞠莉「こんな不平等条約あってたまるかー!」
梨子「約150年前はそっちの国が不平等条約結んでたのでおあいこです」ニコッ
鞠莉「微妙に反応しづらい話題出すんじゃないわよ」
梨子「とりあえず不平等ではないはずですよ?鞠莉さんは理事長の仕事の負担を軽減できて、私は貴女へのこのなんとも形容しがたい極めて度しがたいムラムラを軽減できます…ようやくこれで…」キリッ
梨子「ということで始めましょう作曲作り(意味深)を」ジュル
鞠莉「するかー!」
梨子「あ、じゃあ理事長の仕事(意味深)の方から進めます?」ジュル
鞠莉「どちらにせよ結局貴女が両得じゃないのよ!」
梨子「…!」バァン!
鞠莉「ひっ…!な、何よ…」
梨子「閃いた!曲の構想が」
鞠莉「えぇ…今のどのタイミングで閃いてるのよ」
梨子「恋の曲なら私がこの鞠莉さんに恋してるこの気持ちを曲にすれば…!」
鞠莉「まだ言ってるの?片想いの恋の曲ならできるかもね」
梨子「またまたぁ〜!鞠莉さんも私のこと好きな癖に♪」
鞠莉「いや嫌いだけど」 梨子「嘘つけ絶対好きだゾ」
鞠莉「どこで好きになる要素があるのよ!今までのこのクレイジーな流れで!」
梨子「じゃあ?嫌い中でどれくらいの嫌いですか?私はもはやまた一つない芸術品(ヴィーナス)のように貴女のことが大好きです」
鞠莉「ゴキブリと今の梨子を取るならゴキブリを取るくらい嫌い」
梨子「…なるほど、つまりゴキブリのように逞しく生きろと…そして鞠莉さんを愛せと」
鞠莉「貴女のそのポジティブシンキングさだけは誉めてあげるわ…変態だけどね」
梨子「ふっ愛に生きる者はみんな変さ」
鞠莉「うざ」
梨子「…では気をとり直してセ○クスしましょう」
鞠莉「しないです…!はいこれ手伝って!」書類パァン
梨子「うぐっ…わ、分かりました…」
鞠莉「…ったく…なんで貴女は私にだけこうなのよ」
梨子「ですから…!それは鞠莉さんが好きだから」
鞠莉「はいはい」
梨子「…本当に好きなのに…」 翌日
梨子「昨日の放課後はお楽しみでしたね」ニコッ
鞠莉「いや何もないから…!はい今日はこれ!」
翌日の翌日
梨子「三日目の放課後、二人きりの理事長室…何も起きないわけなく…?」
鞠莉「だから何もないから!はい今日は大分余裕できたから曲作りの方やるわよ!」
梨子「え?子作り?」
鞠莉「耳チェンジしてこい」
翌日の翌日の翌日
梨子「鞠莉さん///激しすぎですよ///」
鞠莉「意味深な言い方しないの!ヘビメタ調の曲流しただけでしょ!?」
梨子「…今日はナニをしますか?」
鞠莉「ナニはしないけどまた仕事が溜まってるわ…」
梨子「え?性欲が溜まってる?私もです///」
鞠莉「ファッキューリッコ」
梨子「いいですよフ○ックしてください鞠莉さん、本当に激しい人…!///」
鞠莉「もうやだこのクレイジーレズ」 鞠莉「はい、ふざけてないで今日はこの書類よ」ドサッ
梨子「こんなに!?…鞠莉さん(急に真面目なトーン)最近で大分片したのにまた書類がこんなに…」
鞠莉「…何?怖気ついた?これが理事長の仕事よ?嫌ならやめていいわよ別に私は一人で」
梨子「いえ!!約束ですからやります!」
鞠莉「っ!?…そ、そう、好きになさい」
梨子「…(…鞠莉ちゃんいつも一人でこんな仕事量…)」
鞠莉「……」カキカキ
梨子「…鞠莉さん、私決めましたよ」
鞠莉「?」
梨子「やっぱり鞠莉さんはバックかr」ドカッバタン!
鞠莉「馬鹿か!どこからその話になってるののよ!」
梨子「いや立ちバックした過ぎると思って、あ、そのブーツでされるのもアリ」←腕組みながら地面に仰向け
鞠莉「ドージンみたいに生えてるわけじゃないのにないのに何言ってんだこいつ」
梨子「女の子はみんな心にチ○コあるんですよ?」
鞠莉「あってたまるか」
梨子「じゃあ控えめにいってそのア○ルにディルド突っ込みたい」
鞠莉「うっわ…」
梨子「結構!そのどん引きご褒美よ」
鞠莉「無敵ね貴女」
梨子「愛は無敵ですよ」
鞠莉「はいはい」 …………
梨子「鞠莉さん…こっち終わりましたよ」
鞠莉「え…うん…ありがとう」ウトウト
梨子「鞠莉…さん?」
鞠莉「あ、ううんちょっと眠たいだけ…」
梨子「…寝てないんですか?」
鞠莉「昨日はちょっとね…」
梨子「…!?…懲りずになんでまた…」
鞠莉「い、いつもじゃないわよ!前みたいに倒れたりはしないから…大丈夫よ」
梨子「いや寝てください!いや性的な意味ではなくて寝てください!」
鞠莉「性的な意味だったら張っ倒すわよ!というか大丈夫だって」
梨子「ダメです!過労を舐めてはいけません!」
鞠莉「ダイヤみたいなこと言うようになったわね貴女…まあダイヤと違って貴女の場合」
梨子「…私は信用ならないと?」
鞠莉「今までの流れでどう信用しろというの?」
梨子「……」
鞠莉「な、何よ…」
梨子「…いえ、こうなれば紅茶に睡眠薬を」
鞠莉「ほらぁ!絶対私を睡眠姦するつもりじゃない!エロドージンみたいに!」 梨子「実力行使です」
鞠莉「最低ね貴女」
梨子「どうとでも言ってください」シュバ
鞠莉「何それ?」
梨子「クロロホルムハンカチィーーーーフ!たぁぁぁぁぁ!」
鞠莉「Oh!っとそうはいかないわよ…」シュ
梨子「ああもうそんな激しく動いたら余計疲労が溜まりますよ」
鞠莉「いやそう思うならやめなさいよ」
梨子「いや、絶対に寝てもらいます」
鞠莉「なんでよ!大丈夫だって言ってるでしょ!」
梨子「……」キッ
鞠莉「なっ!?あなたまさか…本当に…」
梨子「どうとでも捉えて、どうとでも言ってください…私は貴女を絶対に寝かせます!私の願望のために!」
鞠莉「最低…最低よ!貴女!」
梨子「それは誉め言葉ですよ!」シュバ
ハンカチガッ
鞠莉「あ、しま、んむっ…こ…の…絶対…あとで覚え…て」
ドサッ
梨子「……おやすみ…鞠莉ちゃん」 ………
これは夢だ…こんな現実あってたまるか
きっとあいつが私の身体を弄んでいるからこんな夢を見ているんだ
鞠莉「梨子…その///デートいきましょ///私と///」
梨子「え?…」
鞠莉「あ、ごめん…忙しいよね梨子も…作曲とか」ガバッ
梨子「ううん…行く…グス、私鞠莉ちゃんとデート行く!」
鞠莉「もーなんで泣いてるのよ」
梨子「えへへだって、嬉しいんだもん」ニコッ
誰だ!?この美少女は!?絶対夢だこんなの
こんなのあの淫乱セクハラ梨頭じゃない
……… ………
鞠莉「あ、あの///これ…」
梨子「え?///」
鞠莉「誕生日…でしょ?ぷ、プレゼント///」
梨子「鞠莉ちゃん…グス…ありがとう」
鞠莉「まーた貴女はすぐ泣く!プレゼント渡したのに泣くとはどういうことよ!ほらほら笑いナサーイ」ムニムニ
梨子「ひゃ、ひゃい…でも嬉しくて…胸が一杯で…」
鞠莉「こ、こんなの毎年あげるわよ、そう毎年貴女が喜ぶなら何度でも」
梨子「鞠莉ちゃん…!ありがとう…!本当に私今幸せだよ」ニッ
だから誰だああああああ!?
