あ
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「もういい!見えなかってもいいから!オレ達じゃ間に合わない。ももみん、びんちゃん、行ってくれ!あいつが溺れてるんだ!」
びんちゃん「んー?でもー」
はっこちゃん「またそれか、ハウリングマスタージョージ。お前も進歩がないな」
「……………………え?」
ももみん「貴方も飽きませんわね」
ちーちゃん「ジョージさんの虚言癖はコリーさんの失踪癖より有名だもん」
「なっ…!?違っ……!!」
ガルちゃん「迫真の演技なのじゃ。ちあきまた騙されたのじゃ」
びんちゃん「もしかして行方不明の話も全部これの前フリだったりしてー」
ぴんくちゃん「狼猫!」
「!!……」 はっこちゃん「まあホラ話は別にして、一応手分けして探
「待ってくれ」
ももみん「?」
「オレが悪かった。オレが嘘つきなのが全部悪い。不安にさせたり、混乱させたり、心配かけたり、オレの嘘で。なにもかも謝る、今まで本当にすまなかった」
「人の迷惑を考えなかったオレが馬鹿だった。もう二度と信じてくれなくていい。でも今だけ!今回だけ信じてくれ。見たんだ。本当なんだ。あの沖で何か溺れてる。オレとちー公じゃ間に合わない。誰か助けてくれ!」 ももみん「頭の上で土下座というのも珍しいですわね」
「あっ!?すまん、今降りるから…」
ももみん「冗談ですわ。お気になさらず……では…」ドドドド >>_>>
/从从ヽ
◀) ®‐®▶ アタクシの本当の力をお見せしましょう
川≧≦丿
ノつミくつ
|\ _ノ
 ̄
⊂⊃ ガルちゃん「すごいスピードじゃ、ちあきも昔は飛べたのじゃ」
はっこちゃん「ん?でも確かももみん君は持久力があまり…」
ぴんくちゃん「しかも街からここまで飛んで来たんだよね?」
ちーちゃん「じゃあもしかして」
びんちゃん「あーもう落ちたのー」 ハレマイア「お待たてちまちた、アイツでつ」シュババババ
ぴんくちゃん「どいつ?あぁアイスね」
ハレマイア「あれ?ももみんはどこへ行ったのでつか?」
はっこちゃん「あそこで絶賛溺れ中だ」
ガルちゃん「あのジャバジャバ泡立ってるのがももみんじゃ」
ハレマイア「ももみんのピンチでつ!」ザバババババ ガルちゃん「すごいスピードじゃ、ちあきは鳥だから泳げないのじゃ」
はっこちゃん「ん?でも確かハレマイア君の体重はツァーリボンバ4個分…」
ぴんくちゃん「しかも抜群のポンコツ性能だよね?」
ちーちゃん「じゃあやっぱり」
びんちゃん「もう沈んだのー」 びんちゃん「めんどくさいけどアーシの出番なのー」
びんちゃん「猫さん、さっき何か見えた場所を指さしててほしいのー」
「任せろ、ありがとうな」
びんちゃん「じゃあ行くのー」ドドドド ,巛-巛、
/)ノ从),,>、
`フ> ゜_ ゜リ「 アイスがとける前に3人とも連れ帰るのー
(( ≥≤
⊂) 0] 品)(⊃
/ ヽ
(___.)
\/
⊂⊃ 皿
ヽ( ë)<なぜ謝らなければいけないのか
(と ) 分からないが本当にすまない
 ̄'' 「すまないじゃねえぞガラクタ。あんな沖で何してたんだ!」
総鳥「漂流が趣味ですまない」
「とぼけた顔しやがって。沈めるぞ」
総鳥「どうやっても沈まない構造で、本当にすまない」
「穴あけても?」
総鳥「穴あけても浮かぶんだ。すまない」 ももみん「……」ハクチッ
ハレマイア「……」ヘクチッ
びんちゃん「びちょびちょなのー。アイスもう要らなーい」
「何と言えばいいか…色々すまん」
ももみん「良かったじゃありませんの。ボーダーコリー様じゃなくて」
「いや、そう皮肉言わずに聴いてくれよ」
ももみん「聞く耳持ちません。それに」
「?」
ももみん「それに、ウソをつかない正直者の貴方なんてつまらないですわ。安心しました」 HMジョージ「おーう、ただいま」
Bコリー「………おう」
HMジョージ「なんだ、ちー公はまだ寝こけてんのか。気楽なもんだ」
Bコリー「……」
HMジョージ「?なんか…怒ってる?」
Bコリー「オマエさ、こんな夕方までどこ行ってたんだよ?」
HMジョージ「ん?まあ、たまにはな。いっつもオマエ達と一緒だろ?たまには一人で散歩でも、と思ったらこれが思いの外楽しくてな」
Bコリー「…」
HMジョージ「なんだよ?」
Bコリー「いいか?ちょっと聞け。オマエは
HMジョージ「そうだ!オレもオマエに言いたいことがあったんだ」
Bコリー「いいから黙って聞け。オ
HMジョージ「いや、オマエこそ聞け。今日はさ、
Bコリー「いやっ…ちょっ…聞いて…」 HMジョージ「今日オレは丸一日失踪してた訳だ。つまり普段のオマエさ。オマエになってみて分かったよ、一人の時間は大切だって」
HMジョージ「誰にも気を使わずに自分の思うように動くのは近頃じゃ難しい事さ。だからこそ、そういう時間をあえて作ってでもシガラミから一旦離れるのは自分の調律だよな。細かい狂い、歪みを戻す。こりゃ良いもんだと思ったね」
HMジョージ「でもさ、オレが誰にも気を使わないからって、誰もオレに気を使ってない訳じゃないんだ。オレが生きてる限り、いや、もしかして死んだ後でも誰かさんはオレの事を気にかけてるかもしれない」
HMジョージ「大事なのは『ほどほど』って事。ほどほどっていうのは折り合いをつけるとか妥協とは全然違う。
『目いっぱい』を『ほどほど』にやろうって話。そしたらさ、自分を気にかけてくれてる人達にも同じだけ気を回せる余裕もできるってもんさ。うん。そうだぜ。間違いない」
Bコリー「うん、分かるよ。よく分かる」
HMジョージ「そうか!良かった!んでオマエは今日はどうだった?何してた?」
Bコリー「ああ…まあ…オマエとほとんど同じだな。ただしオレの場合はなんつうか、成り行きだけど…」
HMジョージ「?そうか?まあいいや!で、何だ?オマエがオレに言いたい事って」 /i/i
(*'·') ああ、それはもういいや
c(/Yi)
 ̄ Bコリー「さっきオマエが全部言っちまったよ」
fin. 乙!面白かった
2匹が入れ替わってるのは序盤で気づいたけど いや詳細設定ってより軽いプロフィールと相関図的なやつ それはないなぁ
その辺は曖昧な方がストーリー作りやすいんじゃないかな 乙!ちょっと説教くさいけど面白い
叙述トリックとか伏線張りが好きそうだから次はミステリーSSにしてみたら? >>127
冬に書きたい話は決まっているので
じゃあ秋にミステリーss書いてみます なるほど面白かった!
