送信者:神里綾華

別れてからも、時折貴方のことを思い出します。つい先日、知らない小道を一つ見つけました。そこでは花々が咲き誇り、辺り一帯が薄紅色に染まっているのです。そこからは花火を見ることも出来ます。近くには屋台もあって…お時間がある時に、ぜひ貴方と一緒に散策してみたいと思っております。
今の貴方はきっと大事を成すために、至る所を駆けまわっていることでしょう。日々目標に向かって前進し、着実に新たな一歩を踏み出している…そうすることで、目標を成し遂げているのですね。
世の中には、貴方にしかできないことがあるはずです。私も同じように、自分の立場に立って、私のできることを一つ一つ全うしています。
ですが、あまりご無理をなさらずに、ご自身とパイモンさんをしっかりと労わってください。
それから、一つお願いがございます…
身勝手かもしれませんが、今日だけは…貴方に会いたいのです。
もしよろしければ、今宵、櫻の下でお会い出来ませんか。この時期に見られる月明かりは、とても美しいものなんですよ…貴方と共に見られることを、心待ちにしております。