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『I AM THAT 私は在る』
【16 無欲、最大の至福】(つづき)

 質問者 それがいけないことでしょうか?
 マハラジ
 あなたの目的は小さく低次のものだ。
 それはより以上を求めない。
 神のエネルギーだけが無限だ。
 なぜなら、神は自分自身のために何も求めないからだ。
 彼のように在りなさい。
 そうすれば、すべての欲望は満たされるだろう。
 目標が高く、望みが広大なほど、あなたはより多くのエネルギーを得るだろ
 う。
 すべての人のためを想って望みなさい。
 そうすれば、宇宙はあなたとともに働くだろう。
 だが、もしあなたが自分の喜びのために欲するなら、それを得るためにつら
 い努力をしなければならない。
 欲する前に、受けるだけの価値ある人になりなさい。
 質問者 私は哲学、社会学、そして教育の研究をしています。真我の実現の
 夢を見る前に、より精神的成長が必要だと思うのです。私の考えは
 正しいでしょうか?
 マハラジ
 生活の糧(かて)を得るには、ある特殊な知識が必要だ。
 一般的な知識が思考の発展を促すことは間違いない。
 だが、もしあなたが知識を蓄えることで人生を送るならば、あなたは自分の
 まわりに壁を築くだけだろう。
 マインドを超えるために飾りたてられたマインドは必要ない。
 質問者 では、何が必要なのでしょうか?
 マハラジ
 マインドを信頼せず、それを超えていきなさい。
 質問者 マインドの彼方に、私は何を見いだすのでしょうか?
 マハラジ
 存在の智慧(ちえ)と愛の直接体験だ。
 質問者 どうすればマインドを超えていけるのでしょうか?
 マハラジ
 スタート地点は数多くあるが、それらはすべて同じゴールに導く。
 あなたは行為の結果を放棄しながら、私利私欲のない仕事からはじめるかも
 しれない。
 そしてマインドを放棄し、最後にはすべての欲望を放棄するかもしれない。
 ここでは、放棄が作用する要因だ。
 あるいは、あなたは欲することも、考えることも、為すこともすべて気にと
 めず、「私は在る」という思考と感情の内にとどまり、マインドのなかで確
 固として「私は在る」に焦点を合わせるかもしれない。
 あらゆる類の体験があなたに訪れるだろう。
 「私は在る」だけが永遠に変わらず、知覚できるものすべては一時的なはか
 ないものだという知識のなかに、揺らぐことなく在りなさい。
(´・(ェ)・`)
(つづく)