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ミッキー「アクア! 君のキーブレードを僕のお尻へ! はやく!」
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0001名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:25:31.82ID:b/6j4OCf
アクア「えっ? な、何を突然」

ミッキー「急いでくれるかい? さあ! 元気よく挿そう!」

アクア「そんな、いったいどうして」

ミッキー「残念だけど、今は説明している余裕が無いんだ」

アクア「け、けど……」

ソラ「ああー、もう! じれったい! 王様! 俺が挿すよ!」

ミッキー「駄目だ! 失せろ!」

ソラ「えっ!」

ミッキー「ごめんねソラ。思わず乱暴に言ってしまったけど、これはアクアじゃないと駄目なんだ」

ソラ「で、でもさ、よく分かんないけど、王様のお尻にキーブレードを挿さないとまずいんだろ? だったら急がないと」

ミッキー「そうだね。でも、僕のお尻はアクアのキーブレード以外受け入れないんだ」
0002名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:26:11.79ID:b/6j4OCf
リク「どうしたんだ。何かあったのか?」

ソラ「王様がアクアのキーブレードをお尻に挿せって言うんだ」

リク「キーブレードを? ……俺ので問題なければ、すぐにでも挿すが」

ミッキー「寄るな! 僕に触れないで! ダメなんだよ! リク! アクアのでないと困るんだ!」

ソラ「なあ王様。どうして、アクアじゃないと駄目なんだよ」

ミッキー「…………」

ソラ「…………」

リク「…………」

ミッキー「……じゃあ…………じゃあ、カイリでも可とする」

カイリ「……えっ」

ミッキー「カイリ、お願いできるかい?」

カイリ「えぇー、うーん、それはちょっと」

リク「待ってくれミッキー。そもそも、どうしてお尻にキーブレードを挿す必要があるんだ?」

ミッキー「説明している暇は無いんだ! 急がないと、大変なことになってしまう……!」

ミッキー「さあ! アクアとカイリのキーブレードを、2本まとめて僕のお尻に挿して! そして元気一杯掻き回そう!」
0003名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:26:50.91ID:b/6j4OCf
リク「ミッキー。いくらなんでも、そんな要求じゃみんなが納得できない」

アクア「キーブレードは私たちキーブレードマスターにとって強い心の有り様を示す大切なもの……」

アクア「理由も無く、ただ闇雲に振るうことは絶対にできません。それは同じマスターであるミッキーにも分かるはず」

ミッキー「…………」

リク「…………」

アクア「…………」

ミッキー「じゃあ指でいい」

ソラ「えーっ!?」

リク「ゆ、指?」

ミッキー「さあアクア! 君の指を僕のお尻へ!」

アクア「ゆ、指でいいんですか?」

ミッキー「むしろ指がいい! さあ! 元気に掻き回そう!」

ソラ「なーんだ、指でいいんだ。じゃあ俺の指を――」

ミッキー「やめろ! 触れるな失せろ!!!」

ソラ「うわっ」

ミッキー「ごめんねソラ。大きな声を出してしまって。けど、アクアの指でないと駄目なんだ」

ソラ「どうしてだよ。わけわかんないぞ」
0005名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:27:47.67ID:b/6j4OCf
リク「ミッキー、頼むから解るように説明してくれないか」

ミッキー「で、でも……」

ソラ「時間が無いのは分かるけどさ。このままじゃ、アクアもカイリも、お尻に指を挿してくれないって」

ミッキー「うーん……説明すれば、挿してくれるんだね?」

カイリ「えぇ〜、どうだろう」

アクア「たぶん……納得さえできれば」

ミッキー「わかった……。これにはとても深い理由があるんだけど……ジミニーに説明してもらう」

ジミニー「…………」

ジミニー「えっ」

ミッキー「ジミニーなら分かりやすく説明してくれるはずだよ。なにせ、彼は……そう、メモをとるのが上手いから」

ジミニー「ちょ、ちょっと王様。こちらへ」
0006名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:28:39.77ID:b/6j4OCf
ジミニー「いったい何のことですか。急に説明と言われましても、私にはさっぱり」