>>120みて初めて気づいた… >>_>>
/从从ヽ
◀) ®ϖ®▶ 秋は食欲の秋でつ
川≧≦丿
く>≡<Z
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〜〜〜〜
∪∪ ハレマイア「茸のお山に松茸を盗みに来まちた」ガサゴソ
ハレマイア「陽はもう出ているのにお山の中は薄暗いでつ」ガサゴソ
ハレマイア「けっこう登ってきまちた」ガサゴソ
ハレマイア「少ち開けた場所に出まちた。ひと休みちまちょう」フー
ハレマイア「…あら?あれは何かちら?」テクテク
ハレマイア「……」テク…テク…
ハレマイア「ギャァァァーーー!!!」 CPオオトカゲ「まずいな…遅れそうだ」
「…!……!!」
CPオオトカゲ「……」
ハレマイア「ギャァァァアアアア!!」ドタドタドタ
CPオオトカゲ「ハレマイア!今お山から下りてきたのか?どうした?」
ハレマイア「!!トカゲたん!ちょうどいいところに!おおおおおや山の中にババババババラバラ死体がバラバラバラににに」
CPオオトカゲ「!」
ハレマイア「ババラバラバラバンバラ」
CPオオトカゲ「落ち着け。バラバラ死体?寝惚けてるのか?」
ハレマイア「ほほ本当でつ…頭と胴が3人分!近付いて見たから間違いぢゃありまてん」
CPオオトカゲ「無い無い。こんな退屈な町で猟奇殺人だなんて、馬鹿馬鹿しい」
ハレマイア「調べてくだたい、保安官でちょう?」
CPオオトカゲ「保安官兼役場職員兼郵便局員兼電工兼駅員だ」
ハレマイア「ご苦労様でつ」
CPオオトカゲ「お前らが働かないから俺と黒丸で大忙しだよ。そうだ!もう行かなきゃ!発車に間に合わない」
ハレマイア「えーーー」
CPオオトカゲ「おおかた不法投棄のマネキンでも見たんだろ。忘れろ」
ハレマイア「置いてかないでー」
CPオオトカゲ「じゃあな。みんなに言って回って困らせるんじゃないぞ!」タッタッタッ
CPオオトカゲ「…」タッタッタ rヾ‐-‐⌒i
イ ノ从从ノ)
i| |くレ¹ヮ¹リ 秋は紅葉の秋なのじゃ
.)ノ.ど)∞)づ
く_/_|_i_>
ジ{_jJ’ ガルちゃん「ガルガルガル…なんとか発車時間に間に合ったのじゃ」フウフウ
ガルちゃん「?駅員さん居ない…まあいいか、乗るのじゃ」
CPオオトカゲ「おーい、スマンスマン。遅れた。遠足か?」
ガルちゃん「うん、紅葉狩りに行ってくる。はい切符」
CPオオトカゲ「毎度」パチン
ガルちゃん「うーん!タラップが高くて…荷物が重い…後ろから押してくれんかの」
CPオオトカゲ「はいよ。でっかいリュックだなあ」ギュウギュウ
ガルちゃん「今日のために借りてきたのじゃ。ゆで卵もたくさん作ったぞ」
CPオオトカゲ「そうか…ん?この藁人形のストラップは何の人形だ?」
ガルちゃん「ワラ人形?」 CPオオトカゲ「ほら…って見えないか。一回外すぞ?…ほらこれ」
ガルちゃん「本当にワラ人形なのじゃ。全然気付かなかった。昨日リュックを見せてもらいに行った時は付いてなかったと思うんじゃが…」
CPオオトカゲ「ちょっと不気味なストラップだな」
ガルちゃん「もしかしたら貸してくれた人が御守りに付けてくれたのかも」
CPオオトカゲ「そうだな。じゃあ元の場所に付け直しとくぞ」カチッ
ガルちゃん「じゃあ行ってくる!夕方には帰ってくるのじゃ」
CPオオトカゲ「おう、気をつけてな」
ガルちゃん「夕方からは茸のお山でキノコ狩りじゃー。さらばじゃー」ガタンゴトン
CPオオトカゲ「……ふう」ガタン…ゴトン…
CPオオトカゲ「茸のお山、ねえ…」 >>_>>
/从从ヽ
◀) ®‐®▶ 秋は読書の秋ですわ
川≧≦丿
く>≡<Z
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(____)
∪∪ ももみん「涼しい秋の午前、アールグレイを嗜みながらベランダでお気に入りのハードカバーを静かに読
ハレマイア「助けてもももみーん!」バタバタバタ
ももみん「………そうですわね。アタクシが甘かったですわ」ハーアッ
ハレマイア「もももみーん!もももみーん!」
ももみん「ちょ…!ポケットの中をまさぐらないで下さい!何も出てきません!」
ハレマイア「大変でつ大事件でつ!殺人事件でつ!」
ももみん「殺人?なにを馬鹿な」
ハレマイア「とにかく一緒にお山に来て下たい!バラバラの死体が!しかも3人」
ももみん「落ち着きなさいな。バラバラ死体?お山に?確かに見たの?」
ハレマイア「確かでつ!見てもらえば分かりまつ!お願い、一緒に来て」
ももみん「…そうね。まずは間違いじゃないか確かめない事には始まらないわ」
ももみん「それじゃ早速向かいましょう」
ハレマイア「ありがとうももみん」 ももみん「戸締まりヨシ、あとは玄関の鍵を……ッッ!?」
ハレマイア「ももみん?どうちまち…ギャァァァ!!」
ももみん「こんなものいつの間に…!」
ハレマイア「ななななんでつの、それ?どうやってくっついてまつの?」
ももみん「何かのレリーフ…どうやら釘で直接玄関扉に打ち付けてあるようです。ビクともしません」
ハレマイア「何の彫刻でちょう?恐ろしい形相の…」
ももみん「2匹の怪物?…いえ、左側のは比較的人間に近い…」
ハレマイア「口から何か生えてまつ」
ももみん「牙ですわね。対してこの右側の怪物は頭にツノがある」
ハレマイア「怪物がムチを打たれてまつね」
ももみん「ええ。牙と髭を生やした異形の者が、ツノの生えた恐ろしい形相の怪物を鞭打つ…これと似た絵を以前どこかで…」
CPオオトカゲ「おい」 ももみん「!」ビクッ
ハレマイア「ヒイッ!?…あれ?トカゲたん?」
ももみん「あらトカゲ様、急に脅かさないで下さいな。アタクシの家にご用ですか?」
CPオオトカゲ「いや朝にハレマイアと偶然会って、お山での話を聞いてちょっと気になっててな」
CPオオトカゲ「どうせあんたを頼るだろうと思って寄ってみたんだ」
ももみん「なるほど、良い読みですわ」
CPオオトカゲ「ところで玄関口で何してる?その扉に貼り付けてあるのは何だ?」
ももみん「分かりません。いつの間にか打ち付けられていたのです」
CPオオトカゲ「気味の悪いレリーフだな。心当たりは?」
ももみん「もちろんありません。ただ、この彫刻のモチーフは何となく…」
CPオオトカゲ「分かるのか?」
ももみん「……いえ、まだ推測です。それより一旦この件は置いておいて、まずはお山へ向かいましょう」
ハレマイア「あい」
CPオオトカゲ「ん…まああんたがそれでいいならそうするか」 (\(\
)/ )/..