こんな美少女私は知らない…!こんな美少女私のAqoursにはいない…!
……… ………
鞠莉「あ、あの…梨子?」
梨子「?」
鞠莉「…」スッ
梨子「!?」
鞠莉「えーコホン///…わ、私と結婚してください…!」ユビワ
梨子「…ま、鞠莉ちゃん…!グス…」
鞠莉「あらまーた泣いてる?もう泣き虫なしこねぇ…で?返事は」
梨子「グス…ごめん…ごめんね…でも嬉し過ぎて、勿論…私でよろしければ」
鞠莉「勿論貴女じゃないとね…いいわ貴女が卒業したら海外へいきましょう?二人で一緒に…」
ちょっと待てえええええええええええ!!
ウェイト!ウェェェェェェイト!
なんで夢とは言えあんな変態と結婚の約束違和感なくしてるの!?
私の夢はどうなってんの!?あいつに現実になんかされてるの!?
ま、まずいわ…!早く!早く起きなきゃ…!
……… 鞠莉「…!」
梨子「あ、目が覚めました?顔が紆余曲折してましたけど」
鞠莉「どういう状態よそれ…badな夢を見てたのよ誰かさんのおかげでね」
梨子「あらら、どんな夢ですか?」
鞠莉「貴女と結婚の約束する夢」
梨子「やったぜ」
鞠莉「やったぜじゃないわよ!一体私が寝ている間にナニやっ…!?」
梨子「?」
鞠莉「貴女これ…」
梨子「布団だよ…保健室から借りてきた」
鞠莉「で?それは…」
梨子「ああ、書類ですか?全部やっておきました」 ニコッ
鞠莉「…どうして?」
梨子「?」
鞠莉「どうして貴女がこんな…」
梨子「決まってるじゃないですか私は鞠莉さんが好きだからです」
鞠莉「またそうやって!私は分からないわ貴女の気持ちが、貴女の本心が…」
梨子「冗談じゃないですよ、私は貴女が好きすぎて貴女のために役立つこと全て覚えました、ただそれだけです」
鞠莉「…そういうことを軽々しく言うのが嫌いなのよ」
梨子「あらら、そうですか」
鞠莉「…まあいいわ今日のところは助かったわ…あ、ありがとう」
梨子「!?…」ジワァ
鞠莉「な、何泣いてるのよ」
梨子「…いや鞠莉さんのツンデレ最高だなって」
鞠莉「…馬鹿」 翌日
梨子「皆おはよう!」
モブ「げ、レズだにげろー!オカサレルゾー」
梨子「ちょっと失礼な!私は鞠莉さん以外犯されも犯しもしないわ!私は鞠莉さんの性奴隷よアーハッハッ!…あて!」ペシン!
鞠莉「誤解を招くようなこと言うな!!」
梨子「あれ?なんで鞠莉さんが2年の教室に」
鞠莉「…昨日の借りよほら…同人誌返す」
梨子「え?同人誌のようにマ○グリ返す?」
鞠莉「くたばれ…二度と学校に持ってきたらダメよ?じゃあそれだけ」
梨子「そんなこと心配するなら…放課後に返せば良かったのに」
鞠莉「んなもの持ってもし見付かったら私が変な勘違いされるでしょーが…じゃあね」
梨子「ええ、ではまた放課後に愛し合いましょう」
鞠莉「本当にくたばれ」
梨子「ツンデレ鞠莉さんもいいなぁ…」
曜「あ、あの梨子ちゃん?」
梨子「ん?どうしたの?」
曜「もうやめなよ…」
梨子「んん?何を…かな?曜ちゃん」 曜「またしらばっくれて…今までの行動だよ」
梨子「……やめないよ」
曜「なんで!?ただ鞠莉ちゃんに嫌われるだけなのになんでやめないの!?」
梨子「相手に嫌われても私は好きでいることはできる、求愛することはできる」
曜「それはもうストーカーだよ」
梨子「ええ、ストーカーでいいわ」
曜「いやよくないよ、やめなよ本当に嫌われるよ!」
梨子「いずれ報われるかもしれないでしょ?」ニコッ
曜「いや無理だと思うけど…!だってこの前」
………
梨子「ま、鞠莉さんは女の子同士で付き合うとか…」
鞠莉「いやレズとかちょっとね…ないわ」
………
曜「引き気味に言われてたじゃん…」
梨子「…そんなものは無理矢理押し通せば価値観は変わるものよ」
曜「いやそれただのレ○プと変わらないから」 梨子「いいじゃない?私はレズなら純愛には拘らないわ」
キーンコーン
曜「……」
梨子「言いたいことはそれだけ?じゃ授業始まるから」
スタスタ…
曜「嘘ばっか…その同人誌全部純愛物ばっかじゃん」
………
鞠莉「……はぁ…」
ダイヤ「貴女がため息ですか…嫌ですわね、また仕事でも溜まってますの?」
鞠莉「それは大丈夫よ…馬鹿な後輩が手伝ってくれてるから」
ダイヤ「梨子さんですか…」
鞠莉「…問題はその梨子よ」
ダイヤ「大体察しはつきますが…」
鞠莉「ねぇ、あの子ってあんな子だっけ?私の記憶ではもうちょっとおしとやかで真面目で私にあんなベタベタするような子じゃなかったはずなんだけど」
ダイヤ「今でもわたくしたちの前では真面目でおしとやかでクールですわ…」
鞠莉「じゃあやっぱり私の前だけ?なんで?」
ダイヤ「それは貴女が好きだからでしょう」
鞠莉「もうまたそれ、ばっかみたい!そんなの本心じゃないのなんて本人見てれば分かるわ、だからこそ分からなくてあの子をみるとイライラするのよ」
ダイヤ「じゃあ貴女は嫌いなのですか?」
鞠莉「嫌いよ、大嫌い」 鞠莉「何度も言うけど私はレズじゃないし」
ダイヤ「……」
