春のセンバツに2回、夏の選手権に3回出場し、春夏通算4度(春2回、夏2回)の優勝経験のある明訓(神奈川)が来年の夏の大会を以て部を「解散」することが関係者への取材で明らかになった。
同高校は里中智(元ロッテ)と山田太郎(元西武)のバッテリーや破天荒野手岩鬼正美(元ソフトバンク)、殿馬某(元信濃グランセローズ)らを擁し、いわゆる「山田世代」において1年時から活躍。春連覇を皮切りに、3年時には春夏連覇も達成した。
「山田世代」引退後は甲子園からは遠ざかり、春夏連覇の年のメンバーだった蛸田蛸氏を監督に招聘するなどテコ入れを図ったが不振からは脱却できず、今年春からは蛸田監督が新型コロナウイルスでない体調不良で部を離れてからは、部員数の減少にも拍車がかかり、9月20日現在2年生7人、1年生5人の12人(マネージャーなし)で秋季大会も初戦で敗退していた。監督不在のため今は野球経験のない部長が監督を兼任している
学校側は少子化や新型コロナ禍で部員数の回復が見込めないことや学校の経営も深刻な状態であることから、来春の新入生からは部員募集を行わず、来夏の大会を最後に野球部を解散することを決めた。
取材に対し学校側は「詳細については答えられない」とコメントしている。