ミッキー「頼むよ、ジミニー。うまいこと僕のお尻に指を入れる理由をでっちあげてくれ」

ジミニー「でっちあげる!? あなたが事実を説明すればいいだけなのでは?」

ミッキー「説明? 僕が? ハハッ、白状するけど、無いんだよ」

ジミニー「無いって何が」

ミッキー「理由さ。お尻に挿してもらいたい理由」

ジミニー「ええ? 理由も無しに、あのようなことを?」

ミッキー「強いて言えば、『性欲』だ。その2文字以外、無いんだよ。アクアたちに挿れてもらって、欲求を満たしたいだけなんだ」

ジミニー「……ならば、そう説明する他ないと思いますよ」

ミッキー「まさか! 考えてもみて? 正直に打ち明けたとして、アクアやカイリが僕のお尻に挿してくれると思う?」

ジミニー「それは……難しいでしょうが」

ミッキー「なら、頼めるかい?」

ジミニー「ですが……私はピノキオの良心としての誇りがあります。嘘をつくだなんて、とんでもない」

ミッキー「今ここで、僕に潰されたとしても?」

ジミニー「分かりました。やってみましょう」
0007名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:29:49.18ID:b/6j4OCf
ジミニー「でも、でっちあげるとして、いったいどのようにしたらいいか」

ミッキー「僕のお尻にアクアとカイリの指を挿して、中を掻き回さないと世界が終わる――みたいな感じが良いんじゃないかな」

ジミニー「世界が終わる!? それはあまりに大げさだ!」

ミッキー「うん、それがいい! 着地点はそこにしよう。世界が終わるとなれば、きっと挿れてくれるはずだ」

ジミニー「いやあ、それはあまりにも無茶だ」

ミッキー「大丈夫。ソラたちはフワッとした説明で納得する。今までだってそうだった」

ミッキー「心の光とか闇とか、夢に閉ざされた世界とか、意味不明な話にのっかってきてる感じだったじゃない」

ジミニー「それは、たしかに……恥ずかしながら打ち明けますと……」

ジミニー「ジミニーメモをデータ化して云々のくだりは、私自身がよくわかってませんでした」

ジミニー「ですがソラたちは、なんだか状況を理解しているような風に見えましたね」

ミッキー「ああ、アレ。ハハッ! 実のところ、僕もよく解ってないよ。言い出しっぺなんだけど、ノリだったから」

ジミニー「そうでしたか」

ミッキー「これは内緒だけど、イェンシッド様もよく解ってないんだ。きっとね。この複雑になりすぎた世界はややこしすぎる」

ジミニー「なるほど……であれば確かに、フワッとした説明で押しきれるかもしれませんな」

ミッキー「そうとも! それっぽい用語を多用すればいけるよ! よーし! やってみよう!」
0008名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:31:07.27ID:b/6j4OCf
ジミニー「アクアを助けるために闇の世界で多くのエネルギーをその身に浴びた王は、ええと……」

ジミニー「そ、その闇をキーブレードの力で凝縮させ、自らの臀部へ封印したのです」

アクア「闇の力を……?」

リク「そうだったのか……一緒にいたはずなのに、気づくことができなかった……」

リク「すまないミッキー、負担を背負わせてしまって」

ミッキー「え? あっ、うん。気にしないで」

ジミニー「そして……まあ、なんといいますか。その凝固した闇を王の体内でほぐす必要があるわけです」

ソラ「それって、ほぐさないとどうなっちゃうんだ?」

ジミニー「きっと世界が滅びます」

ソラ「えーっ!?」

カイリ「世界が!?」

ミッキー「実はそうなんだ……なんというか……世界の無が光を闇に染めて僕のお尻に扉の儀式を施す過程で――」

ミッキー「χブレードがキーブレードに成り、そしてパルスのファルシのルシがパージでコクーンしてしまう……」

アクア「そんな……!」

ミッキー「これで分かってくれたね! 僕のお尻の中の闇をほぐして世界を救おう! さあ!」

アクア「わ、わかりました」

カイリ「世界が無くなっちゃうのは困るもんね。ホントは嫌だけど、頑張るよ」

ミッキー「ふたりとも! ありがとう!」

ソラ「ん? でも、それってアクアたちがやらなきゃならない理由にはならないよな?」

ミッキー「えっ」
0009名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:32:02.34ID:b/6j4OCf
リク「確かに……他のキーブレード使いでも構わないはずだ」

