ブラジル大統領弾劾巡り応酬 失職不可避の情勢

【リオデジャネイロ共同】2016年8月31日 09時35分

国家会計を粉飾したなどとされるブラジルのルセフ大統領(68)の弾劾裁判は30日、首都ブラジリアの上院で議員の討論が始まった。
31日午前(日本時間31日夜)に見込まれる採決で、議員の3分の2以上が有罪と判断すれば失職が決まる。ルセフ氏の失職は不可避の情勢だ。

討論でルセフ氏擁護派は弾劾手続きをクーデターだと批判。「正当な裁判でなく、政治的処刑」と述べた。
弾劾賛成派の議員は「クーデターが起きているというばかげた主張を国際社会に訴えることこそクーデターだ」と反論した。