曜「詐欺に遭った」After
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鞠莉「――初めまして。貴方が佐原誠ね」
佐原「君は……小原さんか」
鞠莉「Oh、いつの間に私は有名人になったのかしら」
佐原「沼津に住んでる人間なら、Aqoursのことは誰だって知ってるよ」
鞠莉「イッツジョーク♪」 鞠莉「正直、あなたのことは懲役10年ぽっちじゃ足りないくらい恨んでるわ」
佐原「……そりゃどうも」
鞠莉「小原家の力を総動員して、沼津の海に沈めてやりたいくらい」
佐原「ここどこだか理解してる?」
鞠莉「これはジョークじゃない。本気で思ってることよ」 鞠莉「――ま、あなたに会いたがってる子もいるわけだし? その子たちに免じて勘弁してやるわよ」
佐原「僕に?」
鞠莉「花丸とルビィ。後輩だったらしいわね」
佐原「ああ……彼女たちか」
鞠莉「あの反応からして、2人の前では随分立派な先輩を演じてたみたいね。元アイドルを弄ぶのがそんなに楽しかった?」
佐原「……」 鞠莉「はい、あの二人から」スッ
佐原「なにこれ」
鞠莉「見てわからない? 手紙よ、あなた宛ての」
佐原「……」ペラ ―――
佐原先輩へ
とても優しかった貴方が、今は刑務所にいるだなんて、正直今でも信じられません。
本当は面会に行きたかったけど、都合が合わなくて。
どうしても伝えたいことがあったので、この手紙を書くことにしました。
貴方に貸してもらったSF小説、とても面白かったです。
2年間ずっと返さないままで、ごめんなさい。
国木田花丸 ―――
沼津は、最近とても暖かくなってきました。
そちらはどうですか。
そういう施設って、エアコンとかついてるのかな。
どうかお身体に気を付けてください。
実は、私も貴方に返していなかった本があったんです。
返さないままこんなに時間が経ってしまって、ごめんなさい。
花丸ちゃんが読むような小説は、正直私には難しくて。
何を読もうか困っていた私に、貴方がおすすめの本を手渡してくれたこと、今でも覚えています。
優しい先輩でいてくれて、ありがとう。
2年間お世話になりました。
黒澤ルビィ ―――
鞠莉「で、これがその本ね」
佐原「……懐かしいな」
鞠莉「あなたのことは、千歌と曜をたぶらかしたっていう事実以外何も知らないし。私からはもう何も言わないわ」
佐原「……これ、何? もう一通手紙が入ってるみたいだけど」
鞠莉「イタリアのカジノで会ったのよ」
鞠莉「――あなたの、母親から」 佐原「はっ……本当に懲りない人だな」
鞠莉「日本に帰ってきて、あなたと話すよう説得したんだけどね。二言目には断られちゃったわ」
佐原「それで、この手紙か」
鞠莉「それを書いてもらうまで相当苦労したのよ。感謝しなさい」
佐原「……」ペラ 佐原「あ……」
鞠莉「――じゃ、私はこれで失礼するわ」
佐原「あ……あぐ……うぅ……」ポロポロ ――――――
――――
――
「「かんぱーい!」」
曜「いやー、こうしてみんなと飲む機会がくるなんて。正直ビックリだよ」
梨子「今夜は精一杯楽しまなきゃね」
千歌「ほら、梨子ちゃん。二杯目きたよー」エヘヘ
梨子「ええ!? まだ半分しか飲んでないのにぃ」 果南「みんな遅い。私はもう三杯目だよ?」
ダイヤ「果南さんが飲み過ぎなだけですわよ」
鞠莉「ダイヤ! もっとテンション上げなってばー!」ギュー
ダイヤ「こらっ、ひっつかないでください、暑苦しい!」 花丸「ふわぁぁぁ……このお酒おいしい」
ルビィ「私のおすすめなんだ。甘くてすっきりしてるでしょ?」
善子「ちょっとルビィ、あんたまだ未成年でしょうが……」コソコソ
ルビィ「家の付き合いでね、仕方なく飲んでるっていうか。善子ちゃんもせっかく来たんだから、ウーロン茶だけなんてもったいないよ」
花丸「善子ちゃんも飲んでみる?」
善子「わわっ、いいってばー!」 ―――
―
千歌「みんなばいばーい……ふわぁ、すっかり出来上がっちゃったのだ」フラフラ
梨子「飲み過ぎよ……」
曜「じゃ、今度は私たち三人で2次会にいこー!」
千歌「オー!」
梨子「えぇ……」 ―――
―
曜「ねえ、千歌ちゃん」
千歌「んー?」
曜「仕事辞めるって、ホント?」
千歌「うん……そのつもりだよ」
曜「なんで? せっかくいい職場なんでしょ」
