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『I AM THAT 私は在る』
【10 観照】(つづき)

 質問者 人類は神が関わる仕事であり、私の仕事ではありません。私は私自
 身に関わっているのです。私の正当な欲望が満たされるのを見る権
 利はないのでしょうか? それは誰も傷つけません。私の欲望は正
 当なもので、正しい欲望です。なぜ満たされないのでしょうか?
 マハラジ
 欲望は環境や状況にしたがって、正しくもなり、間違いにもなる。
 あなたがそれをどう見るかによるのだ。
 正不正の区別は個人にとってのみ有効なのだ。
 質問者 その区別のガイドラインとなるものは何でしょうか? どうすれば
 どの欲望が正しく、どれが間違っているのかを知ることができるの
 でしょうか?
 マハラジ
 あなたの場合、悲しみをもたらす欲望が間違ったもので、幸せをもたらすも
 のが正しい。
 だが、ほかの人たちのことを忘れてはいけない。
 彼らの悲しみや、幸せもまた考慮に入れるのだ。
 質問者 結果は未来のなかにあります。どうすればそれを知ることができる
 のでしょう。
 マハラジ
 考えなさい。
 記憶し、観察しなさい。
 あなたはほかの人と変わりはしない。
 彼らの経験のほとんどは、あなたにとっても有効なものだ。
 欲望とその枝葉の構造全体に入り、深く明瞭に考えなさい。
 それらはあなたの精神的、感情的構造のもっとも重要な部分であり、あなた
 の行動に強力な影響を与える。
 覚えておきなさい。
 あなたの知らないことを放棄することはできない。
 あなた自身を超えていくには、あなた自身を知らなければならないのだ。
 質問者 私自身を知るとはどういう意味でしょうか? 私自身を知ることで
 正確には何を知ることになるのでしょうか?
 マハラジ
 あなたではないすべてを知るのだ。
 質問者 何が私か、ではないのですか?
 マハラジ
 あなたはすでに、あるがままのあなたなのだ。
 何があなたではないかを知ることでそれから自由になり、あなたはあなた自
 身の自然な状態にとどまる。
 すべては自発的に、努力なしに起こるのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)