ROM(ロム)とは、「Read Only Memory」(リードオンリーメモリ)の略。
こちらはRead Onlyという名前の通り、書き込み不可・読み出しのみ可能なメモリを指す。
例えばゲームソフトや音楽CDなどがこれにあたる。
一昔前に「おーい、ファミコンのロムカセット貸してくれよー!」なんて言ったことのある人も多いはずだ。

ところが、国内で携帯電話などのサービスを提供する通信キャリアが公開しているスマートフォンのスペック表を見ると、なぜかデータを保存するストレージ容量を「ROM ○GB」として表記する慣習がある。
2017年現在も大手3キャリアのスペック表を見ると、保存領域の容量をROMとして表現している。
まるでRAMの対義語かのように。

どうやらこの表現を使っているのは日本だけのようで、海外では「Internal Memory Storage」(内部メモリストレージ)としっかり表記しているほうが多い。
米Appleの「iPhone」においては、日本でも「容量」と表現しているのはおなじみのこと。

このようにPC業界では保存領域のことをストレージなどと呼んでいるが、スマートフォン業界では書き換え可能な保存領域のことをROMと呼んでいるのだ。


https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1706/01/news051.html