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曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」その3
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0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/11(日) 11:30:26.94ID:oMcc4SEV
おしっこ大好き曜ちゃんと、曜ちゃん大好き善子ちゃんのお話です。


*前々スレ(1さんが立て逃げしたネタスレを乗っ取りました)

曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1513854343/
(堕天)

*前スレ(立てて貰ったのにうっかり落としましたごめんなさい)

曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」その2
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1517118470/
(堕天)

↑の続きですが読んでなくても大丈夫です。


【前回のラブライブ!】

*おね正月編

お父さんに会うため実家に行っていた曜ちゃん。戻ってきて早々、善子ちゃんは男装をさせられて初詣に行きます。

一日彼氏。巫女さんをナンパする曜ちゃん。ランチデート。おばさんごめんなさい。

ショッピングモールで千歌ちゃん梨子ちゃんに会った善子ちゃんは、梨子ちゃんが男装善子ちゃんにドキドキしているのを知り、曜ちゃんを嫉妬させようと試します。

付き合ってわずか二週間で訪れた別れの危機でしたが、Aqoursメンバーの協力もあって何とか仲直りできた二人。しかし善子ちゃんは何だか熱っぽいようで……。



前スレに少し書きましたが、落ちてしまったので再放送します。
(所々手直ししてありますがほぼ同じです)
0224名無しで叶える物語(笑)
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2018/02/15(木) 23:23:19.28ID:d16T0ROt
0227名無しで叶える物語(笑)
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2018/02/16(金) 14:05:45.58ID:HeNFcqer
0229名無しで叶える物語(笑)
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2018/02/16(金) 22:51:16.71ID:HeNFcqer
まだかなぁ
0234名無しで叶える物語(笑)
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2018/02/17(土) 18:41:46.80ID:rZbUKC+C
善子ママの過去忘れたっての嘘でしょ
0236名無しで叶える物語(笑)
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2018/02/18(日) 00:10:21.94ID:MmFFwS+E
0238名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:05:39.68ID:9D+05apE
……

……

 脱衣場

曜「」

善子(っはぁ……)

善子(お風呂から出たばかりなのに私までおしっこで……)

善子「起きて」ユサユサ

曜「……」

善子「……」

曜「」

善子「起きてるんでしょ?」ユサユサ

曜「」

善子「キスしてくれないと起きられない、とか言ったら引っ叩く」

曜「キスしてくれないと……起きられないよ」

善子「……変態ね」

曜「ありがとう」

善子「うぇっ……本当に気持ち悪いんだけど」ヒキ

曜「……私のこと好きでいてくれて」

善子「あ、そっち? よかった……」ホッ

曜「私……ママのおしっこ飲んじゃった」

善子「……」

曜「だってさ……善子ちゃんも私のお母さんと」

曜「そういうことしてるんじゃないかって……思って」

善子「曜さんじゃないんだから」

曜「善子ちゃん……お母さんにぎゅってされたとき……」

曜「すごく嬉しそうな顔してたから……」

善子「そ、それは……」

曜「少し寂しかったんだ……」

善子「だって……曜さんに」ボソボソ

善子「大人になった曜さんに……抱きしめられてる気がして」ボソ
0239名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:06:16.77ID:9D+05apE
善子「……」カァアア

曜「はぁ……」

善子「何よ。曜さんがため息は理不尽じゃない?」

曜「ううん……安心したの」

善子「何が」

曜「善子ちゃんが……私のこと」

曜「本当に好きでいてくれてるんだ……って」

曜「痛いほど感じられたから……」

善子「そりゃそうでしょうね。本気でやったもの」

曜「……」ヒリヒリ

善子「少しは反省した?」

曜「何を?」

善子「は? 浮気よ、浮気」

曜「私はママのことも好きだよ……」

善子「まだ足りないのかしら? もう一回引っ叩いた方がいいみたいね……」

曜「だからさ」

曜「善子ちゃんへの『好き』とは違うんだって」

善子「騙されないわよ」

曜「……」

善子「ママとそういうことしたくせに」

曜「したよ」

善子「私のこと本当に好きならしないでしょ」

曜「する……」

善子「何でよ。私だけにすればいいじゃない」

曜「だって善子ちゃん……させてくれないじゃん」

善子「曜さんだって私と……してくれないじゃない」カァアア

曜「あっ……そっちの話か」

善子「どっちの話よ!」

曜「そうだよね。おしっこじゃなくて……」

善子「私とするの嫌?」
0240名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:06:54.66ID:9D+05apE
曜「ううん」

善子「私だって不安になるわよ? 口では私のこと好きって教えてくれるのに……」

善子「全然その先は教えてくれないんだもの」

曜「これが私のいちばんの好きだよ……」

善子「ママとすることが!? ふざけないで!!」

曜「違うよ! 善子ちゃんと……おしっこすることがだよ」

善子「ママともしたじゃない」

曜「ママにはね、飲んでもらってない」

善子「は?」

曜「ママのは飲んだけど、私のは飲んでもらってないよ」

善子「だから何よ。ママにも飲ませたいの?」

曜「ううん。飲んでもらいたいのは善子ちゃんだけ」

善子「また適当なこと言って……」

曜「違うよ」

善子「そうやって私に『特別』って言えば許すとでも思ってるの?」

曜「……」

善子「曜さんのことは好きよ。それは何があっても変わらないわ」

善子「でも曜さんはそうじゃない」

善子「私のことを好きでいてくれるときと……」

善子「私以外を好きなときがあるわね」

曜「いつだって善子ちゃんがいちばんだよ……」

善子「……」ハァ

曜「私がおしっこを飲ませてあげるのは……これからもずっと善子ちゃんだけなんだよ」

善子「もしママが飲みたいって言ったら?」

曜「悪いけど……それはできない」

善子「嘘ね。絶対喜んで飲ませるわ」

曜「本当だよ!! 私のおしっこは……善子ちゃんだけのものだから」

善子「……」

曜「これが私の『好き』」

善子「どうだか」
0241名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:07:28.78ID:9D+05apE
曜「信じられない?」

善子「ええ。残念だけど」

曜「そっか……そうだよね」

善子「自覚はあるみたいね」

曜「私が普通じゃないのは分かってるよ」

善子「おかしいわよ。本当に好きなのは私だけ、って言いながらママにも好きって言うの」

曜「ママも好きだから」

善子「……」

曜「善子ちゃんは私のお母さんのこと好き?」

善子「は?」

曜「好きでしょ」

善子「何でよ。関係ないじゃない」

曜「ドキドキしてたじゃん」

善子「してな……」

曜「……」

善子「したわよ。したけどあれは違う」

曜「何が違うの」

善子「さっきも言ったでしょ。まるで大人になった曜さんに抱きしめられてるみたいで……」

善子「それでドキドキしたのよ」カァアア

曜「浮気じゃないの?」

善子「は?」

曜「浮気だよね」

善子「違うわよ。どうしてそうなるの」

曜「私以外でドキドキしたよね」

善子「そ、そんなの……!」

曜「同じだよ」

善子「全然違うわよ! 抱きつかれただけと、おしっこを飲むなんて!!」

曜「……」

善子「曜さん、それ本気で言ってるの?」

曜「本気だよ」
0242名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:08:01.05ID:9D+05apE
善子「だとしたら……本当におかしいわよ」

曜「……」

善子「ね、ねぇ本当のことを言ってくれれば許すから」

曜「言ってるよ」

善子「変な意地張ってないで……」

曜「本当だよ」

善子「……」

曜「……」

善子「昨日のこと覚えてる?」

曜「え?」

善子「私が梨子さんに……したこと」

曜「うん……」

善子「あのとき……止めてくれなかったわよね」

曜「……」

善子「私は止めてほしかったのよ」

曜「……」

善子「曜さんにね、ヤキモチ妬いてほしかったの」

善子「私と同じ気持ちになってほしかった……」

善子「『もうやめて』って言ってほしかったのに」

曜「……」

善子「曜さんの前で他の人と……しかも梨子さんでしょ?」

善子「あんな綺麗な人と……私が手を繋いで、ぎゅってして……」

善子「キスまでしたのよ」

曜「……したね」

善子「本当はあのとき……どんな気持ちだったの?」

曜「……」

善子「さっきお母さんから聞いちゃったわ」

善子「家に帰った後……玄関で死んでたって」

曜「死んではいないかな」

善子「例えよ! 少なくとも曜さんのお母さんは、死んでると思ったみたいだし」
0243名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:08:32.90ID:9D+05apE
曜「……」

善子「ずっとこう言ってたんでしょ……」

善子「『善子ちゃんに嫌われた』」

曜「っ……」ビクッ

善子「私に嫌われたって……思ってくれたのね」

曜「……」

善子「ううん、私はそこまで望んでたわけじゃない……」

善子「ただ曜さんに、ヤキモチ妬いて貰いたかっただけよ」

善子「今朝、梨子さんに付き合ってくれるように頼んだのもそう……」

善子「曜さんがまだ反省してないようなら、もっと見せてあげようと思ったの」

善子「私が、他の子と……」

善子「よりによって曜さんの親友と」

善子「目の前でベタベタするのをね」

曜「……」

善子「でもそうしないで済んだのは」

曜「梨子ちゃんが断ったから」

善子「違う」

善子「曜さんが私に会いに来たからよ」

曜「私は……善子ちゃんに嫌われるために行ったんだよ」

曜「昨日ははっきり言ってくれなかったけど……私のことを本当に嫌いになったなら」

曜「目の前で直接言ってほしかった……」

曜「『大嫌い』って」

善子「それは聞いたわ」

曜「今だって、私のこと許せないなら言ってくれていいんだよ」

善子「……」

曜「ほら」

善子「……」

曜「言いなよ」

善子「無理よ……」グスッ

曜「私がママとしたこと、許せないよね?」
0244名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:09:03.11ID:9D+05apE
善子「許す……」

曜「許せないでしょ」

善子「許すわよ!」

曜「……」

善子「許すから……」

曜「本当にそう思ってる?」

善子「お、思ってるわよ……」

曜「……」ハァ

善子「何よ! どうして私が責められなきゃならないの!?」

曜「責めてるつもりはないけどな」

善子「責めてるわよ!!」

善子「私が……曜さんの『好き』を分かってあげられてないから!!」

善子「ママへの好きと私への好きの違いが分からないから!!」

善子「だから……」グスッ

曜「……」

善子「そうよ」

善子「悪いのは私」

善子「曜さんはこんなにも私を好きでいてくれるのに」

善子「それを信じてあげられない私が悪いの」

曜「善子ちゃんは悪くないよ」

善子「曜さんは私だけに飲ませるんでしょう??」

曜「うん……」

善子「それが私への……『特別』なのよね?」

曜「そうだよ……」

善子「だったら……」グスッ

善子「悪いのは私じゃないの……」

曜「……違うよ」

善子「曜さんのこと分かってあげられてなかったのは」

善子「私の方でしょ……?」

曜「……」
0246名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:10:48.47ID:9D+05apE
善子「……」グスッ

善子「私に教えて」

曜「え?」

善子「曜さんが私をいちばん好きって……教えて」

曜「……」

善子「曜さんの『特別』を……私に教えてよ」グスッ

曜「……」

善子「教えなさいよ!! 今! ここで!!」グイッ

曜「……ごめん」

善子「は!? 今は出ないとか!? そんなの知らない!」

善子「私のことが好きなら!! 死んでも出しなさいよ!!」

善子「曜さんのおしっこを私に!!! 飲ませて!!」

曜「……」

善子「……っ!」ガシッ

曜「く、苦しい……」

善子「私だって苦しいわよ……!」グッ

曜「……」

善子「曜さんのこと分かってあげたいのに……信じてあげたいのに」グイッ

曜「ぐっ……」

善子「どうしても信じてあげられないの……」

曜「善子ちゃ……はな」

善子「こんなにも私は曜さんのことが」

善子「大好きなのに……!!」ググッ

曜「して……」

善子「口だけじゃ不安なのは……私も同じよ」グスッ

曜「……」

善子「……」パッ

曜「げほっ、ごほっ!」ゼェゼェ

善子「ごめんなさい。苦しかったでしょう」

曜「……ま、まあね」ハァハァ
0248名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:12:23.37ID:9D+05apE
善子「私に殺されかけるのは二回目ね」

曜「うん……」

善子「まだ私のこと好き?」

曜「好きだよ」

善子「昼間の私は……どこまでしたの?」

曜「今より本気だった、かな」

善子「……ごめんなさい」

曜「いいよ。でも……」

善子「どうしたら嫌いになってくれる?」

曜「え?」

善子「私のこと。どうすれば嫌いって言ってくれる?」

曜「……言ってほしいの?」

善子「諦めがつくわ」

曜「何の」

善子「曜さんのこと、やっぱり分からないもの」

曜「今は分からなくてもいいよ」

善子「ううん……たぶんこの先も分からないまま」

曜「……」

善子「私にどうしてほしいの? 言ってよ」

曜「……」

善子「ずっとおしっこを飲んでもらいたいのかと思ってた」

曜「飲んでほしいよ」

善子「だから飲むって言ってるじゃない」

曜「……」

善子「何よ……」グスッ

曜「ごめん」

善子「私がこんなにお願いしてるのに飲ませられないのね」

曜「ごめんね。でも……」

善子「私のこと好きなんでしょう? それを証明する方法がおしっこなんでしょう??」

善子「なのに飲ませられないってどういうことよ」
0249名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:12:57.79ID:9D+05apE
曜「今の善子ちゃんには……飲ませられないよ」

