>>302
『I AM THAT 私は在る』
【18 あなたとは何かを知るために、あなたでないものを見いだしなさい】
(つづき)

 質問者 そうです。私が個人としてあるのは、目覚めている時間だけである
 ことを認めます。目覚めと目覚めの合間に関して、私は知りません。
 マハラジ
 少なくとも、あなたはあなたが知らないということを知っている!
 あなたが目覚めと目覚めの合間に意識がないと主張するなら、その合間につ
 いてはしばらくおいておこう。
 では、目覚めている間だけを考えてみよう。
 質問者 私は、夢のなかでは同じ個人です。
 マハラジ
 賛成だ。
 私たちは夢見ているときも目覚めているときも一緒に考えることにしよう。
 違いは単に継続性にあるだけだ。
 あなたの夢が一定の継続性をもち、毎夜毎夜同じ景色や同じ人びとを映しだ
 すなら、あなたはどちらが夢でどちらが目覚めているのか途方にくれるだろ
 う。
 それゆえ、私たちが目覚めの状態を語るときは、夢見の状態も含めて語ろう。
 質問者 賛成です。私は世界と意識的関係をもった個人です。
 マハラジ
 世界、そして世界と意識的関係をもつことが、あなたを個人とするのに必須
 のことだろうか?
 質問者 たとえ洞窟に幽閉されたとしても、私は個人として在るでしょう。
 マハラジ
 それは身体と洞窟、そしてそれらが存在する世界があるということを意味し
 ている。
 質問者 ええ、わかります。世界と世界の意識は、個人としての私の存在に
 不可欠です。
 マハラジ
 これが個人を世界の一部また一片にし、またその逆も同様だ。
 その二つはひとつなのだ。
 質問者 意識は単独の存在です。世界と個人はともに意識のなかに現れます。
 マハラジ
 あなたは「現れる」と言ったが、「消える」とも言えるだろうか?
 質問者 いいえ、それはできません。私には、私と世界の現れに気づくこと
 ができるだけです。個人として、「世界は存在しない」とは言えま
 せん。世界がなければ、それを言う私もそこに存在していないでし
 ょう。世界がそこにあるから、私もそこにいて「世界はある」と言
 えるのです。
 マハラジ
 それは反対かもしれない。
 あなたがいるからこそ、そこに世界があるのだ。

(´・(ェ)・`)
(つづく)