穂乃果「第1回チキチキ ブシロードさんに甘えて!絶対に美味しい!これやってみたかってん料理選手権〜!」
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※このSSはフィクションであり、実際に作者が料理・味見をしたわけではありません
穂乃果「というわけで、今回はそれぞれが今までやってみたかった思い思いの料理を作って、皆で食べてみようじゃないかという」
穂乃果「ええー、そういう企画でございます」
海未「急に集められて作りたい料理を聞かれて…いったい何事ですか」
穂乃果「実は…花陽ちゃん、説明お願い」
花陽「次のラブライブなんですが…一風趣向が変わりまして」
花陽「各アイドルがそれぞれ30分以内の動画を撮って、その内容で順位を決めるという、そういう予選になっています」
凛「へー」
花陽「その動画ですが、テーマが予め決められており、今回のテーマは『料理』なんです」
絵里「それで今日の企画なのね」 花陽「アイドルももはや歌って踊るだけでは生き残れない、この世界」
花陽「その余波がスクールアイドル界にも来ていると考えて良いでしょう」
真姫「それは分かったけど、なんか企画内容が攻めすぎじゃない?」
真姫「正攻法でいけば美味しい料理を作ったり、美味しい店をレポートしたり…ってところだと思うけど」
花陽「…それも考えましたけど…前者は真姫ちゃんが料理できないし…後者は海未ちゃんが口下手だし…」
海未「口下手は貴方もでしょう!花陽!」
穂乃果「まーまー」
穂乃果「普通の動画撮っても面白くないでしょ?」
穂乃果「今回はブシロードさんのバックアップもあるし!」
穂乃果「いろいろな料理に挑戦してみようよ」
穂乃果「皆で叶える料理(物語)だよ!!」
ことり「あはは…穂乃果ちゃんらしいね」 にこ「でも私は手を抜く気は無いわよ?別に笑いが欲しいわけじゃ無いんだから」
穂乃果「それはもちろん、美味しいものを作るってコンセプトは変わらないよ」
穂乃果「ただ…単に美味しい物を作って、やっぱり美味しいね、じゃ面白く無いからね」
希「…あっと驚く食材や調理法を披露して、なおかつ美味しい料理を作る…ゆーことやね?」
穂乃果「うん!」
凛「それなら料理が駄目な凛にもチャンスがありそうっ!」
海未「そんなうまく行く気がしませんが…まぁそれが見てて面白いのでしょうね」
穂乃果「それじゃあ順番に料理していこう!」 =========
【1順目】
にこ「で、順番は?」
穂乃果「誰からでもいいけど…じゃあ、年が若い順でいこっか」
凛「うんうん!おばさん達の料理は後回しにゃ!」
にこ「だれがおばさんよっ!!」
絵里「…凛?」
凛「ん?」
絵里「…年が若い凛の美味しい料理…期待しているわ?」ニコニコ
凛「は…はい…」ガクガク
希「(えりち…大人気ないで…)」
穂乃果「じゃあ順番はこうだね」
花陽→凛→真姫→海未→ことり→穂乃果→絵里→にこ→希 【1順目 花陽】
花陽「それじゃあ、私が最初にやってみたかった料理は…《ライスピザ》ですっ!」
絵里「ライスピザ?」
花陽「うん!」
花陽「これはね、ピザの生地の部分あるでしょ?」
花陽「あれがご飯なの!!」
希「おお…考えただけで旨そうやな…」
花陽「釜で焼くとご飯にいいおこげが付いて、絶対美味しいです!!」
にこ「石焼きビビンバみたいなノリね」 花陽「そう!焼肉屋さんに行ったらチーズ石焼きビビンバとか、たまにあるでしょ?」
花陽「それに近い感じになると思うの」
海未「具材はどうするのですか?」
花陽「今回はピザの基本中の基本、マルゲリータのご飯版を作りたいと思います!」
真姫「!」
真姫「マルゲリータと言ったらトマトじゃない!」
花陽「うん!トマト、バジル、モッツァレラチーズを、伸ばしたご飯の上に焼くだけ♪」
穂乃果「早く食べたーい!!」
花陽「…というわけで、完成版が既にあります!!」
ことり「あはは、お約束だね」 ――――-
花陽「これみて下さい!凄くいい色じゃ無いですか!?」
穂乃果「うわぁ!めっちゃいい匂い!」