善子「……」

曜「ごめんなさい」

善子「そう」

曜「今の善子ちゃんは……私のこと好きで言ってくれてるわけじゃないよね」

曜「私のを飲みたいって……本当に思ってるわけじゃないよね」

善子「思ってるわよ」

曜「思ってないよ」

善子「思って……」

曜「……」

善子「もういいわ」

善子「私が曜さんに言う『好き』と」

善子「曜さんが私に言う『好き』は」

善子「全然違うんだもの……」グスッ

曜「そう……かもね」

善子「そうよ」

曜「……」

善子「ねぇ曜さん」

曜「何」

善子「やっぱり曜さんは……」

善子「曜さんの好きを分かってくれる人と付き合うべきだと思う」

曜「え……」

善子「私も曜さんのことは好きよ? でも……」

善子「たぶん、私は曜さんの期待には応えられないわ」

曜「……」

善子「本当のことを言うとね、おしっこなんて……飲みたいと思えない」

善子「それが曜さんのでもね……」

曜「そう……」

善子「曜さんだって私みたいな、嫉妬深い子を恋人にしなければ……好きなだけ他の人とできるのよ」

曜「ママと?」
0250名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:13:33.62ID:9D+05apE
善子「誰とでも。私とは……それなりに仲良くしてくれたらそれでいいわ」

曜「……」

善子「そんなにママが好きなら言ってみれば? もしかしたら受け入れてくれるかも」

曜「どうして……」

善子「私も曜さんのママと付き合おうかしら? 曜さんと違ってこんなにわがまま言わなそうだし」

善子「私のこともそれなりに……好きでいてくれてる気がするもの」

曜「今のは……ママたちに失礼じゃないかな」

善子「……そうね」

曜「ママはお母さんと本気で付き合ってるよ。もしかしたら本当の意味では分かり合えてないかもしれないけれど」

曜「それでもずっと一緒にいる。私の小さい頃からずっと……」

曜「ねぇ、善子ちゃんのママは昔からおしっこが好きだったのかな?」

善子「そんなわけないでしょ」

曜「私もそう思う。でも今は喜んで飲んでるよね」

善子「いや、喜んでいるかは……」

曜「お母さんがおしっこ好きなの知ってて、それでも付き合ってるよね」

善子「それは……曜さんのママがちゃんと弁えてるからじゃない?」

曜「弁える?」

善子「他の人とはそういうことしない。ママにも無理矢理は飲ませない」

曜「それもお母さんから?」

善子「バカ、聞いてるわけないわよ。私の想像」

曜「聞いてみようか」

善子「そうね、聞いて……」

善子「いや、やめましょう。たぶん聞かれたくないと思うから」

曜「そうかな?」

善子「それに……そういうこと聞くってことは、私たちのこともバレちゃう気がするの」

曜「……」

善子「ママにはもうバレてるわよ? でも曜さんのママにまでは……」

曜「バレたくない?」

善子「当たり前でしょ。こんなの知られたら……」

曜「善子ちゃんのこと嫌いになるかな」
0251名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:14:16.75ID:9D+05apE
善子「なる……かもしれない」

曜「ならないよ」

善子「そんなの分からないでしょう? せっかく仲良くなれたのに……」

曜「お母さんはね、そんなことで誰かを嫌いになるような人じゃないよ」

善子「何よ……昨日までギスギスしてたくせに」

曜「別にギスギスはしてない。会話はなかったけど」

善子「……」

曜「言おうよ」

善子「……」

曜「ね?」

善子「わ……分かったわ」

曜「まあでも、とりあえずお風呂に入ってからでいいよね」

善子「そうね。誰かさんに汚されちゃったから」

曜「わ、私が善子ちゃんを……」ドキドキ

善子「気持ち悪い顔」

曜「えっ酷い」

善子「どうせまたくだらないこと考えてるでしょう」

曜「何のことかな」アハハ

善子「どうしたいのか言って」

曜「え? 別に。何もないよ」

善子「私と今、したいことを言ってみて」

曜「……」

善子「何でもいいわよ。怒らないから」

曜「何でも?」

善子「言うだけね。やるかどうかは私が決めるわ」

曜「何だ……」ハァ

善子「言うだけ言ってみなさいよ。何ならおしっこだって、今の私なら喜んで飲むかもしれないわ」

曜「じゃあ……」

善子「……」

曜「善子ちゃんと」ニヤニヤ
0252名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:14:49.67ID:9D+05apE
善子「……」ゴクリ

曜「一緒にお風呂入りたい」

善子「……え?」

曜「お風呂、一緒に入ろうよ」

善子「……」

曜「嫌?」

善子「一緒に入るだけ?」

曜「うん……あ、一緒に洗いっこしよう」

善子「洗いっこ……」ドキドキ

曜「もちろんそういうことはナシで! そのくらい分かってるから」

善子「してもいいのに」ボソッ

曜「うーん、今日はお母さんも来てるしなぁ」

善子「だから何よ。少しくらいなら聞こえないわよ」

曜「善子ちゃん声大きいから」

善子「なっ、何でよ! 私がいつ曜さんとそういうことしたの!?」

曜「ううん。私の予想」

善子「分かったわ。そこまで言うなら確かめてみれば?」

曜「……」

善子「い、言っとくけど無理にしなくてもいいから……」

曜「する」

善子「本当!?」ガタッ

曜「そんなに私としたい?」

善子「し、したいわよ」ドキドキ

曜「じゃあ、声は抑えめでね」

善子「……最低」カァアア

……

 リビング

曜ママ「ふぅ……。こんなものでしょ」

善子ママ「そうね……」クンクン

曜ママ「まだ匂いする?」
0253名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:15:23.28ID:9D+05apE
善子ママ「曜ちゃんのってこういう匂いなのね……」ドキドキ

曜ママ「ちょっと?」

善子ママ「え!? う、ううん! 拭けてるか確認しただけよ!」

曜ママ「ならいいけど……」

善子ママ「……」

曜ママ「元気ないね。大丈夫?」

善子ママ「え? そんなことない……」

曜ママ「ごめんね? 曜のおしっこで汚しちゃって」

善子ママ「ううん……私は大丈夫」

曜ママ「私のせいかな」

善子ママ「何?」

曜ママ「私がこんなだから……曜まで」

善子ママ「何言ってるのよ。あなたがこうだから、曜ちゃんがいるんじゃない」フフッ

曜ママ「分かってるでしょ? 曜も……私と同じだって」

善子ママ「……」

曜ママ「おしっこが好きなんてさ、普通じゃないんだよ」

善子ママ「……」

曜ママ「ううん、たまーにはね? 排泄物愛好症みたいな病気の人もいるよ」

善子ママ「病気……というよりは障害だけれど」

曜ママ「だけど私には……おしっこはただの好きな飲み物なんかじゃない」

善子ママ「ええ。知ってるわ」

曜ママ「これがいちばんの、愛情の形なのよ」

善子ママ「……」

曜ママ「歪んでるよね? こんなのおかしいよね?」フフッ

善子ママ「おかしくたっていいじゃない」

曜ママ「よくないわよ」

善子ママ「私はあなたのことが……好きだもの」

曜ママ「……」

善子ママ「こんな性癖も含めてね」

曜ママ「性癖って……」
0254名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:15:56.03ID:9D+05apE
善子ママ「ごめんなさい。あなたからしたらこれは……」

善子ママ「『好き』だったわね」

曜ママ「……そうよ」

善子ママ「私も好きよ」

曜ママ「曜に飲ませたんでしょう」

善子ママ「……」

曜ママ「正直に答えて」

善子ママ「飲ませた……というか飲まれたわ」

曜ママ「確認するけど……そういうつもりで」

善子ママ「まさか。私はあなたとは違うもの」

曜ママ「そう……だよね」

善子ママ「私が浮気したと思った?」

曜ママ「思った」

善子ママ「……」

曜ママ「もう一つだけ聞いてもいいかな」

善子ママ「ええ」

曜ママ「曜のは……飲んだの?」

善子ママ「え……?」

曜ママ「正直に」

善子ママ「飲んでないわよ」

曜ママ「信じていい?」

善子ママ「……信じられない?」

曜ママ「信じる」

善子ママ「ありがとう」

曜ママ「……」

善子ママ「……」

曜ママ「私のせいで……たくさんつらい思いをさせたわね」

善子ママ「今もよ」

曜ママ「そっか……そうだね」

善子ママ「あなたと付き合ってること……誰にも言えないままだもの」
0256名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:17:37.30ID:9D+05apE
曜ママ「善子ちゃんと曜には言ったんだよね」

善子ママ「ええ」

曜ママ「何で?」

善子ママ「……」

曜ママ「私がこういう、病気なことも」

善子ママ「そんな言い方はしてないわ」

曜ママ「何て言ったの?」

善子ママ「……」

曜ママ「私のこと」

善子ママ「まだちゃんとは言ってないの」

曜ママ「え?」

善子ママ「あなたがこう……おしっこが好きなことはね」

善子ママ「バレちゃったのだけど」

善子ママ「あなたがこういう……体質だということは」

善子ママ「まだ……」

曜ママ「……」

善子ママ「私の口からは、とても……」

曜ママ「曜は……分かってるのかな」

善子ママ「あなたのこと?」

曜ママ「自分のこと」

善子ママ「……」

曜ママ「私、やっぱり反対だな」

善子ママ「それは言わないって決めたじゃない」

曜ママ「善子ちゃんにまで……つらい思いをさせたくないよ」

善子ママ「……」

曜ママ「善子ちゃんは……たぶん無理してるよね」

曜ママ「無理して曜に付き合ってくれてるんじゃないかな」

善子ママ「あの子は……あの子の意思で」

曜ママ「それはそう言うに決まってるよ」
0257名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:18:08.66ID:9D+05apE
曜ママ「善子ちゃんは本当に曜のことを好きでいてくれてる」

曜ママ「だけど……」

善子ママ「曜ちゃんだって善子のこと……本当に好きでいるわよ?」

善子ママ「あなたが仕事で家にいないってのもあるでしょうけど……」

善子ママ「毎日のようにウチに来て、善子と私のために色んなことをしてくれる」

曜ママ「おしっことか?」

善子ママ「真面目に聞いて」

曜ママ「……」

善子ママ「食事も作ってくれるし……掃除も洗濯もみんなやってくれるの」

善子ママ「私のやることがなくなっちゃうくらいに」

善子ママ「私が遅いときだけじゃないの。私がいるときもね」

善子ママ「本当に何でもやってくれるの……」

曜ママ「曜のバカ……」

善子ママ「私がやるからいいわよ、って言うとね……」

善子ママ「……」グスッ

善子ママ「何て言うと思う?」

曜ママ「え? うーん……」

曜ママ「『代わりに飲ませてくださいね』とか?」

善子ママ「最低」

曜ママ「今のは冗談。ええと……」

善子ママ「……」

曜ママ「ごめんなさい。分からないわ」

善子ママ「『代わりに善子ちゃんといてあげてください』」

善子ママ「……」

曜ママ「曜が……そんなことを」

善子ママ「本当に優しい子よ」

曜ママ「私に似て?」フフッ

善子ママ「あなたよりずっと」

曜ママ「そ、そっか……」エヘヘ

善子ママ「私が本当は善子といたいってこと……分かってくれてるのよ」
0258名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:18:44.73ID:9D+05apE
曜ママ「……」

善子ママ「本当に、善子のこと大切に思ってくれてるの……」

曜ママ「大人ぶっちゃって」

善子ママ「曜ちゃんは……あなたが思ってるよりずっと大人よ」

曜ママ「まだまだ子どもよ。さっきだって私に酷いこと言ったと思ったらすぐ抱きついてきたし」

善子ママ「あれは……曜ちゃんなりの照れ隠しね」フフッ

曜ママ「……」

善子ママ「変な意地張ってたのはあなたの方」

曜ママ「そ、そんなこと……」

善子ママ「ある。あなたがいつまでも子どもなせいで」

善子ママ「曜ちゃんが大人にならなきゃいけなかったのよ」

曜ママ「私のせいで……」

善子ママ「さっき私に甘えたのも……たぶん心のどこかでは寂しい思いをしていたから」

善子ママ「本当はあなたに甘えたいのに……あなたがそれを許さないから」

曜ママ「……」

善子ママ「突き放すなんてできないわよ」

善子ママ「あんなのダメだって分かってても……」

善子ママ「曜ちゃんが寂しい思いをしているのに、誰にも言えないだなんて」

善子ママ「そんなのつらすぎるじゃない」グスッ

曜ママ「……」

善子ママ「あなたは母親失格よ」

曜ママ「そ、そこまで言う?」

善子ママ「言う」

曜ママ「酷い……」シュン

善子ママ「お世辞とか建前とかゴマすりとか、嫌いなんでしょ?」

曜ママ「嫌いだけど……もう少し優しくしてくれても」

善子ママ「辞令、いつ下りるの?」

曜ママ「え?」

善子ママ「異動になるって話。さっきしてたじゃない」

曜ママ「来月一日から」
0260名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:20:21.66ID:9D+05apE
善子ママ「そう……」

