破棘滅尽旋・天(はきょくめつじんせん・てん)――

中国戦国時代、魏の国の猛将 頑丁(がんてい)が用いた技。
頑丁は全身の体毛がトゲのように固くなる特異体質で、そのトゲを逆立て、体当たりをすることで敵の身体を跡形もなく粉砕し、数々の武勲を立ててきた。
そのトゲの硬さたるや、どんな鎧や盾もまるで紙のように貫き砕くほどであったという。
敵国の兵からは「魏の頑丁を前にしてはもう諦めて寝るしか無い」という噂から「ネルギガンテ」と呼ばれ怖れられた。

また、一撃必殺のこの技が「事態が修復不可能になり終焉する」という意味の「破局」の語源になったことは言うまでもない