鞠莉「変態じみたことを惜しげも恥ずかしげもなく言う癖、いざその隙ができたときには何もせず、優しく紳士的に対応して私に借りだけ作っていく…本当に意味がわからなくてばっかみたいな後輩」
ダイヤ「これがテンプレのツンデレですか?」
鞠莉「違うわよ!」
ダイヤ「ふっ…梨子さんの本心ですか、それを貴女が知るのはいつになりますかね」
鞠莉「え?何?ダイヤは知ってるの?教えてよ!」
ダイヤ「いいえ、教えませんわ♪それに嫌いな相手の本心なんて知らなくていいでしょう?」
鞠莉「…ダイヤまで意地悪ね」
ダイヤ「わたくしが言うことではないので」
鞠莉「Sit!」
ダイヤ「女性がはしたないですわよ」
鞠莉「知らないわよ!それこそ梨子に言いなさいよ…見てなさい絶対暴いてやる」
ダイヤ「あらら…ま、頑張ってくださいな」
鞠莉「キー!むかつく!…まずはそうね同じ二年で仲の良い事情知ってそうな千歌っちと曜よ!」 |c||^.- ^|| いけません、いけませんわ! 放課後
曜「もう!梨子ちゃんったらそんなに鞠莉ちゃん好きならもうちょっと考えたらいいのに」
千歌「あはは、仕方ないよ梨子ちゃんも色々あるんだよ」
曜「でもこんなの…間違ってるよ」
千歌「うんまぁ…ちょっとやり過ぎではあるよね」
鞠莉「やぁ!お二人さん事情を知ってそうね」
ようちか「!?」
鞠莉「梨子があんなことになったわけ…教えてもらえる?」
曜「い、いや〜それはもう愛だよ愛」
鞠莉「そんな適当な答えは聞いてないわ…ねぇ千歌っち?」
千歌「適当な答えじゃないよ…梨子ちゃんは本当に鞠莉ちゃんが好きで」
鞠莉「みんな嘘ばっかり…何?、私の知らないところでサプライズでも企んでるの?それとも今がサプライズの最中?」
千歌「違うよ、サプライズでもなんでもない梨子ちゃんのやってることは鞠莉ちゃんのためだよ」
鞠莉「だったら!それを何のためにやってるのか言ってよ!それに千歌っちだってさっき言ってたじゃない!?」
千歌「!?…」
鞠莉「流石にやり過ぎだって!一体彼女は私をどうしたいの!?何が彼女をやり過ぎにさせてるの!?何を思い、何を考えているのよ!」
曜「ま、鞠莉ちゃん落ち着いて…」
鞠莉「落ち着いてられますか!毎日毎日私に気持ち悪いくらいベタベタベタベタ!セクハラ発言!石ころより軽い愛の言葉!そうかと思えば私が落ち込んでたら笑わせたり困ってたら優しく手伝ってくれたり…なんなのよ…あの子は…一体…私のなんなのよ!?」
曜「…鞠莉ちゃん…」 鞠莉「私ももう分からないのよ!彼女が嫌いなのか?好きなのか?私の中での彼女への気持ちは一体なんなのか…!?」ポロポロ
曜「…鞠莉ちゃん…泣いてるよ?」
鞠莉「あ、あれ…なんで私…」
千歌「…それが答えじゃない?きっとその気持ちは嫌いとか好きとかで収まるもんじゃないんだよ、鞠莉ちゃんが梨子ちゃんだけに向けた何にも形容できないし何にも言い表せない出来ない気持ち」
鞠莉「だから…だから!彼女は一体私の…!」
曜「っ!?…梨子ちゃん悪い…もう言うね」
千歌「!?…ダメ!曜ちゃん」
曜「いや言うよ、私も…今の梨子ちゃんのやりたいこと意味が分からないのは同じなんだ…」
鞠莉「?」
曜「鞠莉ちゃん?よく聞いて?」
鞠莉「…」コクリ
曜「鞠莉ちゃんさ?前過労で倒れたのは覚えてる?」
鞠莉「ええ…」
曜「じゃあ?それより前何があったかは覚えてる」
鞠莉「そんなの覚えてるわよ…いつも通りAqoursと練習したり、理事長の仕事溜まっててダイヤやお父様に怒られたり」
曜「ううん、それは目覚めたあとにみんなから聞いてそうだと納得して勝手に目覚めた記憶…」
鞠莉「???…どういうこと」
曜「鞠莉ちゃんは…まだ思い出してない記憶もたっくさんあるんだよ…いやというより一番大事な忘れてはいけない記憶を、鞠莉ちゃんはまだ思い出してない」
鞠莉「!?」 鞠莉「な、何よ…その記憶って」
曜「それは…!」
千歌「ダメ!!曜ちゃん!!それ以上…!」
曜「ううん、梨子ちゃんも本当はこうしたいはずなんだ…だけどしなかった…!何故かは私にも分からない…けど」
曜「今のこの関係は間違ってるよ…鞠莉ちゃん?覚悟して聞いてね?」
鞠莉「…ええ…分かったわ」
曜「鞠莉ちゃんは恋人がいたんだ」
鞠莉「!?!?…ホワッツ!?私に!?恋人!?」
千歌「…あっちゃー」
曜「そう、結婚まで約束したほどの仲の恋人がね」
鞠莉「え…うそ…え…ま、まさか…」
……
鞠莉「えーコホン///…梨子、わ、私と結婚してください…!」
梨子「…ま、鞠莉ちゃん…!グス…」
……
曜「そのまさかだよ…鞠莉ちゃん…」
鞠莉「嘘よ!そんな!なんで…!私が!あの子と!?」
曜「鞠莉ちゃんは…」
鞠莉「わ、分かった…これもサプライズ…私の問い詰めから言い逃れるための…」
曜「鞠莉ちゃんは!!恋人だったんだよ!梨子ちゃんと!」
鞠莉「嘘よ!そんなこと!だって私そんなこと身に覚え」