曜ママ「今すぐじゃないんだ」

善子ママ「そうよね、会社だもの」

曜ママ「実はさ……私からお願いしたんだよ」

善子ママ「そうなの?」

曜ママ「あのバカ部長もやっと一人前になってきたし」

曜ママ「そろそろ仕事を任せてもいいかなってね」

善子ママ「部長さん、あなたより年上でしょう?」

曜ママ「もう五十近いんじゃないかな」

善子ママ「そんなに上なのに、バカはないんじゃない?」

曜ママ「昔ながらの堅物だよ。私が上じゃなかったらいじめられてるね」

善子ママ「……」

曜ママ「大丈夫、昔みたいに黙ってやられる私じゃないから」

善子ママ「そう……」

曜ママ「あのときのこと……本当に感謝してるよ」

善子ママ「ね、ねぇそれなんだけど……」

善子ママ「やっぱりあなたの思い込みだと思うのよ」

曜ママ「またそんなこと言う……」

善子ママ「だって、あなたの言うとおり私と同級生で」

善子ママ「同時に浦女を卒業したのなら……」

曜ママ「卒業アルバムに載ってるはずだって?」

善子ママ「ええ」

曜ママ「たぶん休んでたんだね」

善子ママ「あのねぇ、学校で働いているから分かるけれど」

善子ママ「写真撮影当日に休んだ子は、枠外に顔写真が載るのよ」

曜ママ「そうなの?」

善子ママ「ええ。常識よ、こんなの」

曜ママ「……」

善子ママ「だから……」

曜ママ「全部私の妄想だって言いたいの?」
0261名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:20:52.26ID:9D+05apE
善子ママ「……」

曜ママ「私、本当に同級生だったんだけどなぁ……」ハァ

善子ママ「そう。まあいいわ」

曜ママ「いいよ、仮に全部私の妄想だったとして」

曜ママ「保育園での運命的な再会はどう説明するの?」

善子ママ「え……」

曜ママ「私、善子ちゃんを見つけたとき本当に」

曜ママ「今まで頭の隅っこにしまわれてた物が全部ふわーって」

曜ママ「初めて空を飛んだ鳥みたいな感じでふわーっとね」

曜ママ「まるで長い宇宙旅行の果てに地球を見つけたときのような……」

善子ママ「例えが大げさすぎて嘘くさいわね」

曜ママ「と、とにかくあれは運命としか言いようがないよ」

曜ママ「あのときの子に瓜二つの子がいたんだもの」

善子ママ「私は高校生だったはずだけど?」

曜ママ「面影だよ! 今だってそっくりじゃない」

善子ママ「……」

曜ママ「私のこと、本当に思い出せないの?」

善子ママ「ええ」

曜ママ「まあいいけど。あんな私を知ったら嫌いになるかもしれないわね」

善子ママ「ならないわよ」

曜ママ「私としても闇に葬りたい過去だし……」

善子ママ「だったら思い出させようとしなくてもいいじゃない」

曜ママ「うん……」

善子ママ「昔のあなたがどんな子だったかなんて関係ないわ」

善子ママ「私は今のあなたが好きなんだから……」

曜ママ「そっか」

善子ママ「あの子たちも、きっとそうよね」

曜ママ「……」

善子ママ「周りがとやかく言えることじゃないのよ」

曜ママ「そうかな……」
0262名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:21:27.87ID:9D+05apE
善子ママ「本人たちの気持ちを周りがね、変えることはできないもの」

曜ママ「……」

善子ママ「私は二人の気持ちを応援したいと思ってる」

曜ママ「……」

善子ママ「それが二人の幸せかは分からないけどね?」

曜ママ「そんなの無責任よ」

善子ママ「もう子どもじゃないのよ」

善子ママ「高校生だし、特に曜ちゃんはもう大人よね」

曜ママ「……」

善子ママ「善子はまだ子どもだし曜ちゃんにも私にも甘えてばかりだけど」

善子ママ「曜ちゃんとお付き合いし始めてから変わったわ」

曜ママ「それは……いいことなの?」

善子ママ「さあ? そんなの分からないわよ」

曜ママ「私たちでさえこんなに悩むのに、高校生の二人が抱えきれるのかな」

善子ママ「……」

曜ママ「やっぱり、反対すべきだったんじゃない?」

善子ママ「反対されたら嫌いになれる?」

曜ママ「嫌いになる必要はないわよ。ただ、特別な関係にならなければ」

善子ママ「私といることを誰かに反対されたら、あなたは私を捨てるの?」

曜ママ「す、捨てるだなんて」

善子ママ「きっとあの子たちもそうよ」

曜ママ「……」

善子ママ「もう少し、信じてあげてもいいんじゃない?」

曜ママ「……」

善子ママ「私のことも」

曜ママ「信じるよ」

善子ママ「ならあの子たちのことも信じてあげて」

曜ママ「……信じる」

善子ママ「ええ」

曜ママ「……」
0264名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:23:04.85ID:9D+05apE
善子ママ「不安なのはあなただけじゃないから」ギュ

曜ママ「……そうよね」フフッ

善子ママ「私もね、一緒に悩んであげるわよ」

曜ママ「……」ギュッ

善子ママ「……」

曜ママ「キス、してもいいかな」

善子ママ「ええ」

チュッ

曜ママ「……好き」ギュ

善子ママ「どうしたの? 甘えん坊ね」フフッ

曜ママ「私だって仕事で疲れてるの」

善子ママ「ふふ……やっぱり子どもだわ」ナデナデ

曜ママ「うぅ……言わないでよ……」カァアア

善子ママ「曜ちゃんの方がずっと大人よ」

曜ママ「むっ」

善子ママ「料理も上手だし」

曜ママ「そんなに曜がいいなら曜と付き合えば?」ムスッ

善子ママ「あら、ヤキモチ?」

曜ママ「ヤキモチだよ」プクー

善子ママ「……」フフッ

曜ママ「善子ちゃんはあんなに優しいのになぁ」

善子ママ「なら善子と付き合ったら?」クスクス

曜ママ「本気で言ってる?」

善子ママ「あの子、満更でもない感じだったけど」

曜ママ「善子ちゃんが聞いたら怒るわよ?」

善子ママ「そうね」

曜ママ「二人が出てくるまで……こうしててもいい?」

善子ママ「そういえばあの子たち遅いわね」

曜ママ「仲良くお風呂で何してるんだろうね」

善子ママ「え……まさか」
0265名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:23:51.53ID:9D+05apE
曜ママ「大丈夫、曜はそういうことできないから」

善子ママ「どうしてそう言えるのよ」

曜ママ「私もできないから」カァアア

善子ママ「……そうだったわね」

曜ママ「してほしいんでしょ? 知ってるよ」

善子ママ「今はダメ……」

曜ママ「誰も今なんて言ってないのに。期待しちゃったかな?」フフッ

善子ママ「もう……。親子揃って本当にいじわるね」

曜ママ「可愛いからいじめたくなっちゃうの。分かるでしょ?」

善子ママ「高校生のとき、可愛かったからいじめられてたんじゃない?」クスクス

曜ママ「え……」

善子ママ「あ、今のは不適切な発言だったわね。謝るわ」

曜ママ「そっか……あのときの子たちは私のこと」

曜ママ「好きだったのかぁ……」ニヤニヤ

善子ママ「えぇ……」

曜ママ「あっ、じゃあ逆に私のこと嫌いだった?」

善子ママ「はい?」

曜ママ「私を、いじめっ子たちから助けてくれたとき」

善子ママ「だからそれ、私知らないってば……」

曜ママ「まあいいわ。今は好きでいてくれてるんだもの」ギュ

善子ママ「ふぅ……」

善子ママ「あの子たち、本当に遅いわね」

曜ママ「寝てるのかな?」

善子ママ「起こしてこないと」スタッ

曜ママ「大丈夫だよ。それより私と……」グイ

善子ママ「……」

曜ママ「ねぇ?」

善子ママ「な、何」

曜ママ「私のこと、好き?」

善子ママ「好きよ」
0266名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:24:26.93ID:9D+05apE
曜ママ「娘の前でも言える?」

善子ママ「な、何でそんなこと」

曜ママ「私たちのこと……ちゃんと話そうよ」

善子ママ「……」

曜ママ「悩んでるのは私たちも同じだからって、言ってあげようよ」

善子ママ「でも……」

曜ママ「却って付き合いづらくなっちゃうかな?」

善子ママ「……」

曜ママ「分かった。私が様子見てくるから……」

曜ママ「戻ってくるまでに考えておいて」スタッ

善子ママ「えっ、ちょっと……」

曜ママ「全く、善子ちゃんに変なことしてたら許さないぞー?」ニヤニヤ

善子ママ「……」

善子ママ(私たちのこと……二人に)

善子ママ(どこまで話したらいいのかしら)

善子ママ(私たちが付き合ってることは話すとして)

善子ママ(あなたがおしっこが好きなこと……)

善子ママ(ううん。おしっこが『好き』なこと……)

善子ママ(……)

善子ママ(じゃあ私は?)

善子ママ(あなたのことは好きよ。でも)

善子ママ(私もおしっこが好き……?)

善子ママ(……)

善子ママ(私が好きなのは……)

……

 脱衣場

コンコンッ

曜ママ「まだ入ってるの? そろそろ上がらないとゆで卵になっちゃうわよ」

シーン

曜ママ「寝てるのかな」
0267名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:25:14.84ID:9D+05apE
曜ママ「……開けるね」

ガチャ

曜ママ「お風呂で寝ると風邪引く……」

曜「♡♡」チーン

善子「はぁ、はぁ……♡」

曜ママ「え、えっと……大丈夫?」

善子「え?」クルッ

曜ママ「曜はのぼせちゃったのかな」

曜「」

曜ママ「あ……善子ちゃん、タオルしてないんだ」ジッ

善子「きゃああ!!?」ガタッ

曜ママ「ごめん!! そういうつもりで来たわけじゃ!」

善子「わっ、私のこと! そういう目で!?」グイッ

曜ママ「そんなわけない! 私はもう大人だし子どもの体なんて見ても……」

善子「子どもじゃないわよ!」グイグイ

曜ママ「離して! それ本当に痛いから!」

善子「いいから出て! ほら!!」グイグイ

曜ママ「分かったわ! 分かったから離して……」

バタンッ

善子「ふぅ……」

「えっと……大丈夫?」

善子「何がよ」

「様子が変だなって」

善子「は? いつもこんな感じよ」

「そう……」

善子「……」

「曜は?」

善子「え? あぁこれ……」

「あんまりいじめないであげてね」

善子「いじめてなんかないわよ」
0268名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:25:49.91ID:9D+05apE
「むしろいじめられてる?」

善子「ええ」

「善子ちゃんが可愛いから、ついいじめたくなっちゃうのね」クスクス

善子「か、可愛いとか言うな……」

「そうやってすぐ恥ずかしがるところとか」

善子「……」カァアア

「ごめんなさい。あんまりやりすぎると曜に怒られちゃう」

善子「曜さんはヤキモチ妬いたりしないわよ……私みたいに」

「そうなの?」

善子「あんまり執着がないって言うか……私としてはもう少し執着してくれると……その」ボソボソ

「あはは。それもヤキモチ?」

善子「違うわよ。あ……いえ、そうなのかしら」

「……」

善子「それで、私に何か用? まさか本当に覗きに来たわけじゃないでしょう」

「ええ。お風呂で寝ちゃってないか確認しに来ただけ」

善子「……ある意味寝たわ」ボソッ

「ん?」

善子「何でもない! 心配してくれてありがとう」

「あまり長風呂すると体に悪いわよ」

善子「気をつけるわ」

「それじゃ……」スタッ

善子「……」

ガチャ

バタン

善子「……」

善子「曜さん、起きないとゆで卵になっちゃうわよ」ユサユサ

曜「んん……」

善子「寝てるの?」

曜「起きてるよ」

善子「……ならいいけど」
0269名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2018/02/18(日) 13:26:22.31ID:9D+05apE
曜「少しお湯がぬるくなってきたね」