千歌「そうだけどさ。もう、東京のアパートは退去しちゃったし」
曜「そっか……」 梨子「――二人で住んだら?」
曜「へ?」
梨子「シェアルームよ。二人には丁度いいじゃない」
曜「そんな……シェアルームなんて……」
千歌「チカは……その……」モジモジ
千歌「よーちゃんさえ……よければ……///」
曜「うぇぇぇ!?」カァァァ/// 梨子「フフッ、2人ともかわいいんだから」
曜「まあでも、その方がいいかもね。千歌ちゃん、仕事辞めなくてすむし!」
千歌「それはそうだけど……本当にいいの?」
曜「うん、いいよ」
曜「一緒に住もう、千歌ちゃん」ニコッ
千歌「じゃ、じゃあ……よろしくお願いします……///」 ―――
―
曜「2人ともおやすみー」
梨子「またね、よーちゃん」
千歌「また明日ー」 千歌「……ねえ、梨子ちゃん」
梨子「ん?」
千歌「梨子ちゃんさ、本当にヨーロッパ行っちゃうの?」
梨子「うん。向こうでやらなきゃいけないこと、たくさん残ってるし」
梨子「まだまだ未熟者なんだ、私」
千歌「――っ」ギュッ
梨子「千歌ちゃん……!?」 梨子「……もう浮気ですか?」
千歌「グスッ……」
梨子「……」ナデナデ
千歌「行っちゃやだ……せっかくまた会えたのに」
梨子「また戻ってくるわ」
千歌「……ほんと?」
梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんが、帰る場所をくれたから」 梨子「私、やっぱりここが好きなんだ」
千歌「内浦が?」
梨子「それもそうだけど……なんだろう」
梨子「千歌ちゃんや、曜ちゃん……Aqoursのみんなと過ごした、色んな場所が」
梨子「だから、絶対に戻ってくるよ」
千歌「約束だよ?」
梨子「うん」 パタパタ
千歌「あれ……よーちゃ――」
ギュッ
梨子「ちょ、あぶなっ……」
曜「……!」ギュー
千歌「よーちゃん……」
曜「いつか、3人で暮らそうね」
梨子「――っ」
千歌「……うん、そうだね」 梨子「いいの……? 私が、一緒にいても」
曜「一緒にいてよ……いてほしいんだよ」
千歌「梨子ちゃんが一緒じゃなきゃ、やだ」
梨子「あ……ぁ……」ポロポロ
千歌「約束だよ」
曜「3人の、約束」
梨子「……うん」 ※完全に自分語りです
気持ち悪いので無視してください
私がこのssを書いたきっかけは、自分が詐欺に遭ったことです
冗談抜きで35万騙し取られました
実際その時の手口などを参考に書かせていただいております
当時は頭が真っ白で、まさか自分が……と半ば信じられませんでした
警察にも行きました(ssの通り寝不足でした)
騙された原因として、ラブライブの話題で意気投合したことが挙げられます
あれほど気持ちよく語れたことは無く、気分が高揚して判断能力を失っていました(恐らくはそれすらも詐欺の手口なのでしょう、標的を安心・信用させるための常套手段です)
事件直後は、悔しさよりも悲しさが勝っていました
ラブライブを本気で愛する人間に悪い奴はいない
本気でそう思っていたんです
デイドリじゃありませんが、あの1件でそういう自分の中の幻想は打ち砕かれました
じゃあ何故このssに繋がるのか
こんなものを書けば満足なのか
まさか犯人がたまたま読んで更生するとでも思っているのか
違います
このような経験も、書き手の引き出しとして利用できないか
そう考えたんです
面白いと思ってくださった方、つまらないと感じた方、様々いらっしゃるでしょうが
読んでくださり、本当にありがとうございました
あなた方のお陰で、私はあの事件を、ようやく自分の中で終わらせることができました
心から感謝致します
以上、長文お目汚し失礼しました |c||^.-^||深夜にびっくりしましたわ
|c||^.-^||あなたのご経験は、我が身に起きたことと思って教訓にさせていただきます そんな簡単に35万出せるとかすごいな
夜の店の上客でもないとそんな出す人いないのに……
これは気を付けよ 自分語りくそわろた
どんまい>>1
次作も期待してる 最近の詐欺や宗教・マルチ勧誘の入り口はライトオタ狙い打ちが多いからねー
相手ありきのカードゲームとか露骨。ショップで一人身を狙ってデュエルで意気投合したら警戒度グッと下がる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています