『I AM THAT 私は在る』
【8 真我はマインドを超えて在る】(つづき)

 質問者 永遠なるものを求めてきましたが、どこにも見いだすことはできま
 せんでした。
 マハラジ
 あなた自身が永遠なのではないだろうか?
 質問者 私は生まれました。そして死んでいくでしょう。
 マハラジ
 あなたが生まれる以前、あなたが存在していなかったと言えるだろうか?
 そして死ぬときになって、「私はもはや存在しない」と言えるというのだろ
 うか?
 あなた自身の体験からも、あなたが存在していないということは不可能だ。
 ただ、「私は在る」と言えるだけだ。
 他者もまた、「あなたは存在しない」と言うことはできない。
 質問者 眠りのなかでは、「私は在る」という感覚はありませんでした。
 マハラジ
 そんな決めつけたような言葉を吐く前に、目覚めの状態を一度注意深く調べ
 てみるがいい。
 目覚めの状態は、マインドが空白になった瞬間でいっぱいだとすぐに気づく
 だろう。
 完全に目覚めているときでさえ、あなたが覚えていることがいかにわずかか
 ということに注意を払いなさい。
 眠りの間、あなたに意識がなかったとは言えないはずだ。
 ただ覚えていないだけなのだ。
 記憶の隙間が必ずしも意識の隙間であるとはかぎらない。
 質問者 深い眠りの状態を記憶することはできるのでしょうか?
 マハラジ
 もちろん!
 目覚めている間の不注意なときを取り除くことが、眠りと呼ばれる長い放心
 状態の感覚を徐々に除去するだろう。
 あなたは自分が眠っていることに気づくようになるだろう。
 質問者 しかし、永久なるもの、存在の永続性の問題はまだ解かれていませ
 ん。
 マハラジ
 永久性とは時間の運動から生まれた、ただの概念にすぎない。
 時間もまた記憶に依存する。
 永久なるものと言うことで、あなたは無限なる時間を通して、変わることの
 ない確かな記憶を表している。
 あなたはマインドを永遠のものにしたい。
 だが、それは不可能だ。
 質問者 では、永遠とは何なのでしょうか?
 マハラジ
 それは時とともに変化しないものだ。
 一時的な、はかないものを不滅にすることはできない。
 不変のものだけが永遠なのだ。

(´・(ェ)・`)
(つづく)