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鞠莉「なんで呼び出されたかわかる?」梨子「……」
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0001名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/05(月) 00:09:58.54ID:9CwGJUFr
梨子「皆目検討もつかないですね」


鞠莉「いやこれよこれ同人誌、エロドージン!しらばっくれないの」


梨子「ああそれは聖書と普段呼んでいるので」


鞠莉「いや知らないけど!?」


鞠莉「…そうじゃなくてあの?流石に学校にエロドージンはやめなさい?壁クイとかアゴクイとかは貴女と私の仲だし別に構わないけど…流石に18禁は…」


梨子「…」机ドン!


鞠莉「ひっ…!な、何!?」


梨子「そんなにアゴクイしたかったの?欲しがりやさんだなマイハニー」クイ

鞠莉「…!!///」


梨子「だったら何度でもしてやんよマイハニー?ほらキスも…」ススッ


鞠莉「ち、ちが…そうじゃなくて!あーもー///誰がマイハニーよ!」

梨子「おいおいマイハニー?私のこと忘れちまったか!?」


鞠莉「うっざ!何そのキャラ!?それで通ると思ってるの!?」


梨子「マイハニー?思い出してくれ!あの素敵だった日々を!」


鞠莉「いや何も思い出せないわよ…だってあなたとそんな思い出ないもの」
0118名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/07(水) 22:18:47.40ID:P3TD9iAY
まりりこ?りこまり?
これは新しい可能性だな
0124名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 15:31:07.27ID:U2ceR6jz
つまんね
0125名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 15:31:31.56ID:Z9/372Lw
死ね
0126名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 15:32:10.49ID:UAuzZIFd
>>1はカス
0127名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 15:32:38.71ID:UAuzZIFd
>>1はゴミ
0128名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 15:33:17.44ID:kaFwQpnq
終わり
二度と書きません
0131名無しで叶える物語(庭)
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2018/03/08(木) 17:17:35.38ID:vTGKkD0Y
|c||^.- ^||続きはどこですの?
0132名無しで叶える物語(みかん)
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2018/03/08(木) 20:47:11.20ID:9smJbr5A
その茸成り済ましだぞ恐らく
0133名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/08(木) 21:26:09.23ID:n5tIokuU
>>128は俺とは別人
まだ続き書くけど書きため消えてしまったから
すまんもうちょっと待って
0136名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:21:45.61ID:XwI2WGbO
しかし、状況は悪化する

月は2月に入り、とうとう

鞠莉が倒れて記憶を失うその日

梨子「今日も来ない…」

梨子は自宅にて返事を待つ

鞠莉「ごめんなさい…梨子もうこの部屋使えなくなった…」

別れ話ではなかった…しかし何かの圧力が鞠莉にかかり

あのホテルの部屋での逢瀬を禁止されたと見える

しばらく恋人として接することもできなかったがとうとう会うことも厳しくなってきていた

鞠莉「本当にごめんなさい…でも絶対にこの埋め合わせはするわ!…だからこの日、メールを待っていて頂戴…その日は二人の時間を作りましょう…約束する」

その約束の日、約束の時間だった


梨子「メールが入らない…おかしい…」


梨子はこのときからすでに嫌な予感がしていた

鞠莉はデートがダメになったって時間通りにメールくらいくれる

なのに来ない

これは何かがあったんだと予感が告げていた

その予感に呼応するように

prrrrrrrr

ずっと待ち構えて持っていた携帯電話がなる…

それに照らし写し出された名前は高海千歌

このとき、梨子の中の嫌な予感が確信に変わる

梨子「もしもし、千歌ちゃん?」
0137名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:23:43.28ID:XwI2WGbO
梨子「ま…り…ちゃん…」

病室、頭にまだ血が滲む包帯を巻き意識を失っている鞠莉がそこにいた

千歌「道端に倒れてたんだ…」

梨子「倒れてた?なんで…?それに頭から…!血が…!」

ダイヤ「倒れてた原因は極度の疲労、頭の出出血はその倒れたときに頭を打ってのようです」

梨子「!?…だ、大丈夫なの…!?ま、鞠莉ちゃんは…!」

気づけば…いや当然かそこにはAqours全員が集まっていた

駆けつけたのは梨子が最後だったらしい

梨子「ね…ねぇ…!?鞠莉ちゃんは…?」


「……」

梨子の悲痛な問いかけに皆は沈黙する

誤魔化したいわけじゃないが梨子の前では

言い出し辛かったのだろう

梨子「な、何よ…なんとか言ってよ…なんとか言ってよ゛ぉ!みんな!」

「……」

涙ながらに激昂してもずっと沈黙のAqours

優しい子しかいないAqoursが言えるわけがなかった

もう鞠莉が目覚めないかも知れないだなんて

鞠莉と梨子の関係を密接に知るメンバーだからこそそんなこと到底言えるはずがなかった

梨子「グス…なんとか言ってってばぁ!」

梨子もすでに察しはついていた…けれどそれに甘えて叫んでしまっているだけだった


梨子「ヒッグ…なんとが…なんとが…いっでよ゛ぉ…ヒッグ…大丈夫だっでいっでよ゛…ヒッグ…」

果南「梨子ちゃん…!」

ギュ

今にでも泣き崩れそうな梨子に駆け寄り抱き締めるのは果南

果南「大丈夫…!大丈夫…!鞠莉はね…こんなことで…死んだりしない…!」
0138名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:24:59.63ID:XwI2WGbO
果南「こんなことで…梨子ちゃんを置いてったりしない…!」


泣きながら言う果南のこの無責任に見える言葉…

しかし果南だからこそ言えた

果南だからこそ信じられた

梨子「グス…!…うん…」

梨子だけじゃない…そこにいたAqoursメンバー皆がその果南の言葉で鞠莉の復活を信じ始めた

千歌「うん…そうだよ…!最後のライブ、鞠莉ちゃんが一番楽しみにしてたんだ…すぐ起きるよ」

ダイヤ「ふ、そうですわね…少しお寝坊さんが過ぎると叩き起こしても良いでしょう」


善子「ギルキスがここで終わるわけないわよね?マリー?」

次々と声をかけるメンバー

ただ現状は厳しかった


鞠莉のこのときの状態は生死を彷徨うくらいの重症

その峠を越えてももう目覚めることはないと

そう言われている状態だった

梨子「鞠莉ちゃん…お願い…戻ってきて…」

梨子は鞠莉の手を自分の頬に当て祈るように握る

梨子「どうしてそんな状態で出掛けたりしたの…バカ…」


ダイヤ「きっと鞠莉さんは約束を守ろうとしたのでしょう…過労で辛くても貴女だけは裏切れない、そう思ったからですわ」

梨子「…なんで…そんな…」


ダイヤ「まあバカはバカですわね…わたくしたちにでさえ家であんなことになってるとは誰にも何にも言わなかった…」

梨子「家?…鞠莉ちゃんの家でどうかしたの?」

果南「梨子ちゃん、鞠莉のお父さんさ…厳しいんだ…その同性恋愛とかね」

梨子「!?」
0139名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:26:12.48ID:XwI2WGbO
梨子「…そっか…そうだよね…うん、普通そうだよ」


同性愛など認める親がいる方が珍しい、特に鞠莉のような家系なら尚更難しいことだ

そんなこと梨子には分かりきっていた

考えないようにしていた

梨子「それで鞠莉ちゃんは今…?」

ダイヤ「…勘当されています」

梨子「!?…勘…当…!?そんな…じゃあ」


ダイヤ「恐らくその前からお父様と言い争いをして険悪な状態だったのでしょう…貴女と逢瀬を繰り返している…そう聞いた鞠莉さんのお父様は鞠莉さんの家での用事を増やし縛りつけようとした」

梨子「ひどい…!」

ダイヤ「ええ…お前が見ているのは幻想だと、恋愛ごっこだと…現実を見て小原家のためだけに尽くせと」

梨子「…幻想?恋愛ごっこ?…そんなはずない…!」

ダイヤ「ええ…だから鞠莉さんも自分のお父様に…いや小原家全体に啖呵を切ったんです…幻想じゃないことを証明してみせる!って」


梨子「それでさらに増えた家での用事、理事長の仕事、Aqoursの練習、そして私との時間…それを両立させようとしたわけか…」


ダイヤ「その通り、当然身体が持つわけありません…家でも当然まともな働きが出来るわけではありません、だからとうとう勘当までされたという訳ですわ」


梨子「…つまり鞠莉ちゃんが倒れたのは…私のせいってことね」


ダイヤ「……」

曜「!?…違うよ!?梨子ちゃんと鞠莉ちゃんはそのままでいいんだよ!」

ここまで黙り込んでいた曜が梨子の言葉聞いて否定する


梨子「違わないよ、私がいなければ鞠莉ちゃんは…」

千歌「本気でそう思ってる?」

梨子「!?」

今度は千歌、少し強張った顔で梨子に問う
0140名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:27:55.98ID:XwI2WGbO
千歌「本気でそう思ってるなら軽蔑するよ?」

