>>299
『I AM THAT 私は在る』
【18 あなたとは何かを知るために、あなたでないものを見いだしなさい】
(つづき)

 マハラジ
 では、私たちはそれを非個人的存在と呼ぶことにしようか?
 質問者 私ならむしろ、無意識的存在と呼ぶでしょう。私は存在しますが、
 存在しているということを知らないのです。
 マハラジ
 たった今あなたは、「存在してはいるが、存在していることを知らない」と
 言ったが、無意識状態での存在についてもそう言えるだろうか?
 質問者 いいえ。言えません。
 マハラジ
 あなたは「私は無意識だったことを知らなかった」と、記憶がないという意
 味の過去形で描写することができるだけだ。
 質問者 無意識でありながら、何をどうやって覚えていることができるでし
 ょう?
 マハラジ
 本当にあなたは無意識だったのかね、それともただ覚えていないだけなのか
 ね?
 質問者 どうしてそれを証明できるでしょう?
 マハラジ
 考えなさい。
 あなたは昨日のあらゆる瞬間を覚えているだろうか?
 質問者 もちろん、覚えていません。
 マハラジ
 では、あなたは無意識だったのだろうか?
 質問者 もちろん、違います。
 マハラジ
 では、あなたは意識がありながらも覚えていないのだろうか?
 質問者 そうです。
 マハラジ
 あなたは眠りのなかで意識はあっても、覚えてはいないのかもしれない。
 質問者 私は意識していませんでした。眠っていたのです。私は意識ある人
 のようにはふるまいませんでした。
 マハラジ
 どうして知っているのかね?
 質問者 私が眠っているのを見た人がそう言ったのです。
 マハラジ
 彼らが証明できることは、あなたが目を閉じ、息を規則的にして、横になっ
 ていたということだけだ。
 彼らにあなたが意識していたかどうかを立証することはできない。
 あなたの唯一の証拠はあなたの記憶だけだ。
 何と不確かな証拠だろう!
(´・(ェ)・`)
(つづく)