更に派生し提唱された概念に「セールパンク」というものもある

本来の意図は「中世的パンクジャンル」、ここでセールとは「帆」を意味する
要するに風力・水力などを動力として、大きくで複雑な風車や、幻想的なまでに精巧な作りの帆船
歯車の代わりに轆轤が多用されるのがデザイン上の特徴

木材の飛行船が帆で作られた翼を鳥のように羽ばたいて飛行するやつがこのタイプ

だが、夢地味すぎててSFとしての魅力には著しく欠ける上
これが適用できるのは、帆船、風車、水車、城郭など、大きなオブジェクトに限られて
小道具ではなかなか味を出せないのが短所で流行らなかった

その後、sailという言葉が帆の意味ではなくsailingつまり航海の意味と理解されて
大航海時代をベースとしたパンクジャンルとされるようになったが、ジャンル自体が形骸化されたようなもので
定義も人それぞれだから、航海さえすればどうでもいいって感じで、航海さえしてれば
クロックパンクでもスチームパンクでもいいって扱いになってる