曜「嘘じゃない!!…覚えてないのはあの倒れた日に全て忘れたからだよ…梨子ちゃんにプロポーズしたこともデートしたことも付き合っていたことですら全て鞠莉ちゃんが忘れてしまったから!!」
鞠莉「!?(そ、そんな…そんなことって…)」 鞠莉「(嘘よ…嘘、嘘嘘嘘嘘…そんなこと!?そんなこと…!だってそんなこと本当だとしたら…!)」
千歌「あーあ…曜ちゃんどうするの?これ鞠莉ちゃんショックでまた倒れるよ?」ジト目
曜「このままだと私が気にしすぎで倒れるよ…それにいずれこうなってた…梨子ちゃんがあんな調子を続けるならこうね…」
鞠莉「私はまだ認めないわ…よ…」
曜「鞠莉ちゃん!」
鞠莉「だって…私、女同士で付き合うなんて有り得ないって思ってるのよ?そんな私が梨子と付き合うだなんて」
曜「それも忘れてしまったんだね…うん…付き合う前の鞠莉ちゃんと同じになってる」
鞠莉「!?…そんなわけ…」
千歌「…あるよ?鞠莉ちゃん?実際倒れる前に具体的に何をしたか覚えている日はある?」
鞠莉「っ!?……」
千歌「覚えてないよね?…そう鞠莉ちゃんは綺麗に忘れたんだよ、ここ約半年間の出来事をね」
鞠莉「その…半年間に私はこんなふざけたことになってたってわけ?」
千歌「うん」
鞠莉「冗談じゃない!!…私が?記憶喪失?だったら普通にAqoursの練習にも支障があるはずよ!もう最後のライブよ!それを記憶喪失のままで来れるはずがないわ…理事長の仕事だって!」
千歌「そうだね…でも鞠莉ちゃん余程Aqoursは大切だったのか…Aqoursのことそしてこの学校の状況のこと自体はすぐに思い出したんだ」
鞠莉「…!?…なによそれ…じゃあまるで私その梨子との思い出は大切じゃないみたいな」
千歌「そうだったんだろうね…実際」
曜「ち、千歌ちゃん!?」
鞠莉「ふざけないで千歌っち…私が恋人との思い出は学校、Aqoursの二の次にするような最低なやつだって言いたいの?」 千歌「そこまでは言わないけど…でも梨子ちゃんのことは忘れた…これは事実」
鞠莉「…」
千歌「誰かのデタラメでもなく事実だよ」
鞠莉「…そんな…」
千歌「まだ疑う?…あのとき夜な夜な隣の窓から毎日誰かのすすり泣き聞こえてたから録音してたんだけど聞く?」
曜「千歌ちゃん!」
鞠莉「…やめて」
千歌「…ごめん…でももう分かったでしょ?鞠莉ちゃんと梨子ちゃんがどういう関係だったかって」
鞠莉「……ええ、十分にね」
千歌「聞いて後悔してる?」
鞠莉「しそうになったわ…でもね」
千歌、曜「?」
鞠莉「聞かなかったままだったら余計に後悔してたわ…」
千歌「そっか…流石鞠莉ちゃんは強いね」
鞠莉「強い?図太いだけよ…恋人を忘れるような薄情な私はね」
曜「ま、鞠莉ちゃん…あんまり思い詰めるのは……」
鞠莉「ごめん、それは無理よ…どう考えでもこんなの考え込んでしまうわ…」スタッ
曜「ま、鞠莉ちゃん!?」
鞠莉「…帰るわ、今日はごめん練習休ませて…」 千歌「あーあ、これ梨子ちゃんにどう説明しようかなぁ」
曜「千歌ちゃん!梨子ちゃんの泣き声録音してるとかちょっとやり過ぎじゃ…」
千歌「んー…あれね鞠莉ちゃんに風に言うとイッツジョークだよ」
曜「へ?」
千歌「そんなもの…録ってるわけないよ…録れるわけないよ…あんな声を押し殺して悲しみ抑え込んで泣いてる声なんて…悲痛すぎて」
曜「そっか…」
千歌「きっと梨子ちゃんは気づいてしまうよ今日鞠莉ちゃんが練習こないって…たったそれだけでね…梨子ちゃん本当にそういうところ…鋭いから」
曜「うん…でもいいよ…私が怒られる、怒られる代わりに聞きたいんだ…梨子ちゃんが今何をしたいのか、何がしたかったのか」
千歌「…何がしたかったのか…多分ね…何となくだけど鞠莉ちゃんを守りたいのには変わらないよ」
曜「…うん、何となくそれは分かる」
千歌、曜「なんであんな変態になったのかは意味分からないけど…」 鞠莉「……とは言ったものの」
ドォン!
鞠莉「簡単に受け入れられるわけないじゃない!」
鞠莉「(私が…梨子と…?正直これがない記憶をあったように思わせる洗脳だって言われたら即信じるレベルよ…)」
鞠莉「(それほど…梨子と私が付き合っていただなんてビジョンがまるで見えない…)」
鞠莉「(でも…私が何をしていたか…記憶を辿るとふわふわしたところが多いのも事実)」
鞠莉「(くそ…!全く思い出せない!…なんで!?こんなことになんで私は倒れたりなんか…!)」
鞠莉「(でもこれが本当に…本当に…私の記憶喪失なら…)」
………
梨子「鞠莉さん、いやー今日も美しい!お顔なめ回してもいいですか?」
鞠莉「気持ち悪いデース」
………
鞠莉「なんであの子は…はぐらかすような真似だけして私に近づきたいふりをして遠ざけるような物言いして…!」
鞠莉「そんなに好きなら!私に最初からそうだって言えばいいじゃない!……!?」
鞠莉「な…に…怒ってるんだろ…私…」
鞠莉「どの面下げてまだ…あの子に怒れるんだろう…何被害者面で悲しんでいるんだろう」
鞠莉「一番怒りたいのも…悲しいのも…」
……… 梨子じゃない…!
