>>279
『I AM THAT 私は在る』
【16 無欲、最大の至福】(つづき)

 質問者 では、私が言う意味での解脱というものは存在しないのでしょうか?
 マハラジ
 その反対に、人はいつも自由なのだ。
 あなたは意識しており、また自由に意識できる。
 誰もそれをあなたから奪い取ることはできない。
 今まであなたが無意識あるいは非存在であると知ったことがあるだろうか?
 質問者 覚えてはいないかもしれませんが、だからといって、それが無意識
 になったことがないという証明にはなりません。
 マハラジ
 体験から体験者へと見る向きを変えなさい。
 そしてあなたができるたったひとつの真の表明、「私は在る」の完全な意味、
 その重要性を悟るがいい。
 質問者 どのようにすればいいのでしょうか?
 マハラジ
 ここでは、「どのように」ということはない。
 ただマインドのなかに「私は在る」という感覚を保ち、あなたのマインドと
 その感覚がひとつになるまで、そのなかに没入しなさい。
 繰り返し試みることによって、あなたはそれへの愛情と留意の正しいバラン
 スをつかむだろう。
 そして、マインドは「私は在る」という思考―感覚のなかに、揺らぐことな
 く確立するようになるだろう。
 何であれ、あなたが考え、話し、行うにも、この不変で愛情深い存在の感覚
 は、つねにマインドの背景として消えることなく残るだろう。
 質問者 そして、それが解脱なのでしょうか?
 マハラジ
 私はそれを普通と呼ぶ。
 努力なく、幸せに、行動し、知り、在ることのどこが間違っているだろうか?
 なぜ身体の即座の崩壊を期待するような、そんな特別なことを考えるのだろ
 う。
 身体に死が訪れることの何が間違っているのだろうか?
 身体に対する態度を正し、忘れてしまいなさい。
 甘やかさず、苦しめず、ほとんどの時間、意識的留意の境界下においておけ
 ばいいのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)