曜・善子(眠れない!)
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とある夜、津島家…
善子「ククク…本日の配信は、皆様に禁忌の魔術をお見せしましょう…!」キメッ
善子「…ついに習得してしまいました!その魔術の名は…“ダークネス・インフェルノ”!」ククク
善子「我が封じられし右手より!煉獄の炎を放出してみせよう!」ビシッ
善子(まぁ、ただの発火装置付きのマジック用品なんだけどね…)
善子(えーと、このスイッチを入れるのかしら?)カチ
ボウッッッ!
善子「あっつ!?」ブンッ
ジュッ…
善子「あちちち…なによコレ!勢いよく燃えすぎ!」フーフー
善子「…ん?」チラッ
ベッド「…」メラメラメラ
善子「」
善子「わーーー!?水水みずーーーーー!」
バシャアアアアッ!
善子ママ「な、なんの騒ぎ!?」ガチャ
床・天井・ベッド「…」ビシャビシャ
善子ママ「」
コメント『大惨事wwwww』
コメント『ガチの事故だろこれwwwww』
コメント『ヨハネママキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!』 善子ママ「よ〜〜し〜〜〜こ〜〜〜〜…!」キッ
善子「私はヨ〜ハ〜〜ネ〜〜〜!」キッ
善子ママ「言ってる場合か!どーすんのよこのベッド!」ギリギリギリ
善子「よはあぁっ!?あ、アームロックはやめてーーーーー!」ギリギリギリ
善子ママ「ママは知らないからね!一人で片付けなさいよ!」
バタン!
善子「あいたたた…強く絞めすぎよ!」ムキー
善子「床もベッドもビショビショだわ。どうしたらいいのよこの惨状…」
善子「片付けは明日やるとして…とりあえず今夜は…」ガサゴソ
――――
――
― 渡辺家の前…
善子「うちの近くは曜さんの家しか無いから来たけど…」
善子「もう21時だしなぁ。こんな遅くに泊めてほしいなんて言ったら迷惑よね…」
/おーい!善子ちゃーん!\
善子「わひゃいっ!?」ビクゥッ
善子「よ、曜さん!どこから…!?」キョロキョロ
曜「上だよ上ー!ベランダにいるよー!」
曜「こんな時間にどうしたのさー!」
善子「遅くにごめんなさい!あの!お願いがあって来たのよー!」
曜「分かったー!いま下に降りるからー!」 ガチャッ
曜「お待たせ!一体どうしたの?」
曜「クク…楽園より追放されし堕天使が闇夜を斬り裂いて降臨…」キメッ
曜「じゃあねー」バタン
善子「わー!待って待って!ちゃんと用件言うから!」
曜「うん、偉いぞヨハネ」ガチャ
善子「それが、その…かくかくしかじかでして…」 曜「えぇ…夜になにやってるのさ…」ヒキ
善子「ひ、引かないでよ!」
善子「ねぇお願い!今日だけ泊めて!部屋もベッドもビショビショで眠れないのよー!」
善子「もうバスも終わってるから曜さんしか頼れる人がいないの!」
曜「分かった分かった!ダイジョーブだから頭あげなよー」
曜「ウチはよく千歌ちゃんも泊まりにくるからさ!遠慮なく上がって!」
善子「よ、曜さーん!ありがとー!」ダキッ
曜「わあっ!///まったくもー…」ポリポリ
曜(もー、善い子なんだから)クス 曜の部屋…
曜(前言撤回であります)
善子「曜さん曜さん!今日はたくさんゲーム持ってきたのよ!あとお菓子も!」ジャーン
善子「明日は祝日だし、練習も休みだからたっぷりプレイしましょ?」ウキウキ
曜「善子ちゃ〜ん?さっきのお願いは何だったの?」
曜「この準備万端っぷり、さては最初から私が泊めるのを分かってたでしょ?」