ミッキー「い、いやそれは違うんだ!」

ソラ「なんでさ。結局、俺でもいいんじゃないの?」

ミッキー「そ、それは……」

ジミニー「いやいや、闇の力に対抗するには、闇の世界への理解が必要になってくる」

ジミニー「その点で、アクアは長い時を闇の世界で過ごしましたから。ねえ、王様」

ミッキー「え? そうなの? いや、そう! そうなんだ! アクアが適任なんだよ!」

リク「その理屈で言えば、俺でも良い気がするが」

ミッキー「っ!」

ジミニー「そ、それはー、えぇー、と」

ミッキー「こ、これには敵の思惑も絡んでいてね! 実は、僕は敵に魔法をかけられていて……」

ソラ「敵って?」

ミッキー「ほら、あのXIII機関? の、あの、なんか派手な髪の人だった気がする」

リク「派手な髪の人?」

ソラ「って……たくさんいるよな」

ミッキー「ええと……ちょっとタイム!」
0010名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:32:54.88ID:b/6j4OCf
ミッキー「なんて名前だったか覚えてる!? あの派手な髪の人! だめだ思い出せない! ジミニー、覚えてないかい?」

ジミニー「生憎ですが、XIII機関のメンバーはひとりも覚えていません。名前と容姿がなかなか一致しなくて……諦めました」

ミッキー「困ったな……僕も全然覚えて無いんだ。なんであんなに覚えにくい名前なんだろう」

ジミニー「ヴ、みたいな名前のメンバーがいた気がします」

ミッキー「ヴ? ヴ……ヴ…………あっ、そうだ! ヴェントゥスって名前に覚えがある! 誰のことだか分からないけど!」

ジミニー「ではその名前を言ってみたらどうでしょう。私もそんな感じの名前が敵側にいたような気がします」

ミッキー「うん! そうしてみよう!」



ミッキー「あの……ヴェントゥスって人にやられた――」

アクア「ヴェンが!? ヴェンがそんなことするはずない!」

ミッキー「そう! そうだとも! ハハッ! 今のは冗談だよ! もう一度タイム!」
0011名も無きハンターHR774
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2019/11/16(土) 04:33:57.62ID:b/6j4OCf
ミッキー「ダメだよジミニー! 違った! どうもヴェントゥスって人はこっち側の人間らしい」

ジミニー「ああ、私としたことが、思い出しました。茶髪でツンツンした髪型の少年ですよ!」

ミッキー「ソラのこと?」

ジミニー「いやあ違います。ソラの中にいた少年です」

ミッキー「待ってよ、それってロクサスとかいう名前じゃなかった?」

ジミニー「そうでしたっけ? ええと、私の記憶違いかなぁ」

ミッキー「ごめん、正直自信が無いんだ。敵も味方も似たような容姿が多すぎる。声も似たり寄ったりで――」

ミッキー「光だ闇だ人間だハートレスだノーバディだとか、ややこしいんだ。ソラのパチもんも、5人くらいいるじゃない」

ジミニー「そんなにはいないと思いますが……」

ミッキー「ジミニーメモには、何か書いてないのかい?」

ジミニー「ああ! そうでした、覚書があるはずです」

ジミニー「…………ええと、『ヴァニタスはヴェントゥス』というメモ書きがありますね」

ミッキー「へぇ……」

ジミニー「……」

ミッキー「……」

ジミニー「……」

ミッキー「よし! 分かった! じゃあ、いったん、そこらへんは忘れよう!」
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