『I AM THAT 私は在る』
【17 常在するもの】

 質問者 マインドの最高の力は、理解、知性、そして洞察です。
 人は三つの身体をもっています。粗大身、微細身、原因
 身* (プラーナ、マナ、カラナ)です。粗大身は彼の存
 在を反映し、微細身は知識を、原因身は喜びに満ちた創
 造性を反映します。もちろん、これらは意識のなかで形
 成されたものです。しかし、それらは各々の特質をもっ
 て分離しているように見えます。知性(ブッディ)はマ
 インドのなかでの知的能力の反映です。それがマインド
 を知識あるものにするのです。知性がより優れるほど、
 知識はより広く、深く、真正になります。ものごとや人
 を知ること、そして自己を知ることは、すべて知性の機
 能なのです。最後のものがもっとも重要で、前の二つを
 含んでいます。自分自身や世界を誤って理解することは、
 不正な考えや欲望をもたらし、それがまた束縛となりま
 す。自己への正しい理解が、幻想である束縛からの解放
 に欠かせません。これらすべてを理論としては理解でき
 るのですが、実際問題となると、私は状況や人びとへの
 対応に失敗し、私の不適切な反応が束縛をさらに加える
 ばかりなのです。人生は私の鈍く、遅い思考にはあまり
 にも速く進みます。古い習慣がすでに繰り返された後で
 私は理解するのですが、遅すぎるのです。
* 訳注 粗大身、微細身、原因身
 粗大身はストゥーラ・シャリーラと呼ばれ、一番外側の身体、肉
 体を表す。微細身はスークシュマ・シャリーラと呼ばれ、知的な
 働きをする身体を表す。原因身はカーラナ・シャリーラと呼ばれ、
 内面的な身体を表す。ヒンドゥ教の教義においては、これら三つ
 の身体をトリ・シャリーラと呼んでいる。
マハラジ
 それでは、あなたの問題とは何かね?

(´・(ェ)・`)
(つづく)