凛「これは期待できるにゃー!」
花陽「えー、じゃあこの…名前がよく分からない器具で切り分けていきます」ギコギコ
海未「意外と形保っていますね」
絵里「そうね、直ぐに形崩れるかと思ったけど、焼きおにぎりみたいに固まってるわ」
花陽「じゃあ…せーので食べましょう!!せーのっ!」 パクッ…モグモグ…
…
希「うまぁ…」
にこ「ふふふ…笑っちゃくらい美味しいわね…」
海未「チーズとご飯のお焦げがうまくマッチしていますね」
花陽「そうでしょう!?これならご家庭でも簡単にできます!」
真姫「焦げたトマトとご飯も意外に合うわね」
穂乃果「ほんと美味しいね…なんだろう…大好物、と言って良いくらいだよ…」
ことり「お焦げって意外と作るの難しいけど、オーブンで焼けば良かったんだね」 ―――
穂乃果「じゃあ点数の方なんですが…にこちゃんどう?」
にこ「抜群ね。10点満点でも良いくらいだけど…今後の料理の為にと、もっと他に合う具材があるんじゃないかって事を考えて、9点ね」
花陽「ありがとうございます!」
穂乃果「じゃあ花陽ちゃんの《ライスピザ》は9点で!!」 =======
【1順目 凛】
凛「それじゃあ、凛が考えた料理はこちらです!」
凛「じゃじゃーん!!」
真姫「…なにこれ」
凛「何って見ての通りだよ」
希「うーん…アイスバーに見えるけど…茶色いな」
海未「コーラ味…ですか?」
凛「ノンノンノン…茶色にはもっと代表的な料理があるでしょ!」
穂乃果「えーなんだろ、とんかつソース?」
花陽「チョコレート?」
凛「ぶっぶー!正解はね?」
凛「天下一品のこってりスープ!!」
凛「その名も…《こってりスープバー》だにゃ!!」
希「天下一品っていうとラーメンのチェーン店やんね。こってりスープが特徴的な」
凛「うん!あのベッキーもCMしてたピュアッピュアなラーメン屋だよ!」
真姫「むしろドロドロな感じがマッチしてるけど…」 海未「…ということは凛、あのスープをアイスバー化したのですか?」
凛「うん!!」
ことり「ええ…食べたく無いよぉ…」
にこ「これはふざけてるわね」
凛「いやいや!絶対に美味しいよ!冷製スープの最上級版みたいなもんだよ!!」
真姫「いやいや、ふざけてる。ビシソワーズをバカにしてるわね」
凛「…天下一品を食べたいけど暑くて食欲無い時もあると思うの」
絵里「食欲無いときに天一食べたいと思うかしら…」
凛「そんな時、これがあれば暑い夏も乗り切れると思うんだ」
凛「ガリガリくんでお馴染み、赤城乳業さん、チャンスですよ!!!」
穂乃果「チャンス無いと思うけど…」
海未「まぁ百聞は一見にしかず、いえ…一食にしかず」
海未「とりあえず食べてみましょう」 ―――-
ペロッ…
…
ことり「うーん…」
希「なんやこの味…ぅわ…!からっ!!!」
絵里「こってりスープの濃さが冷えた事によって更に凝縮されてるわね…」
凛「でも味は美味しくない?そんなに悪く無いよね?にこちゃん?」
にこ「いやまぁベースは天一だし味はそんな変な事になってないけど熱い方が絶対に美味しいわ」
凛「ええー一生懸命やったのにぃ…かよちぃん、凛ふざけて無いよね…?」
花陽「いや…ふざけてると思う」
凛「」
穂乃果「」フフッ…
真姫「」フフッ… ―――-
絵里「じゃあ、これに点数をつけていきましょうか」
凛「これ呼ばわりは酷くないかにゃー?」
穂乃果「花陽ちゃん、どう?」
花陽「うーん…5点!」
真姫「え!?高っ!!」
海未「せいぜい、3点くらいでしょう…」
花陽「いえ、私も味だけ考えたら2点ですよ」
花陽「後の3点は小学校の時からの友達だからです」
希「」ンフフッ…
ナレーター(理事長)『花陽の思いも虚しく、凛の《こってりスープバー》の評価は2点に!』 =======
【1順目 真姫】
真姫「ふふっ、じゃあ次は私の料理ね」
真姫「これよ」
海未「これは…コロッケですか?」
真姫「さすが海未ね。でも問題は中身よ」
穂乃果「なんだろう…」
にこ「…これ、中身パスタじゃない?」
真姫「にこちゃん正解!!!」
絵里「」ビクッ!!
