>>351
『I AM THAT 私は在る』
【21 私は誰か?】(つづき)

 質問者 それでも、私のとても単純な質問を繰り返さなければなりません。
 誰が罪と徳の区別をつけるのでしょうか?
 マハラジ
 身体をもつ者が、身体とともに罪を犯し、マインドをもつ者がマインドとと
 もに罪を犯すのだ。
 質問者 まさか、ただマインドと身体を所有することが罪を犯すよう強要す
 るとは言えないはずです。その根本に第三の要因があるはずです。
 私は繰り返し、この罪と徳の質問に戻ってきます。なぜなら、最近
 の若い人たちは、罪といったものはなく、その瞬間の欲望に安易に
 したがい、罪に対して神経過敏になる必要はないと言いつづけてい
 るからです。彼らは伝統も権威も受け入れず、強固で正直な思考に
 のみ影響されるのです。
 もし彼らがある特定の行為を慎むとしたら、それは罪の自覚からで
 はなく、むしろ警察への恐怖からなのです。疑いなく彼らの言うこ
 とには一理あります。なぜなら価値観は、時や場所の変化とともに
 変わるということが、私たちにも理解できるからです。たとえて言
 えば、戦争で殺すことはこの世紀では偉大な徳ですが、つぎの世紀
 では恐ろしい犯罪と見なされるかもしれないからです。
 マハラジ
 地球とともに動いている人にとって、昼と夜を体験することはまぬがれよう
 がない。
 太陽とともにとどまる人は暗闇を知らない。
 私の世界はあなたの世界とは異なるのだ。
 私が見るには、あなたがたすべては舞台の上で演じているのだ。
 あなたが行ったり来たりしていることには何の実在性もない。
 そしてあなたの問題はまったくの空想だ!
 質問者 私たちは夢遊病者なのかもしれません。あるいは、悪夢を見ている
 のかもしれません。あなたはどうすることもできないのでしょうか?
 マハラジ
 私はしている。
 私はあなたの夢のような状態に入り込んで、あなたに言っている。
 「あなた自身や他者を傷つけるのはやめなさい。苦しむのはやめなさい。目
 覚めなさい!」と。
 質問者 それでは、なぜ私たちは目覚めないのでしょうか?
 マハラジ
 あなたは目覚めるだろう。
 私は挫(くじ)けさせられない。
 時間はかかるだろうが。
 あなたが自分の夢に疑問をもちはじめたとき、覚醒は間近なのだ。
(´・(ェ)・`)
(おわり)