善子「もう追い焚き五回くらいしてるものね」

曜「指なんてふやふやだよ」

善子「わ……すごいふやふや」

曜「善子ちゃんがしゃぶるから」

善子「ち、違うし! 曜さんがふやふやになりやすいだけよ!」

曜「善子ちゃんは二回も入ってるのにそうでもないね」

善子「そう言われればそうね」

曜「お母さんとはこう……一緒に浸からなかったの?」

善子「浸かったわよ」

曜「どのくらい?」

善子「え? 時間は覚えてないわね。時計見なかったから」

曜「時間を忘れるくらい……」

善子「そういう意味じゃないわよ。お話するのは楽しかったけれど」

曜「私とどっちが楽しい?」

善子「……」

曜「え」

善子「もしかしてヤキモチ?」

曜「ううん。純粋に気になっただけ」

曜「私はお母さんとお風呂に入ったのなんてずいぶん昔のことだし」

曜「お風呂で話したことなんてあんまりないから」

善子「そう……」

曜「私とはあんまり喋ってくれないね」

善子「え? そうかしら」

曜「もっと善子ちゃんと喋りたいのに」

善子「なら話題振りなさいよ」

曜「……」

善子「何よ。まさか私から振れって言いたいの?」

曜「私の目も見てくれないね」

善子「えっ、み、見てる……わよ?」チラッ
0270名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:26:53.79ID:9D+05apE
曜「えへへ」ニコッ

善子「何よ! 私をからかいたいだけなら上がるわ」スタッ

曜「私のこともっと見てくれてもいいのに」

善子「見たじゃない……さっき、死ぬほど」

曜「えー? 意図的に私と目を合わせないようにしてたよね?」

善子「恥ずかしいからよ! そんなの分かるでしょ!?」

曜「裸だから?」

善子「ええ」

曜「お風呂だから?」

善子「それもあるわ」

曜「一緒にお風呂に入れば恥ずかしがる善子ちゃんを見られる……と」メモメモ

善子「どこにメモしてるのよ!」

曜「そういえば、ママと入るときはタオル巻いてたんだって?」

善子「べ、別にいいでしょ」

曜「やっぱり恥ずかしい?」

善子「……ええ」

曜「私と入るときは巻かないんだね」

善子「曜さんとは……その」

曜「私となら恥ずかしくない? んー、でもそれなら目を合わせてくれても」

善子「曜さんが見たそうにしてたから……仕方なくよ」カァアア

曜「してた?」

善子「……たぶん」

曜「善子ちゃんが見てほしかったんじゃない?」

善子「何でそうなるのよ」

曜「だって、私の体は見ないのに自分のは見せてくるじゃん」

善子「見せてなんか……ないけど」

曜「善子ちゃん少し太ったね」

善子「は?? 何よいきなり」

曜「ううん。こうしてじっくり見てて……あと触ってて思ったんだけどね」

曜「ウエスト周り、たぶん二センチは増えてるよ」
0273名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:29:25.69ID:9D+05apE
善子「え……」

曜「このペースだと次のライブでは衣装を直さないと動きにくいかも」

善子「……」

曜「バストサイズは変わらないね」フフッ

善子「み、見ないで!」サッ

曜「私のも見ていいよ?」パッ

善子「別に見たくなんて……」チラ

曜「私は善子ちゃんの控えめな胸も好きだからね」エヘヘ

善子「そこまで胸好きじゃないって言ってなかった?」

曜「善子ちゃんのだから」

善子「……」カァアア

曜「あ、でも善子ちゃんほどは体目当てじゃないよ?」

善子「私が曜さんの体目当てみたいな言い方しないでよ!」

曜「違うの?」

善子「違う!!」

曜「そっか……じゃあするのやめようっと」

善子「え……」

曜「私の体なんて見ても何とも思わないもんね?」

善子「お、思わないわよ」

曜「どうして目を逸らすの」

善子「別に。見たくないから」

曜「ふーん……」スタッ

善子「……?」

曜「今からおしっこするけど、見ないでね」

善子「え、ここで? 上がってからトイレでしなさいよ」

曜「お湯の中でしないだけましでしょ」

善子「当たり前でしょ! この後ママが入るんだから!」

曜「あ……じゃあここでしても匂いでバレちゃうかな」

善子「そうよ! ちゃんとトイレで……」

曜「分かった。善子ちゃんとトイレでする」
0274名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:29:56.64ID:9D+05apE
善子「何で私と」

曜「善子『ちゃんとトイレで』するよ」

善子「いや、私は自分のことちゃん付けで呼ばないから……」

曜「呼んでみて」

善子「……前にも呼ばされた気がするわ」

曜「あのときは私だけでしょ」

善子「そうだったかしら? よく覚えてないわ」

曜「じゃあ私から」コホン

曜「えっと……曜ちゃんはね」

善子「……」

曜「曜ちゃんは……善子ちゃんのことが大好きです」

善子「……」カァアア

曜「終わり。はい次」

善子「言わないわよ」

曜「言ってくれないの?」

善子「曜さんが好き。はい終わり」

曜「あっと、そうじゃないよ。ちゃん付けの方」

善子「私は……」

曜「ん?」

善子「よ、よし……」

曜「……」ニコニコ

善子「ヨハネちゃんは曜さんのことが好き!! はい終わり!」カァアア

曜「……」

善子「な、何よ」

曜「逃げたね」

善子「う……」

曜「そんなに恥ずかしい?」

善子「恥ずかしいし何だか気持ち悪い」

曜「私が自分のこと曜ちゃんって呼ぶのも気持ち悪い?」

善子「……」
0275名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:30:30.14ID:9D+05apE
曜「これから二人のときは曜ちゃんって呼ぼうかな」

善子「やめて!」

曜「何で?」

善子「みんなの前でもやりそうだからよ」

曜「二人のときだけって言ったじゃん」

善子「曜さんのことだもの、絶対に忘れてうっかり呼ぶわ」

曜「信用ないなぁ……」ハァ

善子「みんなの前ではベタベタしてこないで、って言ったのにベタベタしてくるじゃない」

曜「あれはみんなに隠してたからでしょ。私たちのこと」

善子「公表するときに約束したわ。みんなの前ではやらないって」

曜「したけどさ。却ってみんなが気を遣うからやめようってなったよね」

善子「それは曜さんが勝手に言っただけ」

曜「みんな優しいから、二人のときしかイチャイチャしないって分かっててわざと二人にしてくれたりね」

善子「余計なことを……」

曜「だからそういうの気にしないことにしようって」

善子「……」

曜「私は善子ちゃんのことも好きだけど、同じくらいみんなのことも好きだから」

善子「同じなの?」

曜「同じ『くらい』だよ。同じとは言ってない」

善子「私の方が好き?」

曜「もちろん」

善子「そう……」

曜「一応言っておくけどね、タオルの匂い嗅いだのは善子ちゃんのが初めてだからね」

善子「え?」

曜「屋上で。あのとき見られちゃったじゃん」

善子「あぁ、私が置き忘れたときの」

曜「あれを見られたのはさすがに恥ずかしかったなぁ」アハハ

善子「あれは……匂いを嗅いでたのもそうだけど、おしっこで汚してたことの方が問題なような」

曜「あ……」

善子「よく私、嫌いにならなかったわね」
0276名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:31:08.05ID:9D+05apE
曜「あのときの善子ちゃん、本当に気持ち悪そうな顔してたね」

善子「そりゃそうよ。曜さんがまさかそんな人だとは思ってなかったから」

曜「ちょっとドキドキしちゃったな……」エヘヘ

善子「うぇっ……」

曜「あのときはもう我慢できなくて無理やりしちゃったけど、もし嫌われてたらどうしたんだろう?」

善子「後のこと何にも考えなかったの?」

曜「考えてなかった。とにかく善子ちゃんの匂いとおしっこを味わいたくて、ただそれだけだったよ」

善子「ほとんどいじめじゃない」

曜「いじめと言うかレ……」

善子「ん?」

曜「ううん。それは犯罪だ」

善子「いや、やったことは変わりないから」

曜「もしあのとき嫌われてたら……今の私たちはなかったんだよね」

善子「それどころか私、絶対Aqoursやめてたわ」

曜「そこまで?」

善子「こんな人に衣装作られるなんて、ううん。衣装作りと称してあんなところまで採寸されるなんてごめんだわ」

善子「きっとみんなにも教えたわね。曜さんはみんなのことそういう目で見てるのよって」

曜「それは……私がAqoursをやめさせられるような気がするね」

善子「そうよ。私が言わなくたっていつか必ずバレたわ」

曜「心配しなくても、善子ちゃん以外にはしてないよ」アハハ

善子「……どうかしらね」

曜「してないよ!? 信じてもらえないかもしれないけど本当に」

善子「……」

曜「私、みんなからいじめられたりしてね」フフッ

善子「え?」

曜「だってそうでしょ? 同じ女の子なのにみんなのことそういう目で見てるなんてバレたら……」

善子「……もしかして本当に見てるの?」

曜「見てないけど。善子ちゃんがみんなにバラしたら、みんなきっとそう思うよ」

善子「まあ、そうでしょうね」
0277名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:31:40.13ID:9D+05apE
曜「毎日学校へ行くと『おはよう』の代わりに『気持ち悪い』って言われるんだ」

善子「……」

曜「教室に行くと私の机がなくて……」

曜「代わりに犬のケージが置いてあるの」

善子「何でケージが」

曜「一応居場所を用意してくれるあたり、みんな優しいよね」アハハ

善子「……」

曜「出欠確認のときもなぜか私だけ名前が呼ばれなくて」

曜「先生にね、『誰? 犬なんて連れてきたのは』って笑われるの」

善子「先生までいじめに加わるの? 最低ね」

曜「いや、先生はそんなことしないよ。私の願望」

善子「……本気で気持ち悪いわよ」

曜「『一応、名前は呼んであげるわ。渡辺さん』」

曜「はい!」

曜「『こらこら、犬なんだから返事は「はい」じゃなくて……』」

曜「わん!」

善子「……」ヒキ

曜「『よくできました。みんなもたくさん「可愛がって」あげなさいね♡』」

曜「えへへ……」ニヤニヤ

善子「もういいわよ。気持ち悪いからやめて」

曜「分かったよ。私の主人は善子ちゃんだもんね」

善子「いや、そういうことを言ってるわけじゃなくてね?」

曜「私のこと、首輪つけて散歩させたんでしょ?」

善子「させてないわよ。誤解されるような言い方しないで」

曜「させたいんでしょ?」

善子「させた……くない! 夢の話じゃないそれ!」

曜「夢か。善子ちゃんの夢なら叶えてあげなきゃね」

善子「夢ってそっちの夢じゃ……」

曜「ドリームでしょ? 私がカムトゥルーしてあげないと」

善子「あんな夢を見るなんて、私もどうかしてたわ……」ハァ
0278名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:32:12.40ID:9D+05apE
曜「しかも初夢で」

善子「そうよ。よりによって初夢でよ」

曜「本当に叶ったらどうする?」

善子「え?」

曜「ううん、どうしたい?」

善子「どうって……困るわ」

曜「そうだよね。実際そのときになってみないと」

善子「ならないわよ」

曜「そうかな?」

善子「え……いや、本当に嫌われるわよみんなから」

曜「善子ちゃんからも?」

善子「わ、私は……」

曜「善子ちゃんが喜んでくれるなら、みんなから嫌われても我慢するよ」

善子「その夢の続き、話さなかったかしら?」

曜「え? どういうんだっけ」

善子「警察に捕まるのよ」

曜「あぁ、そういえばそういうオチだった」

善子「人生終わらせたくなかったらやめなさい。いいわね?」

曜「確かダイヤさんに通報されるんだっけ」

善子「ええ」

曜「ふむ……先にダイヤさんを手懐けないとだ」

善子「曜さんが手懐けられる方よね」

曜「そうだね。ダイヤさんに私を可愛がって貰えば通報しないでくれるかも」

善子「やめて。お願いだから」

曜「それかさ、私が本当に犬になればいいんじゃないかな?」

善子「ん?」

曜「善子ちゃんが、この子は犬なのって言い張れば信じてくれるよ」

善子「信じないわよ」

曜「私は信じるよ」

善子「信じなくていいから」
0279名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:32:43.76ID:9D+05apE
曜「みんな、自分の目がおかしいだけなんだって気づいてくれるよ」

善子「曜さんは自分の頭がおかしいことに気づいて」

曜「『この子は犬なんだ。あの渡辺曜ちゃんに似てるけど、たぶん気のせいだ……』」

曜「『犬なら何してもいいよね? 普段は恥ずかしくてできないけど……』」

曜「えへへ」ニヤニヤ

善子「大丈夫? 病院行く?」

曜「本当にケージに入れられちゃうからやめて」

善子「全く……。気をつけなさいよ?」

曜「気をつけるって?」

善子「前にもこんなことあったじゃない」

曜「あぁ、首輪を嵌めたら犬になっちゃったときか」

善子「まさか私に嵌めるなんて」

曜「あのときの善子ちゃん、可愛かったなぁ」ニヤニヤ

善子「やめてよ。思い出したくない」

曜「今も可愛いよ?」

善子「か、かわ……」カァアア

曜「また嵌めてもいい?」

善子「嫌。それに嵌めてももう犬にはならない」

曜「そっか……」シュン

善子「曜さんは人間の私が好きなんでしょ?」

曜「うん。そうだよね、犬の善子ちゃんは可愛いけど……私が好きなのは」

善子「分かってくれてるならいいわよ」

曜「堕天使の善子ちゃんも好きだけどね?」

善子「堕天使はヨハネでしょ。私じゃない」

曜「そうだった。善子ちゃんとは別人……」

善子「気をつけてよ。ヨハネと浮気したら本気で殺すから」

曜「ひぇ……」

善子「私以外の私と浮気だなんて、いくら曜さんでも許さない」

曜「ママとは許してくれるのに?」

善子「ママとは浮気じゃないでしょ」
0282名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:35:22.84ID:9D+05apE
曜「うん……。分かってくれるんだね」

