>>297
『I AM THAT 私は在る』
【18 あなたとは何かを知るために、あなたでないものを見いだしなさい】
(つづき)

 質問者 個人が実在で、宇宙は概念的なものなのでしょうか、それとも宇宙
 が実在で、個人は想像上のものなのでしょうか?
 マハラジ
 そのどちらも実在ではない。
 質問者 私はあなたの答えを受けるに値するに充分な実在であり、私は個人
 です。
 マハラジ
 眠っているときは、そうではない。
 質問者 眠りへと沈潜していくことは、不在とは違います。たとえ眠ってい    ても、私は存在します。
 マハラジ
 個人であることは自己意識をもつことだ。
 あなたはつねにそうだろうか?
 質問者 もちろん、眠っているときや、あるいは気絶しているとき、薬物の
 影響下にあるときは、そうではありません。
 マハラジ
 目覚めの時間においても、あなたは継続的に自己意識を保っているだろうか?
 質問者 いいえ、ときどき私はぼんやりとしていたり、何かに没頭していた
 りします。
 マハラジ
 あなたの自己意識の途切れる間も個人としてあるだろうか?
 質問者 もちろん、私はずっと同じ個人です。私は昨日の、または去年の自
 分自身を覚えています。間違いなく私は同じ個人です。
 マハラジ
 では、個人であるためには記憶が必要なのだろうか?
 質問者 もちろんです。
 マハラジ では、記憶なしではあなたとは何なのだろうか?
 質問者 不完全な記憶は不完全な人格をもたらします。記憶がなければ私は
 個人として存在できません。
 マハラジ
 もちろん、記憶なしでもあなたは存在できる。
 あなたは眠りのなかでそうしているのだ。
 質問者 生存しているという感覚のなかでだけです。個人としてではありま
 せん。
 マハラジ
 個人としては断続的な存在でしかないとあなた自身認めるならば、個人とし
 て自分自身を体験する合間の休止期間、あなたが何者なのか私に言えるだろ
 うか?
 質問者 私は存在します、しかし個人としてではなく。その休止期間、自己
 意識がないのですから、個人としてではありませんが、私は存在し
 てるとしか言えません。
(´・(ェ)・`)
(つづく)