善子「ぎくっ!」ドキーン 善子「だ、だって曜さん優しいから…」アセアセ
善子「それに友達の家に泊まるなんてこと無かったから張り切っちゃって…」
善子「ごめんなさい…」シュン
曜「あはは、いいよいいよ!私も友達泊めるのはテンション上がるしね」
曜「それよりゲームやろうよ!どんなソフト持ってきたの?」
曜「千歌ちゃんとスマブラとかスプラトゥーンならやったときあるんだけど」 善子「ふふふ…そんなゲームじゃないわ。ヨハネは洋ゲーしかやらないもの!」
善子「持ってきたのは…これよ!(おぞましいZ指定のパッケージ)」ドーン
曜「うわっ!?」ビクッ
曜「ちょっと!前に私グロいのダメって言ったじゃんか!」
曜「その赤とか黒のおぞましいパッケージは何なの!?」
善子「ふふっ…今日は曜さんに私が愛するゲームの世界を教えてあげましょう…」キメッ
曜「別に教わらなくていいよ!」 曜「うわー…相変わらずバイオレンスなゲームやってるなぁ。ゾンビ物やら戦争物やら…」
善子「いいじゃない。ゲームの中でしか味わえない内容だから楽しいのよ?」
曜「このソフトは何て読むのかな。んーと、Call of ドーテイ…」
善子「…デューティーよ」
曜「えっ!?あ、ああ!そっか!」ハッ
曜「あ、あははは〜…///聞かなかったことにして!」
善子(たまに天然なのよね、この人…)
善子(でも…ゲームで勝負すれば完璧超人の曜さんに勝てるかもしれないわ!) 1時間後…
曜「〜♪」カチカチ
善子「…」ムスー
テレビ『1P WIN!』テッテレー
曜「やったー!また私のチームが勝ったー!」
善子「お、おかしい…こんなはずでは…!?」ワナワナ
善子「ていうか!曜さんスナイパーじゃないの!」
善子「なんで戦地のど真ん中に突っ込んで無双してるのよ!?」
曜「だってジッと待機してるのも暇だし。自分でいった方が早いかなって」
善子(ぐぬぬ…!なんて事なの!ゲームでも超人ぶりを発揮するなんて…!) さらに1時間後…
曜「まあまあ善子ちゃん、そんなに落ち込まないで」
善子「負けた…この堕天使ゲーマー・ヨハネが…格ゲーでも音ゲーでも負けるなんて…」ズーン
善子「挙句に曜さんが苦手だった『zombie genocide』でも負けるなんてー!」ワーン
曜「あはは、前に一回やらせてもらったからコツを掴んだのかな?」
善子「つ、次よ!こうなったら封印されしゲームを解禁する時が来たようね!」
善子「えっと…『サムライvsムカデ人間2 スーパーグロテスクエディション』を…」ガサゴソ
曜「そのゲームは出さなくていいから!」
曜「それよりさ、もう遅いからお風呂に入ってきたら?私はもう入っちゃったし」
善子「そ、そうね。ありがと、じゃあ入らせてもらうわね?」
曜「お風呂は一階の奥だよ。バスタオルも使っていいからね」
善子「分かった、行ってくるわ」 お風呂…
チャポン
善子「〜♪」フンフ〜ン
善子「広いお風呂…気持ちいいなぁ」チャプ
善子「ふ〜ん…なかなか良いシャンプー使ってるんだぁ…」
善子(やっぱり曜さんは優しいわ。最初はリア充すぎて仲良くなれないと思ったけど)クス
善子「…」
善子(な、なんだか急に緊張してきたわ。今まで誰かの家に泊まったことないし…)
善子(…か、考えすぎよね!///)ブクブク 曜の部屋…
曜「〜♪」フンフ〜ン
曜「善子ちゃんのパジャマはこれでいいかな?」
曜「あ…布団の予備ないや。まあベッドで一緒に寝ればいいよね!」
曜「…」
曜「!?」
曜(って一緒に寝る!?お風呂上がりの善子ちゃんと同じベッドに!?)
曜「///」 カァアアア
曜(ってばかばか!な、なに考えてんのさ私は!///)
曜・善子(平常心平常心…) 20分後…
善子「お風呂、気持ちよかったわ。ありがとう」
曜「うん!これ私のパジャマ、前に使ってたのでもいいかな?」
善子「なんか色々と悪いわね…」
曜「気にしない気にしない!ほら善子ちゃん、髪の毛乾かしてあげる!」
善子「じゃあお言葉に甘えようっと」
曜「善子ちゃん髪の毛サラサラだね〜」ブォオオオ
善子「そう?きっと曜さんのシャンプーが良かったのよ」
曜「水泳やってると痛んじゃうからさ。奮発して良いの買ったんだ」ブォオオオ
善子「なるほどね、やっぱり曜さんも女の子らしいとこあるのね」クス
曜「あ〜!どういう意味かなそれ!」
曜「…はい終わり!じゃあそろそろ寝ようか?」
善子「そうね、もう日付変わってるしね」 曜「それじゃ布団の予備がないからベッドで一緒に…」
善子「えっ!そんな悪いわよ!」
曜「だ、大丈夫だよ!それに寒いから一緒に寝た方があったかいよ!」
善子「じ、じゃあお言葉に甘えて…おじゃましまーす…」スッ
曜「おーあったかい!ヨハネ湯たんぽだ!」
善子「何よそれ」クス
曜「じゃあおやすみー」
善子「おやすみなさーい」 曜「…」
善子「…」
曜「…」
善子「…」
曜「…」ソワソワ
善子「…」ソワソワ
曜「…」
善子「…」
曜・善子(ね…)
曜・善子(眠れない!) 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f) 曜(な、なんだろ…隣にお風呂から上がったばかりの善子ちゃん…)
曜(いい匂いするし…変に意識しちゃうっていうか…)
善子(ま、まずいわ…女同士だし変な考えは起こさないと思ったけど…)
善子(どうしよう、曜さんのパジャマ姿すっごいかわいい…ぶっちゃけ抱きしめたい…)
曜(てか善子ちゃん起きてるのかな…)
善子(てか曜さん起きてるのかしら…)
曜(…)
善子(…)
曜・善子「「あの」」 曜・善子「!」
曜「あっ!お、起きてたんだね」
善子「え、ええ!曜さんもなのね」
曜「うん、何だか眠れなくなっちゃった」
善子「ちょっと話でもしましょうか?」
曜「そうだね」 善子「最初に曜さんとちゃんと話したのはバスだったわね」
曜「そうだね〜。あの時は堕天使なんて名乗るからビックリしたよ」
善子「Aqoursに誘ってくれたときは嬉しかったな」
曜「ふっふっふ、善子ちゃんをスカウトした私の目は確かだったでありまーす!」
善子「本当にありがとう。今の私がいるのは曜さんのおかげよ」
曜「やめてよー!照れくさいじゃんか!///」 善子「…」
善子「曜さん」
曜「ん?」
ギュッ…
曜「え、よ、善子ちゃん…?」
曜(後ろから抱きしめられた…)
善子「ちょっとだけ…ちょっとだけこうしてもいいかしら…」
曜(あ、あわわわわ///) 善子「曜さん…あったかい…」ギュウッ
曜「よ、善子ちゃん…」
曜(お、お、落ち着け私!///)
曜(こ、ここは年上らしくリードしてあげないと!///)
善子「…」
善子「もうすぐ…」
善子「もうすぐ曜さんやAqoursのみんなと離れちゃうのね…」
曜「えっ…」
善子「みんな別々の学校に行っちゃうし、マリーたち3年生は卒業…」
善子「やっと…やっと大切な仲間ができたと思ったのに…」ジワ…
善子「曜…」ギュッ…
曜「…」 曜「善子ちゃん、ちょっとそっち向くね」クルッ
善子「う、うん」ゴシゴシ
曜「…泣いてるの?」
善子「んなっ…!だ、堕天使が泣くわけないでしょー!」ムキー
ギュッ…
善子「わっ…よ、曜…!」
曜「いいと思うよ、堕天使でも泣いたって」
曜「Aqoursみんな、きっと善子ちゃんと同じ気持ちだよ」
善子「…曜もそうなの?」 曜「うん、千歌ちゃんや梨子ちゃん…もちろん善子ちゃんも…」
曜「みんなと離れるのは悲しいけど…でもね」
曜「空がどこまでも繋がってるように…私たちも遠くにいたって繋がれるはずだから…」
曜「だからきっと大丈夫!私は…そう信じてるんだ!」
善子「…」
善子「うん…そうよね…」
善子「曜、ありがとう…!」グス
曜「おっ、これが本当の“堕天使の涙”だね!」
善子「か、からかわないでよ〜!///」
曜「あはは!ちょっと元気出た?」
善子「うん…!」 善子「…」
善子「あ、あの…曜?」
曜「ん?」
善子「最初に抱きついた私が言うのもなんだけど…」
善子「い、いつ離してくれるのかな…って///」ギュゥゥ…
曜「えっ?」 曜「あ…わあっ!?ごご、ごめん!///」バッ
曜「わ、私ってば!ついついずっとくっついちゃってて…!///」カァアアア
善子「いや、別にいいんだけどね…」
曜「も、もう寝るね!おやすみー!///」クルッ
善子「あ…」
善子「…」
善子(ふ〜ん…これはちょっと面白そうね)ニヤ 善子「曜、寝ちゃダメ…」ギュウッ
曜「!?!?!?」
善子「ヨハネ…やっぱりもっとくっついてたいの…」ギュッ…
曜(な、な、なっ…!?)アワアワ
善子(ふふふ、戸惑ってるわね)
善子(さっきゲームで負けて悔しいし。完璧超人が恥じらうとこを見るチャンスよ!)ニヤリ
曜(よ、善子ちゃん、今度は何を…!///)
善子「曜が優しくしてくれるから…何だかドキドキしてきちゃって…」
善子「だからね?曜の可愛いところ…もっと見たいの…」スッ
曜(む、む、胸に手を…!///)カァアアア
善子(おぉう…これはなかなかなモノを…)モミモミ 曜「き、急にどうしたのさ善子ちゃん…!」
曜「と、年上をからかっちゃ…ダメだよっ…!」
曜「そろそろ…やめ…んっ…!」ビクン
善子「イヤ。やめないもん」モミモミ
善子「ココとか…どうかしら?」ペロ
曜「ふわぁっ!?」ビクン
曜「く、首筋は弱いから…舐めないでぇ…///」
善子(ふふふ…!効いてる効いてる!)