(ノ人人 )
) ノঢ_ ঢj{ あら〜困ったわ〜
( r'<i )、)
/./ノ_{く
と:' |___)'
`⌒'|._|.ノ
∪ノ ハレマイア「ななこたんの家の前に誰か居まつ」
ももみん「本人のようですわね。何してるのかしら?」
CPオオトカゲ「また変なレリーフが玄関にあるのか?」
ももみん「まさか」
CPオオトカゲ「そういやガルシアも今朝おかしな事言ってたな」
ハレマイア「おかちな事?」
CPオオトカゲ「あいつのリュックに変な藁人形のストラップが付いててさ。初めて見た、って。リュックは誰かから借りた物らしいんだが、昨日までは付いてなかったらしい」
ももみん「なら持ち主が今日付けたのでは?」
CPオオトカゲ「だよな。まあ大して気にすることでもないな」
ももみん「とりあえずななこ様にもお話を伺いましょう」 ハレマイア「こんにちは、ななこたん」
ななこお姉さん「あら〜こんにちは皆さんお揃いでお出掛け〜?」
CPオオトカゲ「ちょっとな…それよりあんた自宅前で何を突っ立ってんだ?」
ななこお姉さん「それなのよ〜。今朝一時間くらい用事で出かけてたんだけど、帰ってきたら…ほら、あれ」
ももみん「あら?窓ガラスが」
ななこお姉さん「そう、割られちゃってて〜」
ももみん「それだけですか?もうすぐお昼なのに。ガラスが割られていただけで午前中ずっと外に?」
ななこお姉さん「割られてただけならね〜。もうちょっと近くで見てみ〜?」
ハレマイア「何でちょう?分かりまてん」
ももみん「…ガラス片が外に」
ななこお姉さん「そう、覗き込んでも内側には落ちてないのよね〜」
CPオオトカゲ「内側から割られたのか」
ななこお姉さん「しかも鍵は全部掛かってるのよ〜。窓のサッシも含めて全部」
ハレマイア「えっ!ぢゃあ」
ななこお姉さん「こんな小さな穴なんだから割った人間は外に出られないでしょ〜。まだ中に居るのよ」 ももみん「でもこちらは幸い4人。襲われても勝てますわ。玄関の鍵を開けて下さい。正面から突入しましょう」
ななこお姉さん「ええ〜、でも開けたとたん飛びかかられたら〜」
CPオオトカゲ「ちょっと待ってろ、俺がガラス穴から入って調べてきてやる」
ももみん「あら、通れます?」
CPオオトカゲ「通れるさ…ん…ほら」
ななこお姉さん「気をつけてね〜」
…
……
………
ハレマイア「あっ戻ってきまちた」
ももみん「案外早かったですわね」
ななこお姉さん「どうだった〜?」
CPオオトカゲ「大丈夫、誰も居ない」
ななこお姉さん「本当〜?」
CPオオトカゲ「風呂もトイレもクローゼットも全部見て回った、確かだ」
ななこお姉さん「良かった〜」
CPオオトカゲ「昨日今日で暖炉使ったか?」
ななこお姉さん「?今シーズンはまだよ〜?」
CPオオトカゲ「そうか?何か燃やした跡があったが…まあいいや」
ももみん「誰も居ないのに密室で窓が割られたり暖炉で物が燃えたりしたなら、それはそれで恐怖ですが」
ななこお姉さん「いいのよ〜、家に入っても大丈夫って分かっただけで助かるわ〜」 ハレマイア「ところでななこたん、朝はどちらへお出掛けでちたの?」
ななこお姉さん「あ〜、それはね〜
CPオオトカゲ「おい、そんな話は今度でいいだろ。早いとこ用事を済ませようぜ」
ななこお姉さん「そうだ、あなた方はこっちに何のご用事で来たの〜?」
ももみん「ハレマイアが茸のお山で恐ろしい物を見たと言うので確認しに行きますの」
ななこお姉さん「恐ろしいものって?」
ハレマイア「聞いたら後悔ちまつよ…」
ななこお姉さん「何何気になる〜、私もついていっていい?」
CPオオトカゲ「遊びに行くんじゃないんだぞ」
ももみん「でも人手があるに越したことはないですわ。よろしかったらご一緒に来て頂けるかしら?」
CPオオトカゲ「おいおい」
ななこお姉さん「やった〜、それじゃ出発〜」 ももみん「………着きましたわね」
ハレマイア「アワワワ」カタカタ
ななこお姉さん「…ついて行くなんて言わなきゃよかった〜。まさか死体だなんて」ビクビク
CPオオトカゲ「だから言っただろ。今から引き返してもいいんだぞ?」
ななこお姉さん「ここまで来たんだから登るわよ〜。乗りかかった舟だもの」
ももみん「さあ、ここからは貴女の記憶が頼りです。先導してくるくださいな」
ハレマイア「アワワワここっこっこから登りまちた」ガクブル
ももみん「…不安だわ」 ハレマイア「ここ通りまちた」ガサゴソ
ハレマイア「この川を渡って」バチャバチャ
ハレマイア「もうつぐ開けた窪地に出るはづでつ」ガサゴソ
ハレマイア「!!!こここここここでつ…ほら見て、あれ…」
ももみん「何か……確かにありますわね…」
CPオオトカゲ「…」
ななこお姉さん「近づくの?ねえ、近く行く?」
ももみん「近付かないことにはここからではよくわかりませんから…」ゴクリ
ハレマイア「ハワワワワ」 ももみん「……」テクテク
CPオオトカゲ「……」テクテク
ななこお姉さん「……いやだ…本当にある…」テクテク…
ももみん「………なんてことでしょう…」カタカタ
CPオオトカゲ「胴体だな」
ハレマイア「アワワワ…あ…あれ…首は…ギャァァァアアアア!」
ももみん「なんです!?まだ何かありますの!?」
ハレマイア「首が…首がなくなっていまつ…朝にはこの辺りに3つ転がっていたのに」
ななこお姉さん「!?無いよ?」
ハレマイア「それに…体の場所も朝と違いまつ…朝見た時は…もっと…こう、無造作に」ガタガタ
ももみん「ハレマイアがここを離れた後で誰かが首を持ち去り、さらに胴体を移動させた…?」
CPオオトカゲ「首を見たんだな?顔は見てないのか?」
ハレマイア「顔なんて…胴体と首だと分かった瞬間に来た道を全速力で戻りまちた」
