ビットコインの仕組みに関する批判の一つには、「遠い将来までビットコインのシステムが維持できるのか?」というものがあります。

「共有地の悲劇」ということが起こりかねないと言われています。
「共有地の悲劇」というのは次のような事です。共有地には羊を放つことができる。利用料は無料なので人々はできるだけ多くの羊を放つ。そうすると共有地の草は食べつくされてしまう。結果、共有地で放牧してた人達は全滅です。


ビットコインでもこれが起こりうると言われています。


BTCは2033年までに99%が発行されてしまう。
 
BTCは2140年まで発行が続くが、2033年までに99パーセント発行され、残りの1%が2034年から100年近くかけて発行されることになるからので、もう2033年までにほとんど発行されてしまう。
2033年以降のマイナーはトランザクション手数料が主な収入になってくる。

主な収入がトランザクション手数料だけになるとマイナーの報酬は減ります。
また、ライトニングネットワークが普及すると更にマイナーの報酬は減ります。

そうすると大規模マイナーは離れ始めます。大規模マイナーが減ると計算の難易度が下がり、攻撃に弱くなる。一度、大規模マイナーが脱落すると大規模資本が必要なので戻ってこれません。その穴を埋められる小規模マイナーも簡単には参入できません。新たな大規模マイナーも先細る報酬の可能性を考えると簡単には参入できません。
そうして一度、難易度が下がり、システムの信頼が薄れてくるとシステム自体が放棄されかねなくなってきます。

2033年になったら手数料収入だけではマイニング業は成り立たなくなってくるでしょう。猶予は約10年。
でも、その間にも半減期が数回あり、それがきっかけとなり早く危機が来る可能性もあります。

それまでに発行量を増やそうという計画があるのは知っておくべきですよ。

◎Bitcoin、開発者から総供給量を増やす提案も
https://markets.bitbank.cc/article/wtl6yfzr23172

これは2100万BTCの前提条件が変わる可能性があるということです。
ビットコインの手数料設計に持続可能性があるのか?

今のところ、これは後で考える設計になってると思います。
 
いずれにしても辻褄があわないものはやがて無くなる運命です。
先が不透明なBTCより、早めに問題が顕在化してくる前にETHへ移動したほうがいいです。

解決策は供給量を増やすしかないと思います。今の総供給量2100万BTCの維持はマヤカシかもしれない。

あと数年でBTCからETHへ移動する人は爆発的に増えると思います。