元法相の奥野誠亮氏が死去 タカ派論客

2016年11月17日 13時54分

政界のタカ派論客として知られた元法相の奥野誠亮(おくの・せいすけ)氏が16日午後7時10分、老衰のため死去した。103歳。奈良県出身。

1938年に旧内務省に入り、自治省財務局長、事務次官などを経て、63年の衆院選で初当選した。
当選13回を重ね、文相、法相、国土庁長官を歴任。2003年に90歳で政界を引退した。

日本人の歴史観、憲法観は米国の占領政策と社会主義にゆがめられたとし、
日ごろから「先の戦争は、東亜の安定と自存自衛が目的」などと主張。国土庁長官だった88年には、日中戦争に絡み「侵略の意図はなかった」「盧溝橋事件は偶発的」との発言によって辞任した。
(共同)