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『I AM THAT 私は在る』
【23 識別は無執着をもたらす】(つづき)

 質問者 調査するには、世界は大きすぎます。私の知っていることといえば、
 私は存在し、世界も存在しています。世界は私を混乱させ、私は世
 界を混乱させるのです。
 マハラジ
 私の体験ではすべてが至福だ。
 しかし、至福への欲望は苦痛を生みだす。
 それゆえ、至福が苦痛の種子となる。
 この苦痛の宇宙全体は欲望から生まれたのだ。
 喜びへの欲望をあきらめなさい。
 そうすれば、あなたは苦痛が何かさえ知らずにすむだろう。
 質問者 なぜ喜びが苦痛の種子となるのでしょう?
 マハラジ
 なぜなら、喜びのためにあなたは多くの罪を犯しているからだ。
 罪の結果は苦しみと死なのだ。
 質問者 あなたは、世界はただの苦難であり、何の役にも立たないと言われ
 ます。私はそうではないと感じています。神はそれほど愚かではあ
 りません。私には、世界は可能性を現実にし、物質に生命を与え、
 無意識を完全な覚醒に導く偉大な企(くわだ)てとして映ります。
 至高なるものを実現するには、私たちには対極の体験が必要です。
 寺院を建てるために、石や漆喰(しっくい)、木や鉄、草やタイル
 などが必要なように、生と死を克服した聖者となるためにはあらゆ
 る体験が必要です。女性が市場へ行き、料理のあらゆる材料を買い、
 料理し、主人に供するように、私たちも人生の火によって私たちを
 料理し、神に捧げるのです。
 マハラジ
 もしあなたがそう考えるのなら、そうしなさい。
 神に捧げるがいい。
(´・(ェ)・`)
(つづく)