梨子「思ってる訳…ないじゃない…思いたくもない…だけどその為に鞠莉ちゃんは…」

千歌「たしかに鞠莉ちゃんは梨子ちゃんのために無理していたかも知れない…でも鞠莉ちゃんも梨子ちゃんに会いたいのは変わらない、鞠莉ちゃんも好きで無理をしていたのは変わらない…それを自分の責任するのはそれこそ鞠莉ちゃんが可哀相だよ」

曜「悪いのはどちらでもない…悪いのは二人を認めない環境…」

ダイヤ「そうですわね…どちらかと言うと貴女方の恋が悪かったのではなく、その恋の在り方がまずかったというか」


本当にそうだろうかと梨子は考える

私達の恋は恋をする…たったそれだけで否定されるものではなかったのか

愛し合う

ただそれだけで不正解なんではないかと

二人が出会い、恋に落ちたのも偶然でないというなら

この結末も必然ではなかったのか


梨子「……」


花丸「梨子ちゃん?あまり深く考えちゃダメだよ?」

ルビィ「うん…梨子ちゃんたちならきっと最善策見つかると思うよ」

梨子「最善策…か…」

いや最善策なんて多分ない…

あるとしたら…

千歌「!?…ま、鞠莉ちゃん…!」

鞠莉の目が開いていた

最初に見たのは千歌

鞠莉「あ…れ……私…」

梨子「!?……ま、鞠莉ちゃん!」

その声に即座に反応したのは梨子

千歌「鞠莉ちゃん!鞠莉ちゃん!大丈夫分かる?私達いるよ?ほらここにいるよ」

曜「やった…!鞠莉ちゃん!…グス」

ダイヤ「鞠莉さん…!良かった…」

目覚めたことに気づいた他メンバーが次々と駆け寄る
0141名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:28:50.71ID:XwI2WGbO
「鞠莉ちゃん!(マリー)(鞠莉さん)」

鞠莉「え…え…」

8人の声を聞いて困惑する鞠莉

梨子「鞠莉ちゃん…?」


様子がおかしいことに梨子が気づく

ダイヤ「鞠莉さん?どうしたのですか?…まだ具合が悪いのでしたら無理せず」

違う…

心の中でダイヤの言葉を否定した梨子はそこで気づく


あの目は、困惑と恐怖

目覚めた瞬間に状況が分からずこれだけの人に囲まれていたらそれは動揺するだろう

だがそれだけじゃない

鞠莉「貴女たち…誰?」

曜「え…?」

果南「鞠莉…?何言って…」

鞠莉「鞠莉?…あぁ私の名前か…あれここは一体…あれ私なんで包帯なんか…」

梨子「!?」

ダイヤ「そんな…まさか…貴女…」


奇跡だった…生死がかかった状態で生き延びたこと自体は

奇跡だった…もう目覚めないと言われていたのにすぐに目覚めたこと自体は

だけど奇跡には代償がつきまとう

その代償が…

千歌「も、もう一度聞くよ?鞠莉ちゃん?私達のこと…分かる?」

鞠莉「ごめん…なさい…私…何も思い出せなくて…」

「!?!?」

曜「そんな…そんな…!」

梨子「ま…り…ちゃん…」

全ての記憶喪失だった
0142名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:31:10.83ID:XwI2WGbO
0143名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:31:33.62ID:XwI2WGbO
あれから3日経過

見舞いはダイヤ、果南、梨子だけでまだ続けられていた

ガチャ

ダイヤが鞠莉の病室から出てくる

果南「どうだった?」

ダイヤ「少しは記憶が復活してきています…家のことそしてわたくしたち幼馴染との昔のこと」

果南「それ以外は?」

ダイヤは首を横に振る

果南「そっかでもこの調子なら…」

ダイヤ「ええ…大丈夫だと思います…しかしAqoursのライブは…」


果南「うん、鞠莉抜きで考えないとね」

梨子「!?…そんな…そんなこと」

果南「仕方ないよ…こんな事態になってしまったなら…鞠莉ももうライブどころじゃ」

梨子「…鞠莉ちゃん…最後のライブだってたのに…そんなの…」

ダイヤ「梨子さん?また貴女自分のせいだと思ってません?違いますからね?」

梨子「そんなこと言われたって…こんなのどう考えたって…」

果南「やめなよ梨子ちゃん?そんなこと考えたって鞠莉は喜ばない…梨子ちゃんはこれから鞠莉との将来があるんだから」

梨子「……」

将来?その将来を潰したのも自分じゃないか…と梨子は考えてしまう

自分のせいで大切な鞠莉の過去の思い出も鞠莉のこれから作る思い出もぶち壊してしまった

梨子「私が取り戻します」

ダイヤ「?」

果南「梨子ちゃん?何て?」

梨子「私が記憶を取り戻します!」

こうして梨子の鞠莉の記憶を取り戻す戦いが始まったのだが

……

梨子「まあその後はなんやかんやで鞠莉ちゃんは私との記憶以外は大体を取り戻しラストライブこうやって間に合うようになりましためでたしめでたし」

鞠莉「…いや…待って」
0144名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:33:42.95ID:XwI2WGbO
梨子「?」

鞠莉「…?…じゃないわ!めでたしでもない!」

梨子「何がですか?鞠莉さんは生活に困らないくらいの記憶をもう維持しています…これ以上は後遺症ってことで仕方ないですよ」

鞠莉「バカ言わないで!私が今ここで立っているのも貴女が記憶を取り戻したおかげってことよね?」

梨子「私が取り戻したわけじゃないですよ…鞠莉さん貴女自身が取り戻したんです…私はその手助けをさせて貰っただけ」


鞠莉「一体何をしたの?」

梨子「……何も」

鞠莉「嘘…!2月って今月よ?こんな短期間で私の記憶が突然ピンポイントで一気に回復するわけ」

梨子「奇跡でも起きたんでしょうよ」

鞠莉「奇跡は何度もこんな形で起きないわ、私は生死をさ迷っていた…それが目覚めたそれは紛れもない奇跡」


鞠莉「だったら私の記憶が消えたのはその奇跡の代償」

梨子「……」

鞠莉「だとしたらその私の記憶が蘇ったのはそれも奇跡?馬鹿馬鹿しい…梨子貴女…」


梨子「何ですか?」

鞠莉「まだ何か隠してるでしょう?そもそもさっきの話を聞いて疑問だったのよ…私は勘当されたはずよね?」

梨子「…ええ…私との恋人関係が家に認められなくて勘当されました」

鞠莉「だったらなんで私が今普通に家に帰れていてなんで普通に理事長を出来ているのよ…!」

梨子「…そりゃあ記憶喪失までになったら流石に鞠莉さんの家も」

鞠莉「そんな親父じゃないわよあのクソ親父はね」

梨子「そんなにお父さんのこと言わないでも」

鞠莉「いーやあのクソ親父は娘でも使えないと判断したら切り捨てる冷めたいやつ…一度捨てた駒は二度と拾わないのよ?余程のメリットでもないとね」

梨子「……」

鞠莉「貴女が何かしたわね?梨子…?」

梨子「何でもいいじゃない?鞠莉さんが元気で幸せなら」

鞠莉「何でも良くないわよ!!」

梨子「!?」
0145名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:35:51.41ID:XwI2WGbO
鞠莉「貴女が不幸になっていても?少なくとも記憶の中の私は貴女の不幸を願っていない…!そして借りを作られたままの今の私も願っていないわ!」

梨子「借りなんて感じなくていいですよ…さあもう最後のライブまで近いですから切り替えていきまし…んむ!?///」

後ろを振り向き音楽室から出ていこうとした梨子をひき止め振り向かせ様にキスする鞠莉

梨子「ぷは…ちょっと何やっ///んん…///」

鞠莉「んん…んく…ぷはぁ…///」

梨子「…はぁ…何のつもり?///…まだ記憶も戻ってない癖に…」

鞠莉「ええ残念ながらそうね///」

梨子「じゃあ私のこと好きじゃない癖に…」

鞠莉「ええ好きじゃないわ」

梨子「だったら…やめた方がいいですよ?こういうことするの…私が勘違いするんで」

鞠莉「それはいつもセクハラしてくるからその仕返しよ…それに借りがある…だから貴女の恋人になった方が…いやなるべきね…それが元鞘なんだから」

梨子「お断りします」

鞠莉「は?バカ言わないで!私と貴女は恋人同士…それにこうなることを貴女も望んでいたんじゃ…」

梨子「望んでいましたよ…貴女が本当に私のことを好きでいてくれるならね」

鞠莉「それはこれから好きになるよう努力するわ…今すぐには無理かもしれないでも必ず…貴女と恋人という時間を取り戻すと約束する」

梨子「…本当に貴女はひどい人…そしてずるい人…」

鞠莉「?」

梨子「そんな約束、また貴女の負担になる、また貴女の足枷になる…やめた方がいい」

鞠莉「そんなの分からないじゃない!」

梨子「分かるんですよ…私は貴女より貴女を知ってる…貴女はそういう人なんです…重荷を背負っても私の前では気丈に振る舞おうとする人…私ごと背負おうとする人」

鞠莉「そんなの当たり前…」

梨子「記憶が消えてもその信念だけは変わらない…だったらきっと貴女はまた躓く、貴女はまた壊れる」

鞠莉「……」

梨子「そんな…貴女もう見たくないの…」

鞠莉「…でも…私は!貴女を愛してみたい
の!貴女が愛した私のように私も貴女を!」

梨子「ふ…だったら…キスくらいまともに出来るようになってください」

鞠莉「!?///」

梨子「強引さがあの人に遠く及ばない…そんなキスじゃ私をあの人からはNTRれませんよ♪」

梨子は笑顔でそう立ち去った
0146名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:37:41.13ID:XwI2WGbO
翌日

鞠莉「……」

ダイヤ「今度はなんですか…」

鞠莉「梨子にフラれた」

ダイヤ「…またそれですか…耳タコ案件ですわよ」

鞠莉「違うわよ…そりゃ昔本当に付き合う前にも多分お世話になったと思うけど…今回は昔の私から梨子を寝取る方法を…」

ダイヤ「なんですのそれ新手の惚気話のスタイルですか?」

鞠莉「違うのよ!梨子が昔の私の方がキスが上手かったとか言って!なんか悔しいじゃない?」

ダイヤ「やっぱりただの惚気話じゃないですか」

鞠莉「違うってば!昔の関係戻りたいだけよ…なんか恋人同士って聞いたら今のこの訳のわからない関係嫌じゃない?」

ダイヤ「嫌ですわよ…私と果南さんの胃にどれだけ穴空いたと思ってますの?」

鞠莉「うぐ…ご、ごめん…だからやっぱり元鞘に収まりたいなって」

ダイヤ「はいはい…でもいざ戻ろうっていったら拒否されたと」

鞠莉「うん…あんなにアタックしてきてた癖に…」

ダイヤ「それは貴女がまだ好きという感情が芽ばえないからではないですか?」

鞠莉「…正直分からないわ…でも好きになる努力は」

ダイヤ「そんな状態でまたそんな難しいこと考えてたらまた貴女倒れそうですわね」

鞠莉「それも言われた…だから私はずっと考えてるのよ」

ダイヤ「?」

鞠莉「好きってなんだ?って」

鞠莉「でもね…全然分からない…梨子のこと昔恋人だったとか言われても全然何も思わない…女同士なのに…って思ってね」

ダイヤ「それが普通ですわ…そもそも完全に梨子さんとの記憶がないのに好きになれる方がおかしいです」

鞠莉「それじゃ困るのよ…私は梨子に幸せになって貰いたい…あんな悲しい笑顔をする子にはなって貰いたくない…」

ダイヤ「…その考えは喪失前とそっくりなのね…いや…ニュアンスが違うか…でも本当に貴女は変わってませんね…ま、記憶が1回リセットされたくらいじゃ人の本質は変わりませんか」

鞠莉「?」

ダイヤ「いいですか?鞠莉さん?」
0147名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:39:30.67ID:XwI2WGbO
鞠莉「?」

ダイヤ「貴女が好きになりたいって思うのはなんでなのですか?」

鞠莉「…そ、そんなのだから梨子には幸せになって貰いたいから」

ダイヤ「違う…前提が逆、それは貴女の梨子さんへ感じてる感謝や罪悪感からの義務感…貴女が梨子さんを好きになる理由には到底ならない」

鞠莉「!?」

ダイヤ「昔の彼女と付き合ったあとの鞠莉さんにもたしかにそうした義務感はありましたわ…ですが」

鞠莉「……」

ダイヤ「人を好きになることなんて理由なんてない…自然に好きになっているものですから」

鞠莉「そんなこと言われてもよく分からないわよ」

ダイヤ「そーですねぇ…じゃあまず貴女と私は幼馴染で親友ですが…何故貴女は私を親友だと思ってるのですか?」

鞠莉「そ、それは…そんなの幼馴染だから……あ、あれ……!?」

ダイヤ「気づきました?幼馴染だから?昔からよくつるんでたから?違いますわよね?それは皆付き合ってみてからついてくる理由」

ダイヤ「幼馴染であろうがなかろうが人と人には必ず出会いがある…その出会いが幼馴染だと後に親友や恋人になる確率は高くはなるかも知れないけれど最初の出会いでその人にそんな理由で好きになって付き合い始める人はいない」

ダイヤ「つまり…最初の出会いに関しては理由なんてないんですわよ…鞠莉さん?貴女の梨子さんとの最初の出会い自体がもう貴女の好きの理由なんですよ」

鞠莉「!?…私と梨子の出会い…」


そういえばと鞠莉は頭を抱えた

梨子とはいつ出会った?浦女に転校してきたとき?

いや…それよりも前にコンクールで…

その時一体何があったっけ?

…ダメだ思い出せない


ダイヤ「まあ、もうそういうことではないんでしょうがね…梨子さんの本心は」

鞠莉「…?…どういうこと?」

ダイヤ「それは言えないと前も言ってますでしょう?」

鞠莉「…何なの…梨子は一体まだ何を私に隠してるって言うのよ…」

ダイヤ「さあ、梨子さんとの約束なので死んでも言えません」

鞠莉「…意地悪」

ダイヤ「…まあ…」

鞠莉「?」
0148名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/09(金) 03:40:56.52ID:XwI2WGbO
ダイヤ「一つ語れることがあるとしたならば…梨子さんは一つの賭けに出ているということですかね」

鞠莉「賭け?…あーもうそんなの分からないわよ…」


ダイヤ「だから貴女はそのまんま無理をせずにいればいいんですのよ?」

鞠莉「無理、私が無理をしないのが無理」

ダイヤ「もう病気ですわね」

鞠莉「と・い・う・よ・り・!人の不幸中に自分だけのうのうとはしてられないわ」

鞠莉「見てなさい?私は絶対梨子に惚れる!…また惚れさせる!」

鞠莉はこうしては居れないと立ち上がる

ダイヤ「貴女らしいというか…なんというか…ただ梨子さんの意志も強固なものですから…って!?」

鞠莉「ということでダイヤ?キス…しよ?んー!」

パシィーン!

ダイヤ「ば、バカですの///貴女はぁ!///」

鞠莉「いった何すんのよ?」

ダイヤ「こっちの台詞ですわこの痴れもの!何でわたくしと貴女がき、キス///なんてしないといけないんですか!」

鞠莉「だってキスの練習相手がいなくって…梨子を惚れさせるにはキスをもっと上手く…」

ダイヤ「練習相手にわたくしを使うな!というかしたらわたくし梨子さんに殺されますわよ!」

鞠莉「えーでもそれじゃ誰にキスすれば」


ダイヤ「誰ともしないでください!梨子さん以外に!」

鞠莉「…とまぁ冗談はおいといてどうしようかなぁ…とりあえず」

ダイヤ「貴女本当に質が悪いですわね」

鞠莉「クソ親父には話があるわ」

ダイヤ「やめなさい…それは…また勘当されますわよ」

鞠莉「…構わない」
0149名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2018/03/09(金) 03:41:27.85ID:XwI2WGbO
とりあえずここまで
0153名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/03/09(金) 10:18:52.20ID:/ARI5UK9
もうそろそろ終わるかと思っていたが、折り返し地点だったようだ
きっちり終わるまで着いていくからな!
0163名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2018/03/11(日) 01:59:58.85ID:fVJr9S4j
0167名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2018/03/11(日) 20:05:06.99ID:6rRN9Tot
0168名無しで叶える物語(カボス)
垢版 |
2018/03/11(日) 21:32:31.32ID:t1mOm/Mw
0176名無しで叶える物語(わたあめ)
垢版 |
2018/03/12(月) 19:35:57.21ID:JOR/0Tiw
0180名無しで叶える物語(家)
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2018/03/13(火) 02:12:00.81ID:rSP1o/qD
すごくいい、頑張って
0183名無しで叶える物語(らっきょう)
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2018/03/13(火) 13:20:32.17ID:AKhDUuL3
h
0187名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2018/03/14(水) 04:32:10.54ID:ys1KzXyX
小原家のある日

偉大なホテルのオーナーの書斎に大きな声がする

「ほう…鞠莉…君は自らまた自分は捨て駒だと喚きにきたのかね?…あーいや思い出したというところかな?自分がすでに捨てられたという存在ということに」

鞠莉「どっちでもないわよクソfather!」

「信じがたいがね…いらぬ記憶消えて少しはお嬢様らしからぬお転婆が消えたと思っていたが…まるで記憶が戻ったかのように口が悪い」

鞠莉「何もかも貴女のせいでしょ!それに貴女みたいな冷血親父何度記憶が消えようが嫌いなものは嫌いよ!」

「言ってくれるじゃないか好きな女を今まで忘れていたような哀れな娘が」

鞠莉「るっさい!関係ないでしょ!そもそもなんで貴女が私と梨子の関係に関与したのよ!」

「…私が君の恋路の邪魔をしたとでも?邪魔をしたのは君の方だろう?鞠莉?」

鞠莉「?」

「それも忘れたのか君は…どうやら本当に使えない娘のようだ…」

鞠莉「私が邪魔した…?どういうことよ?」

「君が彼女(梨子)にどれだけ入れ込んでいたかは知らないがね…君はいささか仕事をしなさすぎた…」

鞠莉「そ、それは…で、でも明らかにオーバーワークで」

「オーバーワーク?…ああそうか君はいつもそうだな…自分からやりはじめたことに後で難癖をつけてくる、そのことに限りは典型的でお手本のようなわがままお嬢様と言ってもいい」