CPオオトカゲ「…」
ももみん「どうかしまして?」
CPオオトカゲ「ん?いや別に」
ハレマイア「ううーん」バターン
ななこお姉さん「ハレマイアちゃん!?大丈夫?」
ハレマイア「うう…もうこんな恐ろしい所嫌でつ、耐えられまてん…」
ももみん「麓に下りて休んでなさい。アタクシはもう少し調べてますので。ななこ様、ハレマイアに付き添ってもらえます?」
CPオオトカゲ「…俺が付き添うよ。さあ下りるぞハレマイア」
ハレマイア「あい…」
ももみん「お願いしますわね、すぐ合流しますので」
CPオオトカゲ「ああ」 ぶっつけは無いと思ったけど安価で書いてる奴等はみんなぶっつけなんだよな >>150
>>152
ストーリーとプロットは書き出してあって、構成と進行も大まかには
セリフだけをその場その場で考えてます ななこお姉さん「衝撃ね〜。直視できないわ」
ももみん「一体誰がこんな恐ろしいことを…」
ななこお姉さん「こんな小さな町でね〜」
ももみん「しかもハレマイアが発見した後に動かされているというのが腑に落ちません」
ななこお姉さん「頭が変なのよ〜。首を持っていくなんて」
ももみん「胴体の位置も変わっていると言ってましたわね」
ななこお姉さん「胴体の足がこっちに向いてるって事は〜…3人が向かい合ってる感じ?」
ももみん「ですね。お互いの距離も同じぐらいに見えます。一歩…二歩…三歩…」 ももみん「十三歩。この2人は、一歩…二歩…三歩…」
ももみん「この2人も十三歩。そして、一歩…二歩…三歩…」
ももみん「やっぱり十三歩…3人が等距離で内側に向いた状態で置かれている…」
ななこお姉さん「3点が等距離って事は正三角形ね〜。なんかの儀式かしら」
ももみん「儀式…?」
ななこお姉さん「いや冗談よ。ほら、漫画とかであるでしょ?地面に呪文書いて『出でよ〜魔界の王〜』みたいな」
ももみん「魔界ですか…」
ななこお姉さん「だから冗談だってば〜。ふざけてなきゃ怖いのよ〜」
ももみん「儀式…魔物…そういえばあのレリーフは…」 ハレマイア「お手数かけまつトカゲたん」トボトボ
CPオオトカゲ「…」テクテク
ハレマイア「でも本当だったでちょう?」トボトボ
CPオオトカゲ「…」テクテク
ハレマイア「誰があんな事を」トボトボ
CPオオトカゲ「…」テクテク
ハレマイア「首なんか何に使うのでちょう?」トボトボ
CPオオトカゲ「…」テクテク
ハレマイア「…トカゲたん?」トボトボ
CPオオトカゲ「…あ?ああ、そうだな」テクテク ななこお姉さん「それにしてもガルちゃんも運がないわね〜。今日のキノコ狩りは中止だわ」
ももみん「ガルシア様がどうかしまして?」
ななこお姉さん「あの子、今日は北の高地に紅葉を見に行ってて、帰ってきたら夕方からこのお山でキノコ狩りの予定だったのよ」
ももみん「まあそれはそれは。今日どころか当分はこのお山でレジャーなんて気分にはなれないでしょうね」
ななこお姉さん「ね〜。私も怖いわ、早く下りましょ〜」
ももみん「そうですわね。ハレマイアも心配ですし」 ………
ももみん「お待たせしましたハレマイア、もう調子はよろしくて?」
ハレマイア「ご心配かけまちた。あの場所から離れたら落ち着きまちた」
ななこお姉さん「あら?トカゲ君はどこ行ったの?」
ハレマイア「麓に着くなり何だか急いだ様子で駅へ行きまちた」
ななこお姉さん「もうすぐ復路の到着時間か〜。彼も忙しいわね」
ももみん「そうだわ。アタクシ達も駅に行ってガルシア様に山に来ないように伝えなくては」
ハレマイア「ガルチアたんここに来まつの?」
ももみん「その予定なんですって」
ななこお姉さん「大丈夫よ、トカゲ君が伝えてくれるから。彼だってガルちゃんの予定知ってるんだし」 ももみん「…?トカゲ様が?どうして知ってるんです?」
ななこお姉さん「ガルちゃんがそう言ってたから。列車で帰ってきてから夜にお山でキャンプするまでの間キノコ狩りをしたいけど、まだ明るいうちにお山に着けるかどうかトカゲ君に聞いた、って」
ももみん「そうですの…?今朝リュックの人形の話をした時はその事は言っていませんでしたが…」
ななこお姉さん「リュック?私のリュック?人形って何?」
ももみん「!ガルシア様にリュックを貸した方とは貴女の事でしたの?」
ななこお姉さん「言わなかったっけ〜?お昼にハレマイアちゃんに、どこに出掛けてたか聞かれた時」
ハレマイア「トカゲたんに話を遮られてちまったので」
ななこお姉さん「そうだったわね。今朝私が出掛けてたのはガルちゃんにリュックを届けに行ってたのよ。先月だったかしら?私が大きなリュックを買ったって話をしたら『今度貸してほしい』って。それで昨日の晩にうちにリュックを見に訪ねてきたの」 ハレマイア「どうちてその場で貸さなかったのでつか?」
ななこお姉さん「それがジッパーに土みたいなのが詰まっちゃって動きが悪くってね〜。ガルちゃんは『構わない』って言ってたんだけど私が『ちゃんと動くようにしてから届けるから』って言って一旦昨日は帰ってもらった訳」
ももみん「ワラ人形はその時に付けたのですか?」
ななこお姉さん「ワラ人形なんて知らない。さっきも言ってたわね?人形って何の事?」
ももみん「??貴女が知らないなんて…そんな…」
ハレマイア「トカゲたんが言ってたのでつ。『ガルチアたんが誰かから借りたリュックにおかしなワラ人形のストラップが付いていた』と」
ももみん「貸した人が付けたものだろう、という事でそれほど気にしてなかったのですけど」 ななこお姉さん「トカゲ君が『誰かから借りたリュック』って言ったの?変な事言うわね。彼、あのリュックを見たのなら私の物だってたぶん気付いたはずなのに」
ももみん「どういう事ですか?」
ななこお姉さん「私さっきリュックは先月買ったばかりって言ったでしょ?先月そのリュックをうちに配達したのがトカゲ君なのよ。透明のプラスチックケースに入ってたし、この町であんなの持ってるの私しかいないし。」
ななこお姉さん「ガルちゃんが借り物だって言ったのなら私が貸し主だってすぐに分かったと思うけど?なんで『誰かから借りた』なんて知らないふりしたのかしら?」
ももみん「………」
ももみん「……ハレマイア?」
ハレマイア「あい?」 ももみん「貴女、今朝お山であの死体を見つけてすぐに下りてきたのよね?」
ハレマイア「あい、一目散に」
ももみん「そして下りてきたら、今アタクシ達が居る、まさにこの場所に、貴女の目の前に、トカゲ様がいたの?」
ハレマイア「そうでつ。偶然ばったり目の前に」
ももみん「貴女はその時、アタクシに相談に行くとは彼には言わなかったんですね?」
ハレマイア「言ってまてん。トカゲたんに相手にされなくて、途方に暮れて、ちばらくちてからももみんの所に行こうと思いついたのでつ」
ももみん「…でも彼はアタクシの家の前に現れた…」
ななこお姉さん「そうだったの?私、最初から3人で行動してたと思ってた〜」 ももみん「そしてあのレリーフ…」
ももみん「ハレマイア、貴女がアタクシの家に入ってくる時に玄関のあの彫刻はありましたか?」
ももみん「見てまてん。だってアタクチはベランダから中に入りまちたもん」
ももみん「そうでしたわね」
ハレマイア「?」
ももみん「お山の3遺体…正三角形が一つ…ハレマイアの目撃後に消えた首…」
ももみん「ガラスにちょうど通れる穴…暖炉の燃え殻…ワラ人形のストラップ…レリーフ…あれは『地獄の魔物とそれを従えるルシフェル』…」
ななこお姉さん「?」
ももみん「レリーフのアタクシ…一人…侵入されたななこ様…二人…ワラ人形のガルシア様…三人!正三角形がもう一つ!」
ももみん「駅へ行きます!ガルシア様が危険です!」
ななこお姉さん「えっ?え〜?」
ももみん「ハレマイア、危ないから貴女はここでじっとしてなさい。ここにいれば安全です」
ハレマイア「あい?あい!」
ももみん「さあななこ様、駅へ急ぎましょう!」
ななこお姉さん「??うん、よくわからないけど行きましょ〜」 …
……ガタンゴトン
…ガタン…ゴトン…プシュー
ガルちゃん「ガルガルガル…楽しかったのじゃ」
ガルちゃん「さあ、まだ陽があるうちにお山に…
CPオオトカゲ「……よう」
ガルちゃん「トカゲさん、ただいまなのじゃ。今、切符を…」ゴソゴソ
CPオオトカゲ「その前に…ちょっと…話があるんだ…」
ガルちゃん「話?なんじゃ?」
CPオオトカゲ「ここじゃなんだし…駅員室に…ほら…」
ガルちゃん「??」
CPオオトカゲ「さあ…遠慮しないで…」 ももみん「お待ちなさい!」ババーン
CPオオトカゲ「!!」
ななこお姉さん「うう…ヒールでダッシュは無理〜」ゼエゼエ
ガルちゃん「ももみん?ななこお姉さんも?どうしたのじゃ」
ももみん「ガルシア様、トカゲ様から離れて」
CPオオトカゲ「おいおい、いきなり何を
ももみん「お静かに。さあガルシア様、こちらへゆっくり来て下さい」
ガルちゃん「なんじゃ?何事なのじゃ?」
ももみん「もう安心ですわガルシア様。ななこ様、ガルシア様をお守りして下がっていてください」
ななこお姉さん「分かった。ほらガルちゃんこっちおいで〜」
ももみん「ふう…間一髪でしたわね」
CPオオトカゲ「…何の話だ?」
ももみん「観念しなさいなトカゲ様。アタクシには全て分かってしまいました」
CPオオトカゲ「…へえ。なーにが?」ニヤリ ももみん「そもそもの違和感はアタクシの家の前での一件からです。貴方はハレマイアからの通報はその場で無視したにも関わらず、わざわざ彼女が居るアタクシの家へやって来た」
ももみん「しかも入れ違いになること無く、完璧なタイミングで。まるで予知能力でもあるかのようですわね」
CPオオトカゲ「あんたが何を言いたいのか全然分からないね。だいたい、ハレマイアがあんたを頼るなんて誰でもすぐ思い付くことだ」
ももみん「そうかしら?それから、なぜ一度は無下にあしらったハレマイアの話を信じる気になったのでしょう?しかも直接お山へ行って調べることなく、アタクシの家へ来た」
CPオオトカゲ「ハレマイアから話を聞いた時は急いでたんだよ。一日一往復しかなくても駅員の仕事は重要なんだ」
ももみん「真面目ですのね」
CPオオトカゲ「真面目なんだよ。朝ここでガルシアを見送った時、夕方からお山へ入るって聞いて少し心配になったんだ。だから…
ももみん「あら、おかしいですわ?ガルシア様が今日お山へ行く事は貴方以前から知っていたでしょう?」
CPオオトカゲ「!」 ももみん「そうですわね?ガルシア様」
ガルちゃん「ん?なんじゃ?」
ななこお姉さん「ガルちゃんは前にトカゲ君に紅葉狩りの後でお山でキノコ狩りするって話、してたのよね?」
ガルちゃん「うん。した。暗くなる前にお山へ着けるか聞きに行ったぞ」
CPオオトカゲ「今朝ここでガルシアを見て初めて今日の事の話だったって知ったのさ。相談に来た時は正確な日付は言わなかった。『10月の中旬に』とだけしか聞いてない」
ガルちゃん「そう…じゃったかのう?」
CP「それから、お山より先にももみんの家へ行ったのも単に道順の関係だ。駅からお山へ行くのにあんたの家の前を通っても距離は変わらないだろ?ハレマイアの行動を予想してそっちの道を通ったら、たまたまタイミング良くあんた達が家から出てきたんだ」 ももみん「全て偶然、ですか。お山の麓でハレマイアに会ったのも偶然。アタクシの家の前で会ったのも偶然。あのレリーフが付いていたのも偶然。ガラスの穴を通れたのも偶然」
CPオオトカゲ「言いがかりだ」
ももみん「もう結構ですわ。アタクシが貴方の恐るべき正体を暴いてさしあげます!」バババーン
ガルちゃん「何の話をしているのじゃ?ちあき分からないのじゃ。怖い」
ななこお姉さん「そうね。トカゲ君が一体何をしたの?」
ももみん「アタクシの灰色の脳細胞が全てを解き明かしました…落ち着いて聞いてください。アタクシの目の前にいる彼こそは、サタニストの猟奇殺人鬼なのです!」ババババーン
CPオオトカゲ「!!」
ななこお姉さん「!?」
ガルちゃん「!?」 ももみん「ガルシア様、ちょっと後ろを向いてリュックを見せてくださる?」
ガルシア「ん?こうか?」クルッ
ももみん「なるほど、確かに藁で作られた人形ですね。ガルシア様はその人形がリュックに付いていることを、今朝トカゲ様から私的なされるまで気づかなかったのですね?」
ガルちゃん「うん。全然気づかなかった」
ももみん「それもそのはず。なぜなら、そもそもそんな人形は付いてなかったんです」
ガルちゃん「えっ」
ももみん「トカゲ様は貴女の背後に回った時に予め隠し持っていたそのストラップを出して、今まさにリュックから外したかのように見せた。そして元に戻すふりをして取り付けたのです」
CPオオトカゲ「馬鹿な!なんで俺がそんな手間をかけなきゃいけないんだ」
ももみん「悪魔崇拝の団体が対象にマーキングをするのは割りとスタンダードな行為です。敵対する者には『いつでも襲えるんだぞ』という警告の意味。監視の対象には仲間内にだけ伝わる暗号的な意味。そしてガルシア様のような生け贄の対象には宗教的な意味合いで」
ガルちゃん「生け贄!」
ももみん「そうです。ガルシア様は4人目の生け贄に選ばれたのです。強制することなく自らの意志でお山に入る、という大きな利点があったから」 ももみん「そして5人目。それはトカゲ様以外でガルシア様がお山へ行くことを知っていた貴女です、ななこ様」
ななこお姉さん「うそ!」
ももみん「トカゲ様、貴方はガルシア様が背負われているリュックがななこ様の私物だと知っていましたね?ななこ様がリュック購入の際に配送したのが貴方なのですから、見れば当然気づいたはずです」
CPオオトカゲ「…」
ももみん「ですが貴方は今朝アタクシとハレマイアにリュックの話をした時『誰かからの借り物らしいんだが』と、知らないふりをした」
ももみん「それに、ななこ様の家でハレマイアがななこ様のお出かけ先を尋ねた時も話を遮った。ガルシア様とななこ様を結ぶ接点をアタクシに知られたくなかったのでしょう?」
CPオオトカゲ「違う。配達人は誰が何を買ったかなんて知ってても人に話しちゃいけないんだ。話を遮ったのは長話になりそうだったからだ。そもそも関係を知られたくないなら、あんた達にリュックと人形の話なんかするもんか」
ももみん「…筋は通ってますわね。でもあの話をする事で、自分は何も知らない、無関係だ、とアピールしたとも考えられますわ」 CPオオトカゲ「付き合いきれんな。じゃあ、ななこの事はどうなんだ?5人目の生け贄だとしたら、そのマーキングとやらはどこにある?」
ももみん「確かに今それらしい物は見当たりません。ですがアタクシがななこ様と接触すると分かった後で、証拠と成り得るその手のマーキングを処分したい、と考えたとすれば?貴方にはそれが出来る機会が一度だけあった」
ななこお姉さん「!暖炉ね!」
ももみん「そうです。誰も入ってこないななこ様の家の中に単独で乗り込み、自分が置いたシンボルマークを焼き捨てることが貴方には出来た」
CPオオトカゲ「何か燃やした跡があるって俺が教えたんだぞ?」
ももみん「それはそうでしょう。誰一人侵入者を見ていない状況で、ななこ様が身に覚えの無い燃え跡を見つけたら貴方だって疑惑の外には居られない。先手を打つ必要があった」
CPオオトカゲ「ふー、やれやれ。俺は5人の殺人を目論んだサイコパスか」
ももみん「6人です」
ももみん「お山の胴体は正三角形に配置されていた。つまり貴方が作ろうとした陣形は逆五芒星ではなく六芒星。正三角形がもう一つ要ります。その6人目にこのアタクシを選んだことが…貴方の運の尽きですわ」
CPオオトカゲ「…へえ」 ももみん「貴方の一連の動きはこうです」
ももみん「悪魔崇拝信仰に心を毒された貴方は、お山で6人の生け贄を捧げる悪魔召喚の儀式を計画した」
ももみん「決行日をガルシア様がお山へ入る日に定め、予め前の晩にあの身元不明の3人をお山に誘い出しておいた」
ももみん「ここまでは計画通り。でもこの後のいくつかのアクシデントで少しずつ計画は狂い始める」 ももみん「貴方は昨晩おそらくガルシア様の訪問のタイミングでななこ様の家へと潜入した。生け贄のマーキングをした後、自宅内で殺害するつもりだったのでしょう」
ももみん「しかしファスナーの不具合でガルシア様がリュックを持って帰らなかった。マーキングをしたは良いが、ここで殺してしまうとリュックは届かない。リュックが届かないとガルシア様は山へは入らない」
ももみん「それどころか、単身でななこ様の家へ再度訪問してくるかどうかも怪しくなってくる」
ももみん「ななこ様を心配して他の誰かを連れてくるような事になれば計画自体が頓挫してしまう。結局貴方は、ななこ様がリュックを届けるまでは手出しができない状況になってしまった」 ももみん「明朝ななこ様がリュックを持って出かけるとすぐに貴方は行動を開始。貴方の背丈では鍵に手が届かず窓を割って外に出る。そしてお山に直行。なんとかまだ薄暗いうちに3人を殺害する事に成功した貴方は、遅れている計画を取り戻そうと必死だった」
ももみん「しかし、ここで2つ目のアクシデント。儀式の段取りをする前にハレマイアが貴方の後ろから追い付いてきてしまった」
ももみん「ハレマイアと鉢合わせないように、貴方は首の回収や胴体の配置を諦めて一旦現場を離れる。そして麓でハレマイアが下りてくるのを待ち、偶然に会った風を装い『騒ぎたてるな』とやんわり釘を刺した上で駅の業務へと急いだ」
ももみん「ガルシア様とのやり取りの間も貴方は気が気ではなかったでしょう。列車が出るとすぐにお山に戻って首を回収し儀式の準備を済ませた。そしてハレマイアが誰かにお山の事を話す前に、と必死で彼女を探した」 ももみん「どの辺りであの子を見つけたのかは分かりませんが、とにかく貴方はハレマイアを見つけると後を尾けた。手には、おそらくお山に用意してあったのでしょう6人目用のマーキングのレリーフと凶器を握りしめて」
ももみん「しかし殺害の機会は来ることなく、ももみんはアタクシの家の中へ入ってしまった。貴方は考えた。『ハレマイアは頭が少しアレだから放っておいても心配は少ないがももみんに知られたとなると厄介だぞ』と」 ガルちゃん「ももみんけっこう酷いこと言ってるのじゃ」ヒソヒソ
ななこお姉さん「まあでもハレマイアちゃんだしね〜」ヒソヒソ ももみん「貴方はその時に、6人目のターゲットをハレマイアからアタクシへと変更したのです」
ももみん「『魔物とルシフェル』のレリーフを玄関に付けた貴方はアタクシとハレマイアが出てくるのを待った。一緒に捜査するふりをしてアタクシを見張るために」
ももみん「ななこ様の家での行動は先ほど話した通り。単独で室内に入り証拠隠滅を済ませた。貴方はあの小さなガラスの割れ穴を通れると確信していましたわね。貴方が開けた穴なのだから当然ですわ」
ももみん「お山で捜査を始めたアタクシ達に貴方の焦りはますます強くなる。もうすぐガルシア様も帰ってくる。残りのターゲット3人全員に警戒されていては計画はパーになったも同然」
ももみん「まだ何も知らないガルシア様とアタクシ達2人を合流させる事だけは絶対避けなければいけない。貴方は大急ぎでこの駅舎へ駆けつけたのです………この場で、ガルシア様を、殺してしまうために!!!」ババババババーーン ガルちゃん「なんて事じゃ…話はよく分からなかったけど、ちあき殺されるところだったのか…」
ななこお姉さん「だからトカゲ君自分からハレマイアちゃんの付き添いを買って出たのね〜」
ももみん「さあトカゲ様、もう逃げられませんわ。アタクシの灰色の脳細胞の前ではどんな企みもスポットライトに晒された道化!」 CPオオトカゲ「………フフ」
CPオオトカゲ「フハハ……フハハハハ!!」
ももみん「!?」
CPオオトカゲ「いやはや、実に、実に楽しい物語だったよ、ももみん」ニヤニヤ
CPオオトカゲ「でもなあ…物語は所詮物語…」
CPオオトカゲ「物証がないんじゃあなあ…だろ?物・的・証・拠だよ」ニタア ももみん「……フフ」
ももみん「ウフフ……オホホホホ!!」
CPオオトカゲ「!?」
ももみん「そうですわね。貴方は見事な立ち回りで証拠を潰して回った。ガルシア様の人形にも公然と触れている。ななこ様の家の中も、どこに指紋があろうが『偵察に入った時に付いた』で片付きます。…しかし」
ももみん「あのレリーフはどうでしょうか?『それは一体なんだ?』と貴方ははっきり知らないものだとおっしゃった。あのレリーフから指紋が出ればもう言い逃
おけら伯爵「……フフ」 おけら伯爵「ムフフ……ムフフフフ!!」
ももみん「!?」
ななこお姉さん「!?」
おけら伯爵「いや失敬。なにやら楽しそうな笑い声が聞こえたのでミーも釣られてつい…」
ももみん「ぇ!?ええ!?この声は伯爵!?おけら伯爵ですの!?…一体どこに?」
CPオオトカゲ「リュックだよ」
ななこお姉さん「リュック!?」 ガルちゃん「なんじゃ、もう起きたのか。キャンプファイアーまで寝ててくれてよかったのに」
ももみん「なんです!?何ですの!?何が起こっていますの!?」
CPオオトカゲ「さあ出てこい。無賃乗車の犯罪者共」
ガルちゃん「よっこい…しょっと。重かった…」ガシャ
ガルちゃん「ふぃーっ、リュック下ろしたら一気に体が軽いのじゃ。…さてさて…」ゴソゴソ…ゴソゴソ
ガルちゃん「おはよう、伯爵」ガチャッ ももみん「キャーーーー!?伯爵…?の……首…」
おけら伯爵「グッドモーニングエヴリワン」
ガルちゃん「それから……」ゴソゴソ…ゴソゴソ
ガルちゃん「ブレーとニューも起きたか、おはよう」ガチャッガチャッ
ブレー「うーん…おはよう」
ニュー「もうお山着いた?」 ななこお姉さん「あなた達、何で首だけ……!胴体はもしかして…」
ガルちゃん「3人の体か?キノコのお山に置いてあるのじゃ」
ももみん「…あなた方の…胴体でしたか…」
CPオオトカゲ「何であの胴体見てすぐ気付かないかねえ?びっくりするわ」
ももみん「だって…アタクシもロボット仲間ですし」ゴニョゴニョ
CPオオトカゲ「関係ねえ」
ななこお姉さん「怖くて視線逸らしてたし〜」ゴニョゴニョ
CPオオトカゲ「使えねえ」 ももみん「でっ、でもっ、何でお山に胴体を置く必要が?」
ななこお姉さん「しかも綺麗に配置までして」
ガルちゃん「ちあき今日お山でキノコ狩りしたかったのじゃ」
ももみん「それは聞いています」
ガルちゃん「暗くなったらキノコ探せないから日没までキノコ狩りして、夜にキャンプファイアーしながら首を取り付けようと思ってた」
ななこお姉さん「暗くちゃ配線とか出来ないもんね」
ガルちゃん「そうじゃ。だから3人には朝にはお山に居るように頼んでおいた」
ガルちゃん「ちあきは今朝お姉さんからリュック受け取った後でお山に行って首を拾ってリュックに詰めて、キャンプファイアーする予定の場所の周りに3人の体を並べて、それから駅に来たのじゃ」
ももみん「ハレマイアとはほとんど入れ違いのタイミングだったのね」
ガルちゃん「おかげで切符は一枚で済んだのじゃ。リーズナブル!」
CPオオトカゲ「キセルだよ!」 ガルちゃん「もみじ綺麗だったのじゃ、写真見てくれ」ガサガサ
ももみん「…うっ…ま、まあモミジ『は』綺麗ですわね」
ななこお姉さん「…この首が乗っかってる石は何?」
ガルちゃん「お地蔵さんじゃ」
CPオオトカゲ「何だこのシュールな写真は」
ガルちゃん「見晴らしの良い所にちょうどお地蔵さんが3体あったから3人の首をお地蔵さんの頭に置いて、紅葉を見ながらゆで卵食べた」
ガルちゃん「美味しかった」
ももみん「…そう。良かったですわね。美味しくて」
ななこお姉さん「良かったわね〜。紅葉真っ盛りで」
CPオオトカゲ「良かったな。誰も通りがからないで。誰かがこの光景みてたら絶叫もんだぞ」 ななこお姉さん「ん〜?あれ?じゃあ私の家のガラス割ったのもトカゲ君じゃなかったって事?」
CPオオトカゲ「俺じゃねえよ」
ななこお姉さん「じゃあ誰なのかしら…?」
CPオオトカゲ「何であんたが一番に気付かないかねえ?一人居るだろうが。あんたの物なら壊そうが盗ろうが許されると思ってる小悪党がよ」
ななこお姉さん「…あ」
CPオオトカゲ「おい、ガルシア。ちょっとそのリュックを足の間に置いてみろ」
ガルちゃん「?リュックに跨がって立つという事か?……こうか?」
カシャーッカシャーッカシャーッ
ももみん「…ああシャッター音が…リュックから…」ハァ
CPオオトカゲ「おい盗撮魔、出てこい」
「……」
CPオオトカゲ「聞こえてるだろ変質者」
「……」
CPオオトカゲ「…よしっ!ももみん、駅長室のストーブ点けてきてくれるか?その不気味なワラ人形のストラップ燃やそうぜ」
はっこちゃん「待った!待つんだ早まるな!出るから、いま出るから」
ななこお姉さん「しょうがない子ね〜」 ィ---ヽ
/ r_i__i__.フ
)レ(ঢ_ ঢjノ あー全身ちくちくする
ノ<|∀|>つ
とノノiヽ)
.しiJ CPオオトカゲ「そりゃワラの中にいたんだからな。バカなのか」
ななこお姉さん「ほら髪の毛にも付いてるわよ〜。お姉ちゃんが取ってあげるからこっち来なさい」
はっこちゃん「うるせえ、触んな」
ももみん「相変わらずの内弁慶ですわね」
ガルちゃん「カメラを出すのじゃ」
はっこちゃん「…カ?メラ…?」
CPオオトカゲ「この状況でまだシラを切れる度胸だけは褒めてやる」
ももみん「全部説明してもらいましょうか?」 はっこちゃん「まあ、あれだ…昨日散歩をしていたらたまたま前をガルちゃんが歩いていてな」
CPオオトカゲ「日課のストーキングだな」
はっこちゃん「そしたら何故か姉ちゃ…姉の家に入って行くじゃないか。これは危ない、と思ったね」
CPオオトカゲ「危ないのはオメーだよ」
はっこちゃん「姉は女の子を見れば誰彼構わず撫で回すセクハラ野郎だから2人きりにしてはマズイと思い、玄関が開いた瞬間に足元からスルッと中へ」
ももみん「家宅侵入ですね」
はっこちゃん「そこで小旅行の話が聞こえてきたので、これはシャッターチャン……ボディーガードが必要だな、と」
ガルちゃん「カメラを出すのじゃ」
はっこちゃん「リュックの中では撮影が…いや、ボディーガードが出来ないから、色々考えた結果、ストラップに変装して付いていこうという結論に至った」
ももみん「大きなクマのぬいぐるみがプレゼントで届く怖い話を思い出しますわ…」 はっこちゃん「こっそりリュックのジッパーにホコリを擦り込んで時間を稼ぐことに成功した私は、リビングにあった米俵の置物を解体して、中に入れる人形を作り始めた」
はっこちゃん「しかしあと少しで完成というところで朝になり、バカ姉がリュックを持って出ていってしまった」
ななこお姉さん「言ってくれたら協力したのに〜」
はっこちゃん「ぅるせえ。大慌てで人形を完成させて、置物の残りカスは暖炉に放り込んで燃やし、ガラスを突き破って外へ飛び出したのだがあと一歩のところで姉の車をとり逃がしてしまった」
CPオオトカゲ「躊躇いなくどんだけ悪事を重ねるんだお前は」
はっこちゃん「しかし私は諦めなかった」
はっこちゃん「駅へ先回りして、やって来たガルちゃんが立ち止まった一瞬の隙を突いてリュックによじ登り、ストラップを取り付け、人形の中に潜り込んだのだ!」エッヘン
ももみん「誇らしげですわ…」 CPオオトカゲ「まあそんなとこだろうとは思ってたよ」
ももみん「では、あの恐ろしげな彫刻は?」
CPオオトカゲ「それは俺にも分からん」
ななこお姉さん「私それ見てみたい〜。見に行こ?」
ガルちゃん「何の話じゃ?何を見に行くんじゃ?」
ななこお姉さん「ももみんの家の玄関扉にね、木彫りの…
ガルちゃん「ああ気付いてくれたか!ちあきが付けたのじゃ!」
ももみん「ええ!?ガルシア様が?」
ガルちゃん「3人の首を外してくれたお礼をしたくて。ちあき機械オンチだから自信なかったから助かった。お山から駅へ向かう途中で立ち寄って付けた」
ももみん「??何故アタクシが3人の首を?」
ガルちゃん「なぜって、ももみんがアイディア出してくれたから、ももみんだと思ったのじゃ。覚えてないか?ほら、夏頃に…」
ももみん「いいえ、そんな覚え…そんな…そん… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています