FTXジャパン、27億円の顧客資産の返還完了-出金再開の初日に

(ブルームバーグ): 経営破綻した米暗号資産(仮想通貨)交換業者、FTXの日本法人であるFTXジャパンは21日、顧客資産の出金を再開してから9時間で法定通貨と暗号資産で約27億円の出金・出庫があったと明らかにした。今後も出金・出庫の支援を継続しつつ取引所の全面的な運営再開に向けて注力するとしている。

同日の発表によると、午後9時までに出金・出庫したのは1443口座。出金などは顧客資産をリキッド・ジャパンという別のプラットフォームの口座に移管した上で進められており、6496口座の移管が完了したという。

FTXは昨年11月に約130のグループ会社とともに米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。FTXジャパンでは顧客資金は同社の資産とは分けて管理していたものの、出金・出庫ができない状況が続いていた。技術的な問題などを解決し、2月21日正午に再開した。