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『I AM THAT 私は在る』
【29 生きることが生命の唯一の目的だ】(つづき)

 質問者 それでも、あなたは苦しみを解放することを選びます、たとえ不治
 の病の身体を破壊するとしても。
 マハラジ
 またしてもあなたは外側から見ている。
 私は内側から見ているのだ。
 私は苦しむ人を見てはいない。
 私が苦しむ人なのだ。
 私は彼を内面から知っている。
 そして自発的に、努力を要せず正しいことをするのだ。
 何の規則にもしたがわず、何の規則も定めない。
 誠実に、そして抵抗できないまま生命の流れとともに在るのだ。
 質問者 それでも、あなたはとても実際的で、あなたの周囲の環境を完全に
 コントロールしているように見えますよ。
 マハラジ
 私にほかの何であって欲しいのかね?
 不適格者かね?
 質問者 それでも、あなたは他の人たちをそれほど助けることはできないで
 しょう。
 マハラジ
 もちろん、助けることができる。
 あなたもまた助けることができるのだ。
 誰もがそうできる。
 しかし、苦しみはつねに新たにつくり出されている。
 本人だけが苦しみの根本を破壊できる。
 ほかの者は彼を苦痛から救うことはできても、人類の底なしの愚かさである
 その原因から救い出すことはできないのだ。
 質問者 この愚かさに終焉(しゅうえん)はやってくるのでしょうか?
 マハラジ
 人においては――もちろんやってくる。
 いかなる瞬間にでも。
 人類においては――周知のように――長い年月の末にやってくる。
 創造においては――けっしてありえない。
 なぜなら、創造自体が無知の根本だからだ。
 物質自体が無知だ。
 知ろうとしないこと、そして知らないということを知ろうとしないこと、そ
 れがかぎりない苦しみの原因なのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)