梨子が私に何も言わないわけ、
梨子が私に何もしないわけ、
それが答えじゃない
記憶が不安定な私を混乱させないように彼女は自分の過去を、自分が私と築いた居場所を消して私に接した
そうまでして無理矢理接してきたのはまた私が倒れないため、
私を守るため、
昨日だって私を無理矢理にでも寝かせたのは…
私の体を気遣って
梨子「どうとでも捉えて、どうとでも言ってください…私は貴女を絶対に寝かせます!私の願望のために!」
鞠莉「最低…最低よ!貴女!」
違う…
最低なのは
………
鞠莉「私だ…!!」ポロポロ >>34
|c||^.- ^|| は?なに寝ようとしてますの? この最初ギャグからのシリアスの流れ
前もあったな同じ人か? 曜が嫌いな花丸のやつに似てるななんか
あっちはたこやきだが |c||^.- ^||全裸待機していると妹の視線が痛いですわ >>48
|c||^.- ^|| おやめなさい!早く服をきてくださいまし! 翌日
いつもと変わらない日常がそこにあった
いや鞠莉、彼女にとってはたった一つだけ
大きな日常の変化がある
鞠莉「…梨子…」
彼女の姿が見当たらない
どんな時でも姿を見せていたうざったらしく毎日その姿を己に焼き付けてきた彼女の姿がなかった
どういう心境の変化だろうか
決まっている
鞠莉「私が気づいたことに気づいたのね…」
改めてこれでお互いが恋仲だと理解する
理解しすぎるほどに理解する
ただ彼女の場合、理解するほど自覚はできなかった
到底、梨子を元恋人だなんて思えなかった
その恋ごと忘れた鞠莉に残されたのは梨子への罪悪感だけ
事実を知っても尚、梨子へ欠片も愛情が沸かない自分に罪悪感、嫌悪感をさらに積み重ねるだけ
鞠莉「今日、ギルキスで作曲の話し合いあるじゃないの…どうすんのよ…」
彼女が一番の癒しと思っていたAqoursとの練習
この日憂鬱へと変わる 梨子「ドーモ鞠莉サン」
鞠莉「ドーモ梨子サン」
善子「どこのスレイヤーよ!?あれ?いつもみたいに痴話喧嘩?いちゃつき漫才しないの?」
鞠莉「…んなこと一度もしたことないわよ」
梨子「…そんなことしないよ」
善子「あららこりゃ二人とも重症だ…もしや倦怠期?」
善子はどこまで知っているのだろう?と鞠莉は疑問を問いかけそうになった
たしか自分が倒れて記憶喪失になったところまで事情を知っているはず…と
梨子「よっちゃん?倦怠期も何ももう別れたっていったじゃない」
善子「そうだっけ?いやでも一昨日くらいまで普通に痴話喧嘩してるカップルに見えたんだけど」
鞠莉「(もう別れたってことにはなってるのね…じゃあみんな知ってて…梨子だけじゃなく他のみんなにも気使わせちゃってたのね…)」
梨子「…!」
曇る鞠莉の顔を察するに早かったのは梨子
どことなく重苦しい雰囲気を変えるトリガーを引く役を進み出ることに戸惑いがない
梨子「さあさあ、無駄話はあとにしてギルキスの次の曲について話し合いましょう!粗方形はできてるから…あとはそれぞれの個性をいれるだけよ」
善子「おお!じゃあこのヨハネの闇の魔r」
梨子「はいはい考えます考えます」
善子「まだ何も言ってないわよ!」
いつものギルキス…
それに戻してくれたのは全てを知って尚まだ知らないふりをしてくれる彼女 風、鳥の囀り、鍵盤そして心臓
その四つの音が合わさる
この音楽室で梨子はピアノを弾いていた
作曲テーマはいつぞやと同じ恋、恋か…
その胸中は何を思い、何を願い
曲を奏でているのか
……
あれは今のようこの音楽室でピアノを弾いているときだった
今のように憂鬱な気分でピアノを弾いていいた
梨子「……(この言い様のないスランプ…)」
梨子は手が震えていた
弾きたいのに弾けないという恐怖からだ
梨子「はぁ…」
鞠莉「行き詰まり?」
梨子「…?…ま、鞠莉さん」
鞠莉「行き詰まったときはね…」
梨子の後ろから優しく包むように梨子の震える手を握って囁く
鞠莉「こうやって寄り添っていればいい…この私とね」
梨子「!?…」
バタン!
梨子はピアノの鍵盤蓋を閉め、席から立ち上がる
梨子「そういう軽口あまり好きじゃないでしす」
そそくさと梨子は立ち去っていく
鞠莉「あらら…ふられちゃった」 また別の日
Aqoursと掛け持ちでピアノコンクールに出場
その帰り、銀賞の盾を抱え歩いているときに
ファサ!
鞠莉「銀賞おめでとう!梨子…貴女はこの学校の…そしてAqoursの誇りよ」
梨子「なんですか…これ」
鞠莉「愛しい貴女へ私からの花束デース」
梨子「また軽口…私はそれ嫌いって言ったじゃないですか…」
鞠莉「あらら…でもこういう台詞好きなんでしょ?ほらこのドージンにも」
鞠莉はどこから見つけたのか壁クイ雑誌をぶらぶらさせて梨子の目線に掲げる
梨子「なっ!?///」
鞠莉「この本、付箋つけてるとこにある台詞いってみたんだけどなー」
梨子「か、返して!…ふんだ!そのキャラと鞠莉さんじゃ全然敵いませんよーだ///」
サッと取り返した梨子は子供のようにべーだと舌を出しながら
しかし照れながら立ち去っていった
鞠莉「クスクス…ツンデレも可愛いわねぇ」 また違う日
暑くなってきて海満開の季節日、海の家で買った棒アイスをバルコニーから肘をかけて垂らしたまま
内浦湾に沈む夕日を見て黄昏ていた
この日も彼女は行き詰まっていた
Aqoursの曲は合同だからなんとか出来ていた
けどいざ自分の曲、コンクール用となると何も弾けなかった、何もイメージできなかった
ピアノ以外なにもない自分がピアノを無くしてしまったらいけないというのに
このままじゃいけない
梨子「あの前のコンクールだって…金賞が欲しかった…」
鞠莉「そうだったんだ?理想が高くて感心する梨子は」
梨子「なっ!?///」
鞠莉「曲なら梨子ほどじゃないけど私もできるよ?だから悩んでるなら相談してみない?」
梨子「いつも貴女は…いきなり…もう構わないでください」
鞠莉「連れないなぁ梨子は…ギルキスでも夏の扉でも一緒なのに」
梨子「それは勝手に貴女が!…もういいです…!」
鞠莉「夏の扉いい曲じゃない?あれじゃダメなの?」
梨子「あれはでも花丸ちゃんや鞠莉さんの意見もありますから…」
梨子「それにあんな明るいPOPな曲はコンクールでは不向きなんです」
鞠莉「だよね…classicとかjazzだらけだもんね」
梨子「?…よくご存じで」
鞠莉「一応お嬢様ですから?それなりにはああいう堅っくるしいコンクールは行ってるわよ私」 梨子「何を!コンクールを馬鹿にしないでくだむにゅ」
鞠莉「してませんってばぁ!…梨子は真面目で可愛いなぁもう」
梨子「んんー!///は、離してください!///」
鞠莉は梨子ぎゅっと抱き締めた
しかしすぐ梨子にはね除けられる
鞠莉「…私は好きだよ梨子のピアノ演奏」
梨子「なっ!?///また貴女はそうやって軽口を///」
鞠莉「軽口じゃなくてveryveryheavyなんだけどなぁ私の梨子への気持ち」
梨子「…本心が見えません…なんで私なんか」
鞠莉「なんで私なんかなんて言わないの…梨子はとっても素敵ガールです」
梨子「そんなこと…」
鞠莉「そんなこんなもないの、私の一目惚れに間違いはありません」
梨子「またそれ…誰にでもいってそうな言葉…鞠莉さんはそういうとこ信用…できない…」
鞠莉「酷いなぁ…私そんな軽い女じゃないわ」
梨子「じゃあ証明できるものありますか?」
鞠莉「ん?あるわよ…」
梨子「!?」
鞠莉は梨子にぐっと近づいて
チュ
これが思えばお互いファーストキスだった 梨子「なっ!?なああああああああ///////」
鞠莉「ね?本気でしょ?私は本気で貴女をすk」
パシィーン!
梨子「さ、最低!///」
茹でダコのような顔になった梨子は思いっきりビンタしダッシュでどこかへ立ち去った
鞠莉「いてて…意外と気も強いと…ますます惚れちゃった」
鞠莉は赤くなった頬を擦りながら呟く
目線の下には梨子が持っていた溶けかけていたアイスが地面に寂しく散らばっていた 梨子「…」
夏休みも半ばくらいか…
梨子は二度目のコンクールで金賞に輝く
鞠莉「今度こそおめでとう!梨子!金賞だよゴールデンだよ」
梨子「うるさい!ゴールデンじゃなくてゴールドでしょそれを言うなら、というか鞠莉さんは近寄らないでください」
鞠莉「がーん!なんでー!」
梨子「不埒なことしてくるからでしょ!?」
鞠莉「あら?私が?いつそんなことした?覚えてないわね〜、まあ梨子と不埒なことしたいのはしたいけど♪」
梨子「本当に嫌い」
鞠莉「あらら、私はこんなに好きなのになぁ」
梨子「はいはい…」
鞠莉「で?なんで金賞取ったのにそんな不機嫌そうなの?」
梨子「…腑に落ちません」
鞠莉「?どういうことよ」 梨子「ずっと恋する少女のように弾けとのテーマが出てたんです…でもそのテーマの感覚が分からなくて…ずっとモヤモヤしてたんです」
鞠莉「ふむ…」
梨子「それなりに恋をする少女のように…は自信がありました…同人誌や少女漫画をたいりょ…嗜む程度には持っているので」
鞠莉「ほうほう」
梨子「けれどその感覚で弾くと少女の恋にしては綺麗すぎるって言われてずっと…ずっとスランプでした…」
鞠莉「……」
梨子「所詮は絵空事の恋…いや他人事の恋だから弾くときに適当な感情になってしまうんだと気づいたとき私は絶望してました」
梨子「けど…今回は…その///」
鞠莉「?」
梨子「すんなり感覚が入ってきて弾けたんです」
鞠莉「…何故?」
梨子「うぅ…意地悪///そんなの決まってるじゃないですか、あ、貴女が…///」
梨子「わ、私にキスなんかするからです///」
鞠莉「…ふふ、そう…あのキスが忘れられなかったの?可愛いなぁ梨子は」
梨子「ち、違います!///わ、忘れようとはしました///だけど忘れよう!忘れよう!そうするとするほどにあのキスが脳裏に巡って…また思い出して///…ああもう!」
鞠莉「?」
梨子「そうですよ!ファーストキスだったんですから!忘れられるわけないです///」
鞠莉「そう、それは良かった…だって私もファーストキスだったからね」 梨子「はい?…貴女…ファーストキスを私に…私なんかに」
鞠莉「私なんかは禁止、梨子はなんかじゃない私のファーストキスを捧げるに相応しいガール…いや女よ」
梨子「っ!?////ま、また…軽口…!」
鞠莉「軽口じゃない…上辺でもない私は好きなのよ!貴女が!誰よりも何よりも好き!一目貴女の演奏をコンクールでみたときから貴女に釘付け…大好き!」
いつになく真剣な言葉、表情
それに心うたれた少女がここにいた
梨子「っ!?///」
梨子「嘘、嘘だよ嘘…そんなの///」
鞠莉「嘘じゃないわ…この心音聞いてみて?」
鞠莉はいつぞやと同じようにぎゅっと梨子を抱き締めた
あのときはすぐにはね除けられてしまったが
梨子「きゃ!?///」
今回は違った
ドクドクと心音を聞けと言われては見ても自分の心臓もドクドクとうるさいのでよくわからない
鞠莉「ど、どう///私も結構ドキドキしてるでしょ///」
心音では分からない、けれどいつも余裕の顔の彼女が真っ赤に顔を染めてるのを見て確信した
この告白は本心だと
梨子「ふ、ふふっ…そうですね顔真っ赤です」
鞠莉「あ、あんまり顔は見ないで///今回こそは結構マジな告白だったんだけど…」
梨子「じゃあやっぱり今までのはやっぱり軽口だったんですね」
鞠莉「だからそれもマジだって!梨子が気づいてくれないから…」
梨子「照れ隠しで茶化して誤魔化してたと?」 鞠莉「き、嫌いって言われた誰でも凹む///…だから誤魔化すに決まってるでしょ…」
梨子「…そうですか…?」
鞠莉「で?返事は?」
梨子「返事?…あ///ああ…そんなの分からないです///だって私まだ恋というものを知らない…好きって言葉を知らない」
鞠莉「うん」
梨子「偉そうに漫画読んだって…所詮恋愛なんか他人事だったし…よくよく考えたら女同士だし…全てが新鮮ではあってドキドキはするけど全てがわからなくて不安」
鞠莉「うん…うん…」
鞠莉も共感して何度も頷いた
きっと鞠莉も鞠莉で梨子に一目惚れして告白しようとするときまで似たようなことを思っていたのだろう
梨子「本当に本当に不安だらけ…だからね?」
鞠莉「うん」
梨子「も、もう一度キス…してくれませんか?///」
この日より二人は恋を知った ………
ピアノの演奏ピタッと止まった
静寂の中、梨子が呟く
梨子「覗き見?いや覗き聞き?…なんてよくないですよ?鞠莉さん?」
鞠莉「…今日は来なかったのね?理事長室」
梨子「行ってももう意味がないでしょう?」
鞠莉「……」
梨子「仕事も順調、作曲も大方OK…すこぶる体調も良さそうだし同人誌も返して貰った…もう私と貴女で集まる理由なんて」
鞠莉「ないわね…だけど話す必要はあるわ」
梨子「……何もありませんよ」
鞠莉「あるわ…私と貴女の問題でしょう?」
梨子「問題はありました…でももう終わった話です」
鞠莉「終わってないわ!だって貴女はまだ私のこと…!」
梨子「終わりなんだよ!鞠莉ちゃん!」
鞠莉「!?」
梨子「終わりなんだ…鞠莉ちゃん…今さっき聞いてた曲で何も思い出さない?」
梨子がつい恋を知った思い出を甦らせながら一緒に流した曲
鞠莉「…いや何も…」
鞠莉は何も覚えてなかった
梨子「!?!?……じゃあもう本当に終わりだよ」 鞠莉「一体何が…!じゃあ一昨日までの貴女の好きは一体!?」
梨子「…ふ…だよ」
ギリッと梨子は歯を噛み締める
梨子「それはこっちの台詞だよ!鞠莉ちゃん!」
鞠莉「!?」
梨子「貴女が一目惚れしたって私の姿を!私の曲を!それを弾いたのに!一番好きだって言ってくれた私を見せたのに!貴女はまだ何も!何一つも!思い出してぐれない!貴女の私に大じでの好ぎは一体何だっだの!?」
鞠莉「……(あのさっきの曲が私の初恋…じゃあそれが私が忘れた恋のきっかけ…それを聞いて思い出せないなんて…)」
確かにもう詰んでいた
恋は鞠莉の中から完全に亡きものとなっていた
それがたった今確定した
つまり、今いる小原鞠莉は桜内梨子にとってはただの残り香…
過去の彼女の形をしただけの人形だ
桜内梨子にとって小原鞠莉は死んだも等しい
鞠莉「ごめん…何も思い出せなくて…けどそれでも話してくれないかしら?彼女(鞠莉)と貴女(梨子)の恋物語の続きを…」
梨子「!?」
鞠莉「思い出せるかも知れないなんて無責任なこと今更言わない…!いやどうせもう思い出せやしない…!ならせめて貴女が全て吐き出して楽になる空っぽのバケツくらいの役割はやらせて…!ただのそっくりさんの第三者として確かにいた過去の私をこの耳に刻むから…!」
梨子「グス…貴女を語るのは簡単だよ貴女は本当にひどい人…そしてずるい人…それが貴女の全てで私の全てだよ…」ニコッ 最後はハッピーエンドですよね?お願いします何でもry ずらりと並んだあぼーんが、私の心を傷付けた
かのように思えた |c||;.- ;|| ハッピーエンドになるんですわよね?ね? こんな良いりこまりss書かれるとかなりこまりますなぁ〜
あ、今のは… 夏休み明け、恋人同士になった二人
鞠莉「り、梨子…その…あの///」
梨子「えっと///な、何?///」
ぎこちなかった
いざ付き合ってみると二人は純情過ぎた
鞠莉「梨子…その///デートいきましょ///私と///」
付き合う前はあれだけ押していた鞠莉も付き合ってからは奥手の極みだった
デートの誘いですら振り絞って言わないと言葉に詰まる有様
梨子「え?///」
鞠莉「あ、ごめん…忙しいよね梨子も…作曲とか」
ガッ
鞠莉「!?///」
梨子「ううん…行く…グス、私鞠莉ちゃんとデート行く!」
鞠莉「…もーなんで泣いてるのよ」
梨子「えへへだって、嬉しいんだもん」
鞠莉「で、デートくらい恋人同士なら普通でしょ///」
梨子「むーその初デートを誘うのに何週間も掛かってるようなヘタレさんには言われたくない」
鞠莉「うぐっ…でも貴女だって…さ、誘ってくれれば///」
梨子「うっ…そ、それは///」
鞠莉「プッ…私と一緒じゃない」
梨子「プッ…ほんとだ…」
あははと二人で笑う二人
二人のデートはこうしては始まった そこからやっとエンジンがかかったのか色んなところに繰り出す二人
水族館やら公園やら浜辺やら沼津、内浦ででき得ること、行けるとこはかなりデートしにいった
中には、
鞠莉「ヘリコプターデートデース」
バタバタバタバタバタバタ
梨子「うわあああああ!ちょ、これどこ行くのー!」
鞠莉「地平線見えるとこまで♪」
梨子「ひぃぃぃぃぃぃ!?そ、それって」
鞠莉「さあ!レッツゴー!」
梨子「いやぁぁぁぁぁぁ!」
鞠莉のヘリで辿り着く高さの限界まで登っていった
梨子「綺麗…」
上空1000メートル辺り梨子は地平線に消えていく太陽を眺めて呟いた
鞠莉「そうね本当に綺麗…地平線も貴女のその地平線を見つめる横顔も♪」
梨子「…もう///また気障なこと言って…」
鞠莉「ごめんごめん♪…でも本当に綺麗だよ梨子?」
梨子「…もうその顔…ずるい…///」
梨子は鞠莉のふと変わる真剣な表情に弱かった
雰囲気にながされるまま
チュ
二人は富士山をバックにキス
こういう鞠莉にしかできないデートも数々やった すまんちょっと予定変更
謎のNGが出て書き込めないから調査中
ちな健全なシーンなんだが 秋…この間に色んなデートをしてまた二人の距離が変わろうとしていたとき
鞠莉「あ、あの///これ…」
梨子「え?///」
鞠莉「誕生日…でしょ?ぷ、プレゼント///」
梨子は誕生日を迎える
鞠莉「き、気に入ってくれたらいいんだけど」 自信がなさげの鞠莉
それも梨子は愛しくて仕方なかった
プレゼントなんてなんでも良かった
彼女のプレゼントそれだけで胸が一杯だった 梨子「鞠莉ちゃん、グス…」
鞠莉「まーた貴女はすぐ泣く!プレゼント渡したのに
泣くとはどういうことよ!
ほらほら笑いなサーイ」
梨子のほっぺをムニムニと引っ張る 鞠莉は本当に梨子の笑顔が見たかった
鞠莉「私は貴女の笑顔が見たくてこういうことしてるのよ?泣かないで?」
逆に泣き顔は見るに堪えなかった
梨子「ひゃ、ひゃい…でも嬉しくて…胸が一杯で…」
そういうこともあるのかと鞠莉は驚いた
嬉しければ大袈裟なほど大いに笑う
それが当然だと思っていて少し思考がアメリカンだったと鞠莉は思い直していたが
鞠莉「こ、こんなの毎年あげるわよ、そう毎年貴女が喜ぶなら何度でも」
梨子「鞠莉ちゃん!ありがとう…!本当に私今幸せだよ」ニッ
鞠莉「!?」
すぐさま撤回する
やはり彼女の笑顔が鞠莉にはよく刺さった こうだと決めたら早いのが彼女だった
冬間近となった季節
鞠莉「あ、あの…梨子?」
梨子「?」
鞠莉「…」
鞠莉は膝を立てて、指輪を差し出した
梨子「!?」
鞠莉「えーコホン///…わ、私と結婚してください…!」
ストレートなプロポーズを彼女は行った
梨子「…ま、鞠莉ちゃん…!グス…」
鞠莉「あらまーた泣いてる?もう泣き虫なしこねぇ…で?返事は」
梨子「グス…ごめん…ごめんね…でも嬉し過ぎて、勿論…私でよろしければ」
梨子は指輪を受取りその入れ物ごと胸にぎゅっと抱き締め噛み締めるように目を閉じる
鞠莉「勿論貴女じゃないとね?…いいわ貴女が卒業したら海外へいきましょう?二人で一緒に…!」
梨子「鞠莉ちゃん…!うん行く!私行く!」
鞠莉「おっと!」
鞠莉の胸に飛び込む梨子
鞠莉「ふふふ、絶対貴女を幸せにするからね」
梨子「もう私は幸せだよ…?鞠莉ちゃん」
鞠莉「ダーメ!貴女はもっと幸せになれる、私が絶対にする」
梨子「鞠莉ちゃん…!」
鞠莉「ずっと一緒よ?梨子」
梨子「うん、ずっと一緒」 しかし、プロポーズから一ヶ月以上
鞠莉と梨子はAqoursの練習外で会える日が減っていたというか一切会えてなかった
梨子「あの鞠莉ちゃん…最近どうしたの?」
鞠莉「…少し忙しくてねごめんね梨子?最近余り構ってやれなくて」
梨子「ううん、全然大丈夫だよ」
鞠莉「明後日は時間取れそうだからデート行きましょうか」
梨子「…え!本当?」