善子「分からないわよ。でもまあ、許さないなんて言っても無駄だから」

曜「無駄かな」

善子「許さなくても嫌いになれるわけじゃないもの」

曜「えへへ」

善子「……」

曜「私のこと嫌いにならないんだ……」ニヤニヤ

善子「その顔は嫌い」

曜「う」グスッ

善子「……でもない」カァアア

曜「キスしてもいいかな」

善子「え? 急に何よ」

曜「したくなったの」

善子「私と?」

曜「善子ちゃんと。他の人じゃなくてね」

善子「いいわよ。そこまで言うなら……」

チュッ

曜「んっ……」

善子「……」

曜「善子ちゃんの唇、ぷるぷるしてて大好き」

善子「私も曜さんの唇は好き。プリンみたいに甘くて……溶けちゃいそうで」

曜「そんなに食べたいの?」

善子「プリン、結局食べさせてくれてないじゃない」

曜「プリン味のホットケーキ作るんだっけ」

善子「そうよ。って言うかママが待ってるんだから、早く上がらないと」

曜「プリン味の私とどっちが食べたい?」

善子「プリン味の曜さん……って何」

曜「もしくは私味のプリン」

善子「それただのおしっこプリン」

曜「すっかりおしっこが定番フレーバーになっちゃったね」
0283名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:36:00.44ID:9D+05apE
善子「ええ。誰かさんのおかげでね……」

曜「上がろうか。ママが待ちくたびれて乾いちゃってるかも」

善子「乾く?」

曜「私のおしっこが」

善子「とっくに乾ききってカピカピしてるわよ」

曜「カピカピはしないよ。おしっこだもん」

善子「……だといいけど」

曜「あっ、私がそういうことしたと思ってるね?」

善子「したでしょ」

曜「もう……。そんなに気になるなら匂い嗅いでみれば?」

曜「善子ちゃんなら嗅ぎ分けられるでしょ」

善子「無茶言わないで」

曜「私は余裕で嗅ぎ分けられるよ」

善子「犬みたいに鼻がいいのね」

曜「まあね。代わりに耳はそんなによくないんだけど」

善子「そうなの?」

曜「だから善子ちゃんの声もあんまり聞こえないんだ」

善子「え……?」

曜「なわけないじゃん! もっと『好き』って言ってほしいってこと!」アハハ

善子「いくらでも言ってあげるわよそのくらい」

曜「言って?」

善子「好き」

曜「聞こえない。もっと大きな声で」

善子「好き!!」

曜「聞こえ……」

グイッ

曜「?」

善子「好きよ」ボソッ
0284名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:36:33.33ID:9D+05apE
曜「あ……♡」ビクッ

ショワァ

善子「えっ!? ここで漏らすの!?」

曜「だって善子ちゃんが耳元で好きなんて言うから……」ドキドキ

ジョボボ

善子「言ったけど! 曜さんもよくやるじゃない!」

ジョボボ

曜「あーあ、もったいない……」

善子「何がよ」

曜「おしっこ味のホットケーキ作るんでしょ?」

善子「プリン味!」

ジョボボ

曜「私味?」

善子「プリン!! 耳悪すぎ!」

曜「あはは。分かってるよ」

ジョボボ

善子「今日は曜さんのママもいるんだから絶対にやめてよ?」

曜「私のおしっこは善子ちゃんだけのものだからね」

善子「いらないけど」

曜「私のいちばんを欲しくないとは……がっかりだな」

ジョボボ

善子「できれば別の形でくれないかしら?」

曜「さっきあげたよ」

善子「そうね。貰ったわ」

チョロロ

曜「ふぅ……でも結局最後まで見てくれたね」

善子「あっ……こ、これは別に見たわけじゃ」

曜「私の目は見てくれないのにね」

善子「見てるわよ」チラ

曜「うん」ニコッ
0285名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:37:04.06ID:9D+05apE
善子「もう……」カァアア

曜「じゃあ上がろうか。ママが待ってる」スタッ

善子「いや、せめてシャワーで流さないと」ガシッ

曜「善子ちゃんが舐めてもいいんだよ?」

善子「なっ……」

曜「冗談。シャワーで流せば匂い消えるかな?」スッ

善子「仕方ないわね」スッ

ペロッ

曜「ひゃあっ!!?」ビクッ

善子「……」チュルッ

曜「ど、どうしたの善子ちゃん……まだ物足りなかった?」

善子「え? 曜さんが舐めてって言ったんじゃないの」ペロッ

曜「あっ♡ ち、違うよ……私が言ったのは」

善子「床のこととか言ったら引っ叩く」

曜「ゆ、床のことだよ」

善子「……」ペロッ

曜「んっ♡」ビクッ

善子「はい、終わりね。ママが待ってるから早く上がりましょ」

曜「善子ちゃん、今のは……どっちを舐めたの?」

善子「は? 床なんて舐めるわけないじゃない。って言うか曜さんも見てたわよね」

曜「そうじゃなくて、私とおしっこ」

善子「曜さんのおしっこ」

曜「本当!?」ガタッ

善子「間違えたわ。曜さん『と』おしっこよ。おしっこは次いでだから」

曜「欲張りさんだね」フフッ

善子「曜さんには言われたくないわ」ムスッ

曜「私は善子ちゃんがいちばんだけど……」

善子「私だって曜さんがいちばんよ」

曜「おしっこは次いでか」ハァ

善子「曜さんこそ私が次いでなんじゃない?」
0286名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:37:35.69ID:9D+05apE
曜「ううん」

善子「順位なんてどうでもいいわ。曜さんが私のこと好きなのは……たっぷり教えて貰ったから」

曜「私も。嫌そうな顔しながらおしっこを舐めてくれたし」

善子「分かってるならやらせないで」

曜「善子ちゃんがしてきたんだよ?」

善子「……知らない」プイッ

……

 リビング

曜ママ「あっ、やっと上がってきたね?」

善子「ごめんなさい遅くなって」

曜「善子ちゃんがなかなか私と離れたがらなくてね」アハハ

善子ママ「本当? あんまり曜ちゃんを困らせちゃダメよ」

善子「いちいち真に受けなくていいから……」

曜「出てくるとき追い焚き押してきたよ」

善子ママ「あら、気が利くのね」フフッ

曜「汚しちゃってごめんなさい」ペコッ

善子ママ「あっ……いいのいいの。気にしないで」

曜「……」

善子ママ「おしっこで汚れるのはね、善子で慣れてるから」

曜ママ「そうなの?」

善子「違います!」カァアア

曜「いつも善子ちゃんがごめんなさい」ペコッ

善子「何で曜さんが謝るのよ」

曜「え? 恋人だから」

善子「関係ないでしょ」

曜「汚すのは私だけにしてね」

曜ママ「ん?」

善子「あっ……ち、違うのよ? 曜さんってば冗談きついわね」フフッ

善子ママ「……」

善子「いいからママは早く入ってきて」
0287名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:38:08.57ID:9D+05apE
曜ママ「そうだ、その間に善子ちゃんとホットケーキ作っておくわ。上がったらみんなで食べよう」

善子「私と?」

曜「えーと、こほん。それじゃ私は気を利かせてママとお風呂に」

善子「曜さんが教えるのよ」ガシッ

曜ママ「そうよ。ここを事故物件にしたいの?」

善子ママ「……」

曜「わ、分かったよ。私がついてるので安心して入ってきてください」

善子ママ「お願いね」

曜「はい!」

……

 キッチン

曜ママ「えーと、ホットケーキだったよね。まずは小麦粉と……」ガサゴソ

善子「えっ、ミックス粉じゃないの?」

曜ママ「何言ってるの。自分たちで作らなきゃ」

善子「ミックス粉使った方がいいと思うわよ。ね、曜さん」

曜「んー?」ニコニコ

曜ママ「気持ち悪いくらい笑顔ね」

曜「酷いなぁ」

善子「で、どうするの?」

曜ママ「もちろん粉から!」

善子「曜さんに聞いてるんだけど?」

曜「私? 作るのは二人なんだから、二人で決めなよ」

曜ママ「ほら。じゃあ粉からで決まり」

善子「ちょっと! 私の意見は!?」

曜ママ「粉から作った方が楽しいよ?」

善子「大変なだけじゃない」

曜ママ「その分善子ちゃんとお話できるし」

善子「あ……」カァアア

曜「……」ニコニコ

曜ママ「はい決まり。小麦粉と……」ガサゴソ
0288名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:38:43.80ID:9D+05apE
善子「だ、大丈夫かしら」

曜「本当にヤバそうになったら止めるから安心して」

善子「お願いね。私じゃ止められる気がしないわ……」ハァ

曜ママ「小麦粉じゃありきたりよね。米粉にしてみようかしら」

善子「やめましょう。小麦粉が見つからないからってヤケになるのはよくないわ」ヒョイ

曜ママ「小麦粉! どうして分かったの?」

善子「いや……ここ私の家だし」

曜ママ「そうよね」フフッ

善子「それじゃ次は……篩よね」ガサゴソ

曜ママ「卵とバターは冷蔵庫かな……あった」ヒョイ

善子「バター溶けちゃうわよ」

曜ママ「う……分かってたわよ。確認しただけ」

善子「あと、ベーキングパウダーは……」ヒョイ

曜ママ「あとはボウルと……ハンドミキサー」サッ

善子「ハンドミキサー? 泡立て器じゃなくて?」

曜ママ「疲れるからね」

善子「あのねぇ、生クリーム泡立てるわけじゃないのよ? そんなものつかったら……」

曜ママ「むしろ生クリームじゃないのに何で泡立て器なんて使うの?」

善子「泡立て器って泡立てる以外にも使えるの。知ってた?」

曜ママ「聞いたことないけど大丈夫かな……」ハァ

善子「フライパンを揚げ物以外でも使うでしょう? それと同じ」

曜ママ「フライパンは揚げ物には使わないわよ」

善子「フライパンよ。フライするパン……つまり揚げ物用」

曜ママ「え」

善子「え?」

曜ママ「じゃあ金曜日は?」

善子「油のCMみたいなこと言わないで」

曜ママ「フライパンはフライするパンだったのか……」メモメモ

善子「曜さん、この人本当に頭いいの?」

曜「まさか。私のお母さんだよ?」アハハ
0290名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:40:20.81ID:9D+05apE
曜ママ「失礼ね」

善子「まあいいわ。バニラエッセンスはあったかしら……」ガサゴソ

曜ママ「……」

善子「バニラアイスは作らない、とか言い出さないでよ?」ガサゴソ

曜ママ「作ろう」

善子「無理。そんな時間はないわ」

曜ママ「すぐ作れないの?」

善子「冷凍庫で凍るのを待たなきゃ」

曜ママ「じゃあ明日の朝食べよう」

善子「ホットケーキの生地を作り終えて、まだ時間があったらね」

曜ママ「凍らせなきゃなんだよね? 先に作ろうよ」

善子「ホットケーキは今日食べたいの」

曜ママ「分かったよ……」ハァ

善子「……」チラ

曜「ん?」ニコニコ

善子「何でさっきから笑顔なのよ」

曜ママ「気持ち悪い」

曜「……じゃあ怒りながら見るよ」プクー

善子「……」

曜ママ「たこやき作ろうか」

善子「作らない! ホットケーキは!?」

曜ママ「あっ、そうだった。無駄話してないで早く作りましょう」

善子「……」

曜ママ「善子ちゃんとの話が無駄って意味じゃないわよ」

善子「聞いてないです」

曜「……」プクー

善子「その顔疲れない?」

曜「疲れる」プクー

善子「やめていいわよ」

曜「私いま怒ってるから気安く話しかけないで」プクー
0291名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:40:56.82ID:9D+05apE
曜ママ「怒ってるの? 何か怒らせるようなことしたかな……」

