下ゆで

下ゆでとは料理する前にあらかじめ素材をゆでておく事をいいます。
例えば野菜の煮物をつくるとき、
大根は、米のとぎ汁、又は水で大根の中心部まで火が通るまでゆっくりとゆでます。
竹の子は、米のとぎ汁、又は水でゆでアク抜きをします。
人参や里芋も竹串が通るくらいまで水からゆでます。
ゆでた後は水に放ちます。

魚の場合の下ゆでは湯通しといいます。
熱湯に魚の切り身を通して表面が白くなったら水に放ちます。
魚の場合はゆでるというより熱湯でサッと洗うという感じです。

野菜や魚を下茹でをすることで、素材をみんな同じスタートラインに立たせます。
さぁ、煮物開始です。
よーい ドン!

下茹でをしてあるので、
煮る時間が節約できます。
素材に早く味が入ります。
素材が煮上がる頃に煮汁の味が濃くなったりしません。
直だき(下茹でしないで直接煮ること)すると素材が煮上がる頃には煮汁の味が濃くなり、濃い味が素材に入りすぎます。

楽々にゴールです。
下ゆですることを面倒くさい、時間が余計にかかると思われる方もいます。
でも、結果的には料理する時間も短縮できて料理も美味しくできます。

豚の角煮を作るときも下茹でがきちんと出来ていれば、食べたときに口の中でとろけるような美味しい豚の角煮や東坡肉(トンポーロー)が出来ます。