警視庁は競馬ゲーム「ウマ娘」に自分の厩舎の馬を登場させるなと、発売元を脅迫したとして、
日本中央競馬会美浦トレーニングセンター所属の調教師木村こと金哲也容疑者(48)を脅迫の容疑で逮捕したと発表した。

警視庁によると金容疑者はゲームの発売元へ「俺の厩舎の競走馬をお前らのゲームに出すな。もし出したら若い衆と会社に乗り込んで会社を滅茶苦茶にしてやる。社員にも危害を加える」などとメールや電話で脅迫した疑いが持たれている。

「ウマ娘」は実在する競走馬を娘に擬人化して競馬場を走らせるゲームで、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテーオーなどの名馬が多数登場する反面、
ディープインパクト、アーモンドアイ、キタサンブラック、ブエナビスタなどG1レースを多く勝っている名馬が馬主の許可が下りず登場しないケースも多い。
発売元によりと所有する馬主ではなく管理する調教師が抗議することは極めて珍しいという。金容疑者が管理する馬にG1勝ちの馬は含まれていない。

警察の調べに対し金容疑者は「何も話したくありません」と供述している。