真姫「スパゲティを丸めて揚げてコロッケにしたのよ」
穂乃果「ほえー」
ことり「味が想像できないなぁ」
真姫「早速食べていきましょう!」 凛「真姫ちゃん、これはそのまま食べるの?」
真姫「いえ、お好みで三種類のソースを用意したわ」
真姫「ミートソース、カルボナーラ、イカスミよ」
真姫「このソースをコロッケにかけて…はいっ、出来上がり!」
希「おお〜」
絵里「そんなに変な事にはならなさそうね」
真姫「食べるときはフォークとナイフを使うのよ」
花陽「なんかフランス料理にでてきそうだね」
穂乃果「それじゃあ、いっただっきまーす!!!」 ――-
カチャカチャ…
モグモグ…
海未「…あの、私ミートソースなのですが…美味しいですね…」
絵里「…あの、私イカスミなんだけれど…美味しいわね…」
花陽「…私カルボナーラなんですけど…抜群ですね…」
真姫「ふふ!!ほら、言った通りでしょ!?」
希「うまいなぁ〜これぇ〜」
ことり「ソースが衣に染み込んで美味しいねっ」
穂乃果「願わくば、コロッケがもう少し薄かった方が食べやすいかな〜」
にこ「そうねぇ、ちょっとパスタゾーンが多いから、飽きが来るのが早いかも…でも、それを差し引いても美味しいわね」
凛「だてに美味しい物ばっかり食べてないね真姫ちゃん!」
真姫「り、凛は一言多いのよ!!///」 ――-
海未「点数、どうしましょうか?」
にこ「そうねぇ。真姫、あんたは何点欲しいの?」
真姫「満点はおこがましいから9点でいいデショ?」
凛「でもライスピザが9点だし、それと同等は無いんじゃ無いかなぁ。8点で!!」
真姫「まぁ…あの料理は完璧だったし仕方ないわね…8点で泣いておいてあげるわ」
ナレーター(理事長)『真姫の料理は絶品もライスピザに一歩及ばず、8点!』 ======
【1順目 海未】
海未「わ…私の考えた料理は…《私のハートも一緒に炊きこんじゃうぞ♡あまあまほむまん炊き込みご飯♪》です…」
希「なんやそのキラキラな料理名…」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
海未「し…仕方ないでしょう!?いきなりアイドルが作る料理名を考えろと言われて…!!///」
海未「むしろ何故皆がそんな普通の料理名なのですか…!!」
穂乃果「何故って言われても…その発想は無かったよ…」
ことり「とっさにそんな可愛い料理名が思い浮かぶ海未ちゃんかわいぃ〜♡」
海未「うぅぅ…///も、もう知りませんっ!!1巡目が終わったら私は帰ります!!!」
穂乃果「あああ!ごめんってばぁ海未ちゃん!!」
ことり「別にからかうつもりは無かったんだよぉ…」
海未「ほんと…二人はずるいです…」グスン… にこ「海未が実は乙女なんてことは、μ'sの歌詞で皆にバレてるんだから今さらどうってことないでしょ」
にこ「それより料理の内容が肝心よ。あんた炊き込みご飯の前に変なワードつけたでしょ」
希「なんか、ほむまんとか聞こえたような…」
海未「はい!私の大好きなほむまんをご飯と一緒に炊き込んでみました!」
凛「えーーー、そのまま食べようよ…」
穂乃果「うちの売れ筋商品になんてことしてくれるの海未ちゃん…」
海未「そんなの食べてみないとわからないじゃないですか!」 海未「これが美味しければ穂乃果のお店の商品展開がとても膨らみますよ」
穂乃果「そこまで考えてくれるのは嬉しいけど、お父さんに提案する勇気無いなぁ」
海未「そんな事無いですよ。作り方も簡単です」
海未「といだご飯の上にほむまんを6つ並べて、水と少々のお酒を入れて炊くだけです」
海未「炊き上がったら、ほむまんを潰して、ご飯に均等に混ぜれば完成ですね」
真姫「うぇぇ…」
絵里「作る工程見たく無かったわ…」
にこ「まるで鯛めし作る要領ね…」
穂乃果「お酒を入れるのは?」
海未「ほむまんの臭みを消すためですね」
穂乃果「臭みって言っちゃった!!!」 スパゲッティコロッケは美味しいぞソースは俺と冷食にもあるからな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています