キャビンの外には女の遺体があった。
美しい女だった。
マッケンジーはせめてもの手向けとしてハーブティを供え、キャビンに入って休んだ。
翌朝、マッケンジーは驚きと恐怖を覚えた。
外の女の遺体が、全裸となって我が身と同衾しているのだ。
夜歩きの遺体を想像し身震いしたが、マッケンジーは再び遺体を外へ運びだし、服を着せた。
しかし翌日も、その翌日も、遺体はマッケンジーの身体にすり寄るようにして、横たわっている。
女の霊魂が遺体に宿り、そのようなおぞましい行為をなしているのであろうか。
マッケンジーはオーロラの夜を待ち、修理したビデオカメラを備えて部屋の様子を録画した。
翌朝、マッケンジーは再び恐怖に打ちのめされた。
なんとそこには、女の遺体を運び込む自分の姿が写っていたのだ。
かつての妻の顔を思いうかべ、我が身の醜態を恥じたマッケンジーだが、
やがて悟りを得たとばかりに、彼はゆっくりとズボンを脱いだ。