米Appleは1月23日(現地時間)、「iPhone 12」シリーズとワイヤレス充電機能「MagSafe」内蔵磁石に関するサポート文書を更新し、
MagSafe充電器などのアクセサリに内蔵されている磁石が医療機器に影響を及ぼす可能性がある旨の説明文を追加した。

 MagSafeが植込み型除細動器(ICD)やペースメーカーなどの医療機器と近い距離にある場合、
磁石や電磁波が医療機器に干渉する可能性がある点に明言しており、干渉リスクを避けるために必要な距離についての言及が追加された。
 具体的には、iPhoneやMagSafeアクセサリを医療機器から15cm以上(ワイヤレス充電時には30cm以上)離すことが推奨されている。

 なお、記事執筆時点では日本語サポートサイトで説明文の追加はなされていない。

 iPhoneおよびMagSafeがペースメーカーやICDに及ぼす影響については、米国不整脈学会(HRS)が
医療機器と近い距離でMagSafeを使用したさい、ICDが停止する再現性があったとの検証結果を報告している。

 ペースメーカーやICDについても、国内の公的機関が電磁波への暴露を避けるよう周知しているほか、業界団体も充電中のEV用充電器などには近づかないよう注意喚起を行なっている。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1302178.html