「声の足跡」
ミュージックビデオについて、
ドラマ『声春っ!』の主題歌。センターポジションには佐々木美玲と丹生明里が並び立つ。
演者の表現力に飛翔がみられるものの、作家にモチベーションがないのか、はたまた才能そのものに問題があるのか、
過去作品の構図(しかもそれは『期待していない自分』や『キュン』といった習作レベルの作品の構図)を使いまわし、
その引用や借用で組まれたものをグループの集大成だと主張し開き直っているように見え、まったく評価に値しない。
サッカー好きアイドルと聞けばそのとおりにサッカーボールを持たせるし、サックスと聞けばそれに飛びつく…(今回はバスケットボールでドリブルさせないんですね)。
作家自身がアイデアを持たないのは言うまでもなく、そもそも「作品」をつくるという意識を持っていない。
作家にとっての、絶対に譲れないもの、これが一切見えてこないし、フィクションを構築しようとする意気込みすらない。
「創作」に対しあくまでも無縁をつらぬいている。この作家にとっての「アイドル」とは、どこまでいっても他人事なのか。


総合評価 51点

聴く価値がある作品

(評価内訳)
楽曲 13点
歌詞 10点
ボーカル 12点
ライブ・映像 4点
情動感染 12点