善子「朝ごはんになっちゃいそうね……」ハァ

……

曜ママ「小麦粉と卵はいいね。次はミルクを投入かな」

善子「ええ。入れすぎるとベチャベチャになるからちゃんとカップで計って……」

曜ママ「あっ、ミルクなのに『投入』は変よね」ドバドバ

善子「だぁぁ!!? 入れすぎ! 入れすぎよ!!」

曜ママ「あぁ……善子ちゃんが話しかけるから」

善子「私のせい!? 早くカップで掬って……」サッ

曜ママ「その牛乳どうするの?」

善子「え? 飲む?」

曜ママ「いや……卵と混ざって不味そうね」

善子「じゃあ捨てましょ」

曜ママ「小麦粉を足そう。あと卵も」ドサッ

善子「……何人前作るつもりよ」

曜「……」

善子「何?」

曜「え? いや別に」

曜ママ「先生なのにアドバイスの一つも言わないわね」

善子「そうよ。あんまり口出されるのは嫌だけど、少しくらい口出してくれても……」

曜「そのボウルだとその量は混ぜられないよ」

曜ママ「え?」

善子「確かに。こんなになみなみ入ってちゃ間違いなく溢れるわ」

曜ママ「そこは曜の腕の見せ所よね?」チラ

曜「いくら私でも無理」

善子「混ぜるの疲れるからやりたくないだけでしょう」

曜ママ「う……何で分かるかなぁ」

善子「分かるわよ、そのくらい」カチャ

善子「ボウル持ってるから……溢さないように気をつけて分けるわよ」

曜ママ「うん。そーっとね。溢したら大変……」カチャ
0293名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:42:28.03ID:9D+05apE
善子「……」

曜「まさか同じ大きさのボウルに移すつもり?」

曜ママ「え?」

善子「半分に分けるのよ。ボウル一つにこの量じゃ混ぜられないって、曜さんが言ったんじゃない」

曜「そう……」

善子「何よ」

曜「ううん。ただ……ちゃんと混ざってない状態で二つに分けたら、材料の比率がめちゃくちゃにならないかなって」

曜ママ「えっ?」ジョボボ

善子「わっ!!?」ガタッ

曜ママ「どうしたの、そんなに驚いて」ジョボボ

善子「何でもない……」カァアア

曜「……」ニヤニヤ

善子「だから気持ち悪いわよ」

曜ママ「?」ジョボボ

曜「善子ちゃんはね、その音を聞くと思い出しちゃうんだ」

善子「よ、余計なこと言わなくていいから……」カァアア

曜ママ「あぁ、これ? おしっこみたいな音するよね」アハハ

善子「」

曜ママ「あ」

善子「えっ!?」グラッ

曜ママ「溢れる……っ!?」

パシッ

曜「ふぅ……」

曜ママ「ナイスキャッチ」

善子「危うくママに殺されるところだったわ」

曜「もう、危なっかしくて見てられないよ。私が言うからその通りやって」

曜ママ「うん……」

……

 リビング

善子ママ「ふぅ……いいお湯だったわ」ホカホカ
0294名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:43:04.51ID:9D+05apE
曜「お帰りなさい」

善子ママ「ありがとう。二人は?」チラ

「だからやめなさいって!」

「ええー?」

善子ママ「まだ作ってるの?」

曜「ホットケーキは何とか作れました。あとは二人が自由に作りたいとのことで」

善子ママ「自由に……」

曜「ホットケーキはお腹壊さないと思います」

善子ママ「ホットケーキは、ね……」ハァ

曜「私はホットケーキだけ頂きます」

善子ママ「私もそうするわ」

曜「……」

善子ママ「? どうかした?」

曜「ここ、寝てください」

善子ママ「えーと……」

曜「いいから」ポンポン

善子ママ「どうして?」

曜「嫌ですか?」

善子ママ「嫌というか、どうして私が曜ちゃんの膝の上に」

曜「遠慮せずに」グイ

善子ママ「え……」

ストンッ

曜「……」

善子ママ「ええと、その」

曜「ママ、いい匂いがしますね」クンクン

善子ママ「や、やめましょう? 二人はたぶん夢中で気づいてないでしょうけど……」

曜「大丈夫です。変なことはしませんから……」ギュ

善子ママ「してるじゃない」

曜「ふふ……」ナデナデ

善子ママ「……」
0295名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:43:36.41ID:9D+05apE
曜「私のこと、好きですか?」

善子ママ「……好きよ。変な意味じゃなくてね」

曜「私もです。変な意味じゃなくて」

善子ママ「……」

曜「それが聞きたかっただけです」ナデナデ

善子ママ「そう。ならもういいわね……」

曜「もう少し」

善子ママ「……」

曜「このままで」

善子ママ「さっき善子と何したの?」

曜「え?」

善子ママ「お風呂で。まさか変なことしたんじゃ……」

曜「してませんよ」アハハ

善子ママ「まあ、曜ちゃんのことだから……遊びでそういうことはしないでしょうけど」

曜「……」

善子ママ「私ね、曜ちゃんのお母さんと付き合ってるの」

曜「知ってます」

善子ママ「……そうじゃなくて、本当に」

曜「……」

善子ママ「今、曜ちゃんが考えたようなことしてるの」

曜「わ、私が考えたような?」

善子ママ「そう。だけどね、それは遊びなんかじゃない」

曜「そう……ですか」

善子ママ「曜ちゃん、おしっこのことが好きでしょう」

曜「はい。善子ちゃんのことが好きです」

善子ママ「その聞き間違いは冗談でも怒るわよ」

曜「え……ごめんなさい」

善子ママ「隠さなくていいわ。私たちも……曜ちゃんが想像したようなこと、してるもの」

曜「お母さんと?」

善子ママ「ええ。曜ちゃんが中学生のときからずっと……」
0296名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:44:10.71ID:9D+05apE
曜「……」

善子ママ「気持ち悪いって思う?」

曜「え? どうしてですか」

善子ママ「私たち……おしっことか、そういうことしてるのよ」

曜「好きなんですよね? ならいいと思います」

善子ママ「いえ、『私たちも』と言うべきかしら」

曜「……」

善子ママ「曜ちゃんが善子とそういうことしてるのは気づいてたわ」

曜「あはは……バレてましたか」エヘヘ

善子ママ「だって、あんなにいい匂いさせてたらね?」

曜「いい匂い?」

善子ママ「お風呂。あんな匂い嗅がせるなんて酷いわ」

曜「シャワーで流したんですけど」

善子ママ「シャワーで流したくらいで消せるとでも?」

曜「いえ……」

善子ママ「そうよね。曜ちゃんは鼻がいいから分かるはず」

曜「もしかしてママも?」

善子ママ「私は人並みだけれど。曜ちゃんのお母さんのせいで、特定の匂いに敏感になっちゃったわ」

曜「……」

善子ママ「善子、嫌がってない?」

曜「えっ? い、いえ……」

善子ママ「無理させてない?」

曜「……」

善子ママ「もし曜ちゃんが、この先も善子と……ずっと一緒にいてくれるって思ってるのなら」

善子ママ「あまり急ぐといいことはないわよ」

曜「わ、私は……」

善子ママ「勘違いしないでね? 怒ってるんじゃなくて、二人のために言ってるだけだから」

曜「……」

善子ママ「焦る気持ちは分からないでもないわ。若いときは私だってそうだった」

善子ママ「『今』しか見えてなくて……先のことなんてまるで考えもしなかった」
0297名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2018/02/18(日) 13:44:43.80ID:9D+05apE
曜「ママが?」

善子ママ「ええ。曜ちゃんのお母さんと同級生なのは知っているでしょう」

曜「はい」

善子ママ「お母さんと出会ったのは保育園の頃だけれど、付き合い始めたのは割と最近なの」

曜「そうなんですか?」

善子ママ「ちょうど、私が曜ちゃんの担任になったときからくらいね」

曜「えっと……先生と保護者が何してるんですかね」

善子ママ「う……返す言葉がないわ」

曜「……」

善子ママ「曜ちゃんも私のことは知ってたでしょう? 小さい頃から何度も会ってるものね」

曜「それは……そうですよ。綺麗な人だなってずっと」

善子ママ「……」カァアア

曜「今も綺麗ですけど」カァアア

善子ママ「と、とにかくね。私は曜ちゃんが知り合いだからって贔屓したりはしたくなかった」

曜「あ、そこはちゃんとしてるんだ」

善子ママ「そうよ。これでも教師だから」

曜「……」

善子ママ「今思えば、逆に厳しくしすぎたかもしれないわね。ごめんなさい……」

曜「私の方こそたくさん怒らせてごめんなさい……」

善子ママ「曜ちゃん、私のこと覚えてたのね」

曜「忘れるわけないよ」

善子ママ「私のこと、すっかり覚えてないみたいな口ぶりだったわ」

曜「あぁ、『先生モードのママに授業(意味深)されてみたいなぁ……』」ニヤニヤ

曜「とかですか」

善子ママ「そんな気持ち悪い言い方はしてなかったと思うけれど」

曜「……」ニヤニヤ

善子ママ「してたわね」

曜「はい」

善子ママ「どうして私のこと忘れちゃったのかなって……思っていたわ」

曜「それは……」
0299名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:46:16.21ID:9D+05apE
善子ママ「私のこと、思い出したくないのかもしれない」

善子ママ「それとも、善子に気を遣って……?」

善子ママ「もしくは本当に忘れてたか」

曜「……恥ずかしかったから」カァアア

善子ママ「恥ずかしい?」

曜「大好きな先生の元に、娘の恋人として会いに行くのが」

善子ママ「……」

曜「すごく恥ずかしかったし……ちょっと怖かったです」

善子ママ「怖かった……ふふ、そうね。また怒られるんじゃないかって」

曜「特に怒られるとは思わなかったんですけど」

善子ママ「じゃあ何? 私が曜ちゃんのこと忘れちゃってるとでも?」

曜「逆です。あのときのこと……覚えててくれたら嫌だなって」

善子ママ「……どうして嫌なの」

曜「あのときママにあんなこと言っておいて、今は善子ちゃんに……ママの娘にも同じこと言ってるんだって」

曜「軽蔑される気がして……怖かったんだ」

善子ママ「軽蔑……ね」

曜「はい……」

善子ママ「そのくせ今は同じことしてるのね?」

曜「あぅ……」カァアア

善子ママ「私はしなくても善子は軽蔑するかも」

曜「そうですよね」アハハ

善子ママ「笑いごとじゃないわよ」

曜「……」

善子ママ「正直、最初は反対だったわ」

曜「そうなんですか……」

善子ママ「それはそうよ」

曜「……」

善子ママ「でも、曜ちゃんが本当に善子のことが好きだって分かって」

善子ママ「私の娘かどうかなんて関係ないってことが分かったから」

曜「ありがとうございます」ペコ
0300名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:46:51.57ID:9D+05apE
善子ママ「ううん。でも賛成はしてなかったわ」

曜「?」

善子ママ「実はね、善子と一度話したのよ」

善子ママ「曜ちゃんと付き合うことを反対してたことも伝えた」

曜「え……」

善子ママ「もちろん、私と曜ちゃんの関係には触れなかったわよ? ただ……」

善子ママ「女の子同士で付き合うなんて、そのせいでこの先たくさん辛い目にあうかもしれないわ」

善子ママ「それでも好きって言える?」

曜「私は言えます」

善子ママ「そう。善子も即答だった」

曜「それはちょっと意外かも」

善子ママ「善子はね、今しか見えてないから……。この先のことなんてまるで考えてないからよ」

善子ママ「私の言ったことを本当に理解して答えたわけじゃないの」

曜「そんなの……私だって」

善子ママ「曜ちゃんはある程度、考えてくれてるでしょう」

曜「まあ、ある程度は」アハハ

善子ママ「結婚式の写真を撮ったりね?」

曜「あぁ……あれ、見たんですか」

善子ママ「善子が見せて来たのよ」

曜「善子ちゃんが……?」

善子ママ「余程嬉しかったんでしょうね。寝るときも写真を抱いて離さなかったから……」

曜「そんなに嬉しかったのかぁ……」フフッ

善子ママ「おねしょで濡らしちゃいけないと思ってやめさせたわ」

曜「善子ちゃんのおしっこなら写真の私も許しそうだけど」

善子ママ「それと……私はこうも言ったわ」

善子ママ「『女の子同士じゃ結婚なんてできない』」

曜「……」

善子ママ「なかなか酷いことを言ったわね」

曜「それは……実体験ですか」

善子ママ「え」
0301名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:47:27.08ID:9D+05apE
曜「いえ、何でもないです……」

