曜「寒い日はやっぱり鍋でしょ!」梨子「あとお酒!」
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曜「――おまたせー」
梨子「キタキター! 曜ちゃんお手製の鍋料理! 待ってたよ〜!」
曜「うわ、既に出来上がってるし……」
梨子「いいからはやく開けて開けて! てか開けろー!」
曜「分かった分かった……ほい、っと」
梨子「――うわぁ……美味しそう……!」
曜「曜ちゃん特製、海鮮鍋であります! 今日のは自信作だよ!」
梨子「んんー――既に海の香りが……ジュル……」
曜「寒い冬にはやっぱりこれだね!」
梨子「うんうん! あとお酒もね!」
曜「お酒もかよっ!」 曜「梨子ちゃんさー……特に冬とか関係なくお酒飲んでるよね……」
梨子「いいじゃんいいじゃーん。あ、でも今日はちょっと特別なお酒だよ? ほら?」
曜「……? なあに、それ?」
梨子「赤〇島だよ!」
曜「赤〇島?」
梨子「そうそう、ある時期にしか出荷されない貴重な芋焼酎だよ。とーってもおいしいんだぁ……」
梨子「こう……お湯で割って飲むと香りが立って……くあぁーーっ! うまいっ!」
曜「そ、そんなにおいしいんだ……私、焼酎は飲んだことなくて……」
梨子「あ、じゃあ飲んでみる?」
曜「え、ええ? いいの?」
梨子「いいよいいよ! 曜ちゃんにもこのおいしさを分かってほしいし」
梨子「ちょっと香りに特徴があるかもしれないけど、クセになる人もいるんだよ?」
曜「そうなんだ……じゃあ、ちょっともらおうかな」 梨子「はいっ、どーぞ」
曜「ありがとう、いただきます」コクコク
曜「……確かに香りがすごいね、私は好きだけど」
梨子「ホント?」
曜「うん……あと飲んだ感じもいいね……意外とすっきりというか、風味を感じて……」
曜「今までこういうお酒飲んだことなかったけど、私、これは結構好きかも」
梨子「おおっ! この良さがわかってくれるとは!」
梨子「そして料理も一緒に堪能すると……これまたうんまい!」
曜「――うん、確かにおいしい!」
梨子「うまぁ! ……というか曜ちゃん、また料理の腕上げたね」
曜「いやまぁ、毎日料理は作ってるし……梨子ちゃんが料理しないからだけど」
梨子「さすがは私の嫁!」
曜「嫁言うなし! ……でもこのお酒、本当においしいなぁ。もう一杯いいかな?」
梨子「おー、曜ちゃんが食いつくなんて珍しい……どんどん飲みな?」
曜「梨子ちゃんじゃあるまいし、そんなに飲まないよ」 こいつらいつも酒飲んでるな
これからも飲み続けてくださいお願いします 曜ちゃん酔うパターンだろこれ
あ、今のは曜と酔うが 曜「――うーん……うぅん……」
梨子「……」
曜「うぅ……うー……」
梨子「曜ちゃんが……酔いつぶれてる! 珍しい!」
梨子「焼酎のこと気に入ってどんどん飲んでたけど……さすがに堪えたみたいね……」
曜「…………」
梨子「曜ちゃん、酔うとテンション下がるタイプなんだね……私とは正反対みたい」
曜「……りこちゃん?」
梨子「ん? なあに、曜ちゃん?」
曜「……りこちゃぁん、りこちゃぁん……」
梨子「え? なに……なに?」
曜「……いない」
梨子「……え?」
曜「……りこちゃんが、いない! いないよ! どうしよう!」
梨子「え、ええ!?」
曜「うわぁん……りこちゃん消えちゃったぁ……うえーん……」
梨子「いるよ? ここにいるよ?」 曜「りこちゃんどこー? どこー?」
曜「……どこなのぉ?」ウルウル
梨子「あ、え?」
曜「……どこぉ……?」
梨子「え、え……もしかして、泣いちゃいそう……?」
曜「ぐず……りこちゃぁん……ぐず……」
梨子「あわわ、あわわ……」
梨子「わ、私はここだよー、曜ちゃん」
曜「ぐじゅ……あっ……りこちゃんいた! いたいたー!」
梨子「うん、ここにいるよー」
曜「えっへへー……りこちゃんみーっけ!」ハグッ
梨子「うわぁっ!? よ、曜ちゃん?」
曜「えへへー……もう離さないもんねー」スリスリ
梨子「……」
梨子「……」
梨子「……何かしら、このかわいい生き物は」 曜「えへへー、りこちゃん、りこちゃーん、ふふっ……」
梨子「……」
梨子(かわいい……かわいすぎる! 泥酔曜ちゃん! まさかこんな一面があったとは……)
梨子「でへ、でへへ……」
曜「……りこちゃん変なお顔してるよ? どうしたの?」
梨子「へっ!? あ、いや……よ、曜ちゃんがかわいいなぁーと思って……って、まるで変態やないかいっ!」
曜「あはは、なにそれー、おもしろーい、あははー!」
梨子「こ、こんなくだらないのでウケてる……かわいい」
曜「もーかわいいかわいいって……私よりも、りこちゃんのがかわいいよっ!」
梨子「え、私?」
曜「うんっ! りこちゃんかわいい、かわいい!」
曜「かわいいりこちゃん大好きっ!」
梨子「!?!?!?!?」
曜「? どしたの?」
梨子「なななななんでもないのよなんでも」
梨子(落ち着け、落ち着くのよ桜内梨子2〇歳!) 曜「えへへー、りこちゃんすきー」
梨子「そ、そうなんだぁ。曜ちゃん、梨子ちゃんのことが好きなんだね」
曜「うん! 大好き! あいしてる!」
梨子「あい……!? む、難しい言葉知ってるんだね、曜ちゃんは」
曜「曜ちゃん大人だよ? それくらいしってるもん!」
梨子「そ、そうなんだね、偉い偉い」
曜「偉い? 曜ちゃん、偉い?」
梨子「うん、偉い偉い」
曜「ふふん……んっ」
梨子「……え?」
曜「だから……んっ」
梨子「えっ? えっ?」
曜「もー……偉い子にはなでなででしょ?」
梨子「あ、ああそうだよね……よしよーし、曜ちゃんえらーい」
曜「えへへぇ……」
梨子「……」
梨子「……変な気が起きそうだわ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています