遠藤さくらちゃんの今後の活躍に多いに期待してます。
乃木坂が他の坂道グループ(欅坂や日向坂)と比較しても画期的なのは、メンバー各人が独立した人格として多面性を持ち、解釈の主体として振舞い、時には、独自の思想の主張者として振舞うことで、メンバー相互の間に「対話」が成立しているとこなんだよね。
そのような対等かつ劇的な対話性において、他の坂道グループでは表現困難な
現実の多次元的・多視点的な表現が可能になっていることだと思う。

この視点は、僕自身の、哲学的・言語学的な対話主義の思想に裏打ちされているんだけど

真理は、特定の視点によっては表現することはできず、どれほど複雑かつ高度なものであっても、
つねに複数の認識の視点と、ひとつの視点との相違は還元不可能なままに残ると考えてるんだよね。

この相違を還元不可能なものと見る視点からは、複数の限定的な視点を、
より高次の複雑かつ総合的なひとつの視点によって完全に汲みつくし、代替することはできないことになる。

それだからこそ、乃木坂とその他の坂道グループには明確な差異がある。

乃木坂においては、上記のように客観的に叙述し得る単一的な真理は存在せず、各人の思想が否定されずに尊重される。各メンバーは、ファンの一人ひとりと同じように、1人の人間として思想や信念を固持する権利が与えられている。

それはすなわち人格の尊重である。

ところが欅坂や日向坂においては、しばしばグループの考えにメンバー個人とファンが近づくことが、真理への到達と同視される。
欅坂や日向坂のファンはそのイデオロギーや思想を半ば強制させられているように感じる。
そしてグループと反対の意見を持つ人物は、しばしば自己完成からは程遠い人物としておかれる。
こういう欅坂や日向坂のモノローグな構成はアイドルグループとしていずれは限界を迎えるだろうと予見してるんだよね。