善子ママ「曜ちゃんって、普段は鈍感なくせにときどき妙に察しがいいわよね」ハァ

曜「ママにも好きな人がいたんですね」

善子ママ「ええ。曜ちゃんのお母さんと付き合う前にね」

曜「やっぱり……」

善子ママ「高校生のときよ。私は先輩と付き合っていて……大学もその人と同じところへ行ったくらい」

曜「……」

善子ママ「だから、曜ちゃんのお母さんに告白されたときは本当にどうしようかと思ったわよ」

曜「二股はしなかったんですね」

善子ママ「私は曜ちゃんとは違うもの」フフッ

曜「わ、私だって……」

善子ママ「やんわりとはお断りしたんだけれど。全然諦めてくれなくて」

善子ママ「結局卒業まで無視することになっちゃった」

曜「はっきり断ればよかったのに」

善子ママ「曜ちゃんのお母さんはね……」

曜「いじめられてたんですよね」

善子ママ「ど、どうしてそのことを」

曜「卒業アルバムに写真がなかったので」

善子ママ「え? いじめはあの後なくなったんじゃ……」

曜「表向きは」

善子ママ「う、嘘!」

曜「ごめんなさい。確かめたわけじゃないんですが」

善子ママ「憶測でそんなこと言わないで!」

曜「実は私……見ちゃったんです」

曜「押し入れを片付けているときに……お母さんの高校生時代の物が出てきて」

曜「教科書は油性ペンで悪口がびっしり。消そうとしたのかシンナーで印刷の字まで消えかかってて」

曜「三年生の教科書でした」

善子ママ「嘘よ!! そんなことあるわけ……」

曜「お母さんもそんなもの捨てればよかったのに、何で取っておいたのか……」ハァ

善子ママ「……」
0303名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:48:58.02ID:9D+05apE
曜「卒業アルバムに写真が載らないなんて、そんなの普通に考えておかしいです」

善子ママ「……そうよ。だから私は全部お母さんの妄想だと」

曜「先生まで加わるなんてあんまりじゃないですか」

善子ママ「え……?」

曜「教科書の他にも、テストの答案も出てきました」

曜「全問正解で文句なしの満点」

善子ママ「でしょうね」

曜「解答欄には丸ばっかり並んでるのに、名前のところに大きくバツが書いてあって」

曜「赤ペンで大きく……『誰ですか?』って」

善子ママ「……っ」

曜「……」

善子ママ「今の話、どこまで本当なの……?」

曜「全部本当です」

善子ママ「それじゃあ私……」

曜「それでもお母さんはずっとママのことが」

善子ママ「私……何て酷いことを」

曜「それは違います」

善子ママ「曜ちゃんも曜ちゃんよ! よりによってそんなこと私に言うなんて」

曜「だから違うんだってば」

善子ママ「こんなの知りたくなかった……」グスッ

曜「……」

曜「お母さん、何度も死のうとしたんですよね」

善子ママ「私のせいで! そうよ、あの腕の傷はどう見ても」

曜「どうして死ななかったと思いますか」

善子ママ「……」

曜「ママのことが好きだから……」

曜「ママがあのとき助けてくれたこと、ずっと覚えてたから」

曜「だからできなかったんじゃないですかね」

善子ママ「……」グスッ

曜「ママが助けてくれたんです」
0304名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:49:34.35ID:9D+05apE
善子ママ「そんなの……」

曜「ママが助けてくれたから、今のお母さんがいて」

曜「私もこうして……」

曜「だから、ありがとうございます」ペコッ

善子ママ「やめてよ……」

曜「お母さんを助けてくれたことだけじゃない」

曜「ママもきっと辛い思いをしたのに……私たちが付き合うことを認めてくれて、応援してくれて」

曜「本当にありがとう」ギュ

善子ママ「……」グスッ

曜「さっきママにあんなことしておいて言うのもアレですけど」エヘヘ

善子ママ「そう思うならやめなさい」

曜「ママは私のこと嫌いですか?」

善子ママ「……その質問はずるいわ」

曜「私は好きですよ」

善子ママ「また善子に怒られるわよ」

曜「おしっこは善子ちゃんだけのものなので」

善子ママ「そう……あなたって人は」

善子ママ「ううん。『あなた達』は」

善子ママ「やっぱりおかしいわよ……」グスッ

曜「それでも好きでいてくれる?」

善子ママ「もちろん」

曜「善子ちゃんも……好きでいてくれるかな」

善子ママ「それは本人に聞いて」

曜「善子ちゃんは好きって言ってくれたよ」

曜「だけど、この先もずっと私のことを好きでいてくれるかは……」

善子「バカね」

曜「え?」

善子「好きでいるわよ。ずっと……」

「善子ちゃん? まだー?」

善子「今行くわ!」
0305名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:50:09.79ID:9D+05apE
曜「もしかして、ずっと見てた?」

善子「まさか。ちょっと聞きたいことがあって来ただけよ」

曜「えっと……何かな」

善子「生クリームの泡立て具合が分からなくて」

曜「じゃあ行くよ」スタッ

ゴトッ!

曜「あっ! ごめんなさい!!」

善子ママ「いたた……」

曜「大丈夫ですか? 本当にごめんなさい」

善子ママ「私を乗せてたこと、完全に忘れてたでしょう」

善子「あれ? ママもいたのね。見えなかったわ」

曜「私に膝枕されてたからね」

善子「」

善子ママ「あっ、違うのよ善子」

曜「いい匂いすぎてドキドキしちゃったよ……」ハァ

善子「ママ?」

善子ママ「えーと……ちょっとお話をしてただけよ」

善子「どんな話してたのかしら?」

善子ママ「それは……」

曜「今は秘密」

善子「……」

善子ママ「大丈夫よ。善子が考えてることなんて一つもしてないから」

善子「当たり前よ!!」

曜「私はしたかったよ」ギュ

善子ママ「やめなさい。善子が見てるわ」

曜ママ「善子ちゃんまだー?」

善子「ハンドミキサー、持ってきて」

曜ママ「え?」

曜「泡立てすぎるとボッテリしちゃうから気をつけてね」

善子「曜さんをミキサーにかけるのよ」
0306名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:50:42.91ID:9D+05apE
善子ママ「……」

曜「や、やだなー冗談きついよ善子ちゃん」アハハ

曜ママ「はい」サッ

善子「ありがとう」カチッ

ウィーン

曜「あ、あのね? そういうのは人に向けちゃいけないって習わなかった?」

善子「やってみないと分からないじゃない?」フフッ

善子ママ「善子。人に向けちゃダメよ」コホン

曜「ママ……!」パァアア

善子ママ「今のは親として当然。曜ちゃんのためじゃないわ」

善子「ふぅ……。いいから手伝って」カチッ

曜「はーい」

善子ママ「……」

曜ママ「膝枕はずるいなぁ」プクー

善子ママ「わ、分かったわよ……後でね」カァアア

曜ママ「約束だからね?」

善子ママ「ええ」

……

 キッチン

曜ママ「それじゃ善子ちゃん、準備ができたらスイッチを」

善子「いや、一人で持てるから」

曜ママ「一緒に混ぜる」スッ

善子「ひゃっ……」ビクッ

曜ママ「行くよー? せーのっ……」カチッ

ウィーン

曜ママ「善子ちゃん?」ギュ

善子「……」カァアア

曜ママ「ほら、善子ちゃんも混ぜて」グイ

善子「だ、だって……」ドキドキ

ウィーン
0307名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:51:13.20ID:9D+05apE
曜ママ「あ、ごめんなさい。私に掴まれてたら混ぜづらいよね」パッ

善子「そうよ! 混ぜにくいったらありゃしないわ」ドキドキ

曜「……」ニコニコ

善子「だからその顔は何!?」

曜ママ「おっ、いい感じに泡立ってきたね」

曜「まだだよ」

善子「まだ? じゃあもう少し……」

曜ママ「疲れたらいつでも代わるわよ」

善子「ありがと……」カァアア

ウィーン

曜「もう少しかな」

曜ママ「さっきと変わってない気がするけど」

善子「そうね。途中からあんまり変化がないような……」

曜「あと三……ニ……一」

曜「はいストップ!」

曜ママ「善子ちゃんは変わったよね」カチッ

善子「へっ? 何の話……?」

曜ママ「ううん。何でも」

善子「……」

曜ママ「もういいってさ」スッ

曜「あっ! 止まってから!!」

曜ママ「ん?」

ウィーン……

善子「」ベチャッ

曜「あー……」

曜ママ「ごめんなさい」

善子「私、今日何回お風呂に入ればいいのかしら」フキフキ

曜「善子ちゃん、クリームが顔に……」

曜ママ「あむっ」ペロッ

善子「え」
0308名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:51:42.52ID:9D+05apE
曜ママ「うん、美味しい」

善子「い、今私を……」ドキドキ

善子「美味しいって……?」カァアア

曜ママ「あはは。クリームだよ」

善子「曜さん……」

曜「ん?」

善子「今の、見た?」

曜「見たよ。善子ちゃん顔真っ赤だね」アハハ

曜ママ「ごめんね。曜の前だからこのくらいで我慢して」

善子「そういう問題じゃないわよ!!」

曜「私は気にしないよ」ニコニコ

善子「気にして! お願いだから!」

曜ママ「さてと、クリームもできたことだし食べようか」

善子「うぅ……」フキフキ

……

 リビング

善子ママ「わぁ……美味しそうね」

曜ママ「でしょう? さすが曜だね。私でも作れちゃった」

善子「ええ。中もちゃんと火が通ってるわ」

曜「一応プリン味にはしたんだけど……口に合うかな?」

曜ママ「大丈夫。匂いだけで美味しいのが分かるもん」

善子「曜さんが味付け考えてくれたんだもの、心配してないわ」

善子ママ「そうよ。私の大好きな三人が作ってくれたんだから」

曜ママ「えっ……どうしたのママ」

曜「もちろん私がいちばんだよね?」

善子「は?」

曜「あはは、冗談だよ」

曜ママ「私よね?」

善子ママ「さっ、食べましょう。頂きます」
0310名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:53:33.27ID:9D+05apE
曜ママ「私よね!? ねぇ!?」ガタッ

善子「うるさい! 落ち着いて食べられないの?」スッ

曜「あっ、善子ちゃんには私が」スッ

善子「え……いいわよ、自分で食べるわ」

曜「あーん」つ

善子「……」

曜ママ「それじゃママも」つ

善子ママ「……」

善子「自分で食べるからいいわ」

善子ママ「そう? じゃあ私が両方……」

善子「っ!」パクッ

曜ママ「あれ?」

曜「善子ちゃん、今のは……わざとかな?」つ

善子ママ「じゃあ私が曜ちゃんのを食べればいいのね?」スッ

善子「あむっ!」パクッ

曜「まだ口に入ってるのに」

曜ママ「余程お腹が空いてたのかな」

善子「……」モグモグ

善子ママ「間違えたの?」

善子「ごくん……っ。そ、そうよ! 今のはわざとじゃなくて……」

曜ママ「善子ちゃんって意外と甘えん坊さん?」

曜「そうだよ。可愛いでしょ」アハハ

曜ママ「もう一口あげる」つ

善子「……」パクッ

善子ママ「そんなに急いで食べると喉に詰まらせるわよ」

善子「分かってるわよ……」モグモグ

曜「ママも食べさせてあげたら?」

善子ママ「私?」

善子「ママはいいから」

善子ママ「むっ……」つ
0311名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:54:03.96ID:9D+05apE
善子「いいってば」

曜「じゃあ私が食べちゃう」スッ

善子「っ!」パクッ

善子ママ「ふふっ」

曜ママ「あんまり食べすぎると太るよー?」アハハ

善子「」ピク

曜「実はね、先月からウエストが二センチも……」

善子ママ「善子?」

善子「……」プルプル

曜ママ「詰まったんじゃない?」

曜「仕方ないなぁ善子ちゃんは」スッ

チュッ

善子「っ……!!」ゴクンッ

曜「大丈夫?」

善子「の、喉が痛い……」

曜ママ「これは太るわ」

善子ママ「ちょっと? 善子、これでも気にしてるんだからね」

善子「余計なこと……言わなくていいから……」ハァハァ

曜「ママにもはい」つ

善子ママ「……」チラ

善子「……好きにしなさいよ」ハァ

善子ママ「あむっ」パクッ

曜「やったぁ」

善子ママ「……」モグモグ

曜ママ「それじゃ曜にも」つ

曜「え、私はいいよ」

曜ママ「何でよ」つ

曜「お母さん、恥ずかしくないの?」

曜ママ「う……」カァアア

曜「今日だけだからね」パクッ
0312名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:54:37.08ID:9D+05apE
曜ママ「……」ニコニコ

善子ママ「今日いちばんの幸せそうな顔ね」

曜ママ「し、してない」

善子「してたわ」

曜「お返し」つ

曜ママ「いらない! 自分で食べ……」

善子「……」つ

曜ママ「よ、善子ちゃん……」パクッ

曜「ん? 何で善子ちゃんのは食べるのかな?」

善子「……」カァアア

曜ママ「一緒に頑張って作ったもんね」モグモグ

善子ママ「曜ちゃんのも食べてあげたら?」

曜「もういいよ。自分で食べる……」パクッ

善子「曜さんがいじけちゃったわ」

曜「あぁ……プリンの味だ」モグモグ

善子ママ「生クリームもバッチリよ」ペロッ

曜「今度ママの生クリームも泡立ててあげるね……」グスッ

善子「気持ち悪い……」

曜ママ「ちょっと生クリーム作りすぎちゃったかな?」

善子ママ「ホットケーキもまだあるんでしょう? 食べきるかしら……」

善子「プリン味だもの、いくらでも食べられるわ」パクッ

……

曜「さてと」フキフキ

善子ママ「結局、後片付けは全部やってもらっちゃったわね」

曜「いいんです。好きでやってるんですから」

善子「助かるわ」

曜「ふふ」

曜ママ「えーと、ママ?」

善子ママ「何?」

曜ママ「さっきの」
0313名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:55:11.24ID:9D+05apE
善子ママ「あぁ……」

善子「?」

曜ママ「二人にね、話したいことがあるの」

曜「結婚するの? おめでとう」パチパチ

善子「えっ!?」ガタッ

曜ママ「いやー、実はそうなのよね……」アハハ

善子ママ「違うわよ」

曜ママ「ノリ悪いわね」

善子ママ「……」

善子「で、本当は何なのよ」

曜ママ「私たち……実はね、付き合ってるのよ」

曜「……」

善子「……」

曜ママ「びっくりさせちゃったかな?」

善子「知ってるわ」

曜「知ってる」

善子ママ「だから私が言っちゃったの、ってさっき……」

曜ママ「じゃあこれはどう? 私はおしっこが好き」

善子「……」

曜「……」

善子ママ「それも私が」

曜ママ「やめた」

善子ママ「え?」

曜ママ「私がドヤ顔でカミングアウトする度に恥をかきそうだから」

善子「だったら別に言わなくてもいいような……」

善子ママ「そういうわけにもいかないの」

曜「? 何で?」

曜ママ「二人が私たちについて知ってることを教えてくれないかな?」

善子「私たちが言うの?」

曜ママ「そう。どこまで知ってるのか言ってくれれば、そこから話すわ」
0315名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:57:17.06ID:9D+05apE
曜「えーとね、まずは二人が付き合ってて」

善子「曜さんが中学生の頃からね」

曜「女と女の関係で」

善子「ちょっ、ストレートすぎ!」カァアア

曜「おしっこが大好きで」

善子「……」

曜「私と善子ちゃんのこともある程度は知ってるってことくらいかな?」

曜ママ「」

善子ママ「どうしたの?」

曜ママ「いや、全部バレてる……」

善子「逆に隠す気あったの?」

曜ママ「一応ね、子どもたちに迷惑が掛からないようにとは思ってたのよ」

善子ママ「そうよ。現につい最近までバレてなかったじゃない」

曜「ママから聞くまでは気にしたこともなかったよ」

善子「私は……薄々気づいてはいたけれど」

曜「私が初めて恋人として来たときだよね。教えてくれたのは」

善子ママ「……」

曜ママ「どんな風に教えたの?」

善子「……」カァアア

曜「それはもう、先生らしく実技で……」ニヤニヤ

善子ママ「曜ちゃん」

曜「何?」

善子ママ「私から言うわ」

善子ママ「曜ちゃんが初めて善子の恋人としてウチに来たときのことよ」

善子ママ「まあ、そのときは恋人として来たなんて思わなかったのだけれど」

善子ママ「善子が家に誰かを連れてくるなんてなかったから……最初は驚いたわ」

善子「……」

善子ママ「善子のよそよそしい様子を見てピーンと来たの」

善子ママ「この子たち、もしかして……ってね」

曜「さすがママですね」アハハ
0316名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 13:58:29.77ID:9D+05apE
善子ママ「私たちが付き合ってることなんて知るはずもないのに……」

善子ママ「どうしてまた曜ちゃんなんて選んだのかしらって」

善子ママ「不思議な感覚だったわ」

曜ママ「親子だからかな?」

善子ママ「そこまでは普通によくあることだった。ううん、一般的にはね」

善子「親子で……なんてあまりないと思うけど」

善子ママ「決定的だったのは曜ちゃんがペットボトルを貰いに来たときよ」

善子ママ「工作でもするの? って聞いたのだけど……」

善子ママ「顔にね、書いてあったのよ。ペットボトルにおしっこをするって」

曜「私の表情、豊か過ぎない?」

善子ママ「善子がそういうの好きって話は聞かなかったから、すぐに曜ちゃんの趣味だと分かったわ」

曜ママ「……」

善子ママ「そう。あなたの娘だから」

曜ママ「私の……」

善子ママ「善子には普通の人生を送ってほしかったのは本当よ。だけど二人の顔を見たらそんなこと言えないじゃない」

善子「私は……こういうのあってもなくても曜さんを選んだわ」

曜「善子ちゃん……」

善子ママ「その後はなぜか私も巻き込まれて……後はあなたに話した通り」

曜ママ「そう……」

善子「えっ、ママから聞いてたの?」

曜ママ「少し」

善子ママ「ほとんど裸同然の曜ちゃんに『誰に教わったんですか?』って聞かれて」

善子ママ「答えるつもりはなかったんだけど……いつの間にか話しちゃってたわ」

曜ママ「……」

善子ママ「ごめんなさい。勝手なことをして」
0318名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:01:18.80ID:9D+05apE
曜ママ「ううん。いつかは話さなきゃいけないことだから」

善子ママ「二人に話したのはそれだけ」

善子「ほとんど全部言っちゃってるような」

善子ママ「この先はあなたの口からお願い」

曜ママ「……分かった」

曜「まだ続きがあるの?」

曜ママ「曜も知っての通り、私には……持病があってね」

曜ママ「普段は普通の人と変わらないんだけど、ときどき発作が来て」

曜ママ「おしっこを飲みたくてたまらなくなっちゃうの」

善子「……」

曜ママ「もちろん人には頼めないから……ずっと自分のを飲んでいたわ」

曜「それは辛いね……」

善子「私は突っ込まないわよ……」

曜ママ「そんなこと誰にも言えなくて……中学生までの私はとにかく目立たないように、誰かの影に隠れて生活してた」

曜ママ「これでもね、精一杯普通の人の振りをしてたのよ」

善子ママ「……」

曜ママ「浦女に行こうと思ったのは、そんな自分を変えたかったから」

曜ママ「本当の私を堂々と見せて生きて行きたかったから」

曜ママ「それで……自己紹介でやらかしたわ」カァアア

善子ママ「あのときの自己紹介、たぶん一生忘れないわ」

曜ママ「え?」

善子ママ「あっ……ええと、もし聞いていたら一生忘れないわね」

曜「……」

曜ママ「普通におしっこが好きです、なんて言ったら引かれるでしょ? そこは私も考えたの」

曜ママ「『私は魔界から来た七賢人の一人……聖水をこよなく愛し、聖水に愛された存在よ』」
0319名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:01:49.80ID:9D+05apE
曜ママ「とか何とかね」

曜「善子ちゃんみたいだね」アハハ

善子「どこがよ。全然違うわ」

曜ママ「その後は、みんな知っての通り。ママに会うまでは悲惨な高校生活だったわ」

善子ママ「……」

曜ママ「とにかく、私が普通じゃないってことが証明されちゃったわけ」

曜ママ「それからずーっと、つい十年前くらいまで私は、私を封印して生きてきたわ」

曜「保育園でママに会うまで」

曜ママ「会ったのは善子ちゃんだけどね? ママにそっくりで……」

善子「……」カァアア

曜ママ「ママは私のことなんてすっかり忘れちゃってたけど、私は却って好都合だと思ったわ」

曜「え?」

曜ママ「もう一度やり直せるチャンスが来たの。あのときほど生きてて嬉しかったときはないわね」

善子ママ「……」

曜ママ「あとはそう。少しずつ仲良くなって、少しずつ本当の私も見せて」

曜ママ「どこかで嫌われちゃうかなって思ってはいたのよ。そうしたら仕方ないなとも」

曜ママ「あのときは誤解されちゃったけど、今の私は違う」

曜ママ「相手の気持ちを考えられるくらいにはね、大人になったつもり」

善子「……」

曜ママ「結局、ママが私を嫌いになることはなかった」

曜ママ「私のこと全部見せても、顔色一つ変えずに受け入れてくれたわ」

善子ママ「……」

曜ママ「ずっと私を縛りつけていたものがやっと消えたの」

曜ママ「本当の私を認めてくれる人ができて」

曜ママ「こんな私でも好きって言ってくれる大切な人ができて」
0320名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:02:22.70ID:9D+05apE
曜ママ「だからね、私は後悔なんてしてないの」

曜ママ「ママと出会えて本当によかったと思ってるし、これからもずっと一緒にいたい」

曜ママ「……と私は思ってるよ?」

善子ママ「わ、私も……思っているわ」カァアア

曜「……」ニコニコ

善子「よかったじゃない」フフッ

曜ママ「えっと……だからね? 二人もその、ええと」

善子ママ「好きなようにしなさい」

曜ママ「え?」

善子ママ「私たちがこうだからとか、私たちの娘だからとか」

善子ママ「誰にどう言われるかなんて、そんなの関係ないわ」

曜ママ「……」

善子ママ「相手のことを分からないのが不安なのは、私も同じよ」

曜ママ「今も?」

善子ママ「当たり前。何でも知った気になるなんて傲慢じゃない」

曜「……」

善子ママ「相手のことは半分くらい理解してあげればそれで十分」

善子「半分?」

善子ママ「あまり背伸びするとね、いいことなんてないんだから」

曜「背伸び、かぁ……」

曜ママ「それ、私のこと?」

善子ママ「え?」

曜ママ「私……やっぱりママに釣り合ってないかな」

善子ママ「どうしてそう思うの?」

曜ママ「だって私……ママみたいにしっかりしてないし、仕事ばっかりで娘のこと放ったらかしてたし」
0322名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:04:05.05ID:9D+05apE
曜ママ「ママみたいにいつまでも綺麗じゃないし……」カァアア

善子ママ「……」

曜ママ「つま先立ちしすぎて足が痺れちゃったのよ」

善子ママ「……?」

曜ママ「異動になるって話したでしょ? あれね、本当はちょっと違うの」

曜ママ「本当は飛ばされるのよ」

善子「え……」

曜「……」

曜ママ「転勤ではないんだけどね、今までの花形から……いわゆる窓際に」

曜ママ「それで少し暇になるだけなの」

善子ママ「よかったじゃない」

曜ママ「よくないわ! 私がどれだけ頑張ってきたか……全然分かってもらえてなかったのよ!」

善子ママ「私は分かってる」ギュ

善子ママ「それに、会社でも必ずあなたの頑張りを見てくれている人がいるわ」

曜ママ「ママ……」

善子ママ「これからは私と……ううん」

善子ママ「私たちといられる時間が増えるじゃない」

曜ママ「仕事しか能のない私だよ?」

善子ママ「そんなことないわよ」

曜ママ「娘に何一つ母親らしいことしてあげられない私だよ?」

善子ママ「それはあるわね」

曜ママ「う……」グスッ

善子「言うわね……」

善子ママ「それでもあなたのこと……半分くらいは分かってるつもりだから」ギュ

曜「こんな私でも好きって言ってくれる……?」グスッ
0323名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:04:34.19ID:9D+05apE
善子ママ「ううん。こんなあなただから好きって言いたいの」

曜「……」エヘヘ

善子ママ「背伸びし過ぎて疲れたでしょう。これからは踵をつけて歩いていけばいいから」

曜ママ「うん……」

善子ママ「私たちの前ではね、あなたでいていいのよ?」

曜ママ「ちゅーしたい……」

善子ママ「え?」

曜ママ「お願い」

善子ママ「こ、ここで?」

曜「私たちのことは気にしないでいいから」アハハ

善子「私はあっち向いてる……」カァアア

曜ママ「私のこと好きなんでしょ?」

善子ママ「本当に……」

チュッ

善子ママ「どっちが娘か分からないわね」フフッ

曜ママ「……またそうやって曜と比べるんだ?」ムスッ

善子ママ「嫌ならまずは私のこと『ママ』って呼ぶのやめなさい」

曜ママ「……」

善子ママ「どうする?」

曜ママ「娘でいい」ギュ

曜「えぇ……」

善子「えーと、私見てないからよく分からないけど……」

善子ママ「娘が三人もいて大変だわ」

曜「私が大人になります」スタッ

善子「え?」
0324名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2018/02/18(日) 14:05:02.50ID:9D+05apE
曜「私がママと結婚すれば……解決だよね?」

善子ママ「……」

善子「大丈夫? 頭とか」

曜「私とじゃ嫌ですか?」

善子ママ「そうじゃないけど……ごめんなさい」ペコッ

善子「嫌じゃないの!? そこは嘘でも嫌って言って!」ガタッ

曜ママ「ダメだよ。ママは私の恋人だから」ギュー

曜「……」

善子「曜さんには私がいるのに」

曜「私としてくれるの?」

善子「いつかね」

曜「約束」スッ

善子「ん……」スッ

善子ママ「そういえば、私はまだあなたから聞いてないわね」

曜ママ「え? 同性は結婚できないの知らないの?」

善子ママ「……」ハァ

善子「少しは空気読みなさいよ」

曜ママ「……」

善子ママ「善子、あの写真見せてもいいかしら」

善子「あの写真……?」

曜「いいですよ。そっか、お母さんは見てないんだ」

善子「あっ! あれはダメ!!」

曜ママ「何の写真? 見たい見たい!」

善子ママ「それじゃ……持ってくるわね」フフッ

善子「待ちなさい! このっ……」
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