鞠莉「な、なによ」


「スクールアイドルをやりたいって言い出したのは誰だ?学校の理事長をやりたいって言い出したのは誰だ?浦女の廃校期限を伸ばして欲しいだ無理難題、わがままにも等しいことを駄々を捏ねてきたのは誰だ?」


鞠莉「っ!?…そ、それは…でも」


「こうなるとは思わなかったから…かね?…甘いな君は…だから全て上手くいかないんだ…世の中こうなるとは思わなかったで済まされることなんてないんだぞ?」


鞠莉「だ、だからって娘が過労するまで…!倒れるまで…!仕事を押し付けたままにするようなこと…」

「そうしなきゃ分からんだろう?…痛い目みないと分からないタイプだからな君は」

鞠莉「なによ…酷い親父には変わらないじゃない…」

「やれやれそう思いたいならそう思えばいいが私としては君のわがままには随分付き合ってきたいい父親とは思うがね…」
0188名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:33:38.21ID:ys1KzXyX
鞠莉「……」

「思えば小さい頃からそうか?君はよくこの部屋から脱出していたな…こんな快適な環境に身を起きながらつまらないくだらないと宣って…」

鞠莉「つまんないわよ…こんな着飾っただけで何もない場所…小さい頃から私の下らない未来を指し示すようなところで嫌気がさしていた」

「レールに敷かれた人生が嫌いか?だがレールに敷かれもしない体たらく人生よりは余程ましだと思うがね」

鞠莉「私は嫌よ!」

「そうか、まあそれはいい…そのおかげでいい友人には恵まれたようだからね…だがね何があろうと」

鞠莉「……」

「今回ばかりは間違いだったと言わざる負えないな」

鞠莉「なにがよ…」

「薄々気づいていたんじゃないのか?この恋は成立しないと…いくら君がレールに外れたのが好きとは言え…この恋だけは私としては認めるわけにはいかなかったのだよ」

鞠莉「バカ言ってんじゃないわよ!娘の恋ならなんであれ全力で応援しなさいよバカ!」

「バカで結構、何を喚こうともう無理だ…君の声は聞き入れられない、君は失敗し過ぎだ」

鞠莉「?」

「それも忘れているみたいだから話してあげよう…一から話そうかまずはそうだなぁ…初めて君が私にカミングアウトしたときか」

……

鞠莉「私と梨子とケッコンシマース」


「ぶふぅー!」

鞠莉の父は飲んでいた紅茶を吹く


鞠莉「ちょ、いきなり何よ汚いわね」


「いやぁファッキン娘よ?今回のジョークは少しばかりきついね?え?ケッコン?しかも梨子君?梨子君と言えば…」

鞠莉「美人でピアニストでスタイルも良くて秀才で性格もシャイで可愛くって私の大切なマイハニーよ♡」

「マイダーリンではないのか!?いやダーリンでも許さん!というか認めるわけにはいかないぞ!そんなこと!」

鞠莉「絶対そうくると思ってた…でも残念…もう婚約指輪まで渡しちゃった♪」

「!?…くっ…バカ娘はぁ…!…これは頭が痛い案件だぞ…」

鞠莉「どうせお堅いパパだと反対されるだろうから私の本気度を見せておこうと思って」
0189名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:34:08.67ID:ys1KzXyX
「そんなことで本気度を見せたことになると思ってるのか?決してならないが」

「こらママ!そこでてっきり松浦さんのとこか黒澤さんとこかと思ったとか呟かない!別の候補ですら女ってどういうことだ全く!怖いぞ私は!」

鞠莉「ということで私達、結婚を前提で付き合ってます♪また梨子は紹介するね」

「い、いや勝手に許さないぞ馬鹿者!…今回ばかりのわがままだけは聞けん」

鞠莉「何?…まさかパパ、女同士だなんて…つまらないこと言うつもりじゃないわよね?」

「ああ、つまらないことかも知れないが言わせて貰う、現実で考えてみろ女同士だなんて絶対に長続きしない、君が見てるのは恋のまやかしだよ」

鞠莉「ふざけないで!私の恋心はあの頃から本気!まやかしなんかじゃない!高校入学したての時東京のピアノコンクールで聞いたときからずっと…」

……

「梨子君が好きだったんだとね?覚えてないかい?」

鞠莉「そんなことを…」


「呆れたね…あれだけ好き好き言っていた相手を頭を打った程度で忘れるかね」

鞠莉「るっさいわよ!それに関しては死ぬ間際にまで私を追い詰めた貴女が…」

「はぁその調子じゃ…本当に私が悪者のような扱いだな」

鞠莉「悪者でしょ!大体!勘当しなければこんなこと…」

「その勘当の件に関してもだ…君が勝手に決めたことだ」

鞠莉「!?」
0190名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:35:08.39ID:ys1KzXyX
「ダメだ認めない!まだ段階が早すぎる」

鞠莉「なんでよ!いいでしょ!梨子は優秀なんだし海外支社で私と二人きりで!」

「大学卒業すればもう支社の社長気取りか?バカを言うんじゃない…!…いいか?まだ私は君たちの交際を認めた訳じゃないしそもそもそんな状態で本気でわが社の一員なるつもりか?本当にわがままを越してイカれてるな君は」

鞠莉「イカれてるのは現実保守主義の貴女の方でしょパパ!若い女が二人社長と社長秘書でやるの何がいけないのよ!」

「いいやイカれてるね…現実を全く見れていない所詮女子高生同士のママゴトレベルの未来のヴィジョンだ」

鞠莉「なんですって…」

「いいか?会社のオーナーは私だ…私がいる限り我が社に入社すれば一先ずは私の駒なんだ…その駒が私の方針に合わない勝手な行動を取るようなときはいくら娘であろうと恋人友人であろうと」

鞠莉「……!」

「捨て駒として斬り捨てなきゃならないんだよ…今の君達はまさにその捨て駒だ…いや正しくは捨て駒に成りに行っている駒ですらない物というべきかな」

鞠莉「未来の捨て駒?…ふざけんじゃないわよ…だったら今から捨てられてやるわ…貴女なんか…」

「…やれやれ本気か?それは私に勘当される宣言でいいのかね?」

鞠莉「違う!私が勘当してやるんだよこのクソ親父!」

バァン!

……


「こういって出ていった間抜け娘はしばらくしたら道端で倒れていたというわけだ」

鞠莉「っ!?…」

「分かったかな?勘当の煽りこそしたものの勘当したのは私ではなく君だよ鞠莉…私は君に勘当された方の身だ」

鞠莉「……死にかけの娘の見舞いにも来なかったくせに…」

「言いたいことはそれだけかね?そうだねいかなかった…だが勘当された親父にはお似合いの行動だと思うがね」

鞠莉「こんの皮肉屋…!…じゃあなんで私がまたここに戻って来てるのよ」

「そうだね…基本的に私にも勘当された意地があるし君にも勘当した意地がある…それを尊重し私も君を娘と思うことは一切辞めようと思ったがそれを許してくれない子が一人いてね」

鞠莉「!?」

「桜内梨子君だ、ああそうだこの際一つだけ君に謝っておこうか…彼女はたしかに素敵な子ではあるということはね、君が惹かれたのも分かるほどだ…まあもっともその君自身が彼女に惹かれた気持ちをもう思い出すことがないんだろうけどね」

鞠莉「…やっぱり梨子が何かしたのね」

「何かした?そういう類いのものじゃない…梨子君の覚悟はすごいものだったよ」
0191名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:35:59.62ID:ys1KzXyX
……

「やぁ…君がうちの娘をタブらかし人生を目茶苦茶にしたにっくき奴かな?…不細工なクソ野郎であれば穏やかな私でも一発くらい手が出ている案件だが…」

梨子「本当に申し訳ございません」

「ここまでの美女でここまで誠意があると流石に気が引ける」

梨子「それも申し訳ございません」

「待て待て…頭を下げればいいという訳ではない、そして許すわけでもない…それは分かっていてここに来たのではないかな?鞠莉の話では君は中々の鮮明な女性と聞いている…無意味な謝罪だけしに来た訳じゃあるまい?」

梨子「では単刀直入に言っていいということでよろしいでしょうか?」

「そうだな、私は回りくどいのは嫌いだ…お願いするよ」

梨子「…ふふ、流石鞠莉ちゃんのお父さんですね」

「君が似ているというのならそうなんだろう」

梨子「…一つ提案があります、鞠莉ちゃんの記憶回復治療の提案です」

「!?…記憶回復?…聞き慣れない治療だな…しかしこの状況下でそれが何の意味にある?」

梨子「分かっています、彼女はもうここの人間ではないことは…ですから…まず彼女をこの家の人間に戻しに来るとこからですね」

「それは無理だ…例え私が折れても君が折れてもあの鞠莉だけは折れない…良く分かっているだろう?」

梨子「そこで幸か不幸か鞠莉ちゃんは記憶が消えてます…今小原家に戻してしまえばいいでしょう」

「?…話が見えないな…君の最終的な願いはその記憶回復治療だろう?その場合だと結局鞠莉は記憶を取り戻した後家出をしてしまうが」

梨子「その記憶回復に関しては大丈夫ですよ」

「…どういうことだ?」

梨子は何かの書類をさっと鞠莉の父に渡す

「!?」

梨子「どうです?」

「これはたしかに…だがこんなこと…」

梨子「可能性はあると思います、これなら鞠莉ちゃんの短期で瞬時の記憶回復が見込めます」

「どうしてそこまでする?自然回復で良くはないか」

梨子「ダメなんです…それだと2月最後のライブに鞠莉ちゃんが間に合いません」

「…だとしても娘の自業自得だ…それにリスクもない訳じゃない…それに見合うメリットがあるようには見えないが」
0192名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:37:18.58ID:ys1KzXyX
梨子「メリットならあるじゃないですか…元の邪魔な女に惚れていないいつもの鞠莉ちゃんが貴方の元には帰ってくる」

邪魔なというところに語気を強めて言った気がした

自虐か、嫌味か…いや両方だろう

「…たしかに私にはメリットだ…だが君にメリットは?」

梨子「私のメリット?そんなの鞠莉ちゃんの幸せな未来ですよ…少なくとも今よりは幸せになるなら私は…」

「…なるほど君は何かを覚悟の上のようだが…そもそもこのレポートは?」

梨子「私が東京で出会った昔の知り合いにいるんですよピアニストで医学に詳しい人がその人に聞いて私なりにまとめたのがそれです」

「!?」

梨子「やはり素人のレポートでは信用できませんか?」

「いやそういうわけじゃない…何故そこまでする?」

梨子「本気で鞠莉ちゃんを救いたいからです」

「呆れたね…本気だと言うのにこんな真似をするのか理解しがたい、なぜ忘れ去られようとする?」

梨子「元々貴方には理解しがたい恋でしょう?」

これは完全に嫌味

梨子のレポートには確かに梨子にメリットが無かった

というより梨子自身が提案をしてくる自体がおかしかった

レポートにはまず最優先として身体が覚えている記憶

Aqoursとの練習の日々からAqoursを思い出すこと

次にそこから引き出して理事長としての記憶、小原家ご令嬢としての記憶を思い出すこと

それが短期間で脳波治療で戻る手立てを丁寧に書かれていた

が梨子としては一番大切である恋人としての記憶の呼び起こしについては一切書かれていなかった

むしろまるでわざとかのように思い出しそうになれば他の優先すべき記憶に上書きという形で消去とまで


「本気で理解しがたい、そこまで犠牲にして鞠莉を私の元に戻したいかね…まぁ君がいいならそして可能な話ならたしかに私にとっては願ってもない話ではあるが…いいのか?君はもう彼女とは恋人には戻れないぞ」

梨子「えぇその代わり、二度と私達の恋がごっこ遊びだったなんて言わないでください」

「……」

梨子「誰からも理解しがたい恋だったかもしれないけど私達は本気だった…!それを言われちゃ鞠莉ちゃんだって家出したくなります…そこだけは訂正してください」
0193名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:40:10.15ID:ys1KzXyX
「たしかに君の本気さ、娘の本気さは分かった…だがねまだ解せない」

梨子「?」

「そんなに本気なら何故諦めた?」

梨子「恋の記憶は…まるでキャッシュデータ…修復不可能で消すしかない記憶なんだそうです」

「!?…なのにか…なのに君はそれでもあの恋を嘘とはしないで受け入れるのか…夢だと思った方が楽だろう思い違いだったと思った方が楽だろう…そしてそれでありながら自分の恋を茶番だとは思わないのかね」


梨子「いえ誰の中から消えても夢の中に消えたとしても私には唯一無二の恋でした」

梨子「だから…その恋を嘘だなんて言わないでください」

……

鞠莉「(何よ…それ…何よそれ…何よそれ!何よそれ!)」

「あの瞳は覚悟していたね…そしてあのときに彼女の恋は終わっていたようにも見える」

鞠莉「…終わっていた?…違うわ!彼女が勝手に諦めただけ…私はまだ!」

「いい加減見苦しいぞ鞠莉…」

鞠莉「!?」

「分かっただろう?今君があるのは…今ここにいるのは…梨子君のおかげだ」

鞠莉「…そんな、何よ恋は忘れるしかないって…本当にそんなこと…」

「あるんだろう…少なくとも今の君が自分を好きになるような女になるとは思わなかったんだろう」

鞠莉「……」

「君はいつもの鞠莉だがやはりあのときの鞠莉とは違う…梨子君にとってはあのときの鞠莉がいつもの君なんだろうが…まあ結局だ

…記憶が消えた時点で別人格

別人格の時点で恋も感性も違っている可能性はたしかにある」


そう鞠莉の父は続けていった

それでもまだ諦めない鞠莉はまだ父に食ってかかるが

「梨子君の気持ちを無駄にする気か…それに今まで失敗しかしてない君に何が出来る?」

この言葉で胸ぐらを掴んだ手を緩める
0194名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:45:04.51ID:ys1KzXyX
0195名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:46:31.88ID:ys1KzXyX
そう、全て父が言う通りだった

環境が梨子との関係を壊した?

違う元ある環境に私が耐えられずにいただけ

彼女との時間が作れなかったのも記憶が消えたのも自分勝手さから、己の未熟さからだ

今の環境だって梨子が与えてくれた環境だ

自分の立場を犠牲に与えてくれた…

自分の大切な恋でありながらそれを諦めて私に使ってくれた

失敗だらけの私、失敗しかしていない私

そんな私なんかが何を今更足掻けるんだろう

ここでまだ親に歯向かうとしたらただの大馬鹿ものだ

ここでライブを台無しにするようなことをすればそれこそ何の意地張りだ

そもそも彼女も最後の可能性をかけて私に初恋したコンクールの曲を聞かせた

あれこそが最後の可能性賭けた私への治療

でもダメだった

彼女も流石に諦めるはずよ

それなのに何も知らない私がまだ恋人をしようだなんて

間抜けの発言

そりゃあ彼女も許してはくれるはずないわよね

消えたのは記憶だけじゃなく思いやりの心もだったらしい…最低ね本当に

だけどだからこそ私は梨子に伝えないといけないことがある

彼女が与えてくれた未来

それを見据えた上で私はまだ伝えないといけないことがある

……

時は最後のライブ

全てが終わり迎えた閉校式と卒業式

あの音楽室で話を聞いた以来まともな口を聞いていない二人は再び対面する

鞠莉「最後に貴女には御礼を言いたい」

梨子「ううん御礼を言いたいのは私」

鞠莉「ふふ、じゃあ同時にいいましょうか」

鞠莉、梨子「今までありがとう楽しかった」
0196名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:47:50.12ID:ys1KzXyX
恋が終わった…

いやもうあのときから終わっていたはずだけど

私だけのものにするといいつつもまだ未練がましく残っていた

鞠莉ちゃんなら私との思い出をいつか…

という都合のいい妄想

何を自分が勝手に可能性を潰しておいて見苦しい

そう記憶治療では徹底的に私との記憶は消した

消えて貰った

それを対価にして得たはずよ

鞠莉ちゃんがしっかりと卒業できるという未来を

今更支払った対価を取り戻すだなんて

なんて馬鹿な未練

だけどやはり

彼女が私の音を聞いて何も響かない別人のようなものになっていたことにショックを受けた

何で!?あれだけ好きだった癖に

何で!?あれだけ毎日聞いてた癖に

ああダメだ未練がましいったらありゃしない

そりゃそうだよ

私は治療に置いて

彼女が思い出しそうなときに私は別の曲を弾いた

そんな真似をして今更あのとき鞠莉ちゃんが私を好きになってくれた曲を弾いたって思い出すわけない

それを彼女に八つ当りして

本当に最低ね

鞠莉ちゃんがこうなったのも全て弱い私のせいだというのに…

果南「本当にこれで良かったの?」

梨子「いきなり何?果南ちゃん?」

果南「お互いが自分自身のこと最低だって思って自責の念を持った状態でこれでいいんだよなんて言われてもね」
0197名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:51:41.02ID:28YHNsUq
季節は3月を飛び越え6月

梨子はもう3年生だ

果南は一回こちらに帰ってきて久々の内浦

梨子も内浦は久々だった

久々に海の音を聞きに来ていたというところか

二人で潜っていた

梨子「鞠莉ちゃんはまだしも私の本音なんかどこで聞いたのやら」

果南「私も顔が広いからね…といってもまぁようちかコンビにだけどね…あの二人がお節介なのは置いといても顔に漏れすぎじゃない?」

梨子「……」

果南「はぁ結局時間じゃ解決してくれなかったみたいだね」

梨子「…じゃあ果南ちゃんが私を慰めてよ♪」

悪戯にギュと果南を抱き締める梨子

果南「馬鹿言わないで…よっと!」

ザブーン

果南は梨子を抱えて船へとあがる

果南「鞠莉が慰めれなかった女が私に慰められるかっての」

梨子「そんなめんどくさい女かな私」

果南「そういう意味じゃないよ…」

梨子「……」

果南「明日の誕生日パーティー来なよ、元Aqoursメンバーみんなに招待状は来てるはずだよ?」

梨子「私が行っても鞠莉ちゃんに余計な考えさせて迷わせるだけだよ」

果南「これから先もAqoursの集まりか何かあっても全部そうやって断るつもり?」

梨子「……」

果南「せっかく鞠莉のAqoursの思い出を守ったんならさ?Aqoursメンバーとしては鞠莉に会ってあげて?これからのAqoursとしての絆も思い出の一つになるんだから」

着替え終わり

招待状を受けとる梨子
0198名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:53:01.82ID:28YHNsUq
貴女とは色々あったわね

でももう遠回しなことは言わない

お互いそういうめんどくさいのはもうたくさんでしょ?

あのとき私達は私達に決別したよね?梨子

だからもう一度友人として私の誕生パーティーを祝って欲しい

梨子「……」

そう鞠莉の招待状には書いてあった

きっとAqoursメンバーそれぞれに違う文が書かれているだろう

だがきっとこの梨子宛の招待状は並々ならぬ思いで書いたのだろうと見てとれた

文章から伝わる決意があった

梨子「そうか、行かない方が野暮ってこともあるんだね」

果南「そういうこと、ただ普通にしてればいいんだよ」

梨子「うん」

果南「じゃあまた明日ね…今日は付き合いありがとう」

梨子「ううんこちらこそ」

なんの気まぐれかすっかり寄ることのなくなったこの内浦の海に黄昏ていたところ

果南に背中をポンッと叩かれ

あのときのように海の音聞いてみる?

と誘われたのがきっかけだが

付き合ってくれたのはどっちなのか

捨てるようにこの浜辺に置いた招待状も再び果南により渡された

自分の心を察してくれる仲間がいる

梨子「悲劇のヒロイン気取りはもう卒業かな…」

梨子はそう呟いた

その顔にはうっすらと笑みが溢れていた
0199名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:54:15.69ID:28YHNsUq
船上のパーティー会場は流石小原家といったところか

大きな会場だった

洋画の客船でしか見たことのない

と思いたいところだが梨子は何度か彼女に連れられてそういうデートもしていたたがためにそんな驚くほどでもない

しかし、一緒に梨子と会場へと来たこの二人と来た今日のこの日はまた格別違った

千歌「相変わらずすごいね」

曜「おっきい船だなぁすごいなぁ格好いいなぁ」

千歌「曜ちゃん食い付くところが男の子みたいだよ」

曜「えー!だって私もこういう船動かしてみたいんだもん」

千歌「もう飛びこみの選手か船の船長か将来の夢はどっちにするの?」

曜「えー…うーんどうしよっかなぁ…迷うなぁ…」

千歌「そこ迷うんだ…大丈夫?もう私達も高校3年生だよ?早く決めないと」

曜「そういう千歌ちゃんは決めてるの?」

千歌「うぐ…わ、私はー旅館の後継ぎかなぁ…」

梨子「それ本当にやりたいこと?なあなあで決めてない?」

千歌「な、なあなあじゃないよ!ちゃんと決めてるよ!」

曜、梨子「……」

千歌「うぅ…///ごめんなさい…なんも決めてません」

梨子「もー千歌ちゃんったら」

曜「ふふふ、じゃあ私達みんな決めないとね」

曜が梨子の肩をポンッと叩く

梨子「?」

曜「梨子ちゃんもまだ決まってないんでしょ?」

梨子「まあね、一度白紙に戻っちゃったから…ピアニストは何があっても続けたいとは思うけど」

千歌「…梨子ちゃん後悔は…してる?」

梨子「してないよ、私が選んだ道だもん…今日ここに来たのも新たな一歩のため…輝かしいAqoursの思い出を汚さないためだから」

曜「そっか…ならいいや私達はゆっくり考えていこうよ、後悔してなければいくらでも未来に歩いていけるから」
0200名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:56:57.33ID:1GOu6T5i
0201名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 04:57:37.67ID:1GOu6T5i
千歌「Aqoursが終わってもね…私は一緒に悩んであげることしかできないけど二人の力になるよ」

梨子「そんなこと…十分だよ私も同じ絶対二人の力になる」

曜「うん、これからもどこまでも力合わせていこう!」


三人は仲良く梨子、千歌、曜の順で船の手すりにもたれ海を眺めていた


曜「それにしてもいい景色だね」

お゛え゛〜

千歌「うん、やっぱり内浦は最高だよ」

お゛え゛ぼぉうふ゛ぁ

梨子「私も忘れないこの内浦で過ごした日々と景色だけは」

千歌、曜、梨子「……(うっとり)」

げぼろろろろろろ

千歌「っておい!誰ださっきから!その綺麗な内浦の海にリバースしまくってるの!いい雰囲気になるパターンだろこれぇ!船酔い酷いなら船上パーティーなんか来たらダメでしょ!」


ダイヤ「あ゛ー…はぁ…はぁ…す、すいません…」

ルビィ「お姉ちゃん大丈夫?」サスサス

千歌「いやダイヤちゃんかーい!」

梨子「だ、ダイヤさん!?」

曜「い、いつからそこに」

ダイヤ「…はぁ…はぁ…曜さんが船おっきいねとか言ってる辺りから」

千歌「ほぼ最初からじゃん!なんかこっぱずかしいよそれはそれで!」

ダイヤ「…いいじゃないですか…現三年生の絆再確認わたくしはとっても癒されまし…お゛え゛げぼろろろろろろ」

ルビィ「お姉ちゃん!」サスサスサス

千歌「いや癒されてないよそれ…というかきついなら無理しないでダイヤちゃん」

ダイヤ「本当に…す、すみません…」

果南「昔からダイヤは三半規管弱いねぇ」

ダイヤ「うるさいですわ…いつもこうではありません」

果南「馬が合わないというより船が合わないって感じかな」
0202名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:00:01.17ID:1GOu6T5i
0203名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:00:20.39ID:1GOu6T5i
梨子「果南ちゃんも…昨日はありがとう」


果南「いいって…逆に来てくれてありがとうかな…迷惑ばっかかけるうちの幼馴染のためにさ」

梨子「そんなこと…迷惑ばっかりはかけられたかも知れない…だけどそれを差し引いても足してもかけがえのない大切な人…それに果南ちゃんからお願いされたらね」

千歌「えー何々?今はそんな感じなの?梨子ちゃんと果南ちゃんまさかの恋び…いて!」

果南「ち、違うよ///馬鹿千歌///」

千歌「ぶつことないじゃん!」

果南「ぶつよ!梨子ちゃんの前で無神経なこといってー!」

千歌「ただのジョークじゃんかぁー!」

梨子「ふふ」

曜「梨子ちゃんよく笑うよね最近」

ダイヤ「…結局梨子さんを泣かせるのも笑顔にするのもここなんです…だから彼女も未来を賭してAqoursとしての思い出を守ったのでしょう」

ルビィ「でも梨子ちゃんはそのために自分の恋を…」

ダイヤ「もうやめましょう外野が兎や角言うのは…少なくともこれで良かったわけではありませんが悪かった訳でもありません」

ダイヤ「いらぬことは考えず今はこのパーティーを楽しみましょう…彼女も卒業してからの初パーティーど派手にやるといってました」

曜「そっか…楽しみだね」

ダイヤ「ええ本当に…わたくしたちにも隠してましたからね…何が来るのか楽しみでsお゛え゛…オボロロロロロ」

ルビィ「お姉ちゃあん!」サスサス

曜「ダイヤちゃんそんな調子で楽しめるの?」

ルビィ「た、多分…」
0204名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:02:02.23ID:1GOu6T5i
そのあと着々とパーティー本開始の時刻が迫る

まだ会場には現れていない花丸と善子も含めAqoursメンバーはみな船内にはいた

いかにも貴婦人や社長みたいな人で溢れ各船内でバイキングも開始される

鞠莉の誕生日パーティー本開始はそのあとで会場にもあらかたの料理と飲み物は用意された

そのためぎりぎりに会場に来たのは善子と花丸


善子「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…」

花丸「も、もう…歩けないずらぁ…」

ルビィ「花丸ちゃん!善子ちゃん!どうしてそんなクタクタに」

花丸「善子ちゃんと一緒にバイキングとか船内見回ってたら迷子になっちゃって…もう誕生日会始まる時間だと思って焦って焦って」

ルビィ「そっか善子ちゃんいるし不運だったね」

善子「まてー!不運=私のせいとはどういうことよ!迷子って大体食い意地張ったずら丸のせいじゃない!」

花丸「船内色々見て回ってたのは善子ちゃんずら」

善子「うぐっ…だけどあんとき貴女が走らなければ」

梨子「あーもう喧嘩はやめやめ、鞠莉ちゃんの誕生日会で揉めるなんて鞠莉ちゃん悲しむよ?」

花丸「ほら善子ちゃんのせいで怒られるずら、だから鞠莉ちゃん誕生日会はちゃんとしなきゃって言ったのに梨子ちゃん鞠莉ちゃん関係だと怒らせるの怖いんだから」

善子「だから!マリーとリリーがそれくらいで怒るかってのギルキスで一緒にいるから分かるのよ二人は寛大な心を持ってるの素晴しいカップルなのよ」

花丸「そんなことは分かってるずら!夏への扉のときなんかこの二人…」

梨子「い、いや///あのもう彼女ではないんだけど///その話やめてくれない!?」

千歌、曜、果南「……」ニヤニヤ

梨子「ギロ…」

千歌、曜、果南「ピギャア」

ルビィ「ルビィかな?」

ダイヤ「お゛ぼぼぼぼぼぼ」

鞠莉「今貴女たちを呼んだことを後悔しそうになったわ…まあいいやさっさと始めましょう」

なんやかんやでいつも通りのAqoursだった
0205名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:04:00.27ID:1GOu6T5i
こちらは会場のステージ

パーティーでの出し物をするとき披露するところで流石にAqoursが踊る用に向いているステージではなかったが

船についているステージとしては立派なものだろう

しっかりピアノもある

その控え室


鞠莉「ふぅ…」

「珍しいな…緊張か…」

鞠莉「当たり前でしょ…今から柄にもないことするんだから…」

「たしかにな…君が人前でピアノか…いつ以来かな」

鞠莉「さあね…いやその久々だからではないのよ」

「あの子に聞かせるのがか?」

鞠莉「そうよ、私のピアノをピアノを本気でやってる子に…そしてましてやあの子の曲を…」


「なぁ鞠莉?記憶のない君に聞いても詮無きことだが」

鞠莉「?」

「何故君はピアノを弾く?」

鞠莉「本当に無駄なこと聞くわねパパは…」

「あーしまったな…質問変えよう…じゃあ何故今弾こうと思った」

鞠莉「記憶を取り戻せるかもと思ったのが第一」

鞠莉「第二に梨子との決別、Aqoursとの決別にはこれが一番だと思ったから」

鞠莉「第三は…」

「第三は?」

鞠莉「ただ単に弾きたいと思ったからよ」

「そうか…ならそれを胸に弾いてくればいい…きっと上手くいく」

鞠莉「えらそーに…私は一生パパは許さないから」

「私も一生許されるつもりはない」

鞠莉「…だけど…ありがとう」

「ああ…」
0206名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:05:07.92ID:1GOu6T5i
こうして鞠莉はステージの脇から現れる

ステージに現れた主役の登場に拍手が起こった

鞠莉はにこやかに会釈しながらも緊張した面持ちでピアノへと向かう

その格好は白く美しいドレスを着ていてそのドレスの上品さを失わないようなアクセサリーもいくつかつけて…そう

まるでそれは…

梨子「っ!?…」

コンクールのときの梨子のよう

いつもは見せない鞠莉のお嬢様な部分…それを見た気がした

いや梨子にとっては久方ぶりの鞠莉のそういった一面だったろう

その姿を見ただけで鞠莉がピアノを弾くという状況だけですでに梨子は息を飲んで魅入った

梨子「鞠莉…ちゃん…」

そして、鞠莉はピアノの前に座ると進行役からマイクを受けとり

ゆっくりと喋りだした

今日は私の誕生日会によく来ていただきました、心から感謝いたします

…えーでは些細なお返しとはなりますが私の趣味であるピアノで私の大好きな曲を一曲弾かせて頂く機会を頂きましたのでこの場で弾かせて頂きます

この曲は恐らくほとんどの方が知らない曲だとは思います

…というのも私がアマチュアのピアノコンクールを観賞していたとき一人の少女が弾いてたのを見て聞き惚れた曲でありまして

プロの方の曲ではないからです

ですがその少女も今プロを目指して必死で未来を歩んでいます

そんな彼女に負けたくないという対抗心と強い意志で進む彼女に尊敬の念を込めて私は偽物ではありますが

弾かせて頂きます

鞠莉「聞いてください…」


梨子「!?…ま…り…ちゃ…ん…まさか…」
0207名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2018/03/14(水) 05:06:14.26ID:1GOu6T5i
旋律が始まった途端に理解した…自分の曲だと

理解して疑念した…何故だと

何故だと疑念して嘆いた…なんでと

嘆いて感無量で泣いた

それは貴女が好きな曲

そして私が貴女に好きだと言われて好きになった曲

でも何故貴女が…

まさか…まさか…まさか…鞠莉ちゃん…貴女…

梨子「うぐぁ…グス…ああああ…!!」

花丸「わわっ!梨子ちゃんどうしたの?お腹でも痛いの?」

善子「どう見ても違うでしょ!」

花丸「でも…」

善子「よく聞いて?…これ…似てない?」

花丸「え?似てる?何に?」

善子「だからあれよあれよ!」

花丸「あれじゃ分からないずらー!」

………

果南「悪い女だねぇ…」

ダイヤ「せめて粋な女と呼んであげなさいな…彼女は記憶がなくてもたどり着いたんですわ」


ルビィ「…これギルキスの曲だ」

……

曜「今いる鞠莉ちゃんは偽物なんかじゃないよ」


千歌「うん、やっぱり本物だ…」


鞠莉「〜♪」

……

善子「だぁかぁらぁ!コワレヤスキよコワレヤスキ!あれをバラードっぽくしてる感じじゃないこれ」

花丸「はっ!?…言われてみれば…」
0208名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:07:37.93ID:1GOu6T5i
善子「ほらほら〜…やっぱりギルキスは最強ユニットなのよ…」

花丸「え〜でも完全にコワレヤスキって訳じゃなさそうずら…」

善子「何よ!サビの部分とか完全にコワレヤスキじゃない」

花丸「でもこれは鞠莉ちゃんの新しい曲ずら」

善子「それじゃそのマリーが感銘受けた少女ってのが私達パクったってことになるじゃない」

花丸「パクリじゃないずら言われなければこの曲は別の曲に聞こえるし」

善子「何を…」

梨子「グス…ふふ、合ってるよこれはコワレヤスキで」

善子、花丸「!?」

花丸「梨子ちゃん大丈夫ずらか?急に泣きだしたから心配したずら」

梨子「大丈夫、ありがとうね花丸ちゃん」

善子「あ、あのリリー?それでやっぱりこれコワレヤスキなの?」

梨子「うん、コワレヤスキと元は同じ間違いないよ」

花丸「え、なんでそうはっきり言えるの?」

善子「バカねずら丸は…そんなのリリーがスーパーピアニスト!魔の耳を持ってるからに決まっ」

梨子「私が作った曲だから」

善子、花丸「へ?」

梨子「昔の私がね…恋する乙女ってどうなんだろうって考えて作った曲の一つ…でもあんまり評価は良くなかったのよ」

善子「え?だってまぁ元々過激過ぎる歌だしね?」

梨子「そう、壊れるほど君が好きってそういう曲だから…大袈裟過ぎるって言われて…」


花丸「そう…だったんだ…」

梨子「でもね、一人だけ本当にこの曲を本当にこの私をずっと好きでいてくれた人がいた…それが…」


善子「マリーってこと?」

梨子「うん…始めてこの曲を披露したコンクール…そうあれはまだ私が東京にいるときかな…そのとき一人だけスタンディングオベーションで恥ずかしいほど私を讃えてる人がいてね」

花丸「クス…鞠莉ちゃんらしいずら」

梨子「そう、鞠莉ちゃんはいつもこの曲が好きだった」

だから…
0209名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:09:02.09ID:1GOu6T5i
だから私もこの曲を弾いた

どんなときも…

鞠莉ちゃんが笑ってられるように

鞠莉「〜♪」

「…覚束無い弾きね…でも綺麗な曲…」

「お?ピアノを弾くと美周医が振り向くの人が珍しいなぁそんな評価」

「馬鹿にしてるの?良いもの良いものってちゃんと評価するわよ…ったく大体なんで貴女までいるのよ」

「うちもありがたいことに色々と顔が広くてなぁ…呼ばれたんよ…でも…」

「私は…何故か呼ばれたのよ、ここの娘さんが私のアドバイスを元に作られたレポートで障害が緩和されて大変助かったんだって」

「へぇ、そりゃすごいやん」

「別に…アドバイスしただけでそのレポートにまとめた子がすごいだけだし」

「相変わらず素直やないなぁ…嬉しいくせに」

「嬉しくないわよ!…と言いたいところだけど…初めてパ…お父さんに認められたから嬉しかったわ」


「そっか…良かったね」

「ふん、医者になったらこんなもんじゃないわよ…もっと認めさせてやるんだから私のこと」

「頑張ってな…」

prrrrrrrr

「おっと電話や」

「?…誰からよ」

「キューバの寺院から」


「はぁ!?」

「ちょっとごめん!」

タッタッタッ


「イミワカンナイ…しかし本当にいい曲…久々に私も弾こうかしら」

Aqoursの思い、様々な思いを流し鞠莉の演奏は拍手喝采に終わる
0210名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:11:49.56ID:1GOu6T5i
0211名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:12:36.07ID:1GOu6T5i
鞠莉「///」

梨子「あ、あの鞠莉ちゃん?」

鞠莉「嫌だこっち見ないで///」

梨子「いやでも…」

鞠莉「でもも糸瓜もシチリアレモンもない!こっち見ないで!は、恥ずかしいから///」

梨子「な、なんでそんな恥ずかしいのに弾いたの?」

鞠莉「まず最初は思い出すと思ったから…」


梨子「…思い出せたの?」

鞠莉「ううん…やっぱりダメだった」

梨子「そっか」

鞠莉「でもね、楽しかった…身体が覚えていた、耳が覚えていたっていうのかな…ともかく…余程この曲が好きなことが伝わってきたの…だから弾きたいと思った」

梨子「そうだったんだ…あのねだから私からの感想は」

鞠莉「嫌だ」

梨子「だからなんで!私の感想聞いてよ」

鞠莉「嫌です///だって実は弾いてるときミスったし…明らかに勝手なアレンジ加えたし…ピアノガチ勢の梨子の感想なんて何言われるか…」

梨子「そんな私鞠莉ちゃんにそこまで求めてないから」

鞠莉「でも最初泣いてくれてたのに私が明らかに失敗したとき笑ってたじゃん」

梨子「そ、そんなことないって」

鞠莉「そんなことありますー!私ずっと見てたんだから!」

梨子「なっ!?そんなこと気にするから失敗するんでしょ!あのねまずピアノを弾くというのはね?」

鞠莉「うわっきたピアノガチ勢からの説教」

梨子「そのピアノガチ勢言うのやめて!」

ワイワイガヤガヤ

ダイヤ「これは一件落着ですかね」

果南「多分ね、きっとこれである意味は後腐れなく…」

ドクンドクン
0212名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:14:05.82ID:1GOu6T5i
果南「っ……!!!!?」

そう、これで一件落着のはずだった

二人には恋とは別の絆が芽ばえAqoursの終焉としては大団円のはずだった

その未来を誰もが見ていた

果南もそれを目の前で見るまでそう夢に見ていた

ダイヤ「ん?果南さんどうかしま」

果南「鞠莉!逃げて!!!!」

果南の焦りからの叫び


ダイヤ「か、果南さん!?…!?ま、鞠莉さん!?危ない!!!」

果南の叫びから続いて気づいたダイヤの叫び

梨子「えっ!?」

鞠莉「……!?」

他の客から紛れて鞠莉の後ろからずれて重なるように梨子の瞳に現れたのは銀色輝く


ナイフを持った覆面の男


そこで会場全体に悲鳴が轟く


「小原鞠莉…小原家の娘…復讐…」


男の目は血走っており、手に持つナイフはぶるぶる震えている

もう今にもしようとしていることが読み取れた


男はそして駆け出す

勿論その血走った眼には鞠莉しか見えていなかった

「復讐!!」

鞠莉「ひっ…!」

振り向いた鞠莉だがもう目の前には覆面の男

避けることなんて出来やしなかった…

果南「くっ…!間に合え…!」

ダイヤ「鞠莉さああああああん!」

ダイヤは叫び果南は駆け出す
0213名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:15:11.67ID:1GOu6T5i
グサリ…!


最悪な音が会場に響く


やられた…

刺されてしまった

果南「ああああああああああ!!」

鞠莉「あ…あ…」

「ふー…ふー…」

ダイヤ「そんな…何故…!…何故!?!?」


場内は騒然…


「……わああああああああ!!!」

ザッブーン

刺した男は海へと逃げ出した

何やってる!?追えー!との声

きっと小原家の警備員か何かだろう

果南は思った今更遅いと

曜「はぁ…はぁ…すごい悲鳴だったけど何ご…!?…え…え…」

千歌「何…これ…冗談だよね…」

会場から離れていた曜たち5人も現れ事態を見て唖然

ダイヤは思う貴女たちは来ないで欲しかったと

鞠莉「あ…あが…あ…」

鞠莉は顔が青ざめるもう言葉を発することもできなかった

とうとう身体が横に倒れてくる

それをガッシリとぐしゃぐしゃの顔で受け止めるのは

鞠莉


鞠莉「梨子おおおおおおおおおおお!」
0214名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:16:28.79ID:1GOu6T5i
そう刺されたのは鞠莉ではない

咄嗟に庇って出てきた梨子…

梨子「ぐふぁ…」

口から血を吐く梨子

鞠莉「いや…いや…いやぁぁぁぁ!梨子お゛お゛お゛お゛お゛」


梨子「…なかないで…ま……りちゃん…私は…大丈夫…」

鞠莉「大丈夫じゃない!貴女ナイフを胸に刺されて…私を庇って…なんで…なんでなんで…なんでなんでなんで…なんで私なんか!」

梨子「鞠莉ちゃん…?ダメだよ…?…私なんかなんて言っちゃ?…私は鞠莉ちゃんだから…助けた…鞠莉ちゃんを好きだから…」

鞠莉「まだ…そんなこと言って…馬鹿…!」

前にもこんなやり取りをしたような気がする…だけど思い出せなかった

思い出せない自分が腹立たしい

あと少しで…そうあと少しで思い出せるとこまで来てるのに

鞠莉は逸る気持ちで一杯だった


果南「ぎゅ、救助隊!!誰がぁ救助隊呼んで!!」

ダイヤ「今応急手当をできる方もいましたらお願いじま゛ず!!!!」

近くに寄ってきているはずの果南やダイヤの声が遠くに聞こえた

そう全てがスローモーションのよう

鞠莉と梨子だけはこのときばかり完全に時空が分離していたようにみえる

鞠莉「っ!?…梨子…!梨子…!」

梨子「なあに…鞠莉ちゃん…私は…大丈…がはっ…あぁ…」

鞠莉「梨子ぉ!いやよ…死んじゃダメ!…生きて…生きて」

梨子「それは…無理かも……結構…これ…やばい…みたい」

鞠莉「ふざけないで…!死なせないから!まだ貴女に借りを返せてない!ううんこんなの一生返せない!だから生きて!じゃないと承知しないわ!」

梨子「…どう…承知…しないの…?…」


鞠莉「黙れ!とにかく生きて!私なんかのために死ぬ必要…」

梨子「…また…言った…」

鞠莉「え?」

梨子「…私…なんか…じゃないよ…」
0215名無しで叶える物語(茸)
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2018/03/14(水) 05:22:22.91ID:1GOu6T5i
梨子「ごほっ…ごほっ…はぁ…はぁ…ぜぇ…ぜぇ…ま、鞠莉ちゃんは…はぁ…はぁ…私の命を捧げるのに…がはっ…お゛お゛…相応しい女だよ…♪…」

鞠莉「もういい加減黙りなさい!そんな下らない軽口…もう喋るのも苦しいのに…」

梨子「下らなくなんかない…軽口なんかじゃない…私は…鞠莉ちゃんを…誰…より…何…より…も…好き…鞠莉ちゃんに…そう…言われてから…壊れるほど…貴女に…釘つけ……鞠莉ちゃん…」

……

鞠莉「軽口じゃない…上辺でもない私は好きなのよ!貴女が!誰よりも何よりも好き!一目貴女の演奏をコンクールでみたときから貴女に釘付け…大好き!」

……

鞠莉「!?!?」

この言葉で脳に衝撃が走った

なんてタイミング…神様いるなら恨んでやる

いやでも感謝もしてやる

このタイミングだからこそできないこともある

このタイミングだからこそ思い出せたこともある

梨子「…大…好…き…」

梨子は目を閉じガクッと項垂れた

鞠莉「えぇ…そうね…私もようやく…言えるよ…梨子…」

今までと違う涙をボロボロと動かなくなった梨子の頬に垂らし

それを拭いは垂らし拭いを垂らしを繰り返しながら抱えあげて

愛しい表情で髪を撫で掻き整えてあげた

そして

鞠莉「大好き…ん」

チュ

ようやく二人は再会

お帰りのキスをしたのであった…
0216名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2018/03/14(水) 05:25:51.50ID:1GOu6T5i
遅くなってすまない体調崩してた
保守ありがとう
続くけどあとは余談みたいな短いのでラストです
0217名無しで叶える物語(みかん)
垢版 |
2018/03/14(水) 05:31:55.27ID:MQ/SWE4i
これどうなんだ…梨子ちゃん…
0218名無しで叶える物語(有限の箱庭)
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2018/03/14(水) 05:47:28.85ID:6yUhKl9a

なんとも言えんが…
のぞまきがいる=生存フラグと勝手に思ってる俺
ミスリード?何それ知らない
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