そもそも南部のドイツ軍は厚い防御なんてしないし、頼るべき地形も大河をのぞいて殆ど存在しない

それでも移動の自由さえあれば機動防御で何とか凌いできていた
第6軍には機械化師団がいくつもあったのだから、それらが不向きな大都市攻略で消耗せず、移動の自由があれば、史実ほどの徹底的な大突破を受けずに済んだ可能性は高い

ただその場合でもコーカサス侵攻軍が史実以上に進撃できたとは考え難い
進撃の停滞の理由が兵力不足ではなく、補給能力の不足によるものだったからな

対ソ戦役は、ソ連側の動員能力を見誤るという戦略レベルでの失敗があるので、それを覆すだけの事象、たとえばウクライナや白ロシアに親独政権を約束する等の融和策をとる等の仮定を設定しないと、独軍が勝利する未来を描くのは難しい