当時攻勢が予想されていた中央軍集団正面ルジェフ近郊での反撃に対して備えるのではなく
あえて攻勢を受ける可能性が低い南に防御のために配置する程独軍の頭はおかしくない
防御に使わないのなら攻勢に使うしかなく、停滞している地域に増援を送り込むのは
スターリングラード攻略戦と同じ思考であって違和感のある話ではない
それが現実的でないと判断するのであればそもそも南方に戦力を送らないことになり
南方での反撃に対して間に合う位置には居られない

加えて「攻撃に用いる」という脳ミソの独軍がわざわざ防御のために戦力を割くのかという問題について
反撃がないと予想されているからこそルーマニアやイタリアといった弱体とみられる歩兵が配置されているわけで
史実のスターリングラード攻勢すら実施しないそこに虎の子の戦車を拘束しようとする思想が理解できない
可能性の低い攻勢に対する防御に使用するための機動集団を別に拘置するということは
弱体な同盟国部隊の支援を史実よりも厚くすることで彼らの思想と合致しているとはいえない
ブラウ作戦で辿り着いたドン川の向こうで停止するというIFにおいてその場で戦車を遊ばせておく余裕なんかない
加えて言えばそもそもアクティブ・ディフェンスの思想はソ連の広域戦線での突破に対抗しうる手法ではない