善子(いつもカッコいい曜がこんな声を出すなんてね!)ニヤニヤ
曜「善子ちゃ…も、もうやめてよぉ…///」
善子(…)
善子(あれ…まずいわ…。ちょっとしたイタズラのつもりだったんだけど…)
善子(な、なんか興奮してきた、かも…///)カァアアア 曜「も、もー!調子にのるなー!///」バッ
善子「へ…?きゃあっ!?」ゴロン
曜「こ、今度はこっちの番だよ!」スッ
善子「…えっ!?」
善子(よ、曜が私の上に…!)
曜「ふふ…次は私がたくさん可愛がってあげるからね?」キリッ
曜「…覚悟はできてるかな?」フッフッフ 善子「…!///」ドキ
善子(な、なに!?今まで見たことないような曜の真剣な表情…!)
善子(わ、私抱かれる!?曜に抱かれちゃうの!?!?///」
曜「今から善子ちゃんを…」
善子「///」ゴク…
曜「く、くすぐっちゃうでありまーす!」ヨーソロー
善子「…」
善子「は?」 5分後…
善子「あ、あはははははははは!」ジタバタ
曜「ほらほら!どうだヨーシコー!」コチョコチョ
曜「曜ちゃんをからかうとこうなるのでありまーす!」コチョコチョ
善子「ご、ごめんなさ…あはははははは!」
善子「も、も、もう…ゆるして〜〜〜!あはははははは!」ジタバタ
曜「うんうん、反省したようだね!」パッ
善子「はぁー…はぁー…」ゼーゼー
善子「も、もう…ふ、布団がグチャグチャじゃないの…」ゼーゼー 曜「…」
曜「ぷっ!あはははは!」
善子「な、なにがおかしいのよ〜!」
曜「なんだか嬉しくてさ!」
善子「はぁ?何がよ…」
曜「人間の私と堕天使の善子ちゃんがこんなに仲良くなれたこと!」
善子「ぷっ、何それ…」
曜「…」 曜「ねぇ…」
善子「ん?」
曜「さっきは離れても平気…って言っちゃったけどさ…」
曜「でも…学校が無くなっても、これから先もずっとずーっと」
曜「善子が…私の隣にいてくれたら嬉しいかな…」
善子「曜…」 曜「…」ハッ
曜「…って!わ、私なに言ってんだろ!告白みたいなこと言っちゃったよ!///」
曜「よ、善子ちゃん!気にしないでね!」アセアセ
善子「…」
善子「…むぅ」
善子「ムードが無いわね…。やっぱり曜はヘタレだわ…」ハァ
曜「ヘタレ!?」ガーン 曜「じ、自分もヘタレじゃんかー!さっきもっとこう…強引に来ればその気になったのにさ!」
善子「い、今さらそーいうこと言う!?自分はくすぐりしか出来ないくせにー!」
曜・善子「むむむ…」
善子「そうだわ、思い出に…」ガサゴソ
善子「ほらヘタレ曜ー?写メ撮るから笑って笑ってー?」クス
曜「う、うるさいなあ!じゃあ私もヘタレ堕天使を撮るからね!」スッ
善子「…」
善子「…ヘタレ同士、一緒に撮ってあげてもいーわよ?」
曜「…」
曜「…もー仕方ないなー」クス
パシャッ 善子「…」ポチポチ
善子「写真加工して…できた!」
善子「どう?“曜&エンジェル”!」ジャーン
曜「おおっ!いい感じでありまーす!」
善子「せっかく作ったしケータイの待ち受けにしよーっと」フフ
曜「あ、私も!後で送ってね!」
善子「うん!…ふぁ〜あ…」
善子「さすがに眠くなってきたわね…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています