『I AM THAT 私は在る』
【7 マインド】(つづき)

 質問者 あなたは時を忘れて抽象世界のなかに没頭しているのですか?
 マハラジ
 抽象世界は知的な、言語的なものであって、睡眠や気絶のなかで消滅し、時
 間のなかでふたたび現れる。
 私は永遠なる今のなかに、私自身の境地(スワルーパ)のなかに在るのだ。
 過去と未来はマインドのなかだけに在る。
 私は今に在る。
 質問者 世界も今に在ります。
 マハラジ
 どの世界のことだろう?
 質問者 私たちを取り巻く世界です。
 マハラジ
 あなたの世界はあなたのマインドのなかに在り、それは私のものではない。
 あなたとのこの会話でさえ、あなたの世界のなかにあるだけだというのに、
 私の何を知っているというのだろうか?
 私の世界があなたの世界と同一だと信じる理由は何もない。
 私の世界は知覚されたままの実在、真実だ。
 ところがあなたの世界は、あなたのマインドの状態にしたがって現れては消
 える。
 あなたの世界は何か相容れないものであり、あなたはそれを恐れている。
 私の世界は私自身であり、わが家同然だ。
 質問者 もしあなたが世界ならば、どうやってそれを意識することができる
 のでしょうか? 時間的意識はその対象から区別されるものではあ
 りませんか?
 マハラジ
 意識と世界はともに現れ、ともに消える。
 それゆえ、それらは同じ状態の二つの層なのだ。
 質問者 眠りのなかで私は存在しないのに、世界は続いています。
 マハラジ
 どうやってそれを知ったのだろうか?
 質問者 目覚めとともに知るのです。記憶がそう言っています。
 マハラジ
 記憶はマインドのなかに在り、マインドは眠りのなかで続く。
 質問者 それは部分的に停止しています。
 マハラジ
 だが、世界のありようは影響されないままだ。
 マインドがそこにあるかぎり、あなたの身体と世界はそこにある。
 あなたの世界はマインドでつくられ、主観的で、マインドに閉ざされ、断片
 的、個人的で、記憶の糸にしがみついている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)