ubiは、実に賢い選択をしたよ。
「ゲーム」創るのを止めて、「コンテンツ詰め合わせパック」DLCのリリースのみに専念するようになった。
前者は勝つこともあるが、負けることもある。いずれにせよ、資本の大小関係なしのリスクを背負う。
後者は単にコンテンツの総数が「どれだけ勝てるか」を左右するバクチ要素無しのマスアタックだ。
今や膨大なヒト資産を持つubiにとって創作は最早リスクであって、後者に面舵いっぱい振り切って稼ぐべき。
ubiにとっては、ほんの少しの株を左右するだけでスコア80の提灯記事書かせてくれって向こうの方からせがまれる。

ACは少なくとも俺にとっては、どのシリーズであってもパイオニアだった。クソでも傑作でも、
どちらにしても月並みな凡ゲーの歴歴たる墓石を破壊しながら進む我が道。
まさにそのゲーム性と同様のエクストリームさを誇る一作一作は決して「他の何か」みたいなゲームじゃなかった。
良かれ悪しかれ、そうだった事は無かった。

しかし思わぬ拾い物ってのも有るものだね。今の作品には、製作チームの「こだわり」ってものが皆無なんだ。
これほどこだわりの無いゲームは、俺は他には知らない。
必要なのはクエストに代表されるコンテンツの物量だけであって、こだわりが必要無いのなら制限も無い。
これならデフォルメも自由自在、縦横無尽に表現できる=ライト、新規層に強烈なアピールを可能にする。

何せさ、古代エジプト、今度は古代ギリシャが舞台?そんなゲーム、今まであったか?
あるんです。これからは。

コレをゲームにできてしまえる自由極まりない立ち位置の獲得っつー奇跡を、ubiはやってのけたな。
アサシンがタイトルだろうがいきなり竜にまたがって空飛んで、火ィ吐かせて、ってのも時間の問題だし、
それやっても何の問題も無い。加えてその空飛びDLCの製作につぎ込めるマンパもゼニも、莫大。

今のubiには何も怖いもの無いってのが凄い。