鞠莉「大丈夫!大丈夫!目一杯デートしましょう?」
然り気無く笑う彼女
梨子「やった…!ありがとう鞠莉ちゃん」
鞠莉「私にかかればお安いご用よ」
梨子の笑顔、それをみるのが鞠莉の幸せだった 梨子「遅いよ!鞠莉ちゃん!」
鞠莉「ソーリーソーリー!ちょっと野暮用がね」
梨子「野暮用なのに一時間も遅れるの?」
プクッと頬を膨らませプイッと後ろに背ける梨子
鞠莉「ああもうごめんなさいってほらほら拗ねないで?ね?今日は一杯愛してあげるから♪」
それを後ろから飛びかかるように抱きつき
愛してあげるからと耳元で囁く
梨子「っ!?//////」
鞠莉「ふふ、顔真っ赤よ?大丈夫?不意討ち台詞にキュンときた?」
梨子「し、知らない!///」
鞠莉「こういう台詞も好きなのよね貴女は♪」
梨子「だ、だから!知らない!///」
鞠莉「ああもう本当可愛いなぁ!流石私のヴィーナス!愛してるわ大好きよ梨子!」
梨子「ああもうやめてよ///そんな恥ずかしい台詞大声で言うの///」
鞠莉「その恥ずかしい台詞大好きな子はだれよ」
梨子「し、知りません!」
鞠莉「私は貴女のドージンの台詞にいずれ勝つつもりだからね?貴女への愛の言葉では誰にも負ける訳にはいかないから…」
梨子「っ!?///」
鞠莉「絶対勝ってみせるからね」
眩しい彼女らしいシャイニーな笑顔
梨子も彼女のいつも元気とときめきをくれる笑顔には弱い
梨子「…(もう…勝ってるよ///)」 そして…
鞠莉「もうすぐ沼津ね、いやー今日は混んでたわね東京…ドライブデートなんていきなりやめときゃ良かったかしら」
梨子「そんなことないよ…楽しかった」
鞠莉「そりゃ良かったわ」
梨子「……」
梨子「ね、ねぇ…鞠莉ちゃん?」
鞠莉「んー?」
再びデートとして鞠莉と会えたのはもうクリスマスの夜で
その東京までの鞠莉の運転でのドライブデートのかえり道
つまり東京から沼津に車で帰る途中の梨子を送っている最中の時
梨子はこのとき助手席でモジモジしながら鞠莉に話しかける
梨子「あの…///その…」
鞠莉「どうしたの?大丈夫よ必ず家に送り届けるわ」
梨子「そうじゃなくてね///あ、あの…///」
そこまでで梨子は顔赤らめてずっとモジモジ
ただ鞠莉の横顔を見つめるだけ
鞠莉「?」
梨子「…きょ、今日は鞠莉ちゃんのホテルに泊まりたいなぁって///」
鞠莉「」
ズキューーーンと心が鳴るのを鞠莉は感じた
恥ずかしがり屋の割りにたまに大胆なそんなギャップが極まれりの梨子の台詞
鞠莉「…貴女?本気で言ってるの?私のホテルってラブホじゃないけど…そ、その///私の部屋みたいなものよ?だからその…つ、つまり///」
梨子「うん…///したい…///鞠莉ちゃんとそういうことシたい///…ダメかな?」
鞠莉「」プツン
助手席からの上目遣いの梨子、鞠莉の理性が弾けとんだ
梨子「わわっ!」
鞠莉「ダメなわきゃあるかぁぁぁ!」
車の時速が跳ね上がった 鞠莉「…」
梨子「きゃ!」
鞠莉は速攻でホテルにチェックイン(顔パス)
さっさと鞠莉特別ルームに入ってベッドに梨子を押し倒す
梨子「ま、鞠莉ちゃん?待って…まだシャワー浴び…んん!?」
鞠莉「んむっ…んちゅ…」
梨子の言葉が言い終わる前に梨子の身体に覆い被さり唇を唇で塞ぐ
梨子「くふぁ…鞠莉ちゃん待って///私こんな汚いまま…やだよ…」
鞠莉「んはぁ…はぁ…ごめん無理よ…そんな時間すら待てない…今すぐ貴女とシたい…!それに梨子はいつだって綺麗じゃない…?」
梨子「ま、待って…ま、りちゃぁ…んん///」
まだ心の準備が…と切なそうな梨子の顔
だがそれは鞠莉の心をさらに焚き付けるだけだった
軽く再びキスで喋る梨子の口を塞ぐ
鞠莉「んふ…りこ?…その表情ダメ…もう我慢できない…!…あむ…!んちゅ…!」
ダメと言いつつ、紅潮し今すぐにでも欲しそうなそんな梨子の表情は鞠莉をさらに興奮させゾクゾクさせるだけだった
梨子「んん…!」
再び鞠莉は梨子を両手で頬を包み容赦さえなく強いキス…
長い深いキス
舌を絡ませ啄ばむ
梨子「ん…ちゅぷ…ちゅぱ…んんっ///…っんあ///…ちゅ…んん…くふぁっ…」
鞠莉「んふっ…ちゅる…じゅる…っぁむ…!…ちゅる…んひゅ…」
唇と唇に糸が紡がれる
梨子「んっふ…っはぁ…はぁ…ま、鞠莉ちゃん///」
鞠莉「っぷはぁ…!…はぁ…梨子…///」
もう言葉など発する時間も無駄だった
一刻も早く愛し合う!愛し合いたい!
二人にはその思考しか浮かばなくなっていた 鞠莉「んん…っんちゅ…」
梨子「んむっ…ちゅる…」
鞠莉「んふぁ…っはぁ…ほぉら…もっと…んふ…ひただして?♥」
梨子「…んふぅ…こ、こう…?///」
鞠莉「ふふ…そうよ♪…よくできました…はぁんちゅるるる…」
梨子「んんっ!?///」
鞠莉「じゅる…じゅる…んちゅぷ…れろぉ…はぁむ…れる…ちゅぷ…くちゅ…んっふ…ん…じゅるるるるる…!」
鞠莉「ぷはぁ…っはぁ…」
梨子「あっはぁぁ…///」
鞠莉は梨子の舌を吸い付くした、口の中を舐め回した
ツーと離した舌と舌から垂れる唾糸
鞠莉「じゅる…ふふ…やっぱり最っ高の味ね…貴女の味は…」
梨子「はぁ…はぁ…///鞠莉ちゃぁん…///」
鞠莉「分かってるわ…ふふ次の段階いく?」
梨子「…///」
梨子は顔を手で覆いながら顔を真っ赤にしてコクリと頷く
鞠莉「素直で可愛い…本当今日の貴女はいつもよりそそるわ…梨子!…はぁむ!」
梨子「んっ///」
鞠莉「んふ…いいよ?一杯一杯可愛がってあげる♥」
二人はキスを行いながらお互いを弄りはじる
鞠莉「ごめん、また買ってあげるから…ね?」
梨子「え///?」
バサッ!
上着はお互いにベッドしたへと脱ぎ捨てる
そして…そこから
梨子の胸元から下腹部までブチブチと音が鳴る、ボタンが強引に外されていく音だ
鞠莉は梨子の服を強引に引っ張るように脱がしていった
ギギッ…
梨子「いやぁ///ちょ、ちょっと鞠莉ちゃん///なにやって///」
鞠莉「ふふ何って?一度やってみたかったのよ強引に服を破って脱がしていくの」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています