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『I AM THAT 私は在る』
【23 識別は無執着をもたらす】(つづき)

 質問者 ひとつの岩を想像してください。岩のなかに穴が、穴のなかにはカ
 エルがいます。カエルはその生を心迷わせず、邪魔されずに、完全
 な至福のうちにすごします。もしカエルが外の世界についての話を
 聞いたならば、彼は言うでしょう、「そんなものは存在しない。私
 の世界は平和と至福だ。あなたの世界は言葉で構築された、単なる
 まぼろしだ。それは存在してなどいない」と。あなたにとっても同
 じことです。あなたが私たちの世界は単に存在していないと言うと
 き、もはや討論するための共通の土台がありません。ほかの例をと
 れば、私が医者へ行き、腹痛を伝えたとします。彼は私を診察し、
「あなたはだいじょうぶだ」と言います。「でも、痛いのですよ」
 と私は言うでしょう。彼は、「あなたの痛みは精神的なものだ」と
 主張します。私は言います。「痛みが精神的だと知ることは何の助
 けにもなりません。あなたは医者なのです。痛みを治してください。
 でなければあなたは私の医者ではありません」と。
 マハラジ
 まったくそのとおりだ。
 質問者 あなたは鉄道を敷きました。しかし橋が欠けているため、列車が通
 れません。橋を架けてください。
 マハラジ
 橋の必要はない。
 質問者 あなたの世界と私の世界の間に、何らかのつながりが必要なはずで
 す。
 マハラジ
 実在の世界と想像上の世界の間につながりは必要ない。
 それはありえないからだ。
 質問者 それでは、どうしたらよいのでしょうか?
 マハラジ
 あなたの世界を調べてみなさい。
 頭を使って批判的に調べなさい。
 それに関するあらゆる概念を詳細にわたって調べなさい。
 そうすれば、うまくいくだろう。
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