>>449
『I AM THAT 私は在る』
【26 人格、ひとつの障害】(つづき)

 質問者 私にとっては深い神秘だとしか言いようがありません。
 私はただのシンプルな人間です。
 マハラジ
 深く、複雑で、神秘的で、理解し難いのはあなたのほうだ。
 あなたに比べれば、私はシンプルそのものだ。
 私は内面と外面、私のものとあなたのもの、善と悪といったいか
 なる区別もない、あるがままだ。
 世界であるものが私で、私であるものが世界なのだ。
 質問者 人がそれぞれ自分自身の世界をつくり出すとは、いった
 いどのように起こるのでしょうか?
 マハラジ
 数人の人が眠るとき、それぞれが彼ら自身の夢をみる。
 多くの異なった夢という疑問は目覚めとともにだけ現れ、それら
 はすべて夢、あるいは何か想像されたものとして見られたときに
 消え去る。
 質問者 夢でさえ根拠があります。
 マハラジ
 夢は記憶のなかにあるのだ。
 たとえそうだとしても、思い出されたものとは、もうひとつの夢
 にほかならない。
 偽物の記憶は、偽物をもたらすことしかできない。
 記憶自体に何も間違ったことはない。
 偽りはその内容にあるのだ。
 事実を覚え、意見は忘れなさい。
 質問者 何が事実なのでしょうか?
 マハラジ
 純粋な気づきのなかで、欲望と恐れから影響を受けずに知覚され
 たことは事実なのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)