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『I AM THAT 私は在る』
【10 観照】(つづき)

 質問者 しかしあなたはすでに、私が至高の実在だと言われました。それは
 自己知識ではないのでしょうか?
 マハラジ
 もちろん、あなたは至高の実在だ。
 だが、それがどうだというのかね?
 砂のひと粒ひと粒がすべて神性であり、それを知ることは重要だ。
 だが、ただのはじまりにすぎない。
 質問者 あなたは私が至高の実在だと言いました。あなたを信じます。では、
 つぎに私にできることは何でしょうか?
 マハラジ
 もうすでに言ったはずだ。
 あなたではない、すべてを発見しなさい。
 身体、感情、思考、概念、時間、空間、存在と非存在、あれやこれ――具象
 であれ、抽象であれ、あなたが指し示すことのできるものはすべてあなたで
 はない。
 あなたはあるマントラを、何の結果も得られないまま際限なく繰り返すかも
 しれない。
 単に言葉による表明だけではだめなのだ。
 あなたは自分自身を、特にあなたのマインドを見守らなければならない。
 一瞬一瞬、何ひとつ見逃すことなく。
 この観照が、自己から非自己を分離する本質的なものだ。
 質問者 観照――それが私の本性ではないのでしょうか?
 マハラジ
 観照のためには、そこに観照されるべき何かほかのものがなければならない。
 それではまだ、私たちは二元性のなかにいるのだ!
 質問者 観照者を観照することはどうでしょうか? 気づきに気づくことは?
 マハラジ
 言葉を並べ立てることではどこにも到達しない。
 内面に入り、あなたではないものを見いだしなさい。
 それ以外、残された道はない。
                   【10 観照】
(´・(ェ)・`)
.(おわり)